TOBIU CAMPで行われていたこと「黒き鳥なり此鳥多きにより名く」

Posted on 16 9月 2015 by

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まず、キャンプの目的は何かというと「都会から離れた人々が都会に何か影響を与えること」である。北海道白老町の飛生(とびう)で行われた「TOBIU CAMP」に参加してきたのだけど、そういった視点で勉強をすることができた。規模に関わらず、大であれ小であれ、キャンプの目的は自然の中に分離した人々が都会に影響を与えることである。アメリカのバーニング・マンのキャンプもそうかも。砂漠の中心に分離した人々は木造の巨人に火を放つ。その炎は都会に住む人々の心を魅了する。

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会場内でモレスキンをぶら下げて歩いていた人を見かけたなら僕です。イベントのMAPやタイムテーブルをノートブックに縮小コピーして貼り付けて持ち歩くと便利なのだ。Notebookers的視点でこのイベントについて書いてみたいと思う。不思議なもので、イベントという言葉が何かしっくりこないイベントなのである。

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TOBIU CAMPについて概要を書くと、北海道白老町の旧飛生小学校を共同アトリエとして30年前に開設し、地域に向けた「飛生芸術祭」を2009年から開始、そもそもは飛生に住む若手芸術家たちの発案によるもの。彼らは同時に「飛生の森づくり」プロジェクトを立ち上げ、地域内外の人々を巻き込み活動を開始している。その飛生アートコミュニティが行っている活動や表現のお披露目として、旧飛生小学校の木造校舎と周辺の森を舞台にしたイベントである。飛生芸術祭の最後の二日間をキャンプとして行い、大きな炎を燃え上がらせ、森のあちこちに隠れた音楽や芸術やパフォーマンスを探しながら森を探検しながら夜通し遊ぶ。

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参加してみて思ったのだけど、地域のお祭りにありがちな閉じた空間ではないことに気がついた。会場内で行動しているスタッフのひとりひとりが何か目に見えない何かを作り上げている。またその活動が、大きく都会の人々に影響を与えていることだと思う。この飛生の森のアーティストたちが行っている行動が都会に住む人々にちゃんと届いていて、また別の芸術家やアーティストに何か少し変化をもたらしている。都会から離れた人々が都会に影響を与えている。

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音楽フェスであると考えて参加しているとガツンと頭を殴られたような衝撃を受けると思う。
何が違うのかうまく言えないのだけど、このイベントは森づくりや森を楽しむ行為がまずあって、音楽と芸術を先頭に持ってきているのではなくて、森を夜通しふらりふらりと歩く行為の最後に音楽や芸術が置かれている感じがする。

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特設のステージは森のあちこちに設置されているものの、目に見えない場所や人が歩かないような場所にアートの作品が小さく設置されていたり、樹木を高く見上げてみると高所に大きな黒い鳥の羽の彫刻が設置されていたり、ふと見えない影で何か音がするなぁと思って覗いてみたら、ウクレレを隠れて弾くパフォーマーが校舎の中庭にいたり、森の中に子供達に囲まれながら大きなシャボン玉を作るパフォーマーがいたり、突然暗闇の中で生演奏をBGMに人形劇が始まったりする(お楽しみ劇場ガウチョスさん最高でした。

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二人であの生演奏、人形操作、場面展開、セリフすべてをやっているというのがすごい。しかも最後には人形劇を見ていた人には素敵なプレゼントが!大人も楽しめる夜の人形劇)。

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音楽のパフォーマンスは、国境のない無国籍な雰囲気の音楽が終始流れている感じがした。森の奥深くから管楽器の音が聞こえて来る光景が忘れられない。

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今年は僕の大好きなリトル・クリーチャーズの青柳拓次氏が参加していた(もちろんモレスキンにサインもらった)。彼はミュージシャンと名乗らない。たしか「ミュージック・アクティヴィスト」。彼が今まで活動してきた音楽的な活動のそれぞれがまさしく国境のない雰囲気を持つ活動であり、音やことばが国境を乗り越えてじわりじわりと広がっていく姿勢を持っている。それらがこのTOBIU CAMPの雰囲気に妙にマッチしていた。彼が今回TOBIU CAMPで行ったパフォーマンスも、歌詞はどこの国にも属さないことばを使い歌い上げて、観客と一緒に音楽をつくりあげていくものだった。

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今回、TAIKUH JIKANG(滞空時間)の河村亘平斎氏も参加していた。いやーこの人、影絵と音楽のすばらしいパフォーマンスだった。すっかりファンになってしまって、YOUTUBEでもたくさん動画見てみましたが、ガムラン奏者でもあり、インドネシア的ダンスやら歌やら、影絵やら多方面での表現をされているらしくて、異国のことばを使うMCや、ガムランをサンプリングした音楽で踊る影絵のダンスでぐいぐい心を引きつけられ、猿のニシオカさんとカエルの山田さんのかけあいで笑わせるという最強の表現をされていました(笑。

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これ見逃した人マジでもったいない。早い時間は愉快なパフォーマンスで引きつけて、夜間にはアイヌのぞっとする物語をアイヌのサハリンロックことOKIさんのトンコリやマレウレウのかけあいと共に影絵で表現して、インドネシア音楽とアイヌミュージックで異国の世界に皆を連れていってた。

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夜深くには、タイのバンコクで北海道出身の日本DJでオーガナイズされているパーティ「GIANT SWING」をそのまま飛生小学校の体育館に再現して皆をがんがん踊らせていた。これがまた、無国籍な音楽をサンプリングした音作りで最強にカッコよかった。しかもめちゃくちゃ音がディープで深くてよかった。

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関東圏の方々もこの前は別な会場で目にしていたと思うけれど、浅井祐介氏の巨大な泥絵の壁画が会場内体育館の壁面を埋め尽くしていた。6種類の泥絵の具をボンドを混ぜて塗っているらしくて、スタッフの方々も触っても落ちませんよ安心してください⭐︎と子供達に声をかけていた。その名も「種をたべた獣たち」、種を食べてにょろにょろと伸びていく大きなけもの。圧巻。

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森の中を歩くと作品が点在している。石川大峰氏の「topusi」は竹で編んだトンネルで、近くにビールが売っている場所が2件あったので、お酒をもって頻繁にくぐっていた。異国への入り口のようで、森の中の雰囲気にマッチしていた。潜り抜けるたびに小人国に紛れ込んだりするような気分だった。もしくはトトロが昼寝している場所。

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くぐり抜けるとその先には、国松希根太氏の「topiuの羽」が樹木に突き刺さっていた。樹上の高い場所にあったので、この作品に気づいた人わりと少ないのではないかなと思う。そして森の中を歩くと森迫暁夫氏の不思議な形をした巣箱があちこちに設置されていた。ちなみに「飛生」はもちろんアイヌ語が語源となっているのだけど、由来は「ネマガリダケの多いところ」そして「黒き鳥なり此鳥多きにより名く」という二つの解釈がある。そのためかこれらの作品は対を成していると思う。

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ダンスパフォーマーが踊っていた舞台も作品の一つである。そのステージは葉っぱが敷き詰められ、異国情緒漂うダンサーたちは葉っぱを巻き上げ(食べている人もいたw)泥だらけになりながらフラフラになるまで踊っている姿が印象的だった。

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TOBIU CAMPのクライマックスでもある大きな大きなキャンプファイアーは、腹のそこからズシンとくる太鼓のパフォーマンスと、当日出演したダンサー全員が点火前の薪の周囲をぐるりと廻るダンス。リード太鼓のお姉さんの真後ろにいたものだから、その歌声と太鼓がズムズム体にしみ込んだ。そして炎に点火して大きな炎、燃え上がる炎の周りでアイヌの方々と歌いながら皆で廻る。これがまた最高に面白かった。

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ウコウクという輪唱に合わせて踊るのだけどアイヌの輪の周り方(リムセというのかな?)は、手を打つと同時に左足を体側面に動かして、左回りをするそうで、けっして左を向いて歩いたり、右には回らないとのこと。最初は教えてもらった通り廻るんだけど、みんなお酒も入っているのでだんだんと好きな感じのダンスになっていって、僕も最終的にはその日初めて会った人々と自然と手をつないで笑いながら好きなように踊っていた(笑。

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みんながみんな、ダンスや歌が自然とつながっていく、大きな炎は天高く燃えて、小雨の降る会場を暖めて、そしてアイヌの言葉が会場内に響き渡り、心の底からここちよくてトリップ状態になる。

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イベントの最後では札幌のアーティスト富士翔太郎氏とCHUVA CHUVAと地元の竹浦小学校のこどもたち「ほしのこどもたち」によるライブ!大雨の中での演奏だったけれども、最高でした。小学生のみんなが直立不動で元気いっぱいに歌う姿に感動した。音を楽しむことがものすごく大事で、音程なんか気にすんな。大きな声で歌い上げる姿は本当にすばらしい。ほしのこどもたちメインボーカルの中学2年生のさっちゃん、ものすごくまっすぐでいい声してましたね。

中でも「Akasha」という曲がこのイベントを代表しているような曲で、印象的だった。この曲は富士翔太郎氏が白老町に滞在制作しながら竹浦小学校のこどもたちと「みんなが世界のスターだぜ」というテーマで一緒に歌を作る過程に大切にしたプロジェクトで作り上げられた曲とのこと。スローテンポで歌い上げるその曲の持っている雰囲気、音を作るという強さを感じた。

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まだまだ書きたかったことはたくさんあるんだけど、ざっと書くとこんな感じだったと思う。このブラックバードの森ことTOBIUの森のキャンプで行われていた行為は、森の中からすこしずつコーヒーカップの雨水のように溢れ出し、世界にじわりと広がっていくのである。大きなものであっても、小さなものであっても、キャンプの目的は「都会から離れた人々が都会に何か影響を与えること」である。このような視点で物事を眺めることから、物事の見方を変えることにつながっていくのである。TOBIU CAMPで行われていることは、都会に住む人々の心に強く影響を与えていると思う。「黒き鳥なり此鳥多きにより名く」一陣の風に吹かれて、大きな羽をもった黒い鳥が心の中の空をすっと横切っていく、そんなキャンプをあなたはまだ見たことがない。ぜひ飛生の森でお会いしましょう。

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帰りに見た支笏湖の夕日

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夜間はあいにく雨だったけどブルーシート一枚で完璧雨対策

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September 2015 Calendar

Posted on 01 9月 2015 by

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★2015年9月のカレンダー

ポケット用
http://bit.ly/1Uk4Czw

ラージ用
http://bit.ly/1hRdhIG

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スペシャルバージョン July-August 2015 Calendar

Posted on 03 7月 2015 by

相変わらず遅れ気味ですんません!
そのかわり今回はスペシャルバージョンで、2か月分まとめてリリース!
スペシャルといってもデザインは何にも変わりません。

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★2015年7月のカレンダー

ポケット用
http://bit.ly/1FVIEp9

ラージ用
http://bit.ly/1NzPmHF

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★2015年8月のカレンダー

ポケット用
http://bit.ly/1C3msOT

ラージ用
http://bit.ly/1en2Lqf

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June 2015 Calendar

Posted on 10 6月 2015 by

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10日も過ぎてリリースされるカレンダーですんません!

2015年6月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/1Tai5XB

ラージ用
http://bit.ly/1L0Afso

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【業務連絡】Notebookers Market 販売者登録開始のお知らせ

Posted on 10 5月 2015 by

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業務連絡(ライター向けの連絡)ですが、あえて、みんなに見えるように書いてます。

Notebookers Marketにご協力いただけるライターの方は
まずは、http://notebookers.jp/?page_id=30232
利用規約およびガイドについて隅々まで確認をお願いします。
そして了解いただけましたら、http://bit.ly/1Peb8jwで販売者登録をお願いします。

【新しい遊び場をつくります】

こんにちは、管理人モレカウです。
長らく、PC版のNotebookersの右側にストアが表示されていたので気づいている方も多数いると思いますが、Notebookers Market(ノートブッカーズ・マーケット 通称:ノトマケ?NM?Market?お好きな感じでどうぞ)を開始いたします。簡単に言うと、Notebookers (http://notebookers.jp) 内に小規模なショッピング機能が搭載されます。

特に別サイトを用意するわけではなくて、現在のNotebookersにショッピング的なコーナーを設けるだけです。Notebookers Marketを通じて、Notebookersライターがストアとなり、購入者へ商品を発送します。ある意味、Amazonマーケットプレイスに似てる感じかなと思います。あまり似た形式で販売しているサイトも無いことと、Notebookersでしか手に入らないものなども出ることと、アクセス数もそれなりにあることから、そこそこモノが流通するんじゃないかなと考えています。

Notebookers.jpは、2012年から「ノートブックそのものよりノートブックを使うその人が面白い」というコンセプトで運営し、ノートブックユーザーの遊び場として、たくさんの人たちに訪れてもらっていました。ライターたちが、何を見ているのか、何を好きでいるのか、ノートブックに何を書いてきたのか、それぞれがこれらを記事にしてきました。Notebookersを始めてからずっと思っていたのですが、封筒やZINEや手作りのノートリフィル等を相手に送りたいけど、お金のやりとりや個人情報の取り扱いが大変という声をよく聞いていました。さて、Notebookersをノートブックユーザーのための遊び場にしていきます。Notebookersのサイトが、やりとりや流通などの仲介役となります。あなたが積み上げてきたものを、形にして、販売してみませんか。

とりあえず、Notebookers Market 当初は小さなショッピングカートの機能としてスタートします。
これは大きな資金を稼ぐことを目的とするというよりは、最初はショッピング機能をつける程度で、ひじょーに小規模なスタートとなります。他の通販サイトのように、即日対応もできないし、販売者が自分でしてもらうことも多いです。それも併せて、楽しんで下さい。例えば、Notebookers Market には、他の通販サイトのようなおそろいのパッケージはありません。だからこそ、あなたが梱包から工夫をしてみて下さい。買った人が、受け取った荷物の包装紙を切り取って、ノートブックに貼り付けて残したくなるような、素敵な紙を選んで下さい。買った人へ、ミニカードや一筆箋に、お気に入りのインクで書いた一言を、添えてみて下さい。規模が小さいからこそ、できるやりとりを楽しんでもらえたら嬉しいです。

Notebookers Marketには遠く実現していくためのビジョンがあります。
目標としては、独自の流通の経路が欲しいのと、「自分たちでしか わからないこと」を見つけていくことにあります。自分たちだけが知っていることをたくさん積み上げていき、最終的に独自の経路を利用し、それを広めることができたなら良いなと思います。Notebookersという孤独なサイトにぜひご協力いただけたらうれしいです。Notebookers.jp は、このNotebookers Market が最終目標ではありません。
お楽しみは、まだまだこれからです。

Notebookers Marketにご協力いただけるライターの方は
まずは、http://notebookers.jp/market_guide/
利用規約およびガイドについて隅々まで確認をお願いします。
そして了解いただけましたら、http://bit.ly/1Peb8jwで販売者登録をお願いします。

Enjoy.

あ、そうだMarketについてライター同士で夜な夜な話をしている場所があります。
Google Hangoutご利用の方がいらっしゃいましたら、Molecow検索してお声かけください。招待します。

そして、今回のNotebookers Market運営開始に伴い、たくさんの方にご尽力いただきました。
この場を借りて、お礼申し上げます。

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【簡単FAQ】

Q.販売者登録は、誰でもできるのですか?
A.Notebookers.jpのライターに限ります。

Q.登録料は?
A.無料です。ただし、1点販売につき、10%の手数料を頂きます。

Q.販売できるものは?
A.基本、フリーマーケットで販売できるもの、と考えて下さい。
ただし、食品全般は、現時点では取り扱いできません。手作りのポストカードやZINE、ノートリフィル、古本や未使用の文房具など。

Q.発送はどうするのですか?
A.販売者から、直接、購入者へ送って頂きます。

Q.売り上げについて。売り上げの振込などは?
A.1点も売れなくても、リスクはありません。
売り上げは、販売者から依頼があった時、約10日後、指定の口座へ入金します。
(ただし、売り上げ合計から手数料を引いた額が501円に満たない場合は、振込できません)
※金融機関によって反映日時は異なります。

Q.送料の設定は?
A.全国一律で、それぞれの作品に合わせて配送会社のサービスを選んで下さい。
販売金額は、【送料込み】での設定をお願いします。

Q.販売金額の設定は?
A.200〜10,000円でお願いします。上記にもあるように、送料込みで設定して下さい。
現時点では、0円の商品は取り扱いません。

Q.品質的には(クオリティは)どんなものでも販売できますか?
A.マーケットに掲載する前に、簡単な審査をします。

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May 2015 Calendar

Posted on 01 5月 2015 by

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2015年5月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/1EGfUEY

ラージ用
http://bit.ly/1GKPjJ4

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500cc氷水ー300cc水+エスプレッソ300cc

Posted on 22 4月 2015 by

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映画「バグダッド・カフェ」の中で登場する黄色いポットを覚えているかな?
その中には、ドイツから旅をしてきた夫婦の淹れたコーヒーがなみなみと注がれている。このコーヒーの入った黄色いポットが映画の中での重要なキーポイントとなっていく。そのポットは、アメリカのモハーヴェ砂漠の片隅で拾われて、終始イエローのフィルターのかかる風景の中でマグカップに注がれては「濃い」とか「苦い」と言われて、お湯を追加で注がれる。ヨーロッパとアメリカの誤差。人と人との「ずれ」や「違い」について、カメラは優しげに向けられていて、これを象徴するアイテムが「落し物の黄色いポット」になっている。エスプレッソをカップになみなみと注ぐ時、たまにそんな話を思い出す。遠い砂漠の地平線からコーランのように湧き上がる主題歌「calling you」がエスプレッソの湯気のように揺れる。

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今日のカバンの中身

今日はとても天気が良かったので、近日立ち上げ予定のNotebookers Marketのロジック作りのためiPadを持って野外で作業していた。濃厚なコーヒーを飲みながら作業するのは楽しい。最近すぐに眠くなってしまうのでちょいとコーヒーがあったほうが良い。野外にはいつも直火式のエスプレッソのポットを持っていく。

愛用しているのはビアレッティ社の「モカ・エクスプレス」6カップ用。6カップといっても、マグカップ6杯分ではなくて、ヨーロッパの規格でデミタスカップ(50cc)6カップということらしい。ということは、300cc用。直火式のポットで入れたコーヒーは、お店で飲むエスプレッソとはちょいと違うけれども、これはこれでとても美味しい。濃厚な香りのする濃いめのホットコーヒーといった感じ。濃いめのコーヒーが欲しい人は丁度良いと思う。普通にドリップで入れるよりも、わりとこっちのほうが好きだと思う。

どうやら、最近は改良型の「ブリッカ」とか「ムッカ・エクスプレス」といったクレマを発生させたり、カプチーノを作ったりといった新作のポットも出来ているらしい。うーむ欲しい。
このポット使っていくうちに良い香りになっていくような感じがする。道具好きにはたまらないのだけど、使っていくうちにコーヒーの香りが染み込んでいるような気がする。道具の良さをしみじみと感じる。しかもお手入れ簡単なので野外向き。いいよ、これ。

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コーヒー豆を詰める

アウトドア用のコンロとガスカートリッジがあれば、野外でエスプレッソ用のポットでコーヒーを入れるのはとても簡単だ。まずは500ccの水筒にたっぷりと氷を入れて、水をぎりぎりまで注いで持ってくるのが準備。アルミのフィルターにエスプレッソ用に細かくひいた豆をつめて(あんまりぎゅうぎゅう押さなくても良い。ならす程度)、ポット下部のボイラー部に水を目印の場所まで注ぐ。

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水を注ぐ

コーヒー豆をつめている時、一時保管場所にモレスキンのゴムバンドが意外と役立った(←Notebookersである旨強調)。あとは、弱火でコンロに火をつけて上に置いておくだけ。数分経つとポコポコと良い音が聴こえてきて、あっというまに濃いめのコーヒーの出来上がり。

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蓋を閉める

さて、最初の淹れたてを持ってきたカップに注いで少し飲む。自分の場合は、ある程度楽しんだら、アイスコーヒーにしてしまう。水筒の中には、たっぷりつまった氷とまだ少し残っている水が入っているので、そこに一気に注いでしまう。あとは冷たくなるまで待ってアイスコーヒーで頂く。キンキンに冷えているとは言い難いけれども、濃いめのコーヒーがちょいと薄まって、これもまた美味しい。

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注いで飲む

ちなみにこの300ccの抽出量にはこだわりがあって、500ccの水筒に氷をびっちり入れて、300ccのエスプレッソを抽出して、これを再び500ccの水筒に戻すとちょうど良い量でアイスコーヒーができます。

式でいうと”500cc氷水ー300cc水+エスプレッソ300cc”
良い春の日をお過ごし下さい。

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April 2015 Calendar

Posted on 01 4月 2015 by

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2015年4月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/19FoZ4g

ラージ用
http://bit.ly/1MuhHCH

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Mar. 2015 Calendar

Posted on 01 3月 2015 by

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3月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/1vJDwq3

ラージ用
http://bit.ly/1vJDFJW

 

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香りを嗅ぐ読書

Posted on 22 2月 2015 by

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人の女の子が言う。
「本を読まない男の子とは何かほんの少しだけ “合わない” 感覚がある」という。この言葉を誤解の無いように伝えるんだけど、その女の子は一人を上手に楽しむタイプで、つまり相手と「一人を楽しむ」という感覚にズレが生じるのではないかなと思う。読書はいつも孤独だ。そして楽しい。

読書というのは時々不思議なことが起きる。
以前、野外で本を読んでいたら足元に穴が空いていて、そこからヘビがにょろにょろと這い出ていた。気づいた頃にはヘビはかまってもらえずに窮屈な巣穴にまた戻るところだった。つまり僕は足元でヘビが這い回るその上で静かに集中して本を読んでいたわけである。

南米の文学が好きだ。特にマルケスは「マジック・リアリズム」と呼ばれる作風で、日常の中にさらっと現れる超現実的な表現が、そこの場所に吹いている風に似合っていて、世界にピタッと合う感じがする。例えば、恋をした状態でガラスに触れるとそれが緑色に変色する。オレンジを割るとダイヤモンドが現れる。古ぼけたテントの中で主人公の女の子が1日で100人もの男を相手にして「ガラスが砕けて骨の中に入ったみたいだわ」とつぶやいたり、ハンモックで眠るその下でカニが這い回り、空から老いたヨレヨレの天使が落ちてくるし、海の中に薔薇の花が密集していて、雨を降らせるために雲に銃弾を打ち込んだり、パンツに鍵かけちゃったり、怪しげな行商人は磁石を引きずったら村じゅうの鍋がごろごろとくっついてきて、氷を触らせると燃えていたり、不死身のクスリを大衆に向かってプレゼンしていたと思ったら毒蛇に噛まれて突然死んじゃったりするわけである。

一時期、本を読むたびに、その作家の比喩表現をかたっぱしからノートブックに書き上げていた。僕は本を断片的に読む傾向があって、物語を読むというよりは、何かを探しながら読んでいる。たぶん物語を読みたいというよりは、そこにぎゅっと詰まっている「濃密なことば」を探している。
いつも比喩表現というものは物語の中で切り離されていて、そこだけ孤独を強く感じる。作家がその表現までたどり着くまでの長い時間を想像して、孤独を感じるのかもしれない。そこに書かれていない長い時間を想像することが、たまらなく好きだ。「見えるものは、見えないものの終点である」と考えながら本を読むと、また違った物語がそこにある。

マルケスの比喩表現を書き留めておく。まだ読んだことのない人が、南米の監督アレハンドロ・ホドロフスキーの映画みたいに遠く異国の世界の果ての、不気味で美しい光景が感じられたらいいなと思う。異国のお酒を飲んだ時に漂うオークの樽の香りや熟成の長い時間を感じるように、作家の比喩表現という孤独に触れて、ずっと遠くの場所を感じてみてください。本を読むというのは、香りを嗅ぐということに近い。書きとめられた言葉から、その物語を想像してみるのもよいと思う。見えるものは見えないものの終点である。

赤子…①とかげのように青白くぬめぬめとしていた。②赤子は茹っていない牛の胎児そっくりの大きさと頼りなさを示していた。
朝日…アルミ箔のような朝日の輝き。
…馬のような汗をかき、太陽に炙られた皮革の匂いを体から発散させていた。
暑い…このあたりはあまりにも暑いので、卵は目玉焼きになって生まれるんですよ。
…はるかな昔、メルキアデスの部屋で空飛ぶ絨毯や、水夫ごと飲み込んでしまう鯨など不思議な物語を読みふけっていたころにきざしたもので、それがたまたま乾し草用のフォークに似た雨でほじくり出されたのだ。
…先史時代の怪獣の卵のようにすべすべした、白く大きな石。
…つまり海はだな、猫みたいなものさ、と彼は言った。いつかは戻ってくる。
思い出…際限のないジグソーパズルの一片にも似た思い出。
…サラセン人めいた侘しさが感じられ、秋の色をした顔に暗い光が漂っていた。
…彼女に不幸をもたらす風が犬の群れのように寝室に侵入し。
考え…考えというのは誰のものでもないんだからね。そこらじゅうを飛び回っているんだ、天使のようにね。
関節…しかし、関節はこぶのようにふくれ、これまでどうにか保ち続けてきた耕地にそっくりだった。
機関銃…飽くことを知らない、きちょうめんな鋏めいた機関銃弾によって、まるで玉ねぎの皮でもむくように、ふちからきれいに刈り込まれていった。
恐怖…恐怖のあまりトーテムのように呆然と立ちすくみ。
行列…雑多な人種と身分の男たちからなる列がくねりながら果てしなく伸びていて、まるで背骨が人間でできた大蛇のようだった。
金貨…闇の中でも火のように輝いている七千二百十四枚の四十ペセータ金貨。
空気…午後三時の液体ガラスのような空気と情け容赦ない暑さのこもった部屋。
恋心…しかし何よりも悲しく、腹立たしく、辛かったのは,匂いのきついうじのわいたグアバの実のような恋心を、死ぬまで引きずっていかねばならないというこの事実だった。
…オルガンのように深みのある声。
小雨…生ぬるいスープのような間の抜けた小雨。
錯乱状態…迷路のような錯乱状態にありながら、その秘密を守るに足る正気を残していて。
サンスクリット文字…それは間違いなく、47文字から53文字のあいだの数のアルファベットを形づくっていて、一つ一つを見ると、ダニか蜘蛛のように思われたが、メルキアデスの美しい見事な筆跡では、まるで針金に吊るした洗濯物のような感じを与えた。
死体…①蜂の巣のようになり、スープに浸ったパンのように崩れる死体。②周りの死体が秋口の石膏のように冷たく、乾いた泡のようにぶよぶよしているところを見ると、虐殺からすでに数時間は経過しているはずだった。
商店街…バベルの迷路じみた商店街。
辛抱強さ…まるで溺死人のように辛抱強かった。
…「どんな感じなの?」ホセ・アルカディオは即座に答えていった。「地震に出くわしたようなもんさ」
静寂…①紙の上を走るペンの音で署名の一つ一つが読み取れそうな静寂。②何レグワも離れたところで交わされる水入らずの親しい会話が聞き取れるほどあたりは静まり返っており。
背骨…弱り切った糸で一列につないだ糸巻きのようなペトラ・コテスの背骨。
…やかましい蝉の鳴き声は裏庭に製材所ができたような感じでした。
扇風機…暑苦しい部屋では、扇風機がアブのように唸っていた。
太陽…ある金曜日の午後2時m煉瓦の粉のように赤くざらざらした、しかもまるで水のように爽やかな太陽が、あっけらかんと照り出したのだ。
タクシー…霊柩車の残りの部品を集めたようなおんぼろタクシー
だらしなさ…そのだらしのない風采はテーブル・クロスについたスープのシミのように目立って見えた。
沈黙…スープがぐつぐついっているのが聞こえるほどの、ひどく暗い沈黙の中で。
…黒い包帯を巻いていない方の手が、まるで目に見えない軟体動物のように、彼の欲望の茂り合う水草の中にもぐりこんできた。
年増…二度炊きしても火が通らないほどの年増。
…涙がしょっぱいわよ、閣下。まるで温和しい牛のよだれだわ、閣下。
眠り…孤独な水死人めいた眠り。
…①日を受けた原油と同じ色合い、深みを備えたその肌。②黄金色の糖蜜を思わせる暖かい肌。
…「光は水みたいなものなんだ」と私は彼に答えた。「蛇口をひねるだろ、そうすると出てくるんだ」
ひざ頭…彼女の印象に残ったのは、ずらりと並んだピンク色のひざ頭だけだった。肉屋の鈎からぶらさがっている豚肉のようだった。
独り言…実のところ、石ころだらけのその独り言の中からえりわけることのできたのは、絶え間なく金槌のように繰り返される、昼夜平分時、昼夜平分時、昼夜平分時……という言葉と、アレクサンダー・フンボルトという名前にしか過ぎなかった。
疲労…「ガラスが砕けて骨の中に入ったみたいだわ」
不幸…不幸ってやつはカタツムリみたいなもんだ。
平野…窓の向こうには月面のような燃える平野。
真白…わしの家は絶対に、鳩みたいに真っ白に塗らせるつもりだから。
真昼…モンポックの町の川沿いに立っている家の屋根がアルミニウムを思わせる真昼の光の中に浮かび上がっていた。
見習尼僧…雨に驚いて舞い上がった鳩のような大勢の賑やかな見習尼僧。
…①ダイシャクシギのように丸く大きな目。②肉食獣のように鋭い目が、雨を見すぎて物悲しい穏やかなものに変わっていった。③細いが生き生きとした青い目は、万巻の書を読みつくした人らしい穏やかさをたたえていた。
山芋…象の足のように大きいヤマイモ。
…まるで鳩の羽毛のようなやわらかな、けがれのない雪。
…もぞもぞする温かい蛆虫のようなアマランタの指。
陽光…太陽はブラインドのあいだから刃物のように差し込んでいた。
乱雑…しかし、今では痛んで陰鬱に沈んでおり、大きな空っぽの空間があったり、本来の場所から外れた家具があちこちにあったりするために、いつでも引越しの最中のような印象を与えた。
笑い声…「あたしの時代の男みたいね」とマリア・ドス・プラゼーレスは雹のように笑い声を降らせて言った。

参考文献:「百年の孤独」「族長の秋」「迷宮の将軍」「エレンディラ」「予告された殺人の記録」「落葉」「悦楽のマリア」「ガルシア・マルケスひとつ話」…その他いろいろ

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モノを持ち歩くひとり民族 “Notebookers”

Posted on 10 2月 2015 by

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小学校の頃に郷土史について学んだ時に知ったのだけど、僕が育った北海道の土地の名前の由来は「オッカイ・タム・チャラパ」(男が刀を落としたところ)の意味がある。学校帰りに、近道で森の中を突っ切って歩いている時に、その遠い過去にこの土地を歩いた男が落とした刀を見つけてやろうと思って、いつも探して歩いていた。
この土地には大きなヒグマが住民を襲撃した民話が語り継がれている。怪我を負って遁走したヒグマが住民を辺り構わずかみ殺してしまう。学校の渡り廊下には、大きな熊が赤ちゃんを噛む、遠い昔の物語を語ったものものしい大きな壁画が掲示されていた。そういった一連の遠い時代のおそろしげな物語は、小さな頃の僕の頭の中で膨らんで、神話のような雰囲気を持っている。
男は遠い昔に、恐ろしげなこの場所を歩いて、曽祖父の時代から受け継がれた大切な刀を失って、とぼとぼとうつむきながら森の中を抜けて帰ったのかもしれない。夕闇の森の中で野宿して、迫り来る熊の姿を想像していたのかもしれない。そんな彼のために、いつか刀を見つけてやろうと思っている。それは、今でも土の下に埋もれ、誰かに発見してもらえるのを待っているのかもしれない。

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民族が携えている道具に興味が有る。
フィンランドのサーミは自分の生活の中で手に入る木の根、白樺の樹皮、トナカイの革や角など身近にあるものを材料にものを作る。彼らが携えている道具は、「プーッコ(Puukko)」というナイフと「コーサ(Kåsa 日本では”ククサ”と呼びますね)」と呼ばれる白樺のコブから削り出したカップを持ち歩いていたらしい(もちろん伝統的なものなので、現在では携帯する人は少ないらしい)。
アウトドアショップでフィンランドのKupilkaのカップを見つけてから愛用している。木のチップと樹脂の混合した材料で作られていて、木材と違うので手入れが簡単で、飲み口も薄い。腰にぶら下げて持ち歩くのに最適だと思う。これを持ち歩くようになってから、なかなかお茶をするのが楽しい。試しにスタバに持って行って、ホットコーヒーを注いでもらうように頼んでみたら笑顔とともに快く応じてくれた。最近はこれにブレンディのコーヒーをティースプーンで2杯入れて、冷たい牛乳で溶いて飲むのが気に入っている。誰かとお茶をするときに、カバンの中からコップを取り出すと大半驚かれる。
どこかで読んだのだけど、ククサは木に含む水分を乾燥時に飛ばすために最後の仕上げで塩茹でされているので、使い始めの最初の一杯は必ず飲み物はしょっぱいらしい。そんな一節を読んでから、ククサで飲むドリンクを想像するたびに口の中に塩味が広がる。

Hot Drinks around the World 世界のホットドリンク」という本があって、世界中の温かい飲み物について書いている本がある。レシピだけに限らず、世界中の人々の、小さな頃に飲んだ温かい飲み物に関する思い出や、温かい飲み物を通じた考え事についても触れているのが面白い。
僕は個人が持っている日常の何気ない出来事の、それぞれの取り方受け止め方の違いを知るのがとても好きだ。温かいお茶を持って対面する二人は、世界の果てでお茶を通じて、二人の世界を触れ合わせている。というようなことを考えながら飲むお茶はおいしい。それが自分のお気に入りのカップであればなおさらである。

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まず人と会う。そして話した時に気になったことを頭の片隅に置いておく。家に帰ってからむくむくと湧いてくるアイディアを書き留めて、そのことについて調べる。ノートブックに貼る。人と話したことを大まかなブロックのようなイメージで覚えていることが多い。その形を書き留めておく。

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僕のノートブックは、考え事の、その時の瞬間が切り取られている。瞬間を過ぎてしまうと、ノートブックの中は大半何が書いているのかわからない。数日後にパラパラとめくってみても何が書かれているのかピンとこない。それは暗号のような一節だったり、何かの構造だったり、記号だったりする。意味の存在しない世界でノートブックを書き留めている。

星野道夫はアラスカを「意味の(存在し)ない世界」と呼んでいた。「意味の存在しない世界」を歩くことが旅なら、自分はノートブック上で旅をしていると思う。文学を衣服のようにまとって、ことばというナイフを研いで、ノートブックの上を旅している。

民族がモノを携帯するその姿が好きだ。日本でナイフを持ち歩けないのは時々残念に思う。1930年代のフィンランド大統領は「ナイフは服装の一部である」と言って、彼の腰にはいつも銀製の プーッコをぶら下げていたらしい。種まきのときに、畑の四隅にナイフを突き立てて豊作を祈ったり、悪夢を払ったり、未婚の女性はナイフの空シースをぶら下げて、求婚者の男性の持つナイフを受け入れたり、そんな一連の日常の中の儀式的な意味合いを想像するたびに、道具の大切さが伝わってくる。

僕がカバンの中にお気に入りの道具をびっしりと入れているのも、何か民族的な意味合いがあるのかもしれない。ひとり民族。そんな感じでカバンの中にモノを詰め込む。お気に入りのカップを詰め込んで、意味の存在しない世界を歩いてみてください。

ちなみにモレカウはものすごくものすごく、アイヌの人々をリスペクトしています。

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Notebookers ビール用ラベル

Posted on 09 2月 2015 by

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Notebookers ビール用ラベルです。
醸造の際にご利用ください。

印刷用PDF
http://notebookers.jp/briefcase/notebookers_beer.pdf

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2015年度版 Notebookers 公式ステッカー&ロゴ配布

Posted on 05 2月 2015 by

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2015年度版のNotebookersの公式ロゴの印刷用ファイルを配布致します。

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印刷用のファイルの詰め合わせ(*.aiとEPSとPDFです)。
downloadはこちら
各種印刷物やコラージュ、明らかな営利目的以外の使用であればご自由にお使いください。
雑誌・新聞など各種メディアの掲載の場合はもちろん連絡ください。

 

もっと気軽に印刷してステッカーとして使いたい方は↓こんな感じの作っておきました。
プリンタで印刷して、ちょきちょきと切って使ってやってくださいませ。
さりげなく、今まで配布したことのない四角タイプのステッカーも2枚入ってます。

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February 2015 Calendar

Posted on 01 2月 2015 by

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2月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/1HCZEHZ

ラージ用
http://bit.ly/1AelbTm

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2015年度Notebookersライター登録完了のお知らせ

Posted on 22 1月 2015 by

ライター向けの業務連絡ですんません。
管理人タカヤ・モレカウです。

2015年度ライター、今回ご応募いただいた「全員」を登録いたしました。
さきほど、全員にメールで連絡済です。

メールが届かなかった方、twitter→@blanq
もしくはinfo@notebookers.jp宛に連絡くださいませ。
んでは。これから末永くよろしくです。

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2015年度 Notebookersライター新規募集

Posted on 02 1月 2015 by

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こんばんは、管理人のモレカウです。
2015年度 Notebookersライター新規募集を開始します。
(1/14 23:59 締め切りました!多くのご応募ありがとうございました!)

自分が大好きなものについて、それが大好きだと語るとき、その言葉は必ず誰かを救います。
存分にNotebookersで語ってみてください。何かが起きます。

参加希望の方は以下フォームを入力願います
(1/14 23:59 締め切りました!多くのご応募ありがとうございました!)
http://bit.ly/1xwPwLZ
期限: 1/14 23:59まで

多くの参加を頂いた場合は抽選となります。
確定後、1/15以降メールを順次送ります。

Notebookersはこんなサイトです
http://notebookers.jp/?page_id=6

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January 2015 Calendar

Posted on 01 1月 2015 by

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1月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/13JZv2P

ラージ用
http://bit.ly/1K1IIJJ

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December 2014 Calendar

Posted on 02 12月 2014 by

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12月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/1tzvOrG

ラージ用
http://bit.ly/1rTZfEj

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November 2014 Calendar

Posted on 01 11月 2014 by

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カレンダー配布再開します!

11月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/1tq46RV

ラージ用
http://bit.ly/1uf7u40

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September 2014 Calendar

Posted on 02 9月 2014 by

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9月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/1lG4dXN

ラージ用
http://bit.ly/1vIGysR

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野外のこと数点。

Posted on 27 8月 2014 by

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ヘイ、こんばんはタカヤです。
最近はみなさん焚き火しているかな?地平線は見たかい?

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山から平野に抜けてさまよっていると、ヒッピーの村によくたどり着く。そこではいろんな人々が暮らしているのだけど、不思議なことに大半地図には載っていない。メルヴィルの白鯨にもあったように、「そこはどんな地図にも載っていない。ほんとうの場所はけっして載らないものなのだ」。海外からの移住者も多く、山の急斜面であっても畑を耕して、自給自足で自分の国の野菜を育てて暮らしている。日本ではあまり見たことのない野菜や自家製の燻製を分けてもらったり、BBQとビールをごちそうになったり、地面を掘って湧き出た井戸水を分けてもらってお米を炊いたり、干し草をつめこんだ温室で眠らせてもらったりしながら、再び野に出てさまよっている。
先日深夜に湖に潜る機会があって、シュノーケルをして水深2~3メートルくらいのところに潜ってライトで底を照らしてみると、びっしりと目を光らせたエビがいた。

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最近狩猟について学んでいる。ヘッドフォンで海外のハウスとかエレクトロニカを聴きながら、獣の痕跡を探して口笛ぴーぷー吹いて歩いている。山野をさまよっていると気が付くのだけど、自分はアウトドアとして楽しんでいるというよりは、文学的に世界をとらえている節があって、都会にいるよりも野外にいるほうが、世界がなんとなくリアルだ。不思議な人々に出会い、おもしろい出来事にぶつかる。蚊に刺されながら腰からぶらさげたモレスキンに考え事を書き留めていく。情報カードはデータベース的に使うのがよろしいと最近気が付いた。さまよいながら学んだことなど、トラップに関する知識や、狩猟鳥獣の知識などフィールドで役立つようにトラベラーズノートブックのジップフォルダーに収めて入れていく。

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荷物を軽減するためにテントは持ち歩かず、Amazonで1000円で買ったハンモックと寝袋だけで十分眠れることを知った。山の斜面であっても樹木が二本立っているだけで、地面を気にせず眠ることができて、しかも快適だ。森中から枯れ枝を集めてきて焚き火しながら近くにハンモックをぶらさげて眠るとぐっすりと眠れる。そのまま眠るとお尻がスースーするので、ハンモックの上で寝袋に入って、上から毛布をかけて眠る。朝方はひどく寒いから。

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深夜しーんとした山の中で読書するのだけど、最初はものすごく怖かった気がする。遠くから枝をふむパキという音が聞こえただけでビクっとしたんだけど、 今では特に気にもならず、むしろ誰か炎にでもあたりにくるといいのにと思ってる。たとえば、深夜に炎を起こして本を読んでいるときに、森の奥から誰かがとつぜんあらわれて、無言で炎の近くに座ったとしても、いつでも「サンドイッチ食べるかい?」とか「コーヒーでも飲むかい?」と声をかけることができる。過 去に、「タカヤさんは森の奥の家の暖炉の前で炎に当たりながら、ぐるっと丸まって眠る黒い犬だと思う」といわれたことがあるのだけど、ものすごく気に入っ ている。そういうイメージに自分の姿を少しでも近づけていくことが、自分の世界での目的なのかもしれない。おかげで地平線上に燃えるシリウスを探すことが多い。

森をたっぷりと歩いて、持てるだけの枯れ枝を拾い、あなたのために焚き火を燃やしたなら、僕のできる限りの歓迎です。

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Moleskine Voyageur Traveller’s Notebook

Posted on 31 7月 2014 by


Moleskine Voyageur Traveller's Notebook
Moleskine Voyageur Traveller’s Notebookが販売されましたね~。ちなみにもう、Amazonでは販売してますね。
旅行に特化したノートブックのようです。4.5 x 7 inchなので通常のMoleskine ラージサイズよりひとまわり小さいのかな?ポストカードをピタッと挟めるサイズは、旅をテーマとしたノートブックとしては必須だと思う!
帯に書いてあるキャッチコピーもデジタルエイジのトラベラーズノートブックと書いてあるので、どうやらMoleskineのテンプレートがダウンロードできるページMoleskine MSKと連動していろいろ貼れるようです。ほかにも、荷物リストやToDOリストをつくってピリピリっとちぎれるページなど。
※ひとりごと→ パッと見、Midoriのトラベラーズノートブックを意識したかも!みたいな評価は海外でもいくつか語られている様子…

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販売に伴って、ちょっとした応募をTwitterで行うみたいです。
http://mymoleskine.moleskine.com/community/2014/07/i-am-here.php
2014/08/31までに、「I am Here」テンプレートをMSKからダウンロードして、一緒に撮った写真をTwitterに #M_iamhere をつけてアップロード。
Moleskineのホームページと連動してアップされるようです。人気の人Best3にモレスキンのトラベラーズキットが当たるのかな?

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August 2014 Calendar

Posted on 31 7月 2014 by

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8月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/1nK09of

ラージ用
http://bit.ly/1kmZ3zi

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July 2014 Calendar

Posted on 03 7月 2014 by

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毎回アナログな配信ですんません!作るの忘れてました!
7月のカレンダーです。

ポケット用
http://bit.ly/1rXWkM0

ラージ用
http://bit.ly/1sXrbfN

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June 2014 Calendar

Posted on 01 6月 2014 by

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6月のカレンダーできました

ポケット用
http://bit.ly/1oJDYzD

ラージ用
http://bit.ly/RSQYV2

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モレカウの1 Day Life Packing

Posted on 24 5月 2014 by

僕が1日を生き抜くための道具には定義がある。

それらをパッキングとして持ち歩いた時に、ふと世界の反対側にテレポートして見慣れぬ街に不時着したとする。
そこで2週間もしくは数ヶ月そこに居続けなければならないとなった時に「耐久できるもの」だと思う。この「耐久」ということばは、たとえ世界の反対側でひとりぼっちであったとしても、見慣れた道具が側にあることで「その世界を過ごすための耐性になること(安心感を得れること)」と、「道具として頑丈である」ということと、一日の中で起き得る出来事に柔軟に対応できることと、自分が数年間に渡って使い続けるにあたって「飽きない」 「ヘビーデューティな道具」であることが条件にある。

1日を生き抜くための道具を眺めている時にいつも思うのだけど、これらは「孤独の道具」の集合体であると思う。世界の果てにもしもあなたが移動し た時に、ものすごく孤独であったとしても、耐えることのできる道具。もしくはどこにいても、孤独であるために使う道具。そういった視点で道具を選んでいる のだと思う。重要なのは自分をどれだけ、世界から切り離せるかだと思う。”1 Day Life Packing” ということばは、高城剛氏の著書「ライフパッキング」からきているのだけど、著者のライフスタイルに共感を得た。初めて彼について興味を持ったのは、世界中のどこかに現れる「日食」を求めて旅をするなんて、とても良いと思った。著書を通じて、世界中を移動しながら過ごしている感じがビリビリと伝わってくるのだけど、常に世界から自分を切り抜いて見える。たとえば、一枚の大きな紙に自分のかたちの輪郭を描いて、そこからハサミでちょきちょきとその輪郭に沿って、切りぬいたように見えた。その切り取ったエッジはやはり鋭い。「道具」というものは携えることで常に、単焦点のレンズで映したようなぼんやりとした世界を背景に、「自分自身がビビッドに見えている必要があるんだ」と思った。

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■スイス BALLY社 “TAPRUS” ブリーフケース
基本カバンは、ブリーフケース型を愛用している。実は肩からかけるものがあまり好きではなくて、ベルト無しのブリーフケースを使うことが多い。荷物が少ないときは、ゼロハリもたまに使っているのだけど、さすがに文房具が多いのでたっぷりとマチのあるカバンに落ち着いた。中身はちいさな小物を入れる部分とメインの部分に分かれていてちょうど1 Dayで収める道具がきっちり無理なく入る。革の質としても上質で、手触りがすごく良くて飽きない。カバンを探していた時、ドレスアップしたときにも普段のカジュアルな格好にも合うことが条件にあった。シックでフォーマルすぎないデザインをものすごく気に入っている。

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■鍵束
鍵束にはカラビナ(大1個・中2個)をつけて持ち歩くことが多い。野外で過ごすことが多いので、ランプをひっかけて使うときとかLEDライトをポケットに引っかけておく時など、アルミ製の軽いカラビナを数種類持ち歩いていると割と役に立つ。文房具ユーザーの方から頂いたスリーセブンのクラシックなホテルの鍵と、中学生の頃親友にもらったフィジーの穴空きコイン、パンデイロのネジの調整工具が一緒に引っかけてある。

■WENGER ソルジャーナイフ
ポケットナイフとしてはかなり定番。アルミハンドルものを1995年から文房具的に愛用している。関係ないけど映画「127時間」を観た人はちゃんとしっかりとした頑丈な道具を使いたいと思うはず。このポケットナイフはかなり頑丈で、長年のアウトドアでの使用にもしっかり耐えてきた。ナイフの部分はかなり鋭利に研いであって、木材を削るときもスルリと音も無く、削ぐ。黒檀のハンドルのナイフも欲しいなぁと思っている。小さな頃からナイフは身近な道具。

■Paul Smith 時計
大好きな黒&銀のシンプルな時計。この時計もフォーマルとカジュアルどちらで使用しても違和感がないので気に入っている。完全アウトドアになったときはプロトレックのWWFモデル(ライトをつけるとアルマジロが浮かび上がる)を使用している。

■ZIPPO ライター
スターリングシルバーのシンプルなものを愛用。野外で炎を灯す時にも使用するので風に強いものであり、機構がシンプルで壊れづらいものを選ぶと自然とZIPPOのライターにたどり着くと思う。スターリングシルバーの感触が良くて、ポケットの中で、手によくなじむ。銀製の道具というものは、手入れしたときになんとなく気分が良くなる。

■Panasonic スティック型USBバッテリー/ENELOOP PRO 4本
iPhoneの充電用に持ち歩いている。このスティック型バッテリーにENELOOPが2本入る。残り2本は予備。実はあまり大容量のバッテリーはあまり持ち歩かない。旅行のときもこのセットだけで困ったことが無いかも。このENELOOP PROはヘビーな使い方でもなかなかヘタレないので気に入っている。旅先でも非常に使い勝手が良い。

■プレシジョン・ダイス 2個
ダイスは自分にとって、わりと重要な道具。生活の中でのちょっとした乱数発生機。そして、アナログでコンパクトなゲーム機でもある。何か選択をするときにも使っているし、パスワード生成のときとか、テーブル上でダイス2個を使用した簡単なゲームもできるので時々取り出しては使っている。カジノで実際に使用されているプレシジョン・ダイスを愛用している。通常のダイスというのは、各面に穴が空いていて、それぞれの面の比重が異なるため数値発生の際に影響を及ぼす(6の面が一番多く穴が空いているため軽くなる)のだけど、プレシジョンダイスは実際にカジノで使用されているものと同じで、全面が同じ比重の樹脂で埋められており数値発生確率に影響しない。

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■AKG K451 ヘッドフォン
孤独の道具。常に歩いているときやカフェで過ごしているときは音楽聴いてる。前モデルのK450から愛用している大好きなヘッドフォン。K451はiPhone操作用のリモコンが追加されたモデル。前モデルはイヤーマフが外れやすかったけどK451はなかなか頑丈でいいね。リモコンボタン長押しでSiriの呼び出しもできる。音質は低音ズムズム、ボーカルがこそばゆい感じ。デッドな空間でのフルアコのギターが傍で鳴っているような気分になる。金額のわりにものすごい音が良いと思う。音漏れも皆無。ヘッドフォンも、家にいるときと外を歩くときにでも同じものを使えるようにコンパクトなものを選ぶ。

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■つくしペンケース/LAMY2000等 ペン類/他
つくしペンケースはまさにヘビーデューティということばが似合う。しっかりとした手触りの良い帆布に大容量のペンを収納できる。ペン類は、じつはちゃんと好みがあって、シンプルでクールなものが好きなので、やはりLAMYが多くなる。ペンもフォーマルとカジュアルどちらにでも順応できるものを選ぶ。じつはシャープペンシルは1本も持ってません。

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■モレスキン&トラベラーズノートブック
常に持ち歩いているノートブックは2冊。トラベラーズノートブックはリフィルを、スケジュールとプレーンの2冊入れ。仕事関連の書き物/ToDo関連。驚くことに、今年から初めてスケジュールを手帳に書くようになった。今までは情報カードに書いたTodoやスケジュールを、使い終わったらポイポイ捨てていた。
モレスキンは普段の考え事用遊び用/既に過去記事でご覧になった人もいると思うけど、ご存知、右脳左脳系(右脳系→視覚や直感的使い方/左脳系→ことば的ストックや計算)。最近はオノ・ヨーコの”GRAPEFRUIT”から派生して感じたことなど書いたり、狩猟に関する知識、ガルシア・マルケスの文章の気に入ったことばや比喩表現、Notebookersに関するアイディアやWordPressやPHPやCSS、JavaScriptに関するアイディア、その他平面を3Dで動かすときの計算式など書き留めておいてます。

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■MacBook Pro 13 inch / Moleskine ラップトップケース 13インチ
Macのケースはモレスキンのものを愛用。モレスキンのケースはいろいろ出たけれど、このMac用のケースは内側のセーム革っぽい手触りが良くてなかなかお気に入り。MacにはWeb系とグラフィック系のソフトを入れてあって、どこでも色々いじれるようにしている。iCloudとiTunes Matchのおかげでまったく容量を気にしなくなった。データの持ち運びはLaCieのiamakey USBメモリや、SDカードを数枚トラベラーズノートブックのジップケースに入れてあって、好きなの選んで使ってる。WEB上で大容量のレンタルサーバいくつか契約していて、そこに必要なデータやファイルもたっぷりとぶっこんであるので、端末がどれであっても実はあまり困らない。

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■Books
本は2冊くらいを常に持ち歩いている感じ。最近はケネス・ブラウワーの「宇宙船とカヌー」、オノ・ヨーコの”GRAPEFRUIT”。ゆっくりと音楽を聴きながらじっくり読みたい本と、拾い読みしながら楽しむ本など2冊をチョイスすることが多いかも。

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■THERMOS 真空断熱ケータイマグ 500ml  Color:チョコレートブラウン
今はこの色発売されていないのかな?これ本当よい水筒です。冬でも夏でも常にアイスコーヒーを入れている。最近はカフェというよりも森や山など野外にいることが多いので、そこで美味しいコーヒーが飲めるのは幸せ。

ざっと眺めていて面白いことに気が付く。僕が孤独の道具として選ぶものは、あらゆるシーンでスイッチしなくてもよいものを選ぶ傾向にあるらしい。例えば、Stay or go、もしくはフォーマルとカジュアルの 境界で物を仕切らず、どちらでも利用できるような物を選ぶということに気がついた。なので、どちらかというとカラフルというよりはシックでモノトーンなも のを気に入るようだ。ただし自分の持ち物の中で「モレスキン」だけは逸脱していて、カラフルな色彩の表紙をしている。たぶんモレスキンだけは、自分の道具 の中でちょっと違う役割を持っているんだと思う。

「世界から自分を切り離す」という考え方は、ストレンジャー(よそ者・異邦人)な考え方である。
道具を通じて、世界から自分を切り離す。すべての人が同じ考え方をして並列化しているという「実際には存在しないファンタジーな世界」から自分を切り離すために、道具が必要なのさ。そんな気持ちで、今日もその日を生き抜くための道具を、カバンに口笛ぴーぷー吹きながら詰め込んでいるわけである。

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本棚におけるセクシーさについて

Posted on 22 5月 2014 by

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時々、本棚というのはセクシーだなぁと思う。
ものすごく長い年月をかけて、限られたスペースを埋めて行くことで本棚の姿は変化していく。重みで歪んで行くその姿はすこし色っぽいと思う。『書物はすべて、ナツメグのように、異国から招来される香料のにおいがします』ということばを教えてもらってから、時々本棚の近くで香りを嗅ぐ。自分の生活圏外から訪れた古書から、漂ってくる「かすかな香り」を嗅ぎながら、自分の知らない世界について想ってみるのもなかなかいい。

僕の本棚は、主に文学と人文と美術デザイン関連と世界中のテーブル上で行われる遊戯関連と音楽と食文化の本で埋められていると思う。こうして自分の本棚を眺めていると気付くのだけど、大小様々・ジャンルも様々。堅苦しい本もあるけれど、ところどころに顔を出す趣味関連の本がいいアクセントになっているのだと思う。ひとは「とらえどころない姿」が本当の姿だと思うので、そういうのが本棚にじわりとにじみ出ると思う。

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本は絶対に手放さない主義。そしてデジタル化はあまり興味が無い方。小さな頃から集め続けた本達は今も数カ所に分けてそれぞれの本棚をぎっしりと埋めつくしている。その昔、雑誌のバックナンバーを全て資料として保管していたので、今も実家の自分の部屋はすべて本で埋めつくされていて、足の踏み場もないくらい。両親も僕が異常に本に執着することを知っているので、捨てないでいてくれています、感謝。
何度も何度も本を読み返す癖があるので、メインとなる生活の場所の一角を多くのスペースを使って埋めつくすことになる。それぞれ本達は本棚の奥のスペースを使って、常に2列に並べられており、「ずっしりとしたその重み」で歪んだ棚板がセクシーに感じる。
本棚の姿がそばにあること、その姿を眺めることが自分の支えになっている。旅に出る時には、本棚の前にコーヒー片手にあぐらをかいて、その「旅の夜に寄り添う本」を長い時間をかけて選び出す。眠る前に本棚からよく眠れそうな本を選び出して枕元に積み上げて、ぱらりぱらりと拾い読みしながら眠る。椅子に寄っかかって、後ろに重心を倒し、本棚に衝突し上からばらばらと何冊も落ちてくる。数十冊大型本を抜き出して、床に置き簡易テーブルを作り、上にコーヒーを乗せる。本棚の前でたまたま抜き取った本に夢中になり、そのまま立ち読みをする。本を数冊枕にして眠る。本のページの隙間から、当時付き合っていた女の子が残した秘密の手紙を発見する。本棚に寄り添う自分の生活が好きさ。

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何の映画だったか忘れちゃったけど、部屋の中の家具が一切無くて、積み上げられた本を椅子代わりにしてお客さんに座らせるシーンが好きだったな。本は家具代わりにも使用できる。そういえばポール・オースターの小説「ムーン・パレス」でも、古書をベッド代わりにして眠って、それを少しずつ読んでいくというのもあった。生活の中で現れる異形の本棚(?)の姿にゾクゾクくる。文学における最高にセクシーな本棚は「海底二万里」のネモ船長の本棚だと思う。彼の本棚にはものすごい分量で様々な本があるんだけど、世間から離れてノーチラス号で暮らす彼の本棚には「政治」と「経済」の本は一切無い。ぎっちりと埋めつくされた壁一面を覆う本棚と数々の生物標本、美術品、海底を眺める大きな窓の外には巨大なタコ、ごうんごうんと船が動く低音、異国のナツメグの香り。筒井 康隆の小説「旅のラゴス」で登場する、旅の行く末にたどり着く古都の、柔らかい光がたっぷりと差し込む書庫の姿もものすごく色っぽかった。
理想の書庫や書斎について徹底的に想像してつくりあげていくと、それはそれだけで文学として成り立つような気がする。

僕の理想の本棚のある環境は、天井までびっしりと埋めつくされた壁一面が脚立を使って登るような本棚で、近くに大きな窓があって独りがけのソファーとコーヒーテーブルを置いて、風通しの良い場所に風鈴がぶらさがっていてちりんとなるような環境がよいなと想像する。書物を手放していくようなデジタル化が流行する中で、これからも逆行して本棚を埋めつくして行こうと思う。あなたが本棚に寄り添う時に、『書物はすべて、ナツメグのように、異国から招来される香料のにおいがします』ということばをふと想像してみてください。部屋の中で、ものすごく遠くにいるような気分になるから。

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May 2014 Calendar

Posted on 30 4月 2014 by

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5月のカレンダーできました。

ポケット用
http://bit.ly/1knIQEQ

ラージ用
http://bit.ly/1kgvKrA

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ゲームブッカーズなノートブックはどのような痕跡を残すのか?

Posted on 16 4月 2014 by

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こんにちは、Notebookers管理人 タカヤ・モレカウです。
2008年に「blanq_text」でタカヤが書いた記事のリライトです。

中学校のころに夢中になったゲームブックの話。
J・H・ブレナンの「ドラゴン・ファンタジー・シリーズ(原題:『グレイル・クエスト』Grail quest)」という80年代の名作ゲームブックがある。ゲームブックというのは、「宝箱を開けるなら26へ、開けずに通り過ぎるなら52へ」というように、番号で分割された各パラグラフに飛びながら物語を進行していくというモノ。
そもそもこの本との出会いは14歳ごろ、友達の家に遊びに行ったときに、彼の本棚に格好良くズラッと並ぶタイトルが気になったのがきっかけだったことを覚えている。数冊その友達に借りてプレイしてハマり、その想像力をぶっちぎる冒険の世界にドキドキしたものでした。

Grail quest2

全8巻+αを少しずつ少しずつお小遣いを貯めながらそろえたのだが、その後誰かに貸した後に、全てをなくされるという悲しい運命をたどる。そのときのあまりの悔しさを覚えており、大人になった今ついつい懐かしくなって、当時を思い出して全巻をそろえてしまった!(後述しますが、このシリーズは復刊されているものもあるんだけど、あえて当時のバージョンが欲しかったのさ)

アーサー王のエクスカリバー伝説や円卓の騎士の時代を、相棒のエクスカリバー・ジュニア(話す剣)を携えて、全8巻にて洞窟や海や塔などの様々な舞台を冒険するストーリー。ファンタジーとしては王道なありふれた世界観なのだが、著者 J・H・ブレナンの独特なユーモアあふれる文章で味付けされて一味も二味も違う。
この部分は、まさに「天才的なユーモア」で、あっという間に世界に引きずり込まれるといった表現がふさわしいと思う。古めかしい大きな宝箱を開いたと思ったら「チクチクする指輪」が入ってたり、ポエム好きの魔神に出会ったと思ったら魔法のアヒルをもらったり、おかしいくらい強いウサギやニンジンが襲ってきたりと、最初から最後まで、肩すかしをくらうジョークや、不可思議で魅力的な(そして理不尽な)人物や敵が現れ、主人公の受難っぷりはなかなかの読み応えがあると思う。そして文章に添えられる、フーゴ・ハル氏の鉛筆画のものすごいイラストレーションも必見。けっこうぞわぞわ来ます。

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この物語の中には、まぁ理不尽な人物や敵が大量に登場する。特に好きな人物は、「魔術師マーリン」である。
彼が魔法をかけて、本を読んでいる現代のあなたに呼びかけて、アーサー王の時代までさかのぼって、魔術書である本書を使って引き戻すというメタフィクション的な雰囲気からストーリーが始まるのだけど、この魔術師マーリンはものすごい「変わり者のふてぶてしいおっちゃん」で、主人公を連れてきて冒険に行かせようとするわりに、冒険をする理由もあまり詳しく説明してくれない(笑。その上、旅に持っていく装備品のカタログを渡してくるのだがこれがまた不思議なものが毎回渡される。

冒険の始まり部分。冒険に出かける君の装備を点検するマーリン。

「まず最初に…… ん?」マーリンは急にことばを切って顔をしかめた。「剣はどうした?」
「それが…その…家に忘れてきたんです…」きみは悪いことでもしたかのように答えた(なぜ悪いことをしたと感じたのはわからないが)。
「間の抜けたことを。怪物に出会ったらどうするんだ?たちまち喰われちまうんだぞ。しょうがない…取ってきてやろう。…さてと、そろそろ装備を点検した方がいいな」(装備品のカタログを渡すマーリン)

【装備品リスト】
斧、人工アリクイ、毛布、包帯、本喰い虫、青い粉、調理器具、釣り針、オイル瓶、アイゼン、着替えの服、クリック・スティック、犬の首輪、金モール、ハープ、掛け金、革紐、ジョークブック、ナイフ、リュート、羊皮紙、インク、羽根ペン、白ぶどう酒、ノコギリ、火口箱、水袋、木琴、ハンマー

「あのう…なかによくわからないものがあるんですが…」
「本当か?わしには、どれもこれも冒険にふさわしい品物ばかりだがな。どれがわからない?」
「たとえば、人工アリクイっていうのは?」
「それはわしのちょっとした発明品でな」さも自信ありげにマーリンが言った。
「アリを喰う一種のロボット・ネズミなんじゃよ」
「本喰い虫というのは?」
「文字通り、本を喰う虫じゃ。それくらいのこともわからんのか?」
「でも…なぜそんなものを?…」マーリンはじれったそうな顔をするだけで答えない。
「じゃ、青い粉っていうのは…?」しかたなく、たずねてみた。
「ああ、それ?なかなか便利なものでな、何かに追われた時にその青い粉を撒いて使うんだよ。追ってくるものが何であれ、足を滑らせて首の骨を折るんじゃよ」
「それから、クリックスティックというのは?」
「それもわしの傑作発明品でな。そいつがあれば、コオロギと話ができるんだ。いわば、コオロギ用通訳機械じゃ」
きみは不審に思っている品物を立て続けにきいてみた。
「金モールとか、ジョークブックとか、木琴がなぜ必要なのですか?」
「じゃ、ハンマーやノコギリは、なぜ必要なんだ?」逆にマーリンがきき返した。
「たぶん、役に立つからでしょう?」
「金モールやジョークブックや木琴にしたって、同じことじゃよ」マーリンはもっともらしい顔で答えると、
「こういう冒険ではどんなものが役に立つかわかりゃしない。だが持っていくかどうかはおまえが決めることじゃ」

「どうやらきれいなブーツを持ってこなかったようじゃな?かわいそうに、お前が履いているブーツは磨かないとならんな。ひどいものだ。だが、ま、かまわんだろう。彼も頭が混乱しているから、そこまで気付くまい」
「彼、というと?」マーリンのやり口を知っているきみは少し身構えてきいた。
「王に決まってるだろうが!世の中が手に負えなくなる前に、わしらは彼に会わなければならんのだよ。」
「王に会うんですか?そういう服装じゃないですよ?——- 」他人の話などめったに聴かないマーリンだ。君の話などうわのそらだ。彼の目はどんよりと曇り、両手を振って何やらつぶやいている。古代ウェールズ語、偉大なる英国の魔術師の謎に満ちたことばだ。

王の謁見終了後
「ほれ出発じゃ。」
「え?ちょっと待ってください。魔界の門なんてどうやって行ったらよいかもわからないんですが?!」
「やりかたさえわかってしまえば、簡単なものよ。おまえがどこにいようとも、一番不気味そうな方角へ進め。足を止めたときも、また一番不気味そうな方角へ進め。もっとも不気味そうな方角へ進むんじゃ。魔界とは不気味なところだからそれでたどり着くようになっておる……」(グレイル・クエスト「魔界の地下迷宮」より)

魔術師マーリンは終始こんな感じ。しかし女性にもてるなかなかニクイ老人なのである。毎回、魔術師マーリンはその隠れ家を変えるんだけど、これがまた不思議な場所に住んでいる。丸太の城→ 水晶の宮殿→樫の木の中→井戸の中→サイコロ型の隠れ家→樽の中→ロック鳥の卵の中→行方不明。毎度のことながら、まったく話を聞かないのがわかってくると、だんだんマーリンと話すのが楽しくなってくる。こんなマーリンを終始相手にしているのだから、主人公の振り回されっぷりも、ものすごいことになっています。 

当時、この本を読んでいて思ったのが、わりと古代ウェールズとかスコットランドの文化についてさらっと書かれているのでためになるなぁと思っていた。ハギス (Haggis) とは、羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理なんだけど、ハギスはこの物語の中では一筋縄では行かない敵のキャラクターとして登場する。そして、「ハギス牧場」なるものも登場します。WEBも無いような中学生の頃、この得体の知れないハギスを一生懸命図書館で調べた記憶がある。

スコットランドで古来より存在が信じられている伝説の生物。ハイランド地方の山中に密かに生息し、満月の夜に心の清らかな者だけが目撃できるとされ、くちばしを持ち全身が毛で覆われて丸っこいカモノハシのような姿であったり、長い3本足ですばやく動き回ったりなどさまざまな姿が言い伝えられている。この料理は見た目があまり良くないことから、「伝説の動物の肉」を使っているのだという冗談の種にもされる。毎年末には「ハギスハント (Haggis Hunt)」という捜索イベントが開催されている。(@ wiki)

だが、このグレイル・クエストの中での表現はこうだ。

囲いの中から漂ってくる臭いと神経を逆なでする、身の毛もよだつあの独特の鳴き声。他でもない、ここは内臓風の化け物ハギスの飼養場だ。
「だけど、生きてるハギスなんてみたことないぜ?」E・J(主人公が持つ、おしゃべりする剣)が言った。
「見たくもないよ」きみは落ち着いて言った。「ドラゴンとイタチを別としたら、ハギスほど気味の悪いいきものはないね。気味が悪いだけじゃなくて、凶暴なんだ。見ろよ」と指さしながら、「あいつらを飼っている柵の丸太の太さ。それに丸太を縛っているロープだって普通の二倍はあるぜ。だいたい柵の高さも並じゃない。ハギスは自分の背丈の七倍の高さでも飛び越えるっていうからな。それに見ろよ、柵の上に埋め込んだガラスの破片を。周りにも深い壕が掘ってあるだろ?万が一あの化け物が一匹でも逃げたら溺れさせるためなんだ」—— (グレイル・クエスト「ゾンビ塔の秘宝」より)

もはや完全にハギスは凶暴なモンスターで描かれている。イラストレーションも「内臓っぷり」がものすごい感じです(笑。このアイルランドのこの作家が、ニヤニヤとしながら書いている姿が想像ができてしまうところにとても愛着が沸く。

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さて、ゲームブックの中の「冒険」をノートブック上で想像したり、考え事をすると、それはなかなかカオスのような痕跡を残すことになる。自分にとってノートブックは考え事の痕跡の集合みたいなものなんだけど、本に夢中になってからページをぱらりとめくってみると、もう暗号のようになっていて、一見何が書かれているのかさっぱりわからないのがポイント。
ここに載せたノート写真は全て、ゲームブック上の考え事を記載しているページなんだけど、「地下迷宮」の状況や「セクションの数字」を書き綴った ページや、魔人から手渡された「暗号」を数学的に式を作って考えているページや、文章だけではピンとこなかった部分をWEBで調査して簡単な挿絵を入れておいたりと、次々と埋めつくされていく。

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巨大なモンスターのお腹の中から「真鍮製の頭」が出てきたり、「数字の割り振られた鍵」など、手にいれるものは不可思議なものが多いので、ノートブックを使って持ち物リストのチェックもなかなか楽しい。

中学生の頃に熱心に読んでいた本を再度読みなおすと、王妃グィネヴィアとランスロットの不倫関係や、円卓の騎士たちや、ギリシャ神話に登場するイアーソンの「黄金の羊」などにまつわる物語等、大人になってからわかるジョーク等も隠されていることに気付く。なかなかに奥が深い。

ちなみにこの記事を読んでゲームブックに興味を持った方は朗報、当時のグレイル・クエストは絶版で入手困難だが、復刊されたバージョンは2014年4月現在、amazonで購入することが可能だ。暗黒城の魔術師」→「ドラゴンの洞窟」→「魔界の地下迷宮」→「7つの奇怪群島」→「魔獣王国の秘剣」の第5巻までは復刊されている(ちなみに同作家の別刊「ドラキュラ城の血闘」も復刊済)。残り、「宇宙幻獣の呪い」と「幻城の怪迷路」と「ゾンビ塔の秘宝」の復刊を楽しみに待っている。

読み始めたなら、魔術師マーリンが読み手に呼びかける呼び声で、最初の2ページで一気に引きずり込まれるので注意願います。そういえば、どこかのWEBで読んだけど、「ゲームブック」というジャンルの読み物だけが「中の登場する人物が、読み手であるあなたに、ずっと呼びかけることができる唯一の物語」であるとのこと。これはなかなか目からウロコな考え方だった。ミヒャエル・エンデの「ネバー・エンディング・ストーリー」も読み手であるあなたに話しかけた物語だったけど、ゲームブックなるものは、ずーっと最初から最後まで、中に描かれた魅力的な人物が、あなたに話しかけてくることができる。そういう「物語」だ。そういう文学に出会ったことがあるかい?

P.S ちなみに大好きなモンスターはグレイルクエスト3巻目「魔界の地下迷宮」に登場する不気味な姿の「ボタボタ」です。このモンスターが6歩歩くとそれはもう大変なことになります。どれくらい大変なのかは、本を読んでチェックしてみてください。

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人工アリクイ、毛布、包帯、本食い虫、青い粉について

Posted on 13 4月 2014 by

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斧、人工アリクイ、毛布、包帯、本食い虫、青い粉、調理器具、釣り針、オイル瓶、アイゼン、着替えの服、クリック・スティック、犬の首輪、金モール、ハープ、掛け金、革紐、ジョークブック、ナイフ、リュート、羊皮紙、インク、羽根ペン、白ぶどう酒、ノコギリ、火口箱、水袋、木琴など、文房具ユーザーはそれなりに荷物が多い。

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カバンの中を開けると、いつも紙モノが多く入っている。何かに役立つだろうと思うなんらかの紙やポストカードがいつもカバンの隅に押し込まれている。お気に入りのペンとノートブックを持ち歩いているということは、コンパクトにまとまって小さく丸まった毛布を持ち歩いているようでもあり、アネモネの花束を抱えているようでもある。ただし、ものすごくものすごく一人で。
頭の中のできごとや考え事を書き出すときは、なるべくインクがぬるりとしたペンを使いたいので必然的に万年筆になる。水性ペンやボールペンだと、なんだか物足りない。紙の上でカリカリとひっかかるようなペン先だと、何か考え事もカリカリと引っかかっているような気分になってしまう。

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ノートブックには考え事の形跡が残っている。
音楽が好きで、よく聴きたいなぁと思っている音楽を思い出しながらリストにすることが多い。一回書き出してから、それを買うべきであるか借りるべきであるか考えた形跡。TSUTAYAのレンタル在庫にあるものを○、ないものを×。○のついたものは片っ端からレンタルで束にして借りる。×のついたものは、Amazonで大量にまとめて購入した。

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ノートブックを開くタイミングは、本を読んでいるときでもあるし、誰かに会った直後でもある。好奇心を持って何かに触れた直後が多い。ノートブックを開くときは大半において、軽い興奮状態にあると思う。そういったときは、すきまがあれば書くし、ページをめくるのも もどかしい。

おわり。

 

 

 

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