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リトルプレスが出来上がるまで

Posted on 09 4月 2015 by

こんにちは、konamaです。

今日は初めてリトルプレスってものを作ってみたので、宣伝もかねてどんなことを考えていたか記事にしてみたいと思います。こんなの↓

ikariboshi-01

 

せっかく作ったので例によって、見て見てーな気分もあって記事にしようかと考えたのですが、できたものにそうそう自信があるわけではなく、え~、そんなしょうもないこと考えてたのと言われそうで、うすうす変な人ではないかと思われていたのが確信に至ってしまうのではないかと、実はこの記事を書くのを躊躇していたのです。しかし、ある方の以下のようなお言葉を受けて開き直ってみたいと思います。

つぶやき

 

…。小学生のころに壁新聞を作って以来(一応新聞係だったこともある)、自分で何か趣味の紙ものを発行するというのは考えてもみなかったことでした。職業的な印刷物は出さないとまずいので書いていますが、単著の本でも出さない限りデザインやら全体を考えるってことはあまりしませんからね。ところが、最近Notebookersのライターさんも含め何人かの方がネットプリントを使って自分のフリーペーパーを出しているのを続けて見て、いいなあ自分もやってみたいなあと思ったのです。

【で、何を書こうか?】

残念ながら今回は内からあふれ出す自分を表現したくて!というようなわけでなく、あのネットプリントで配るってなんかよいなー、Zineもちょっと興味あったんだよなー、という程度の切っ掛けだったので、内容から考えなくちゃなりません。まずは自分とノート上作戦会議。実はこれこの間の神戸出張に行く新幹線の中で書いてる(考え事するときはわりと太字の万年筆をチョイス)。

作戦ノートその1

まず最初に何をテーマにするか考えた時、いつも好きで描いているZentangleやカリグラフィは楽しいけど、それで楽しんでいただけるほどの腕でもない、メインはいつも苦も無く続けていることを書こうと思って、わりとすんなりと本について書くというのは決まりました。そこでふっと頭をよぎったのは「星座」という単語。ちょうど先日オリジナルの蔵書票をデザインしようとやはりノート上作戦会議をしていた時に、素敵なカリグラフィーの作品に星図があって、ああいうイメージいいなあと思っていたところだったのと、先日泥絵を見に行った展覧会も「未見の星座」。なんか本を星に見立てて、星座のように紹介したらいいかなあと思いついたらわりとアイディアが出てきました。

 

【どんな形にする?】

なんとなくもやもやとアイディアを出したり引いたりしながらしばらく過ごして、やっぱりどのくらいの量書くとかも考えなくちゃなあ、ネットプリント使うなら制限もあるしなあ、と考え始めました。そこで第二回ノート上作戦会議。

作戦ノートその2

実際にはこれと同じにはなっていませんが、一応ノートに貼ることを考えて、モレスキンラージ、トラベラーズノートレギュラーで挟めるA4横置き3つ折りに決定。どう考えても大量の文字に、全部手書きは断念。この時点でソフトの使用を検討。結局手もとのPCに入ってたオフィスのpublisherを使って、試行錯誤何とか字を入れ込みました。全部タイプもさみしいので一部手書き。それにせっかく自分の好みで出すのだから好きなもので飾ろうと、ゼンタングルやカリグラフィーも使って色々と盛り込みました。図や手書きの字の背景は透過しようか悩んだのですが、ノートブッカ―なんだからと開き直ってモレスキンの紙色、方眼そのままスキャンして使っています。アイディアもりもりのノートを見せておいてなんですが、なんとかA4にねじ込んだプリントをもしよかったら見てやってください。

***ネットプリントの方法***

  • サークルK,ファミリーマート、ローソンなどがやっているネットプリントサービス(ユーザー番号URM7G3ARZB)
  • セブンイレブンのネットプリントサービス(予約番号A9UQ4MRX)

いずれもお店にあるコピー機のネットプリントを選択して、同意するを押す(これはセブンイレブンでは聞かれない)と、ユーザー番号もしくは予約番号を聞かれます。
サンクス、ファミマ、ローソン系ではURM7G3ARZB、セブンイレブンではA9UQ4MRXと入力していただいて、印刷の前に両面印刷短辺綴りを選んでいただくと三つ折りにして読めます。万年筆のインクを楽しみたい方はカラー(120円)ですが、中身は白黒(40円)で大丈夫。お金をコピー機にいれて、カラーもしくはモノクロの印刷ボタンを押せば、印刷されます。

肝心の中身ですが、本の紹介です。最近読んだ本の中から「生まれた時からアルデンテ」という本をスタート地点に5冊紹介しています。
そんな感じのペラA4の紙1枚。文章が書いてある側の長辺の上下にに星が2つずつ描いてあります。これが3つ折りのラフなガイドになってますので、そこを目印にパンフレットみたいに折っていただければ、完成です。サンクス系の印刷だと、★の真ん中、セブンイレブン系だと★の右端に紙の右端を重ねるように折るのがよさそうです。

登録は1週間なので、印刷できるのは来週の水曜日(4月16日19:00まで)です。
もしお気に召していただけたなら、#ikariboshiというハッシュタグでつぶやくなりしていただけると、とても嬉しいです。
プリント代のかかるものなので、中身がはっきり写るような写真は勘弁してくださいませ。

内心冷や汗もののkonamaでした。

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Travelの末にやってきた私のBlue Edition

Posted on 26 3月 2015 by

こんにちはkonamaです。

先日お仕事で神戸に行く事があり、仕事の合間を縫って(さぼってないよー)、トラベラーズノートをお供に文具・ノート三昧してきたので、そのお話をぺらっとしたいと思います。いいなあとか欲しい~とかそんな物欲にまみれた話ばっかりなので、基本ぺらいです。

【トラベラーズノートに関する前哨戦】

巷ではトラベラーズノートブルーエディション、大変盛り上がっているようでございます。以前からトラベラーズノートは気になっていた私、でも一番の相棒はモレスキンラージで揺るぎなし。迷っていたところにブルーエディションの話を聞いて、これはいい機会かもしれないから買うなら3月にこれが出たらにしよう!と思っていたわけです。もともと青いものが好きな私(その辺の弊害はブログで)、愛用の皮の財布もちょうどこの色だしね、そーしよう、そーしよう。でも心の奥底では、モレスキンの黒と一緒に持つなら青より茶だよなあ~なんてことも考えていた(屈折している私)。そんなある日、酔っ払って文具売り場をうろうろしていたら、お告げが来たかのように「今でしょ!」という気分になり、「茶」のトラベラーズノートをひっつかんでレジへ。クラフトと薄い紙のやつとポケットをさして、旅行&お手紙セットとしてセットアップしたのでした。

あらら、茶色買っちゃったよ。

茶色くん

まあ買ったからには使い倒そうと、先日書いた「未見の星座」の展覧会で気に入った絵なんかを貼った好きな物帳、旅行用に必要な地図やらお店情報を貼った旅行しおりにして、急遽出張の決まった神戸に思いを馳せていたわけです。

そして、ブルーエディション発売。何度かすれ違った挙句手に取らなかった私はこんなツイートをしたのですが、

使い道を考えずに買うのがぺら部の心意気などという声もちらほら、どうしよっかなーと思いながら神戸に旅立ったのでありました。

【三ノ宮→元町】

神戸ってちゃんと行ったことがないので、行く前に少々は情報収集したのです、これでも。皆様親切に色々教えてくださって、トラベラーズノートは膨らんでいくわけですが、本人のぼんやりぶりとあいまって、実際には思いつき上等、行き当たりばったりな旅に。

お仕事はポートアイランド周辺だったので、お仕事が終わったらまずは皆様のつぶやきによく出てくるナガサワ文具センターに行くべく三ノ宮へ。万年筆売り場をさまよい歩いて、神戸インク物語の住吉ブラウンとノート、おまけに星座と惑星のマステを購入。ブルーエディション…売り切れてた。うーん、なんか縁があるのかナイのか。ブルーエディション(があったと思しい場所)と一緒においてあった船のマステはよかったので、それを購入。さて住吉ブラウンは何に入れようかなあと思いつつロフトによったらスケルトンのLamySafariの前でお告げあり。EFとFで一瞬悩んだけど、結局Fに決める。手帖書くのにも使うんだけど、私にはEFってあんまり向いてないんじゃないかと最近思う(たぶん性格がおーざっぱだからであろう)。そのまま気分よく飲みに行き、パブの止まり木でコンバーターでインクを吸って、絵葉書タイム(なんて迷惑な酔っ払い)。おつまみも美味しかったので、トラベラーズノートに園児のお絵かきのようなメモを書きつつ、一人の時間を楽しんだのでした。

絵葉書タイム

翌日はお仕事が早目に終わったので、皆様におススメされた元町へ。紙ものや雑貨の素敵なお店がいっぱいと聞いていたので、勇んで出かけたのですが、いきなり駅の反対側に出ちゃった。こっち側だったら、確か万年筆屋さんがあったよなあ(基本Uターンしないタイプ)、とうろうろして何とかPen and Messageさんを発見。気が付けば二時間近く、万年筆の調子を見ていただいて、聞きたかったことが聞けたありがたい時間を過ごさせていただきました。色々なペンを試させていただいて、改めて自分の好みってものが意外とはっきりしているのが発見でした。カタいペン先は苦手でやっぱり極細とはあんまり相性が良くないみたい。新しいインクとペンをお迎えして意気揚々とガードをくぐると、雨…。小さな革製品屋さん、雑貨屋さん、ビーズやさん、色々とめぐって、ちょこまかと雨宿り。楽しい時間でした。この日は夜にお仕事の会合があり、あわてて宿に戻ったのでした。

【梅田?】

最終日はやはり忙しい。夕方までかかった後パタパタと支度を終えて解散したのですが、よく考えれば帰りの切符は新大阪発19時20分。もしかして阪急梅田でやってる文具博にいけるじゃないですか(そんなことしか考えてない)。新快速を大阪で降りて荷物をコインロッカーに預け、いそいそと阪急へ。さすがに人気のインク工房は締め切られていましたが(でも楽しそうでしたねー)、なんか楽しそうなものが山ほど!インク、マステ、スタンプ、紙類…、その中で楽しそうな機械を回しているブースを発見。カキモリさんがオーダーノートを20分で作ってくれるらしい。俄然その気になって、表紙と裏表紙、紙、止め方、リング、止める向きなどなど、自分の好みを盛り込みました。昔から端っこがボタンで留めてある小さいスケッチブック、クリーム色の紙が大好き。特に考えていたわけではないのですが、自然に手が選んでオーダーを終えていました。残念ながらちょっと混んでいたので完成には40分。新幹線にはまだ時間があるし、この手のところだったらいくら時間があっても大丈夫。さて、何を見ようかとあたりを見回すと、なんかカリグラフィーやってるじゃないですか!手の空いている方に声をかけて、途中からでも参加できるか聞いてみると、大丈夫とのこと。500円で1時間ほど、本のしおりにイニシャルを書くという体験教室です。喜び勇んで参加!いつも我流で書いているイタリックをしっかりなおしてもらえて、知りたかったいくつかの疑問も教えてもらえたし、本当に楽しかったです。やっぱりちゃんと教えてもらうべきかもなあとしみじみ思った1時間でもありました。

しおり

そして、満足してしおりを手にカキモリさんへ。できてました。私のオーダーノート。

青の皮の表紙に柿渋っぽい裏表紙、コンビみたいな赤ボタンでペン差し付!できてきたのを見て、ああ、これは私のためのブルーエディションじゃないですか、とすとんと胸に来ました。別にそうしようと思っていたわけではなく、とっさに好みをだしたら出来上がったノートをみて、なんかしみじみいいなあと思ったのです。

私のブルーエディション

しかし、もったいなくてかけないよ。カキモリさんからは、中身を変えたり、アレンジしたいときは持ってきてくだされば対応しますよー、とのお言葉。少しは書くハードルが下がるかしら。でも、カキモリさんでしょ?たぶん素敵な万年筆がいっぱいだよね?私買わずにいられるかしら?昨日、3か月は色々節約しなきゃと思ってペンを買ったのではなかった?というわけで、もったいなくて書けないというのはちょうどいい具合かもしれません。

今回の旅では様々自分の好きな物、好きな事に出会えてよかったです。初対面で色々教えてくださった方々、神戸の紹介をしてくださった会ったことのないネットの向こうの方々に感謝です。

 

おまけ(マインドマップ的なにか)。

マインドマップ的なにか

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Define it, Observe it and Discuss it、なのだ。

Posted on 16 3月 2015 by

こんにちはkonamaです。

先日、Notebookersのお題で、Smell it(匂いを嗅げ), Hide it(隠せ), Alcoholize it(アルコール漬けにせよ), Discuss it(議論せよ), Oscillate it(振動させよ), Water it(水をやれ)、で始まる3つのツイートがでましたけど、その中からDefine it(定義せよ)のお題をいただいて、「Is That a Fish in Your Ear?: The Amazing Adventure of Translation」という本を紹介しつつお話しますね。

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【 Define it! Observe it! Discuss it! 】

職業柄、これらの言葉は日常用語。学生さんに向かって言う言葉の大半はこれに関わるといっても良いでしょう。他人に誤解の余地がなるべくないように言葉を選ぶ為には少々訓練が必要です。もちろんこちらの言葉の意味だって100%伝わるはずもなく、お互い斜め上に向けてことばを発することになる訳です。自分も学生の頃には「同じ日本語を話していて、意味を共有できないなんてあるわけもない」と意味もなく信じてましたけどね。

その昔、「私の緑とあなたの見ている緑は全然違う色かもしれない」ということに感動して道をあやまり、この儲からない商売をやってるわけですが(今現在そういう研究をしてるわけでもないですけど)、 実際問題同じ波長の光を返すからといって個人の持っている感覚器官が同じように受け取っているかなどわからないわけで、ましてや相手が全くもって同じ定義の元でその言葉を使っているなんてとても思えない。読書や映画なんかもほんとに個人的な経験だな、と思うのはその人がどのような人生を送ってきたかによって、勝手に作者の意図せぬ強調やスルーがあるわけで、コメディなんだけど親が死ぬシーンがあると問答無用で涙がでてしまうなんてことになります。まあだからこそ、お互い本について語り合ったりすることがこんなに楽しかったりするのですが。

で、なんでこんなにグダグダ前置きを書いているかっていうと、「母国語以外で書かれた翻訳に関する本を読む」っていうのはちょっと本当のところどうなのよ、という疑念が自分にあるからなのです。少なくとも自分は感心して、内容を楽しんだし、色々と新しい知識を得たわけなんですが、みなさんにご紹介できるレベルなのだろうか心配でもあるのです(自分の英語は我流だし、自分の楽しみのために読んでいるのでメモをとったりもしてない)。ま、そこは日本語ですら伝わらないのだから、しょうがないさあ、と開き直ることにしてしまいましょう。

ちなみにペンギンなのに、こんな風に日本語が書いてあったりします。(英語のTranslationに用いられる言葉が日本語にはこんなにたくさんある
ということを書いてるページ。ちゃんと最後に超訳がシドニーシェルダン込で説明されているところがお茶目)

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【 翻訳は偽物なのか? 】

この本はまさに翻訳とは何だ?からスタートしてかなり網羅的に翻訳についてのトピックを扱っていくので全部を紹介はできませんが、印象に残った話をいくつか取り上げてみたいと思います。
翻訳について人々のいうこと、という話で、「翻訳は本物じゃない(代用品になりえない)」。オリジナルからすれば、一語一句対応して置き換えられているとは限らない、読み手がわかりやすいことわざや地名に置き換えられているし、それによって損なわれている部分も少ないとは言えない。たしかにこれまで私自身「翻訳ものは読まないと決めている」というひとにたくさんあったことがあります。理由は本物じゃないから。自然な日本語じゃないから。あとホントに読みたかったら原書で読めってやつ。この本ではそもそも代用品って言葉の定義が…と混ぜっ返したあと、結局どの側面・レヴェルでの代用が効くのかということを考えるという話になっています。で、ここで私が思ったのは原書で読めばわかるのか?という問題。さらに日本語で書いてあるなら、みな同じことが読み取れるのか?

以前映画「千と千尋の神隠し」を何度みても意味が分からないという学生さん(日本人大学生)と話したことがあります。彼は「結局ハクってなんなの?なんで龍なの?」と聞いてきました。え、水の神様だから龍神なのでは、川にゴミが捨てられているシーンとかあったでしょう?と答えると「なんで水だと龍なの?」との返事。あれ?さてこれはどうやって説明したものか。竜宮城とか色々説明してはみたものの、あまり納得してくれなかったようです。もちろん、それがわからなければ映画を見ても無駄だというつもりもないし、楽しめればそれでいいと思うのですが、ここで「オリジナル」とは何なのかということがとても相対的なお話しであるのだなと考えさせられました。もちろん日本語が達者な外国の方が読む場合だって、同じような事が起きるでしょう。たとえばヨーロッパではドラゴンはむしろ火と結び付けられているもの。それが全体の筋を損ねるかどうかはわかりませんが、原書を読めばオリジナルだ、とはなかなか言えないだろうということはわかります。

たぶん、有名な話だと思うのですが、翻訳上の言い換えで大好きなエピソードがあります。ナルニア国物語の「ライオンと魔女」に出てくる氷の女王が、人間界から迷い込んできた兄弟姉妹のひとりエドマンドを甘いお菓子でたぶらかそうとするシーン。小さいころ読んだ記憶ではたくさんプリンが詰まった(湧いて出る?)箱をもらったと書いてあった気がします。幼心にプリンはおいしいけど、そんなにたくさん食べられるかしら?すっごい小さいプリンなのかなと思った記憶があります。オリジナルではなんて書いてあるかというと、ターキッシュデライトがたくさん詰まった箱と書いてあります(映画ならもちろんターキッシュデライトでしょう)。確かにターキッシュデライトなら、小さいし子供が夢中になって食べるシーンが思い浮かびます。 ただ、私の知る限りターキッシュデライトってイギリスではとってもポピュラーな食べ物だけど、ローズ味って石鹸っぽい後味で日本人好みとはとても思えないし、初めてこの本が訳された時代日本でターキッシュデライトがなんなのか知っている人(特に子供が)ほとんどいないことを考えれば、プリンというのはなかなか面白い書き換えのように思うのです。

その他に、「聖書がどのように翻訳されてきたのか」「EUには7つの公用語がある(実質公用語はない)」「グーグル翻訳が与えたショック」などなど、様々な切り口でとても楽しく読みました。

 【 大丈夫この魚を耳に入れればいいんだ 】

で、この本のすごいところは、 結局なんやかんやいって言葉なんて、なんだかよくわからない自分の精神活動を翻訳して人に伝えているに過ぎないってところまでいっちゃうところ。Translationとは言葉そのものだってことになる。これを読んだ時、あー、ノート書くってことも自分の気持ちや考えの翻訳作業なのかもなあ、と思いました。書かれた文字を読んでまた”オリジナル”が変化したりして、日々インタラクティブな翻訳を続けているわけです。

この本のタイトルの「Fish in ear」はどうやらD・アダムスの「銀河ヒッチハイクガイド」の耳に入れとくと通訳してくれる魚のことらしい。私も「大丈夫この魚を耳に入れればいいんだ」くらいの呑気さで英語が話せるといいんだが。

実はこの記事書きかけてたときにちょっとNotebookers 向きでないかなあとおもって、消しかけてたのですが、せらさんのリトルプレスを読んで、こういう事に興味あるひともいそうかも、と書くことにしました。せらさんきっかけをくれてありがとうございます。今回はほんとに「あったはずのシーン」が多くて困りました(笑)。

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泥絵に会いに行ったら象にも会えた

Posted on 02 3月 2015 by

こんにちはkonamaです。

今日は東京都現代美術館で開催中の「未見の星座―つながり/発見のプラクティス」を見てきたのでそのお話。

というか、みなさんの映画をみたとか本をよんだとかの素敵にコラージュされたノートブックをみてうらやましかったので、自分もやってみたのでみてみてーというのが本音。工夫とか新しさとか個性とか、すべて吹っ飛ばして貼っただけですが、それが何か?というわけで、本日もぺらら~と書いてみたいと思います。

ちなみにkonamaはアートに関しては好きなものを見つけてみる!以外になんにも知識がないので、専門の方々は目をつぶってやってくださいまし。

もとはといえば、このツイートを見たのがきっかけで、お、なんかアンテナに引っ掛かる絵だぞ、と気になり始めた訳です。

どうやら展覧会中に製作していくというものらしい。でご本人のアカウントをフォローしているとこんなツイートが。

ぐわー、なんだこりゃ。人間がちっちゃいぞ。

こりゃ見に行かねばと思って、ムーンプランナーに書き込んでしばし、ようやく本日本物に対面してきました。

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いやあ、すごかったです。この部屋に限って写真撮影可だったので、とりあえずパチリ。

この前の部屋は、画家がいろんな物(割りばしやら、角砂糖の包装紙まで)に書いた細かなモチーフに満ちていて、不思議な生き物とかパタポンみたいでかわいいけど、チマチマ(失礼)してるなあと思ったのですが、壁画はすごかった。小さいのがつながって走り出して、蔦のようなモチーフが道を作って、なにかジャングルにいるみたいな生き物の熱気みたいなものを感じました。写真で見たときは洞窟で古代の壁画を見つけたみたいな感じがするのかなあと思ったのですが、むしろ風がとおるやわらかな草いきれの中にいるという感じ。それにあの目。ぱっとつかまってしまいました。

この微妙な色合いはすべて各地の土だそうで、土色の重なりがあの不思議な色合いを作り出しているのには驚くと同時になんか納得します。そして、この絵は展覧会の最終日には消されてしまうんだそうです。展覧会の最中に書き上げられて、消されてしまうとても期間限定の空間。ちゃんと観に行けてよかったなと思いました。

でもって、今日のノート!

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なんとショップで限定マステが売ってたので、迷わず購入。ペタペタはってもりもり書いて、楽しかったです。

この展覧会は 7人のアーティストが参加していて、お目当ての絵以外にも、ノートにもちょっと貼ってある、大崎のぶゆき氏の水面に描かれた絵のインクが溶けていく作品や天井からぶら下がる大量のリボンにさざ波を投影した志村信裕氏の作品など、面白いものが一杯でした。さらに同時開催の「ガブリエル・オロスコ展」も相当面白くて、本当におなか一杯楽しめました。最後にはこんなのにも会えたし↓。

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おなか一杯になったあまり、せっかく清澄白河に行ったのに、話題のブルーボトルコーヒーを素通りし、気分よく飲みに行って酔っぱらった勢いでトラベラーズノートを買っちゃったのはまた別の話。

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ぺらいチーズダイアリー

Posted on 18 2月 2015 by

こんにちはkonamaです。

お題「チーズについて知りたい。世界の食文化について知りたい」にお答えして、書いてみました。

世界の食文化!と言うには、私が最も長く滞在していた外国は、かの悪名高いイギリスでしたので、そこんとこどーよ?とは思うのですが、ま、ぺらりと書いてみたのでよろしくお付き合いください。

チーズは結構、好きです。でも細かい産地とか覚えられないんだよねー、ということで、実は私、こんなものをモレスキンポケットに書いてました。じゃーん。

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そのまんま捻りもなくチーズダイアリー。

中身を見てみると

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一番好きなヤールスバーグ!例のネズミのイラストについてくる穴あきチーズの元祖みたいなやつ。食べ合わせまで書いてあるし、気合入ってるなあ。

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イギリス料理についてはイギリス人は自信を持っていないけど、チーズにはウルサイ人が多い。スーパーでもハード、セミハード、ソフトにそれぞれマイルドとマチュア、産地の違いや、スペシャルグレードと、基本長い一列の冷蔵ケース丸々一台チーズが占めていることも珍しくないし、近所のスーパーでは量り売りの売り場も別にあったくらい。

じゃどうやって食べるか?っていうと、そのまま食べる。職場に学生が実習に来て、こちらでランチを用意するというのでいくと、たくさんのバッケットにバターの塊みたいなサイズのチェダー、ゴーダ、何種類かのディップソース、ティーバッグとポットのお湯が置いてあって、パンとチーズ用のナイフが置いてあった。以上、勝手にやれということらしい。なんちゅうか学生用はシンプルだなと思ってたら、午後実習に関係ない教授らがわらわらとやってきて、「おお、マチュアチェダー丸ごと残ってる〜♪」と満足げにバケットを頬張っていた。

そんなにチーズ好きならチーズ料理は美味しいかと思うのだが、思い出す限り美味しくなかった思い出満載だ。エゴいチーズフォンデュに紐っぽいチーズパスタ、そしてあの悪夢のようなカリフラワーチーズ!一応イギリス人の名誉の為に言っておくが、カリフラワーチーズは普通のイギリス料理で、日本人の留学生も自炊の供の冷凍食品の定番として挙げる人もいたくらいだ、もともと不味いようなものではない。しかし大学や研究所のカフェテリアで出てくるベジタリアン料理としてのそれは大抵筆舌に尽くしがたい味がする。想像して欲しい、カリフラワーを長時間グッズグズに茹でたものをゆる〜く水切りした上に粉をはたいて、それに冷蔵庫で見つけた干からびたピザ用チーズを乗っけて焼いたものを。もちろん塩胡椒はされていない。このバリエーションとしてマカロニチーズというのもあるので油断ならない。味の説明は割愛。

もう少しスマートな食事の時はどうかというと、ディナーのラストにチーズボードがあるときがある。これはまんま、チーズボードにいろんな種類のチーズとセロリ、マスカット、干しぶどう、クラッカーなんかが乗ったものが回ってきて、各自好きなものを好きなだけナイフで切って食べる。給仕さんが入れば、こんなに食べちゃいけないんだけどね、とかなんとか言いながらガバッととるのがおじさまたちのお作法だ。旅行先で気軽に食べたいなら、伝統的なパブでランチを出すようなところでプラウマンと呼ばれる冷たいもののランチが簡単だ。好きなキッシュやサラダ、チーズ数種を切ってもらい、バケットがついてくる。ただし、コレで昼からビールを飲むと、雨模様のうすら寒い日などトイレが近くて大変なことになるので、そのつもりで。

ボードに乗ってくるのはブリーやカマンベールみたいなマイルドなソフトチーズ、ブルーチーズ、チェダーなんかのハードチーズ。マイルドとは言っても、好きな人は買ってきてからトロトロになるまで寝かせてから食べるので、チーズの臭みが苦手な人はダメかもしれない。友人で学生寮の本棚に寝かしてた奴もいた。ブルーチーズはイギリス人が誇るスティルトン。ソフトな感じのスティルトンは大好物だが、少し硬くて時間が経った奴なんて、ロウソクを齧ってるみたいな味がする。このスティルトンは土地の名前で、割と近い村だったので行ってみたことがある。

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写真は村の標識で、いかにもチーズ作ってます感がでてるけど、この村は交易の要所でだっただけで作ってはなかったというウンチクをおじさまたちからチーズボードが出るたびに聞かされたのも懐かしいところ。

話が長くなったけど、肝心のチーズダイアリーはどうなったかというと、

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ヤールスバーグの3ページ後。

まさにペラいダイアリーで終わってた!

多分ねえ、敗因は一人で美味しいうちに食べ切ろうとすると確実に高血圧になるってことと、はりつけたチーズの包みが芳しくなっちゃうってこと。

元は日本に戻っても好きなチーズを食べられるようにと始めたこのノート、残念ながらそんなに役立ってはくれていない。あんなにチーズを並べたチーズ専門店がある東京でも、フレッシュタイプのスティルトンはそうそう見つからないし、ヤールスバーグは通販以外見たことがない。チーズ◯国のお兄さんによれば、今北欧のチーズは生産量が追いつかないのでヨーロッパの外にはあんまり出回らないんだそうな。それでも、未だに結構チーズは冷蔵庫に常備するくせがついているし、ヤールスバーグの親戚みたいなエメンタールチーズは常連だ。いつかまたチーズダイアリーの続きを書くこともあるだろうか?それまでにページにネズミの齧り跡がつかないといいけどね。

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幻のReading room

Posted on 11 2月 2015 by

こんにちはkonamaです。

「再びあなたの本棚について語ってください」のお題をいただいて、ちょっと書いてみます。が、書いているうちに「わたしの本棚」ではなくて、「私の妄想ライブラリー」の話になっちゃった気がするので、その辺は大目に見てください(一応自分の本棚もお見せしていますよ)。

昔から本が好きで、一週間に一度も本屋に行かないと息苦しい、何か新しいことを始める時にはまず本を買うという具合です。だから、自分の部屋は基本的にいかに気持ちよく本が読めるかっていうことを引っ越すたびに考えます。職業柄必要な本は多いのと、わりと読み返す率が高いせいで、ほとんど本が捨てられません。下の写真は我が家のメインの本棚。かなりしっかりしたつくりなのですが、ハードカバーの二段置き(棚に2列本を入れてる)のせいで、かなり歪みが来ています(書き終わったモレスキンもこの本棚に並べてあります)。

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こんな本棚があったら素敵だなあという妄想は常に頭にあって、書店やお城に行くたびに素敵な本棚に目が釘付けです。今のところの理想の本棚(というよりReading roomとかthe libraryってな感じのもの)は

  1. 天井まで壁一面の本棚で、梯子あるいはバルコニーのような途中階がついている(ミニらせん階段付き)
  2. 明かりの入る大きな窓(緑が見えるとなおよい)
  3. すわり心地の良い、脚のぶらつかないソファ+読書灯、足元はふかふかの絨毯
  4. 大きな図鑑や写真集が広げられる大きな机

といった具合です。書店や図書館はその性質上、写真を撮ることができない場合が多いので、さらに妄想は膨らむのですが、イギリスに留学していた学生時代に年中通っていた図書館が「らせん階段付きのバルコニー式書棚」で、いつもうっとりしていたのを思い出します。とはいえ、その図書館も今年の6月に閉館とのこと。電子ジャーナルが主流になった昨今、科学雑誌専門の図書館など滅びゆく運命なのかもしれません。

しかし、図書館レベルの書棚を自宅に求めるのは無茶な話で、本棚のある家の写真をみるのも大好きです。左の本は10人の作家の自宅の本棚と自分のお気に入りの本10冊を紹介するというもので、整然としたモダンなものから、詰め込んだだけのものまで様々。時たま眺めてまた妄想を膨らませています。

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自宅の読書環境となると、やっぱり座る場所とコーヒーを置くところが必要。今は別の本棚の前にお気に入りの椅子をおいて読書を楽しんでいます。本当はオットマンがあるといいんだけどなあ…妄想は尽きないのでありました。

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えんぴつ削りをめぐる物欲、ただし削り器は買ってない。

Posted on 02 2月 2015 by

こんにちは、ペラ部新入部員2号のkonamaです。

ステッドラーの三角形の1.3 mmのシャーペンは、パズルのマスを塗るのに便利なので以前から愛用しているのですが、先日同じ三角の太い蛍光色鉛筆(サーファードライ)を発見して、いそいそと買い込んできました。万年筆を使う都合上普段はサーファーゲル(固形ゲルタイプ)を愛用しているのですが、他人の論文の原稿とか鉛筆の方が何かと便利なので、以前から探していたものでもあったのです。三角だから転がらないのもありがたいところ。

マーカーs

早速日々の仕事に愛用しているのですが、ハタと問題に気が付きました。

 

えんぴつ削りに入んないじゃん、このサイズ(大体ぶっとい三角形だし)。

 

いやたぶんステッドラーの削りには入るんだろうが、それを買うのはなんかイヤだ、持ち歩きたくないし。まあせっかく鉛筆なんだから、面を自分で調整できた方が楽しいわけで、あっさりカッターで削ることに決定。職場の端っこでショリショリ削ってたら、なにやら奇異なものをみる視線をあびてしまいました。

どうやら手で鉛筆を削るのは珍しいらしい。私が小学生のころは普通にみんな削ってたと思うんだけど(年がバレる)、最近はみんな電動削りか、そもそも鉛筆を使わないんだそうな。

確かに先日授業で顕微鏡像のスケッチをやった時、色鉛筆用にハンドル回すタイプの削りを出しておいたら「これ、壊れてますよ」とずいぶんいわれた。あの引っ張って挟む工程がわからなかったらしい。(・_・)

くるくる削りs

壊れてますと言われたので、カッターを貸そうとしたら、無理無理といわれてしまった。私の小学生の頃は小刀とかふつうに使ってたし、鉛筆削り用折り畳みナイフ(剃刀みたいなべこべこのやつ)とかあったんだが、最近の良い子は刃物を持ったりしないんだそうです。

というわけで、古の小学生としてはカチカチ刃を出すカッターじゃなくて持ち歩ける折り畳み式のがいい!と探してみたのだが、それらしいものが売ってない。というところで別の物欲がもくもくと…。そうだ、以前から気になってたスイスアーミーのナイフだけの小っちゃい奴がちょうどいいかも!(あんた、山用にクライマーもう持ってるじゃん…)

嗚呼、こうやって買い物は買い物を呼んでいくのでありました。orz…

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らくがきのようなもの

Posted on 30 1月 2015 by

aodama

こんにちは、新米ライターのkonamaです。

昔から、手元に紙があるとつい何か渦巻やら蔦模様やらをかいたりする癖があって、愛用のモレスキンにもそこここに怪しい図形が見つかります。

特に理解の及ばなかった(つまんなかったともいう)セミナーのメモなど、グルグル、もくもくのオンパレードでそこに色を塗ったりするから、あとで見せてといわれて慌てたりする具合。

本人としては何も意図はなく気ままな落書きとして描いていたのですが、ある日友人に「伊藤潤二の漫画みたいでちょっと怖い」と言われてしまいました。

そ、それは確かにはたから見るとうずまきに取りつかれているように見えるのかも…ガーーーーーーン。

おまけに気ままに描いて美しさは追及していない(というか才能がない)ので、禍々しさ倍増。とほほ。

ということでしばらく人前での落書きは自粛していたのでした。しかし三つ子の魂、そうは簡単に止まらない。カリグラフィーの枠を描いてみたり(あのよく昔の本なんかにある蔦柄とか)したのですが、なんせ絵心がない上に、ちゃんと定規で四角をとってそこに下書きをして描くっていうのがなんか違うという気がして、大して上達せずに終了。

まあそうそう人に見せるもんでもないし、いいかと思っていた矢先、”Zentangle”ってものに出会いました。こんなの↓

ZentangleBook

渦とか、縞々とか、区切ったエリアをパターンで埋めることでできるお絵描き。一目見て、あ、これは自分の属しているものだという直観。いやー、しばらく無心で描いてましたねえ。

正式にならったわけでもないし、ネットで見かける作品に比べてもトホホな出来なのですが、

変にはまる塗り絵的楽しさを力説したい!ということで拙いものを出してみました。

チマチマ描くのは相変わらずで、最近は色つきの付箋を使って、人にお見せするときにははがす作戦もやってます。


FusenDeZentangle

というわけで、ちっとも素敵な紙面にたどりつかなさそうな私もぺら部に入部希望です。

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初めましてのご挨拶

Posted on 26 1月 2015 by

konamajikosyo-kai

このたびNotebookersの一員に加えていただきましたkonama ( @petitnama ) と申します。以後よろしくお願いいたします。

自己紹介がてら身の回りのノート話をしますと、いわゆる研究するお仕事を生業にしており、ラボノートにモレスキンのフォリオのスクエアードを使って、万年筆で記録を取っています。普段持ち歩くノートはモレスキンのラージ(方眼)で、気になったフレーズから授業プラン用の似非マインドマップまで雑多に詰め込んでいます。そのくせプランナーは完全にiphone+evernote暮らし。

ノート類は大好きで紙質のよさそうなものを見ると手が出るのですが、外で使うことが多いためハードカバーが便利でなんとなくモレスキンに落ち着いています。万年筆はわりと昔から使っていたのですが、10年ほど前にWatermanを譲り受けて使い始めてからメインの筆記用具になりました。最近、キャップレスを手に入れて、ポケットに差すのも万年筆になって、なかなか快適です。

他に好きなものは本、コーヒー、旅、オーケストラ、パズル…気になったものはわりとなんでもトライする方です。最近はまっているのはミニ盆栽と苔で、その記録はなぜか北国シロクマノート。素敵なノート紙面づくりは苦手で、思いつくままに書き留めるタイプです。

そんなわけでこんなkonamaにおつきあいいただければ幸いです。

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