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スプレッド/形式の諸問題(バレットジャーナル考)

Posted on 29 10月 2017 by

※記事二本分まとめてみました

スプレッド

ノートという場に広げる 断片の時間

ひとつひとつをまさぐる だけでなく
ひとつひとつをひとつに 編み上げる
時間を空間に移しかえて 展開させる
最適化効率化有用化して 時間に返す

ケルト十字 スプレッド

人は時間に生きるに非ず 空間に在る
ノートという広場でこそ 人は自在だ

(読解)

 

形式の諸問題(バレットジャーナル考)

こだわったとたん、その形式に縛られたことになるからだ。縛られてはいけない。さまざまな形式を、例えば音符のように使いこなさなければいけない。音符のように、自在に組み合わせることが出来なければ、形式の意味はない。(後藤明生 『この人を見よ』p.184 幻戯書房 2012年8月12日 初版)

1.PoIC(Pile of Index Card)

GTD(Getting Things Done)という方法が日本の情報カードと出会って生まれた方式。詳しくはこちらを
 PoIC : 情報カードの積み重ね(2007年9月7日 Hawkexpress) http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/poic/0001

もともと、GTDは、日々のタスクをいかに効率的に処理していくかを追求した方法論でした。従って「何かを蓄積していく」というタイプのものではなかったのです。
一方、日本に根付いていた「情報カード」術は、日々の気づきを蓄積しておいて、必要に応じてそれらを取り出し、並べ替え、新たな気付きを見出そう、というものであり、効率的なタスク処理のためには、別の方式の導入が必要でした。
タスクは、時系列順に並べられるべきであり、未処理のタスクは次々と相応の未来へ送っていかねばなりません。また同時に、締め切りを厳守しなければならないものについては、リマインダー機能が必要不可欠です。

2.デジタルとアナログ


PoICをEBT light for zaurus上で運用するためのスタディ(2013年8月)

ノートとペンによる方法と、電子端末でソフトウェアによって運用する方法との、最も大きな差は、「一覧性」であり、これは「検索性」と「リマインダー機能」に現れると思います。
GTDでは、カレンダーという(紙的)フォルダがあり、締め切りがあるタスクについてはそこで一括管理します。これは、卓上カレンダーなどへ「転記」することによって、一覧性(リマインダー機能)を補完します。
PoICにおいては、このカレンダー機能が実装されていなかったため(原則として全てはカード作成の時系列順)、なんらかの、カレンダー的ドックを導入することになります。

参考1 Re:PoIC~ライフハッカーのためのPoIC入門 第4回 GTDとPoIC~相補完する思考第4回(2008年3月13日 野ざらし亭)http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/re-poic/0004?page=2
参考2 Poic マニュアル v3.5 http://pileofindexcards.org/wiki/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 より「43TABの実装について」

これらをデジタルで行う場合には、以下のソフトが有用でした。

PoIC+43Tab風運用→EBT light for zaurus  http://seesaawiki.jp/irrational/
GTD(リマインダー機能)+PoIC→howm for linux  https://howm.osdn.jp/index-j.html

しかし、現在はほとんど活用できていません。やはり、ノートとペンという方法には、汎用性と安心感があるのです。(バッテリー問題や、端末への依存度に不自由を感じてしまいます)

3.マーク(バレット)と転記による補完

では、アナログ派は「検索性」「一覧性」「リマインダー機能」をどのように補完すればよいでしょうか?
参考 100円ノートの「超メモ術」 http://www.kirari.com/amz/note/

バレットジャーナル

最近バレットジャーナルがシェアを広げているようです。これは、タスク特化型の方式として、カード運用されていたGTDをノート上で運用する方法論の一つだと思います。

『「ラピッドロギング」では、バレットを用いて箇条書きしていきます。箇条書きの各項目は全て、客観的な短文で描いて下さい。』
(バレットジャーナル公式サイト「入門ガイド」日本語訳 2017年07月28日 2017年08月22日)http://bujo-seikatsu.com/2017/07/28/getting-started/

GTDでは、気になることを書き出したら、それらひとつひとつを、実現可能な小さいタスクに分解してから「整理」する(各処理へ振り分ける)ことになっています。
参考:はじめてのGTD 田口元 ITmedia  http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0606/27/news003.html

 


GTDが定める厳格なフローチャートのスタディ(2013年8月)

GTDではこれらのタスクをいくつかのフォルダに分類し、処理した後、定期的に「収集」という方法によって進捗状況を更新します。
一方、ノート上で完結させるバレットジャーナルでは、各バレットに付加する・×(完了タスク)、・>(移動タスク)、・<追加タスク、などの記号と、これらの「見返し」による「転記」によって、この処理を実現します。
カード式とデジタル式には不要で、ノート式の場合に必要となるのが、この「転記」作業です(「インデックスページ」の準備も、ここに含まれます)。

これを手間ととるか、「一覧性(銘記性)」と「リマインダー機能」の強化作業ととるかで、好みが分かれるのだと思います。

4.「タスクの書き出し」こそが最大のポイント

GTDにおいて、もっとも重要なものは、「収集」で、今頭の中にあることを、週に一回、1時間以上かけて100個位は書き出すことが推奨されています。そのための「トリガー」も用意されており、とにかく、頭の中のもやもやを空っぽにすることが第一の目的なのです。
タスクの効率的実行を目的とするバレットジャーナルの「基本マニュアル」では、この工程が弱い気がしました。タスクとなる以前の塊を広げる場が、用意されていないからです。

イベントは、例えば「チャーリーの誕生日」や「リースの契約日」など、日付が重要となる項目で「○」で表します。イベントは、ラピッドロギングが可能になるように客観的&手短かに書かなくてはいけません。それがどんなに主観的・感情的で厄介なことでもです。もしそのイベントについて詳しく書きたいのなら、別ページに好きなだけ書いてください。ここではあくまでも「ラピッドロギング」方式でシンプルに書きます。(同上 バレットジャーナル公式サイト「入門ガイド」日本語訳)

GTDでは、「収集」した項目を、「整理」する過程で、「タスクの細分化」と「タスクの性質の判断」を同時に行わなければならない点がネックとされています。

その点、バレットジャーナルは、いきなり「整理」から始まっているように思われ、その根本となる「箇条書きすべき内容」を確定すること自体に、困難を感じるように思います。
もちろん、バレットジャーナルでは、無数のモジュールが可能なので、GTDにおける「収集」的モジュールを、別の場に設けることで、解消できるでしょう。

5.アイデアの収集と蒐集

PoICは、「収集内容を情報カードとしての蓄積」します。日々の気づきも重要ですが、集中的に行いたい場合に強力な「トリガー」となるのは、ブレインストーミングの諸方法、「マインドマップ」や「マンダラート」といった、発想法などです。

情報は蓄積され、相互に関連付けられた時に「知識」となります。

前述したEBT lightの、「無階層の双方向リンク機能」や、howmの往復リンク+wikiタイプリンク機能は、作者さんの「知識」に関する深い洞察によって組込まれたものです。

ブックタイプのインターフェイスでこの機能を担うのはさしずめ「索引」でしょうか。しかし、この機能をアナログノートで実装するのはひじょうに困難です。

日付、ページ数、行番号などの記載を徹底化し、>>や、<<や、==などの記号欄をもうけ、その内容を「索引ページ」に記していく。それはまさに、「私家版ビブリオマシーン」の制作といえるでしょう。

書いたことを覚えておけばいい、というのでは、頭を空っぽにした意味がありません。

一覧機能やリマイド機能や索引機能。これらはみな、「検索」にかかわるテーマです。ノートの検索性の向上する形式とは何か?これは今後も課題でありつづけるのではないかと思います。

参考 MIDORI検索ノート http://文房具大図鑑.com/note/midori-kensaku-note/

(前略)こだわらないための形式。縛られないための形式。その矛盾こそ自由だからである。その自己矛盾こそ、そもそも形式というものだからである。(同前書 p.195)

 

おまけ(2013年のトラベラーズノート)

1)今回掲載した2013年のトラベラーズノートの図版では、ジェットストリーム0.7をメインに使っていた。時間がたつと、ページ全体が油紙のようになり、裏抜けは致命的となる。
2)当時の利用状況としては、余白もおおく、横書きメインで使用していた。PoICを導入しようとしていて、タイムスタンプと、PoIcマークを義務付けていた。この後から、「リンク記号」を赤のuni signo 0.28で書き込んだりしている。
3)ノートの読み返しは、頻繁に行っており、EBT light や、howmへの入力(転記)も積極的に行って、全文検索などによる検証を繰り返していた。

 

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Note of the note ―ノートの調べ p.1 高山宏さんのコンポジション

Posted on 15 10月 2017 by

はじめに

「Note of the note -ノートの調べ」 と題し今回から始める不定期シリーズ。
このシリーズでは、著名人のノート、手稿、手帳、日記などを紹介し、そこに込められた作法と思いを検証していく。

第一回目は 高山宏さんの「コンポジション」を堪能する。

出典について

出典「ブック・カーニバル」
1995年7月1日初版。自由国民社。6,800円

コンポジション掲載ページは以下の通り ※副題は筆者
pp.44-99 ビブリオマシーン
pp.268-284 ダッシュアウト(さっさとメモ)
pp.698-714 ラインの発動
pp.1069-1092 コラージュのハンドアウト(配布教材)

高山宏さんについて

1947年10月生。時空を隔てた書籍の膨大な知を、全てをインデックス化する(ビブリオマシーン)ことで、一冊の書物となす博覧強記の人。
澁澤龍彦さん(1925..5)、種村季弘さん(1933.3)、由良君美さん(1929.2)、に耽溺し、グスタフ・ルネ・ホッケの『迷宮としての世界』と『文学におけるマニエリスム』をバイブルに、マニエリスムを体現。
東京大学教養学部助手の2年間で、同大学英語科書架にある約5万冊の閉架蔵書を検索する「カード検索システム」を作成。人名、キーワード、などで関連書籍を芋づる式に引くことを可能とし、ここに、5万冊を一冊の書物と成す。この、厚さ70センチメートルを超えるカード束を「ビブリオマシーン」と呼ぶ。

『もはや一冊一冊の内容には興味がない。それらの相互の生成関係、エリオットが「伝統」、フライが「トポス」と呼んだものにしか関心がわかなかった』(『ブック・カーニバル』p.38)

図版と考察

1.『「コンポジション」と称して、喋ったり書いたりする内容を事前の10分前くらいにダッシュアウト(さっさとメモ)する。(同書 pp.268-269)

あまりにも膨大な知識は自在に流動し、常に新たな地平を生み出す。講義や打ち合わせ、対談などのアウトプットの際も、その流動は留まることはないため、つねに制限時間との闘いとなる。そこで、事前に、本日の地平をマッピングしておくことで、脱線を制限する。それが、これらのコンポジションである。

2.『遅刻で有名なのは、レクチャー前にこういうのをつくりだして結構夢中になるからである』(同書 pp.278-279)

アウトプットするたびに、新たな発見がある。その発見が新たな繋がりをもたらし、地殻変動を起こす。そのとき、地を割って現れる帝国であったり、湖の底から出現する未来文明だったりの第一発見者となれるのだ。夢中にならないわけはない。知性は貪欲で留まることはない。それはつまり、「分断」に「抗うこと」なのではないか。

3.『何かを何かにつなぐ「線」の乱舞は、相手を説得しようとしている時によく生じる』(同書 pp.1070-1071)

点のように穿たれる「分断された知識」。だが、それらは常に別の知識とリンクすることを求めている。全体性への回帰。しかし、部分は全体の一部ではない。したがって、こうした全体性は常に「今、ここに出現する砂の書物」として、揺らいでいる。

4.『縦軸から横軸への自由な交流』(同書 pp.1080-1081)

時間を縦軸とするラインが、地理的、または分野的隔たりによって複数の柱を成す。それらの関係性をつなぐ横のラインが、格子状に世界を覆っていく。そして、突如として現れる斜めのラインこそ、高山氏流、脱線おしゃべりラインである。発見はつねにナナメの動き(クリナメン)によって生成される。

まとめ

書くほどに広がる博学のマトリクス。その場限りの気合によって現れる再現不能な砂の書。知性は観念連想によってリンクし、プレートテクトニクス理論を展開する。

『人生でさえ、痛みでさえ、いつでもチャート化できるのだ』(同書 p.1079)

コンポジションに共通する特性は、「スピード」である。書いているうちに頭脳のなかの観念の奔出に、手が追いつかなくなり、文章はキーワード、そしてチャートへと変化していく。今このときでなければ解読不能な思考経路。

既成の重力を振り切るための速度を得て、知性はあらゆる制限を超えて広がっていく。そして、その軌跡を生成記録するのが、高山宏さんのコンポジションだと思う。

書きたいノートである。(以上)

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Notebookersどうでしょう?

Posted on 20 8月 2017 by

職業として日本語を教えている.そこで,新聞の”投書”を扱うことになった.出来れば,受講生で投稿して,採用され,掲載されると彼(女)らも嬉しいだろう.

しかし,そこで必要になるのは,日々の地道な観察と,思考と,再考と,そして粘り強く投稿する繰り返しの力である.

それをどのように”教える”のか.はたして,教えられるのか.

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【机上で行われる行為】 #01 ボードゲーム

Posted on 04 6月 2017 by

最近、とある本を読んでいて面白いなぁと思ったのは、「だるまさんがころんだ」をさらに面白くしてみるという内容だった。
まず「だるまさんがころんだ」の曖昧な部分となっているルールを指摘していた。

【問題点】
①終了条件が曖昧になっているため、繰り返し行われる際に飽きてしまう点
②鬼にタッチをした担当者に対する「小さなごほうび」が用意されていない点
③大股〇歩、小股〇歩と、子が鬼の歩数を  指定するところ(つまり、子から鬼に条件を与えるためタッチすることができないことがある)

【解決方法】
①全員が鬼をプレイしたら終了。もしくは特定のポイントをクリアした際に終了とする。
②ポイント制にする。子は鬼にタッチをした際に1ポイント、鬼は決められた歩数で子にタッチができた場合1ポイント。
もしくは全員を捕まえることができたら数ポイントなど鬼に大量得点のルールを与えるのも面白い。
③鬼の歩ける特定の歩数を「大股10歩、小股20歩」と予め決めておく。

アレックス・ランドルフの 「すべての遊びは進化の途中であり、進化の連続から新しいゲームが誕生する」 ということばで締められていた。こういうの、読んでいるだけで興奮してしまった。「だるまさんがころんだ」に類似した遊びは世界にいくつもあり、ドイツでは”Ochs Am Berg(山の牛)”、イギリスでは「Green Light Red Light(青信号赤信号)」というゲームで、どちらも親が後ろを向いている間に近づいてタッチする遊び。日本の遊びではなぜか皆が鬼になるのを嫌がる傾向があるが、ヨーロッパでは鬼に自由な特権が与えられており、どちらかというと鬼になりたがる人が多いらしい。

僕はこのような、人が「楽しいと感じる」システムに興味があって、いつもダイスを持ち歩いている。小さなころ、親が僕をおもちゃ屋さんに連れて行って、お誕生日だから好きなの買ってあげると言ったんだけど、しばらく悩んだあげく僕は一番小さな70円のサイコロがショウウインドウに入っているのを見かけてそれを買ってもらった。人生で初めて能動的に手に入れたおもちゃである。安上がりな子供で親も安心したと思う。

 

 

しばらくはダイスを転がしながら、1~6の目がランダムに出るのが不思議でしょうがなかった。ばあちゃん家のアパートの外階段でサイコロを転がしていると、興味を持った近所の子供が話しかけてきてルービックキューブを教えてくれたのを今突然思い出した。
ある程度大人になった今でも、23種類の順位をダイスひとつで抽選するには?とかダイスひとつで平文で暗号と複合を成してみるとか、ダイスをn回降った時にp回だけ特定の目が出る率 (※上図:一番左側の “p” は正しくは “P” です。nCmの部分はコンビネーションの公式です。)とか、自分で問いを作ってそれを机上で解く道具として使っている。ダイスはひとつの考えごとを提供する文房具だと考えている。

小さなころのファーストインプレッションというのは大人になっても継続するもので、ダイスひとつで退屈しない大人になったなぁと思う。楽しいと感じるシステムについて考えるのが楽しい人は、サイコロひとつ持ってても楽しいのだろうと思う。これらの楽しいと感じるシステムはどこか遠くの時代に、世界の誰かがつくったものだ。それがダイスを通じて今の僕に届いているということを想像すると割と興奮する。世界の誰かが考えたものが、道具を通じて、小さな文化となって伝わっていくというところにドラマチックさを感じる。


最近ではすっかりスマホやコンシューマのゲーム機が有名になってしまったけれども、たまには誰かとひとつのテーブルを囲んで、アナログなゲームもお勧めする。誰かが作りあげた画期的な「楽しいと感じるシステム」がたっぷりと詰め込まれていると思う。ドイツではボードゲームの生活における比重が全く日本と違う。毎年ドイツで10月ごろ行われるボードゲームの祭典「Essen Spiel」では毎年数十万人が世界中から訪れ、40か国600ブースを超える出展、そしてイベントが行われるエッセン市ではまるごとゲームのお祭りの様相をほどこし、街のあちこちでボードゲームの世界大会が行われるといった状況で盛り上がっている。

ボードゲームには、テーブル上に公開された情報のみで遊ぶチェスや将棋や囲碁のようなアブストラクトゲームと言われるものもあるが、不思議なことにドイツでは敬遠されるようだ。また、すごろくを代表するただのレースゲームのような、操作する情報が運のみのゲームも敬遠されるようである。
つまり、ドイツのボードゲームは他プレイヤーとの相互に関わる要素「交渉、競り、交換、対戦」が程よくミックスされ、コンポーネント(駒やマーカーの類)が木製で立体感があり美しいものが好まれ、雰囲気満載のボードが扱われることが多い。日本では「ドイツのボードゲーム」もしくは「ドイツゲーム」と呼ばれるこのジャンルは当のドイツではSpiel(シュピール/遊び)と呼ばれる。デザイナーが重視されており、箱やすべての広告にデザイナーの名前を冠して販売されることが多い。これは日本で言うところの出版物に似ている。つまり著作者が出版社を変えて本を出したとしても本が売れる仕組みと同じだ。デザイナーの名前が看板となっている。
ドイツのボードゲームのデザインは、ゲームのテーマから入る人と、システム構成からデザインを始める人がいるらしい。複数のアイディアを重ねていき、最終的に出来上がったものを何百回と繰り返しテストプレイを行う。ここで作品をマッシュアップしていくのである。

「よくチェスをやるのかい?」
彼は部屋に置かれたチェスボードに目をやり、たずねた。
「ノー、よくってほどじゃない。たまに1人で駒を動かしながら考え事をするんですよ」
「チェスは、2人でやるんじゃないのかい?」

ボードゲームについて人と話していて思ったことがひとつ。
複数の人数でプレイすることも楽しいのだけど、一人で考え事を楽しむ道具でもあると考えている。ヘッドフォンやノートブックやそしてボードゲームも、結局のところひとりで楽しむ道具のように感じている。自分の考えというものは、誰か他人に話すことでそれが楽しいことであるか判断できるんだけれど、一人で考えたことを誰かに話すための道具、そういうものも世の中には存在している。

最近はノートに、ボードゲームの中で自分が楽しいと思ったシステムをメモしておく癖がある。また冒頭に書いたような、既存の遊びを楽しく変えるアイディアがあったら書き留めておいている。仕組みだけメモしておくと頭の中でイメージしながら何度も繰り返して遊べるからだ。
クリエイティブな行為には2種類あって、新たなものを作り出す行為と既存のものを変化させる行為である。僕は既存のものをいろんな角度から見て視点を変えるのが好きだ。普段の生活の中で自分が楽しいと感じるシステムについて考えるのはとても楽しい。既存の何かを楽しいと感じるように変化させるのが割と好きだ。
身近なモノをゲームにすると考えるなら、非日常的な視点で見るべきかも。例えばノートをゲームにするなら、「1冊のノートを複数人数で取り囲んで一斉に書く」もしくは「複数人数で数冊のノートを向かい合って置き、互いのノートの境界線を越えて線を引き合う」等。まず楽しむ。後でルールを付加する。

小さい頃から紙の上でのゲームはよくやってたけど、最近ちょっと面白いものを見かけた。
出題者から各自に配られた「キリン」や「餅つき」などの「お題」を、みんなで1つの紙の上に少し(一筆)ずつ絵で描いていくというゲーム。ただし、そのうちの1人は配られた「お題」が白紙になっていて鬼?になる。つまりひとりだけお題を知らずに描いていくことになる。お題が空白だった鬼は、他の人が描いている断片から推測し「知ったかぶり」して描く。全員が2回ずつ筆を入れたとき、鬼が今回のお題を当ててしまうと得点は鬼のものになる。 他のお題を知っている一同は、鬼にお題を悟られないようにしつつ鬼が誰かを特定できれば得点となる。「鬼には解らないだろうけれどもお題を知っている人には解るはず」と考えて線を描いていくと絵はだんだんとよくわからない方向に変化していくオモシロさがある。「これなら解るだろう」の尺度が人によってそれぞれ異なることを楽しむゲーム。これならノートブック一冊を使って、それぞれが違う色のインクのペンを使って遊べるなぁと思っていた。

最近「Dixit」というボードゲームを買って、そのシステムに感動した。『DiXit』とは、ラテン語で「(彼が)言う」の意味で、フランスでは根拠なき主張を揶揄するときに使う言葉らしい。数十種類の不思議なカードが同梱されていて、各プレイヤーが6枚ずつの手札を持ち、1人ずつ交代で語り部をプレイする。語り部は自分の手札1枚を選び、その絵柄から連想される言葉(歌でもパントマイムでもなんでも良い)を全員に言い、他のプレイヤーは自分の手札からその言葉にもっとも似ていると思うカード1枚を選ぶ。全員がカード1枚ずつを出したら、語り部がそれをシャッフルして並べる、語り部以外のプレイヤーは「語り部の選んだカード」と思ったカードに投票し、その投票結果によってポイントを獲得できる。

このポイントの配分方法がギネス級のアイディアなのでよく読んで理解してほしい。
全員当たり、または全員外れの場合、語り部にはポイントは 0点。この場合は語り部以外のプレイヤーが全員2点ずつ点数が入る。では語り部の選んだカードに誰かが投票し、かつ外したプレイヤーもいる場合は、語り部に3点、当てたプレイヤーにも3点入る。
そして、上記の点数配分に加えて、語り部以外のプレイヤーが出した「似ているカード」に誰かが投票した場合は、そのカードを出した人に1点が入る。
上記のポイントの配分が絶妙過ぎるのでぜひイメージしてほしい。つまり、語り部はモロわかりでも的外れでもない、適度にあいまいな言葉を要求されるジレンマを楽しむことになる。

最後にボードゲームのインスト方法について記載しておく。

第三者とボードゲームをプレイするときに必要な行為なんだけど、初めてプレイをする人に対して、「どのような手順でゲームを行うべきか」説明を行うというのが重要な行為となっている。これは通称インストと呼ばれる。インストラクターのインストと同意。手順は以下の通り。

【インスト手順】
①ゲーム背景の紹介
ボードゲームの持つ世界観・雰囲気・テーマ・ムードについて説明し気分を盛り上げる。
②終了条件・勝利条件の説明
どのようにするとゲームが終了するのか、勝つのか説明することで何のために何をするのかが明確になる。
└ 質疑応答
ところどころで質疑応答を挟む

③ボードの説明
スタート地点・ゴール地点・駒を動かしても良い場所の説明
④おおまかな処理手順の説明
どのように進行していくのか説明。
⑤それぞれの処理手順の説明
一般的な処理と例外の処理を分けて説明する。
└ 質疑応答
⑥最終決算もしくは得点計算の説明
最終的に決算でポイントがどのように変動するのか説明。
⑦特殊ケースの説明
一定の条件でしかできないアクションについて説明する。
└ 質疑応答

【追加オプション】
⑧適度な助言
よくある展開、最終的に皆が達する平均的な点数について説明。
⑨明らかに有利・不利な点の説明
自分の経験上と説明したうえで、有利に戦うコツについて説明。
こうやって眺めてみると、何か別なプレゼンにも使えそうな気がする手順である。

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横罫線の歴史を知って,横罫線嫌いを卒業しよう!(として失敗した話)

Posted on 02 7月 2016 by

※はじめにお断り申し上げます※
卒業しよう!と張り切って調べて書いてみたけど,結局,「横罫線の用途を考えると,現在においてあまり積極的に使う場面はない」という結論にたどり着きました.
時間が大量にある人は,下を見てください.

方眼ノートやら,無罫線のノートが流行るまで(あるいは,それに気づくまで),ほとんどの人はかの有名なキャンパスノートを使っていたことだろう.あるいは,近くのスーパーやデパート,100円均一で売られている,無名のメーカーが作ったようなB5の罫線ノートを使っていたことだろう.僕もそうだった.

でも,僕は横罫線が嫌いだ.罫線ノートだと,全然うまく書けないんだ.読み返す気も起こらない.まだ白紙のほうが上手にいろいろかけるんだ.だから,気になってくる.そして,スタンダードな横罫線がうまく使えない自分に嫌気がさしてくる.自分がすごく矮小な存在に思えてくる.なんだお前は,横罫線ノートも使いこなせないのか,それでNotebookersを名乗っているのか,というように.

だから,調べてみた.一体ぜんたい,なんだって罫線ノートなんてものができたんだい?

罫線ノートは,Jessica G.さん,アメリカ・ユタ州にあるPioneed Memorial Museumのトリビアページなどによると,1770年に英国人のジョン・テットロウによって最初に印刷されたという.当時は楽譜とか,出納帳に使われてたそうな.それまでは手書きで罫線を書いていた.

  • 1770 – Ruled paper was first produced by machine by John Tetlow in England. Its first uses were for music paper an((ママ)) accounting ledgers. Before this, the rules had to be drawn out by hand.

待て待て,そう考えると,製紙法が確立してから,手漉きの紙工場なんかが出来るのが,12世紀.1798年にロール状の大量の紙を生産する技術をフランス人ニコラ・ロイ・ローベルが発明して,それが普及するのに100年位かかるとして,600年ぐらいの間,人は,特異な人以外は無罫線に書いてたってことになる.

すごい時代の恩恵を受けているのだ,横罫線というのは…!

でもじゃあ,学校で使うのはなぜ?

Russilloさんは,米国の大学で罫線(Colledge Ruled Paper)を使うのは,おさぼりな学生たちが大きな字で書いたり,間を空けすぎたりして規定文字数を書かないことを危惧して作られた,と推測している.たぶんそうでしょうね.つまり,おさぼりな学生たち対策なのだ.まぁ確かに,学生が白紙に書いたものを,読むのは結構骨が折れます.

でもそれって,今の僕らには,あるいは個人的な日記,あるいは授業記録のノートには関係ない…んじゃないか?あるいは,パソコンを使う現代,「文字数」というような安易な基準で成績を出すことが忌避される現代教育において,横罫線の紙ってあんまり必要ないんじゃないか?

つまり,上の話からいくと,横罫線に書くということは,「誰かに読ませるため」とか,「データを整序するため」とか,そういう場面意外で,積極的に使われる必要はないんじゃないか?そう,あなたがおさぼりな学生でなければ!

こう考えると,「横罫線がスタンダード」というのは,全くの偏見であります,totally 時代錯誤であります.そう,私は矮小な人間なのではなかったのだ!「横罫線がスタンダードである」ということ自体が,そもそも間違っていたのだ!

私はこれからも,横罫線嫌いでいいんだ!

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ライフスタイルの変化とスケジュール管理の付き合い方

Posted on 26 4月 2016 by

2016-04-04 12.39.42

2016年の1月からモレスキンのボヤージュをスケジュール管理&雑記帖&備忘録として使っています。
とっても自由度が高く、スクラップでページに切り貼りしても
ハードカバー製本なのでふくらみにくいので持ち運びしやすいし
使い勝手もサイズ感もノートの手触りもよく気に入っています。

スケジュールの管理方法として
エクセルでひと月のスケジュールをざっと打ち込んでプリントアウトし
貼って剥がせるのりでページにペタッと貼り付けし
追加は手書きで書き込み。という方法で管理しています。
この方法だと1ヶ月の予定を大まかに把握するにはとってもよいです。
少し前までは、自分のスケジュールは
【ざっくり1ヶ月単位】で考えられればいいや!
という、ざっくりした生活サイクルを送っていたのですが
締め切りや納期、やりたいことや
将来に向けて腰を据えて取り組まねばならないことが出てきて
しっかりとゴールに向かってスケジューリングしていくには
ひと月単位で考え【週単位】で取り組みを落とし込んでいく必要があり
現在、試行錯誤&四苦八苦中です。

グーグルカレンダーと併用運用してみているのですが
PCやスマホでの入力がちょっとわずらわしい。
共有できたり、スマホでさっと見られる便利さは魅力ですが
あらためて、手書きの早さと書くことで把握・認識できることを実感しています。

自作か…とも思いましたが
手間・コスト・時間を考えるとムダが多く
これは…手帳を買わねばなるまい!との結論に至り
(単に手帳買いたい病の再発ともいえる)
現在、色んなお店やサイトを物色中。

次回の更新は、購入した手帳のことを書きますね。

そのためにも手帳を選んで購入せねば~♪

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結局モレスキンのどこがいいんだろう

Posted on 13 4月 2016 by

 

トラベラーズノート,MDノート,LIFEノート,ツバメノート,ロールバンノート,その他無数のノートたち.それぞれにファンが居て,それぞれがそれぞれに長所も短所も持っている.僕は勝手に「ノートフロンティア」とか言って,いろんなノートを使ってみているけれど,4年ぶりにモレスキンを使って,いろいろと思うところがあった.

まず,日本のノートブームの火付け役はモレスキンだったんじゃないかなぁと思って,調べてみた.Google Trendによると,モレスキンが徐々に話題になったのは,2007年あたりだ.2011年にはピークになり,それから認知度が上がったのか,少しずつ検索数は下火になっている.(もちろん,【Googleで検索】という手段がメジャーになるまでの背景もあるから,もしかしたらそれ以前にも話題だったのかもしれない.)

note hikaku

(Google Trendに,左からMDノート,モレスキン,ツバメノート,トラベラーズノートと入れてデータを出したグラフ)

 

また,最近は検索数が「トラベラーズノート」と逆転する現象(表の右端,緑色と赤色の交差部分)も見られている.note hikaku02

僕はもちろん統計や比較のプロじゃないから,これらの数字が本当なのか,妥当性があるのか,説得力があるのか,そういうのはわからない.単に僕はGoogle Trendさんのいうままに,事実を述べているだけです.

ただ,どれもまぁ僕(と,願わくば僕たち)の直感にはそぐわないだろう.やっぱりモレスキンは王様みたいな感じだし,トラベラーズノートは流星の如く現れたノート界の新星,という感じ.

でもじゃぁ,モレスキン(以下,モレ)はどうなっていくんだろう.何が利点で,何が欠点だろう.ノートフロンティアを行く僕らは,どこを目指すべきなんだろう.

そういうわけで,ちょっとこれを機会に(どれだ?)パーツごとに,実用的な利点だけを考えてみました.そして,「あぁやっぱりモレって上手く出来てるんだ」と再認識しました.ブランド力とかは抜きにして.

あ,あと,僕自身がラージ/A5以上しか使わないので,そこしか考えられません.ごめんなさい.

 

1.値段

モレは高い.輸入品を買って安くても,2000円弱.そりゃぁ,「次はトラベラーズノート試してみようかな」ってなります.そこは議論の余地がたぶん無いハズ.それでも買う人がいるってことは,やっぱりなにかが良いことの裏返しなのかも.次.

 

2.サイズ

ラージでも,ちょうど片手でホールドできるサイズ.MDノートみたいに,しっかりA5だと片手ではがしっと表紙を掴めない.トラベラーズノートが良いのも,たぶんサイズ感だと推察しています.さて次.

 

3.紙質・ページ数・方眼の色の濃さ

抜ける.あんまり良くない.MDノートとかのほうが確かに良い.方眼の色の濃さなんかは割りと良い.MDノートは方眼の色が薄すぎるという意見もあるかも.ロディアのノートみたいに濃すぎるのも少し困るけど.

ページ数は大切.例えば,ツバメには方眼でページ数の多いものがない.モレはページ数が多いから,一緒に居られる時間が長い.MDノートも,そういう意味では良いけど,下の作りでも述べるように,表紙が弱いから,ながければ長いほど,ちょっとくたびれてくる.残念.次.

 

4.つくり

モレのハードカバーはいい.しっかり書いている感じもあるし.なにより耐久性がある.表紙が折れて凹むこともない.

汚れても,さっと拭ける.さすがにMDノートの表紙を水拭きするとぼろぼろってなって残念な感じ.たぶん.LIFEもツバメもロールバンも,その辺には弱いはず.トラベラーズノートは革製品だから,そういう意味ではモレと似ている利点を持ってる.

ブックカバーをつければいいじゃない,という人もいるかもしれないけれど,僕は少なくとも,カバーがつくと,なんか邪魔なものが付いているように感じてしまう.そういう意味で,モレは単体で完結している.

後ろのポケットも,ハードだからつけることのできるモレの利点の一つ.あるほうが,やっぱり便利.

ゴムバンドもある方がいい.鞄の中で,勝手に開いて,クシャってなったりしないから.

 

だいたいこんなもんでしょうか.

まとめると,やっぱりモレってよく作られてるなってことに気づきました.

モレって,つまりは,シンプルなのに機能的.単体で,ノートとして必要そうな機能をだいたい全部備えているってことなんですね.もちろん,カスタマイズ次第で,モレの単体性を,別のノートが容易に越えていくことはできるんだろうと思います.だけれども,単体では,なかなかモレは越えられないのかもしれない.だからきっと,モレは思慮深い王様みたいに見えたのかもしれない.

たぶんこんなことを書くと,そんなこと知ってるよ,って思われるかもしれない.懐古主義者だって言われるかもしれない.多様性を受け入れなさい,と言われるかもしれない.面倒臭がらずにカスタマイズしなさい!と言われるかもしれない.それでも,久しぶりにモレスキンの表紙を撫でて,「これこれ,この感じ.」と思うことがあれば,それはたぶんどこかでモレバック(モレスキンヘのカムバック)の機会があるってわけですね?

ちょっと高いけど,書いていくことで,単体での完成度の高さをも楽しむ,そういうノートなんですね,モレは.そのことに,改めて気付かされました.

というわけで,4年ぶりのモレバックを楽しんでいますよ,というお話でした.ちゃんちゃん!

 

neokix

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僕はクロースアップマジックで嘘をつく

Posted on 17 10月 2015 by

秋の京都は紅葉が綺麗で観光客が沢山来てるから人込みで大変です。なので、紅葉が散ってから行った方がいいよ、とアドバイスしたら怒られました。枯れ木も山の賑わいなかしぃです。

そんな筆者ですが先月からネタが枯れない勢いで記事を投稿してます。全Notebookersライターの中で投稿数No.1(未確認)でしかもオンリーワンなスタイルです。しかしながらネタに困ったときはモレカウのお題を利用させてもらってます。そして今回のネタはこちら!

134. あなたのテーブル上の「文化」について紹介してください。テーブル上で行われる行為、テーブル上で行われる遊戯、テーブル上で行われるスポーツ、テーブル上のキッチンウェア

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唐突ですがわたくし、10年前にマジシャンをやっておりました。正確にはイリュージョニストです。といっても引田さんみたいな大脱出系ではなくクロースアップマジックの方です。クロースアップマジックとはテーブル上で繰り広げられるコインやカードなどを使ったマジックで、観客と至近距離で披露するお手軽なマジックです。その中でも筆者の専門はカードマジックです。専門って偉そうに言ってますがカードしか出来ません。コインマジックは一つだけ出来ますが、握った手の甲においたコインを貫通させて拳を開けると中にコインが移動していた、というネタです。

初めに言っておきますがネタばらしはいたしません。しませんよ、しないんだったら!

まず、カードマジックに使われるカードって何か?クレジットカードやポケモンカードではありませんよ、そう、トランプです。トランプですよ!大事なことなので二度言いました。えっ、そんなん最初から知ってる?あぁ、そうですかそうですか。

日本でトランプといえばほとんどの皆さんは任天堂のプラスチック製のトランプを思い浮かべると思いますが、カードマジックに使うトランプは実は紙製なんです。そして、カードは大きさで分けると2種類あり、通常のサイズはポーカーサイズ、ちょっと細身のブリッジサイズがあります。例外としてジャンボトランプがありますが、これはマギー師匠みたいに演芸場の舞台でするマジックに使います。テーブル上では使いづらいですし、手が小さいのでシャッフルができません。

そして、世界中のマジシャンの間で愛用されているのが、USプレイングカード社の「バイシクル」と「タリホー」です。どちらを使ってもいいですが、メジャーなのはバイシクルです。USプレイングカード社にはもうひとつの名品「Bee」があり、こちらもカジノでは定番ですが縁の白枠がないのでマジックには向いていません。マジックでは裏表を混ぜたりするので白枠が必要です。白枠がなかったら混ぜたときに横から見るとばれてしまいますからね。他社のカードを使ってもいいのですが、カードを選ぶポイントとして

  1. すべり
  2. 弾力性
  3. 縁の返り

があります。1.のすべりについては、筆者は世界中のあらゆるトランプを触った限りではUSプレイングカード社製のトランプが一番よいと思います。なんといっても滑らかでその滑らかさが長持ちします。マジシャンによっては新品の状態のすべりから数回シャッフルしたりして自分の好みの滑らかさに調整してから使う人もいます。人間の指先の感覚というのは想像以上に鋭敏でわずかな違いも分かります。このカードのすべりはカード表面にコーティング剤を塗布するのですが各社それぞれにコーティング剤や塗布方法にノウハウがあるので比べてみるのも面白いです。

2.については軽く曲げてから元に戻る性能が優れていることが大切です。少し曲げたくらいで折り目がついたら使い物になりません。シャッフルをするときや右手から左手にカードを飛ばしてキャッチするという技に必要です。

3.についてはカードの加工方法によって違ってきます。基本的には大きい紙に56枚(数字52枚+ジョーカー4枚)分の絵柄が印刷されており、それを裁断するのですが、裁断機で押しつけるようにカットすると片方の面が押され、もう片方の面に返りがでます。指で縁をなでると引っかかる感じがします。こういうのはマジックには向いていません。トランプ1組(1組のことをデックまたはデッキと呼びます)を半分に分けて其々の縁同士を重ねて揃えるという行為をするときにやりにくいです。特に裏表混ぜたときに困ります。こういうのを防ぐために大判の紙と同じ大きさのプレス型で抜く方法があります。これだと上下でプレスするので縁には返りが出ません。この方法で生産されたトランプはシャッフルがやりやすいです。

ここまでトランプの特性について書いてきましたが、次はいよいよマジックについて書いていきます。

カードマジックの内容は主に、

  • 観客に1枚カードを引いてもらって、それを当てる
  • カードの操作で特定のカードを出現させる
  • その他

がありますが、筆者が好きなのはカード当てマジックです。筆者は仕掛けを仕込んだマジックは余り好きじゃなく、手先のテクニックだけで魅せるマジックが好きです。タネを仕掛けるのは面倒臭いというのが主な原因です。

で、本題のマジックの内容に行く前に、シャッフルについて軽く説明します。みなさんがよくやるシャッフルはヒンズーシャッフルといいます。半分ずつ両手に持ってぱたぱたってやるのはリフルシャッフル、他にはオーバーハンドシャッフルとか、片手シャッフルなんかがあります。シャッフルが華麗だとそれだけで「おっ、こいつやるな」って思わせることができます。

話を元に戻しますと、カード当てマジックとは観客に1枚引いてもらい、それを覚えてもらってからカードの山に戻します。そして先ほどのシャッフルをしてどこにいったのか分からなくなった状態で、そのカードを当てるという古典的なマジックです。古典的ゆえに色々なバリエーションがあり、そのストーリーや演出に演者の個性が現れます。例えば、

  • 双子刑事スペード/クラブのジャック兄弟が犯人を逮捕
  • ハンドパワーでデックのなかから当該カードが浮き上がる
  • 裏向きのカードを広げたときに当該カードだけ表になっている
  • 最初に間違ったカードを出して見せて、一瞬のうちに当該カードにする

など沢山あります。目的は同じなのにそこまでに持っていくやりかたを楽しむのがこの手のカードマジックの醍醐味です。間違ってもネタを見破ってやるぞ!的な態度で見ないでください。マジシャン側からするとそういう客は嫌なものです。素直に驚いてほしいものです。

このマジックは色々な手先のテクニックを組み合わせて、それを近くで見る観客に気づかれないように視線の誘導やトークでかわしつつ最後に見事にカードを当ててドヤ顔をして最後に決め台詞を言うのが楽しいです。「なかしぃのー、すーーーぱーーー、いりゅーじょん!」みたいな感じです。

で、筆者がよくやってた手口(笑)をひとつ紹介します。カードを引いてもらって覚えてもらってからデックにもどし、適当にシャッフルをします。そしてカードを手に持ったままテーブルに置きます。そして観客に自分の手の上に手を重ねてもらって、「あなたの引いたカードはあなたの念力によって一番下に移動します。強く念じてください」とかなんとか言いながら念力を送ってもらいます。そしておもむろに一番下のカードを取り出して、「あなたの引いたカードはこれですね!」って言います。そこで提示されたカードは・・・なんと、全然違うカードでした。それじゃあダメじゃん、春風亭なかしぃです。えぇーっ、そんなオチなの?いえいえ、ここまでは想定内です。そしてこう言い放ちます「おかしいなぁ、ちゃんと念力送ってくれました?もう一度チャンスをあげます。ぎゅっと僕の手を握って集中して念力を送ってください」そうすると素直な人はぎゅっと手を握ってくれます。そして今度はちゃんと当てます。これね、女性にカードを引いてもらうのがいいんですよね。野郎に手をぎゅっと握られても余り嬉しくないですf(^_^;

はいっ、皆さんご一緒に!なかしぃのー、すーーーぱーーー、いりゅーじょん!

 

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非クリエイティブ系職種人間の IDEA NOTEBOOK EDiT 3週間本気使用レビュー

Posted on 12 7月 2015 by

銀座・伊東屋などで先行発売されている話題のノート「アイデアノート・エディット」
先行サンプリングとして、マークスさんより提供していただきました。ありがとうございます!!

サイトを覗くと
「クリエイティブな思考を育てるアイデアノート」との文字。

えっ、わたしの仕事、クリエイターではない……。
営業ですよ、営業。
営業は突き詰めるとクリエイティブな仕事だよなぁと実感する今日この頃ではありますが、
このノートが指すクリエイティブとはまた違う気がするのですよ云々……。

若干の懸念事項を抱きつつも
仕事用ノートとして活躍していただくこと、早3週間。

「意外にいいかも、コイツ」
クリエイティブクリエイティブしていない私でも、
アイデアノート・エディットは仕事用ノートとして使い勝手Goodでございました。

てなわけで、
アイデアノート・エディットの実力を、いざ採点!!

【はじめに】
■検証した人のプロフィール

どうもこんにちは、わたしです!
プロフィールを、アイデアノート・エディットの1ページにまとめました。
saori_150712-01

黄色とオレンジのふせんは、アイデアノート・エディットに元々ついているものを使用。
ノートのおさまり具合、ばっちりです。

ちなみに、このプロフィールのまとめ方は、
今年の春にスリーエムさんが主催していた
「ミーティングソリューションワークショップ」で実施したワークをアレンジしてやってみました。
ミーティングソリューション、個人的には面白い取り組みだと思います……って話しだすと
今日のテーマから脱線するので、他の方の参加レポートリンクを貼っておきますね。

■ノートの評価方法
「機能」「ビジュアル」「紙質」「独自性」の合計で評価。

☆ 機能(30点):私が使う場面に合うノートのつくりかどうか
☆ ビジュアル(30点):別名、私の好み
☆ 紙質(30点):ノートの紙質(手持ち筆記具との相性、紙の厚みや色)、フォーマット
☆ 独自性(10点):そのノートならではの特徴が私にとって良いか



ではいざ、採点!
■アイデアノート・エディット 採点
☆機能:25点
私が評価したいポイントは、次の3つ。

1)ヨコ型ノート
相手の話を聴きながらメモをとるのに、「ヨコ型ノート」って何とまぁ便利!
何故だかははっきりしないのですが、一般的なタテ型ノートより
思考が途切れることなく書き続けられる気がしました。

ノートには、相手が話したこと以外にも、
話を聴いて感じたことや疑問点、話の要約図も書く私。
上司曰く「アウトプットは右脳タイプ」らしい私にとって、
「ヨコ型ノート」は、思考の流れにぴったりのようです。

2)ダブルリング綴じノート
訪問記録はシステムに毎回打ち込むので、打ち込み終わったページは用なし。
ビリリとベージまるまる外して捨てれば、ノートはどんどん軽量に。
資料にPCにメイクポーチに、荷物の多い営業バッグにとって
「軽量ノート」であることは、かなーり重要だったりします。

3)B5サイズ
打ち合わせメモ書きにちょうどよいサイズ。
あと11インチのノートPCを持ち歩く皆様にはおすすめですこのサイズ。
マークスさんのBag in BagTOGAKUREのMサイズに、
PCとアイデアノート・エディットがぴったり収まるのでーすよー!
私はMサイズのモカブラウンを愛用。ノートとTOGAKUREで色合わせするのも楽しいかも。

マイナスポイントは、「ヨコ型ノートのヨコ開き式」。
ページをめくる導線が、一般的なタテ型ノートと比べると大きくなってしまいます。
まぁこれは慣れの問題だとは思うのですが、まだ違和感が残るのでマイナス点に。

☆ビジュアル:30点
ビジュアルは完全に私好み!
ビジネスノートは見た目シンプルでいいんだけれど、
シンプルな中でちょいちょいこじゃれポイントがあるのが、嬉しいです。

無地の表紙に「EDiT」の文字が控えめにあるだけ。
このシンプルさが高ポイント!
硬めにできた表紙・裏表紙のおかげで、持つと身が引き締まる……気がする。ふふ

表紙側と裏表紙側に書かれているクリエイティブ思考を高めるコツ。
このフォントも、わたし好きです♪
細かすぎる好みポイントでゴメンアソバセ。

☆紙質:23点
紙、うっすい!!
アイデア創出系ノートの先輩・ニーモシネの紙質と比較すると、明らかにペラペラしてます。
使い始めた頃は、ペラペラ紙質が苦手で苦手で。

でも、この薄さが「外出先で使う」ノートの条件にぴったりだったのです。
紙の薄さが、ノート全体の軽さに貢献している……!
そう気づいたら、「薄さ」はむしろ私にとってプラスポイント☆
用途によって、仕様がメリットにもデメリットにも変わるコトにも気づきました。

愛用筆記具・ジェットストリーム4&1との相性は、ふつう。
薄いといっても、裏抜けを過度に気にするほどの薄さではないので問題ありません。

薄いブルーの7mmドット方眼は、私には特にメリットもデメリットも感じませんでした。
ノートを見ず、相手を見ながらメモを取っているので、
線があろうがドットがあろうが、大して影響ないってのが本音。
それに私、やっぱり薄色罫線方眼推進派ですから。笑

☆独自性:7点
ノートのリング部分にセットアップできる「ふせんボード」付き。
ノートをみた当初は「ラッキー♪」と思ったけれども、3週間経って使ったのはほんの数枚(苦笑
私の仕事導線に、ふせんボードはどうも馴染まなかったようです。
ふせんボードがないノートもあるので、次に買うのはボードなしタイプにしようっと。
ふせんが必要ない人のために、ふせんボードなしタイプもあるのはありがたいです。

★合計:85点
「クリエイティブな人でないと使えない? 私にはあわないんじゃない?」
そんな疑問を持ちつつ使い始めたアイデアノート・エディット。

でも実際に使っていくと、
仕事用ノートとして、思った以上に使い心地がよい。
「持ち運びに便利な仕様」「自由に書き込みやすいフォーマット」
この2点が、特にポイント高かったです!

アイデアノート・エディット。
非クリエイティブな方も、一度使ってみると意外にしっくりくるかも!?
予想を裏切られるノートでした、いい意味で。

あしたもお仕事、がんばです!
saori_150712-02

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理由 〜 Reason to Write and Draw 〜

Posted on 25 3月 2015 by

今回は、自分がノートを使う理由について書こうと思う。

数年前のことだった。仕事が忙しい日が数ヶ月続くことがあり、肉体的にも精神的にもかなり参ってしまっていた時があった。そんな中、自分にとっての一時の安らぎは、この忙しさから解放された時用にと、いらなくなった書類の端に書く『To Do List』だった。

前回の自己紹介でも触れたように、僕はGuitarを弾くのが大好きだ。当然その『To Do List』にもGuitar関連のものが大半を占めていた。時間ができたらあの曲をコピーしようだとか、Guitarを改造しようだとかあれこれと頭を巡らしたものだった。

そんな中偶然にも『Moleskine』の存在を知った。すぐにAmazonで取り寄せ毎日手元に置くようになった。お気に入りは、ポケットサイズのスクウェアだった。書く内容も段々と増えていき、その時々の自分の感情に始まり、心に触れたものはなんでも書くようになっていった。仕事に余裕ができてからも、それは続けている。(今現在はTRAVELER’S notebookに鞍替え。しかも中身はPLUSのCa.Crea A4/3。サイズがピッタリでしかも経済的にもお得なので重宝している。)

IMG_7942

巷では、ノートや手帳関連の本が沢山出版されている。僕も何冊か読んでみたし、これからもまた新たなものを読むと思う。よくあるのが、書くことで自分のなりたいようになり、また目標にまっすぐに進んでいけるといった内容だ。僕もそうであって欲しいと望んでいるが、実際のところよくわからい。毎日の記録や、思いをノートに書くことの意味って一体なんなのか…

ただよくよく考えてみると好きなものに理由なんかないし必要ないのかもしれない。どうしてGuitarが好きなのかと聞かれてもただ好きだからとしか言えない様に、自分にとってノートや手帳に書くことに理由もなく、ただ好きで楽しいからだけなのだ。いろいろ考えた挙句、こういう結論に落ち着いた。

ノートには、その時々に自分が感じて書いたものだけが文字として残り、それ以上それ以下でもない。そういうノートを振り返って見るのが僕は好きだ。

今回も例により、自分の動画を貼らせてもらいます。
お時間のあるときにでもどうぞ(^^)

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ふわり、香り、かわる

Posted on 10 11月 2014 by

 

 

こんばんは、sakiです。

最近めきめき寒くなって、暖房を入れました。

そしたらどうしても部屋が乾燥するので加湿器をつけます。

そのときに柑橘系のエッセンシャルオイルを数滴、

香りが蒸気とともに部屋に広がるようにしてみました。

ふわあと広がるさわやかで優しい香り。

癒されてるのに集中力も上がる…ふしぎ。

香りのおかげでノートタイムは捗り、夜はぐっすりと眠ることができました。

 

精油を買ったのは初めてで、アロマっていろんな種類があるし、

手順とか難しい作法があるのかななんて遠回りしてましたけど

なんとこんな手軽にたのしめるんですねー。

他の精油も使ってみたくなっちゃいました。

(加湿器の種類や使用法によっては、故障の原因になってしまうので

アロマ対応の加湿器をお使いで無い方は注意してくださいね)

 

notebookers.jp内を「香り」で検索してみたらみおさんの記事が見つかりました。

Moleskineに香りをまとう

私も自分の手帳へ香水を一吹きした紙を挟んでます。

手帳を開くのが楽しくなるし、鞄の中もいい香りになったりして。

 

アロマも香水も、かおりって自分を「切り換え」るために使うのかも。

ベルガモットの爽やかなミストを浴びながらノートタイムしたり

 

 

 

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クラシカルな装いにはレールデュタンをハンカチに一吹き。

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花モチーフのピアスでもつける香水によって印象が変わりそう。

白いデイジーのピアスにプチサンボンならピクニックにぴったり

黒い宝石の様なピアスにランバンは秘密のデートに…

 

ノート関係ないやん!って突っ込まれそうですが

私は自分のノートにこんなことばっかり書いてますよ。

どれとどれを組み合わせようかな。

この服にはぜひこの鞄を。

今日はこの靴に合うタイツを探そう。

意外とこの組み合わせいいんじゃない?

 

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そんなことをノートの上で考えて、

実際にやってみて、

そして思ったことをまたノートの上で絡ませて。

ノートは思考の海であり研究レポートであり反省会会場でもあるのです。

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猫は、ノートブックを持たない。

Posted on 20 10月 2014 by

8月20日、ずっと住んでいた大阪から、高知へと移住した。
借りた家は、庭と縁側のある築60年の平屋。すぐ裏は山、近くに川が流れ、すこし歩けばおだやかな内海(湖のよう)に出る。
家の周りに外灯はなく、晴れた夜には星がたくさん見える。
人の気配もほとんどない、静かな、静かな暮らしを始めた。

9月に入ってすぐ、庭に、一匹の子ども猫がやって来た。白地に、縞のブチ模様。
細いからだ、きびしい表情から、野良暮らしだろうことが一目でわかった。
猫が大好きで、いつか一緒に暮したいと夢見てきた我が家みんなは色めき立った。
煮干しを、遠くからそーっと差し出してみる。
ほんとうに恐る恐る近づいてきて、パッとそれを奪い、離れたところで食べ始めた姿に、食べてくれたうれしさと、今までいろんなことに怯えて生きてきたんだろうな・・という哀しさ、両方の気持ちが心の中で渦巻いた。

その日から、猫は我が家にやってくるようになった。
最初は夕方だけだったけれど、そのうちに朝、そして昼にも顔を見せるようになった。
月のきれいな頃に初めて会ったから、つきみ と、私が名付けた。

あれから1か月半が過ぎた。
つきみは生まれた時から我が家にいるかのように、すっかり甘えんぼうの猫になった。
朝夕はかならずやってきて煮干しを食べ、日中は散歩がてら気の向いたときに姿を現し、庭で日向ぼっこをしたり、私のひざの上で昼寝をする。
やさしい人間のいるベースキャンプを得た彼女は、ますます猫らしく、すきなときにすきなように振舞って暮らしている(ふうに見える)。

で、観察と思考のすきなわたくし。つきみと毎日会っていて気づくことが数多ある。

その中でも一番感動したことが、
「猫は、必要なものをすべてを持って生きている。」ということ。

まず猫は服がいらない。夏には夏の、冬には冬の、ふさわしい毛に生え換わる。

暗い場所でライトがなくても平気な眼。車いらずの俊足。ひらりと昇降し、どんな場所も縦横無尽に進めるやわらかなからだ。出し入れ自由な爪。ブラシになる舌、全身を舐めて身支度が整う。包丁みたいに切れ味鋭い牙。いろんな音を集める耳。

食べ物は、基本、素材そのままを。虫も魚も肉も、生で食べる。

そして夜、丸まった場所が寝床になる。前足を枕に、暖かな毛を毛布に。帰る家を持たない。

生まれた時から、死ぬ時まで、猫は自分のからだだけを携え生きている。シンプルライフの極み。

つきみを見ていると、にんげん生活がなかなかに大変なものに思えてきた。洗濯したり、掃除したり、買い物したり、ふだんの暮らしのあたりまえは、にんげん独特のもの。学校とか、家を買うとか、流行りとか。生きることにくっついてくるいろいろの、なんとたくさんなことだろう。

でも、ノートブックで遊ぶ愉しみは猫にはないものだ!にんげんだけの、とくべつ。面倒なことが多くても、ノートブックを携えられるにんげんがやっぱりいいな。

わたしはにんげんで、そしてノートブックが好きでよかった。改めてそう思った。そういうおはなし。

 

 

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ゲームブッカーズなノートブックはどのような痕跡を残すのか?

Posted on 16 4月 2014 by

gamebookJB

こんにちは、Notebookers管理人 タカヤ・モレカウです。
2008年に「blanq_text」でタカヤが書いた記事のリライトです。

中学校のころに夢中になったゲームブックの話。
J・H・ブレナンの「ドラゴン・ファンタジー・シリーズ(原題:『グレイル・クエスト』Grail quest)」という80年代の名作ゲームブックがある。ゲームブックというのは、「宝箱を開けるなら26へ、開けずに通り過ぎるなら52へ」というように、番号で分割された各パラグラフに飛びながら物語を進行していくというモノ。
そもそもこの本との出会いは14歳ごろ、友達の家に遊びに行ったときに、彼の本棚に格好良くズラッと並ぶタイトルが気になったのがきっかけだったことを覚えている。数冊その友達に借りてプレイしてハマり、その想像力をぶっちぎる冒険の世界にドキドキしたものでした。

Grail quest2

全8巻+αを少しずつ少しずつお小遣いを貯めながらそろえたのだが、その後誰かに貸した後に、全てをなくされるという悲しい運命をたどる。そのときのあまりの悔しさを覚えており、大人になった今ついつい懐かしくなって、当時を思い出して全巻をそろえてしまった!(後述しますが、このシリーズは復刊されているものもあるんだけど、あえて当時のバージョンが欲しかったのさ)

アーサー王のエクスカリバー伝説や円卓の騎士の時代を、相棒のエクスカリバー・ジュニア(話す剣)を携えて、全8巻にて洞窟や海や塔などの様々な舞台を冒険するストーリー。ファンタジーとしては王道なありふれた世界観なのだが、著者 J・H・ブレナンの独特なユーモアあふれる文章で味付けされて一味も二味も違う。
この部分は、まさに「天才的なユーモア」で、あっという間に世界に引きずり込まれるといった表現がふさわしいと思う。古めかしい大きな宝箱を開いたと思ったら「チクチクする指輪」が入ってたり、ポエム好きの魔神に出会ったと思ったら魔法のアヒルをもらったり、おかしいくらい強いウサギやニンジンが襲ってきたりと、最初から最後まで、肩すかしをくらうジョークや、不可思議で魅力的な(そして理不尽な)人物や敵が現れ、主人公の受難っぷりはなかなかの読み応えがあると思う。そして文章に添えられる、フーゴ・ハル氏の鉛筆画のものすごいイラストレーションも必見。けっこうぞわぞわ来ます。

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この物語の中には、まぁ理不尽な人物や敵が大量に登場する。特に好きな人物は、「魔術師マーリン」である。
彼が魔法をかけて、本を読んでいる現代のあなたに呼びかけて、アーサー王の時代までさかのぼって、魔術書である本書を使って引き戻すというメタフィクション的な雰囲気からストーリーが始まるのだけど、この魔術師マーリンはものすごい「変わり者のふてぶてしいおっちゃん」で、主人公を連れてきて冒険に行かせようとするわりに、冒険をする理由もあまり詳しく説明してくれない(笑。その上、旅に持っていく装備品のカタログを渡してくるのだがこれがまた不思議なものが毎回渡される。

冒険の始まり部分。冒険に出かける君の装備を点検するマーリン。

「まず最初に…… ん?」マーリンは急にことばを切って顔をしかめた。「剣はどうした?」
「それが…その…家に忘れてきたんです…」きみは悪いことでもしたかのように答えた(なぜ悪いことをしたと感じたのはわからないが)。
「間の抜けたことを。怪物に出会ったらどうするんだ?たちまち喰われちまうんだぞ。しょうがない…取ってきてやろう。…さてと、そろそろ装備を点検した方がいいな」(装備品のカタログを渡すマーリン)

【装備品リスト】
斧、人工アリクイ、毛布、包帯、本喰い虫、青い粉、調理器具、釣り針、オイル瓶、アイゼン、着替えの服、クリック・スティック、犬の首輪、金モール、ハープ、掛け金、革紐、ジョークブック、ナイフ、リュート、羊皮紙、インク、羽根ペン、白ぶどう酒、ノコギリ、火口箱、水袋、木琴、ハンマー

「あのう…なかによくわからないものがあるんですが…」
「本当か?わしには、どれもこれも冒険にふさわしい品物ばかりだがな。どれがわからない?」
「たとえば、人工アリクイっていうのは?」
「それはわしのちょっとした発明品でな」さも自信ありげにマーリンが言った。
「アリを喰う一種のロボット・ネズミなんじゃよ」
「本喰い虫というのは?」
「文字通り、本を喰う虫じゃ。それくらいのこともわからんのか?」
「でも…なぜそんなものを?…」マーリンはじれったそうな顔をするだけで答えない。
「じゃ、青い粉っていうのは…?」しかたなく、たずねてみた。
「ああ、それ?なかなか便利なものでな、何かに追われた時にその青い粉を撒いて使うんだよ。追ってくるものが何であれ、足を滑らせて首の骨を折るんじゃよ」
「それから、クリックスティックというのは?」
「それもわしの傑作発明品でな。そいつがあれば、コオロギと話ができるんだ。いわば、コオロギ用通訳機械じゃ」
きみは不審に思っている品物を立て続けにきいてみた。
「金モールとか、ジョークブックとか、木琴がなぜ必要なのですか?」
「じゃ、ハンマーやノコギリは、なぜ必要なんだ?」逆にマーリンがきき返した。
「たぶん、役に立つからでしょう?」
「金モールやジョークブックや木琴にしたって、同じことじゃよ」マーリンはもっともらしい顔で答えると、
「こういう冒険ではどんなものが役に立つかわかりゃしない。だが持っていくかどうかはおまえが決めることじゃ」

「どうやらきれいなブーツを持ってこなかったようじゃな?かわいそうに、お前が履いているブーツは磨かないとならんな。ひどいものだ。だが、ま、かまわんだろう。彼も頭が混乱しているから、そこまで気付くまい」
「彼、というと?」マーリンのやり口を知っているきみは少し身構えてきいた。
「王に決まってるだろうが!世の中が手に負えなくなる前に、わしらは彼に会わなければならんのだよ。」
「王に会うんですか?そういう服装じゃないですよ?——- 」他人の話などめったに聴かないマーリンだ。君の話などうわのそらだ。彼の目はどんよりと曇り、両手を振って何やらつぶやいている。古代ウェールズ語、偉大なる英国の魔術師の謎に満ちたことばだ。

王の謁見終了後
「ほれ出発じゃ。」
「え?ちょっと待ってください。魔界の門なんてどうやって行ったらよいかもわからないんですが?!」
「やりかたさえわかってしまえば、簡単なものよ。おまえがどこにいようとも、一番不気味そうな方角へ進め。足を止めたときも、また一番不気味そうな方角へ進め。もっとも不気味そうな方角へ進むんじゃ。魔界とは不気味なところだからそれでたどり着くようになっておる……」(グレイル・クエスト「魔界の地下迷宮」より)

魔術師マーリンは終始こんな感じ。しかし女性にもてるなかなかニクイ老人なのである。毎回、魔術師マーリンはその隠れ家を変えるんだけど、これがまた不思議な場所に住んでいる。丸太の城→ 水晶の宮殿→樫の木の中→井戸の中→サイコロ型の隠れ家→樽の中→ロック鳥の卵の中→行方不明。毎度のことながら、まったく話を聞かないのがわかってくると、だんだんマーリンと話すのが楽しくなってくる。こんなマーリンを終始相手にしているのだから、主人公の振り回されっぷりも、ものすごいことになっています。 

当時、この本を読んでいて思ったのが、わりと古代ウェールズとかスコットランドの文化についてさらっと書かれているのでためになるなぁと思っていた。ハギス (Haggis) とは、羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理なんだけど、ハギスはこの物語の中では一筋縄では行かない敵のキャラクターとして登場する。そして、「ハギス牧場」なるものも登場します。WEBも無いような中学生の頃、この得体の知れないハギスを一生懸命図書館で調べた記憶がある。

スコットランドで古来より存在が信じられている伝説の生物。ハイランド地方の山中に密かに生息し、満月の夜に心の清らかな者だけが目撃できるとされ、くちばしを持ち全身が毛で覆われて丸っこいカモノハシのような姿であったり、長い3本足ですばやく動き回ったりなどさまざまな姿が言い伝えられている。この料理は見た目があまり良くないことから、「伝説の動物の肉」を使っているのだという冗談の種にもされる。毎年末には「ハギスハント (Haggis Hunt)」という捜索イベントが開催されている。(@ wiki)

だが、このグレイル・クエストの中での表現はこうだ。

囲いの中から漂ってくる臭いと神経を逆なでする、身の毛もよだつあの独特の鳴き声。他でもない、ここは内臓風の化け物ハギスの飼養場だ。
「だけど、生きてるハギスなんてみたことないぜ?」E・J(主人公が持つ、おしゃべりする剣)が言った。
「見たくもないよ」きみは落ち着いて言った。「ドラゴンとイタチを別としたら、ハギスほど気味の悪いいきものはないね。気味が悪いだけじゃなくて、凶暴なんだ。見ろよ」と指さしながら、「あいつらを飼っている柵の丸太の太さ。それに丸太を縛っているロープだって普通の二倍はあるぜ。だいたい柵の高さも並じゃない。ハギスは自分の背丈の七倍の高さでも飛び越えるっていうからな。それに見ろよ、柵の上に埋め込んだガラスの破片を。周りにも深い壕が掘ってあるだろ?万が一あの化け物が一匹でも逃げたら溺れさせるためなんだ」—— (グレイル・クエスト「ゾンビ塔の秘宝」より)

もはや完全にハギスは凶暴なモンスターで描かれている。イラストレーションも「内臓っぷり」がものすごい感じです(笑。このアイルランドのこの作家が、ニヤニヤとしながら書いている姿が想像ができてしまうところにとても愛着が沸く。

IMG_9661

さて、ゲームブックの中の「冒険」をノートブック上で想像したり、考え事をすると、それはなかなかカオスのような痕跡を残すことになる。自分にとってノートブックは考え事の痕跡の集合みたいなものなんだけど、本に夢中になってからページをぱらりとめくってみると、もう暗号のようになっていて、一見何が書かれているのかさっぱりわからないのがポイント。
ここに載せたノート写真は全て、ゲームブック上の考え事を記載しているページなんだけど、「地下迷宮」の状況や「セクションの数字」を書き綴った ページや、魔人から手渡された「暗号」を数学的に式を作って考えているページや、文章だけではピンとこなかった部分をWEBで調査して簡単な挿絵を入れておいたりと、次々と埋めつくされていく。

IMG_9643

巨大なモンスターのお腹の中から「真鍮製の頭」が出てきたり、「数字の割り振られた鍵」など、手にいれるものは不可思議なものが多いので、ノートブックを使って持ち物リストのチェックもなかなか楽しい。

中学生の頃に熱心に読んでいた本を再度読みなおすと、王妃グィネヴィアとランスロットの不倫関係や、円卓の騎士たちや、ギリシャ神話に登場するイアーソンの「黄金の羊」などにまつわる物語等、大人になってからわかるジョーク等も隠されていることに気付く。なかなかに奥が深い。

ちなみにこの記事を読んでゲームブックに興味を持った方は朗報、当時のグレイル・クエストは絶版で入手困難だが、復刊されたバージョンは2014年4月現在、amazonで購入することが可能だ。暗黒城の魔術師」→「ドラゴンの洞窟」→「魔界の地下迷宮」→「7つの奇怪群島」→「魔獣王国の秘剣」の第5巻までは復刊されている(ちなみに同作家の別刊「ドラキュラ城の血闘」も復刊済)。残り、「宇宙幻獣の呪い」と「幻城の怪迷路」と「ゾンビ塔の秘宝」の復刊を楽しみに待っている。

読み始めたなら、魔術師マーリンが読み手に呼びかける呼び声で、最初の2ページで一気に引きずり込まれるので注意願います。そういえば、どこかのWEBで読んだけど、「ゲームブック」というジャンルの読み物だけが「中の登場する人物が、読み手であるあなたに、ずっと呼びかけることができる唯一の物語」であるとのこと。これはなかなか目からウロコな考え方だった。ミヒャエル・エンデの「ネバー・エンディング・ストーリー」も読み手であるあなたに話しかけた物語だったけど、ゲームブックなるものは、ずーっと最初から最後まで、中に描かれた魅力的な人物が、あなたに話しかけてくることができる。そういう「物語」だ。そういう文学に出会ったことがあるかい?

P.S ちなみに大好きなモンスターはグレイルクエスト3巻目「魔界の地下迷宮」に登場する不気味な姿の「ボタボタ」です。このモンスターが6歩歩くとそれはもう大変なことになります。どれくらい大変なのかは、本を読んでチェックしてみてください。

Grail quest1

 

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亡き王女のための”ぺら部式”小論文講座

Posted on 25 1月 2014 by

さて皆さま、いかがお過ごしでしょうか?(H村Jん風に。すみません、関西ネタで)正月気分がすでに2ヶ月前のような気がする今日この頃ですが、世間ではセンター試験も終わりこれから私立大の入試が始まります。私立大学は面接と小論文だけしかないところも結構あります。大学受験だけではなく、その後のレポートや卒業論文、ひいては社会人になってからも報告書やプレゼンもしなければならないので社会人にとっても身に付けておきたいスキルです。というわけで今回は小論文についてぺら部ハイスクールの名物講師、なかしぃが書き方をレクチャーしますよ!

DSCF3585

「どうせぺら部式小論文講座の話だろう」とためしに僕は言ってみた。
言うべきではなかったのだ。受話器が氷河のように冷たくなった。
「なぜ知ってるんだ?」と相棒が言った。
とにかく、そのようにしてぺら部式小論文講座をめぐる冒険が始まった。

そしてぺら部式小論文講座には優れた点が二つある。
まずセックス・シーンの無いこと、それから一人も人が死なないことだ。
放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。

という風に試しに村上春樹風に文章を綴ってみましたが、小論文は小説を書くのとは全く違った知的生産なのです。とはいえ、ぺら部式ではそんなに堅苦しく考えることはありません。文才がなくても小論文は書けます。どちらかといえば痴的生産ですね(^-^;

たしかに、こんなぺらいなかしぃに小論文のことが書けるのか?という疑問をお持ちの方もいると思われます。実際、筆者が受験したときは本命であった大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース(いわゆるゼロ免コースです)はセンター試験と小論文だけでしたが、小論文のテーマがあまりにも専門的過ぎて冒頭2行だけ書いて試験会場を去った苦い記憶があります。ちなみに、ここを受けたのはピアノの実技試験がないけど音楽の勉強が出来るという理由でした。・・・でも、書きますよ!えぇ、書いてみせますとも。

今回の小論文講座の目的は、「内容が薄っぺらくても論理的な文章に見える」ということを目指していきたいと思います。とりあえずどんな内容でも次に述べるパターンに当てはめてください。これから述べるメソッドは樋口裕一先生の樋口式小論文に準拠しています。(筆者も受験のときにお世話になりました)

では、そのパターンを紹介します。

  1. 問題提起
  2. 意見提示
  3. 展開
  4. 結論

このパターンでいってください。起承転結とか序破急とかいらないです。大事なことなのでもう一度いいます。起承転結とか序破急はいらないです。文章を書くときもそれぞれ下記のフレーズを挟み込みます。

  1. ~だろうか:疑問を投げかけます。このとき当たり前に思われていることに疑いの目を持つことが大切です。ぺら部自体もまじめな人間が偉いのか?ダメ人間の方が偉いのではないか?という疑問から立ち上がりましたから。
  2. たしかに~、しかし~:「たしかに~」の部分で予想される反論を先に挙げておき、反対派の言いたいことも分かりますよ、という大人の余裕を見せつつ、「しかし~」の部分でしっかり自分の主張を書き出します。
  3. なぜなら~:この部分で思う存分根拠を見せ付けてやりましょう。腕の見せ所です。ここできっちりやっておけば内容が薄っぺらくてもなんとなくごまかせます。
  4. よって~:ここで再度2.で主張したことを結論として持ってきます。

スマートに書きたいのであれば、1~4の割合を、

2:2:4:2または2:2:5:1

の分量で書ければよいでしょう。特に小論文であれば400字詰め原稿用紙1枚分などといった制約がありますので意識した方がいいと思います。

まずは、1.の問題提起ですが、あきらめずに頑張りましょうとかまじめに生きましょうとか正論を吐いても誰も相手にしてくれません。思い切ってエキセントリックな主張をするために世間で常識と思われることに反対してみましょう。例えば、「手書きの文字にその人の性格が現れると言うが本当にそうだろうか」みたいなどうでもいいことを大真面目に議論してみましょう。

2.上記のように突拍子もない問題提起をすると必ず反論してくる輩がいるわけです。そんなことは先刻承知ですよ、と大人の余裕を見せるために先んじて反論を封じましょう。例えば、「確かにモレスキンは万年筆で書くと裏抜けすると言われていますが、しかし、ポケットとかスケッチブックといった裏抜けしないものもあります」というように大胆な主張をしてみましょう。

さて、ここまで出来れば半分完成したも同然ですが、残り半分を充実させるために3.の展開について述べていきましょう。ここで大切なことは「事実」と「意見」を区別しましょうということです。どの文章読本的なテキストでもこれはよく言われます。でもここはぺら部式、それを逆手にとって、意見をあたかも事実であるかのように書いて読者をミスリードしたいものですね。また、本来自分の主張とは因果関係がないことでも無理やり関係があるかのように論理的つなぎ言葉を駆使して説得力のある根拠のように見せかけましょう。高等テクニックとしては10のうち8~9は事実を書いて、少しだけ嘘のスパイスで味付けするとミスリードしたい嘘が本当のように見えてきます。このとき表やグラフで改竄した数値データを見せておけばばっちりです。

最後に結論を書くのですが、ここは思い切って言い切りましょう。「~と思います」みたいにお茶を濁したりして責任回避しようと思っては説得力がないですし、上手いことだますことも出来ません。3.の展開の部分で書いているうちに論理が破綻してもここで論点をすりかえて言い切ってしまえばオールOKです、ご心配なく。

今まで散々好き放題書き散らしてきましたが、そういうお前は書けるのか?という反論もあるかと思いますので、例文を挙げておきます。

「Notebookersでも異端な中身のない薄っぺらい記事を書いているなかしぃは世間ではぺらい奴だと思われているが、本当にぺらいのだろうか?

たしかに、ぺら部の創設者でありぺらいツイートをしたり数々のぺらエピソードの持ち主であったり、ノートの実物を見た人は分かるだろうが内容の薄いカオスなノートでやっぱりなかしぃはぺらいじゃん、という人は多いと思う。しかし、筆者がここで主張したのは目に見えることが真実ではなく、なかしぃは本当は頭の回転が速いデキる漢ではないかということである。

過去にもうつけものと呼ばれた織田信長であったり、昼行灯と呼ばれた大石内蔵助であったりデキる漢はえてしてデキないフリをしていることがよくあるのは歴史が物語っている。また、諺にも「能ある鷹は爪を隠す」とも言われるし、「出すぎた杭」を打たせないように細心のリスクヘッジをしているという側面もある。だが、桶狭間の戦いであったり吉良邸討ち入りであったりやるときはやるのである。現になかしぃもぺら部の創設や数々のぺら部会やぺら旅をオーガナイズしたり、日本郵便と掛け合ってぺら部創設1周年の記念切手の発行にこぎつけたりと、その手腕と実績は高く評価されるものである。また、ぺらいフリをすることによって安心感を与え敵を油断させるというリスクヘッジも持ち合わせている。さらに、自らは2番手に回りぺら部の部長には山葵さん(Notebookersのゲストライター)を据え、山葵さんの飼い猫マイヤさんのカリスマ性を利用してぺら部の拡大路線を推進してきた。これは今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」よりも先に二番手というポジションの存在感を高めてきたと言えるだろう。これもひとえにダメ人間の地位を向上し、「ぺらい者が偉い」という価値観のパラダイムシフトを起こそうという崇高な使命の為せる業である。

よって、なかしぃはリーダーシップを発揮するカリスマ性のある英雄ではないが、頭の回転の速い軍師タイプのキレ者であり、本当はぺらくない人物であることは疑いの余地がない」

と自分で言うところがぺらいですね(^-^;

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アイテム帖について【その2】

Posted on 19 7月 2013 by

みなさんこんにちは。ここおれんじです。

前回に引き続き、私が丹精こめて育てている、アイテム帖について書きたいと思います。

★前回の記事はこちら → アイテム帖について【その1】

アイテム帖について、色々な方から「ちょっと興味ある!」というお返事をいただいたりして、

とても嬉しいです。ありがとうございます。

今回は、アイテム分類についてお話したいと思います。

 

テーマは、「家中にある、あらゆるモノをどうやって分類するか??」

前回も書きましたが、アイテム帖はアイテムを分類しなければ書くことができません。

日用品から洋服、雑貨など、部屋のあちこちにカテゴリーもバラバラにひそんでいるアイテムたち。

いったいどうやって、分類したらいいのか??

 

そこで、私がやったことは3つです。

1.部屋ごとに何がどこにあるか、一覧表をつくる

2.おおまかなカテゴリーに分ける

3.細かい分類はオークションサイトの分類を参考にする

 

それでは、その3つについて、説明していきましょう。

 

1.部屋ごとに何がどこにあるか一覧表をつくる

__ 1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイテム帖をつくるにあたり、一番最初にやったのがこれです。

どこの部屋に何があるかを大まかにまとめたものです。アイテムを見落とさないために必要で、

この一覧をつくるだけでもちょっと楽しくなってきます。

 

2.おおまかなカテゴリーに分ける

__ 2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋ごとにどこに何があるか把握できたら、大まかな分類に分けます。

たとえば、ハンカチとか風呂敷とかどこに入れるか??という問題にぶつかったとき、

自分なりの分類ができていれば問題ありません。

私は、「衛生的に使う布類」ということで衛生用品に入れていますが、ハンカチ・風呂敷を

雑貨やファッション小物に入れる人もいるでしょう。

自分でわかれば問題ないということです。

この大まかな分類は、あとから「あれ、これどこにいれるんだっけ?」という事態が出た場合、

とても役立ちます。

また、品数が多いものについては独立したカテゴリーをあえて作ります。

私の場合、「文房具」は所有数が多すぎるので、カテゴリーを作っています。

 

3.オークションサイトの分類を参考にする

大まかな分類ができたら、いよいよ細かい分類に入ります。

このとき、オークションサイトの分類を参考にするとわかりやすいです。

また、自らのアイテムを実際ノートに書いてみると、

たとえば「半袖シャツ」は少ししかないのに、「長袖シャツ」はやたら多い、なんてことが出てきます。

「ハンカチ」は少ないのに、「タオルハンカチ」はたくさんある・・・など。

このような場合、あえて一般的なカテゴリーではなく、「長袖シャツ」「タオルハンカチ」など独立した

カテゴリーを作って、たくさんかけるようにしておきます。

__ 1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイテムの分類は、その人の生活スタイル・仕事・趣味なんかによっても変わってくると思います。

自分なりの分類ができたらいいですね。

アイテム帖をやってみたい!と思っていらっしゃる方は、まずはノートに、カテゴリー別に分けて

みるとよいでしょう。自分の生活でどんなモノが重要かわかって、面白いですよ。

それでは、また。

 

 

 

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手帳選びのポイント♪

Posted on 21 10月 2012 by

手帳選びのシーズンですね!
来年はどんな手帳を使おうかな〜といろいろと思案されている方も多いと思います。
書店や文房具屋さんでも手帳売り場にたくさんの人がおられるのを目にします。
さて、手帳を選ぶ際にちょっと気をつけるだけで良い手帳と出会えるポイントをいくつかご紹介します。

 

★手帳選びはパートナー探しでもありますが、 手帳を選ぶ時は浮気を繰り返してください。合わない相手と1年の残りを過ごすほどもったいないことはありません。どんどん相手と接し、合わなければ付き合いを見直しましょう。

 

★異動や転職など、仕事内容が変わるときは必ず手帳との付き合い方を再構築してください。今まで通りの使い方が必ずしもそのまま通用するとは限りません。逆に手帳との付き合い方を見直すと、新しい仕事がスムーズに進むことも。ぜひお試しください。

 

★手帳は一元化がオススメです。仕事用とプライベート用と別冊にされる方もいらっしゃいますが複数冊管理は思いのほか労力を使いますし、ダブルブッキングの原因になります。慣れている方はOKですが手帳の使い方模索中の方にはあまりオススメしません。

 

★スキマ時間を活用したい!とお考えの方にはバーチカルタイプがおすすめです。スキマ時間が一番見えやすいからです。とことんスキマ時間を活用したい方には24時間可視化できるジブン手帳や伊東屋手帳がオススメです。

 

★1月始まりで手帳を買って、もし合わなければ4月始まりで変えちゃうことも考えましょう。もったいないと思う人もいらっしゃるかもしれませんが、合わない手帳と1年間過ごすことほどもったいないことはありません。

 

★仕事用の手帳を探しておられる方は、会社のスケジューラをもう一度見てみましょう。バーチカルタイプのスケジューラを使っている方は、それに合わせてバーチカルを検討されるのをお勧めします。頭の中で時間の流れを統一できるからです。

 

★手帳を買いに行く前に、今の手帳の気に入っているところ、気に入っていないところをメモしましょう。ほとんどの方がこの作業をせずに手帳売り場に行ってしまいます。そして同じ失敗を繰り返してしまう人もいます。ひと工夫で手帳選びが変わります^^

 

★手帳選びで迷ったら、迷った分全部買ってしまいましょう。どんどん使って最終的に合う一冊と一年間付き合えば良いと思います。たくさんの手帳を選べるタイミングは年に数回しかありませんので、後から後悔しても遅い事が多いです!

 

いかがでしょうか?
偉そうな事を書きましたが一つでも参考になるものがあれば幸いです^^

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先週~今週気になった記事まとめ 2012/10/08-2012/10/21

Posted on 21 10月 2012 by

みなさまこんにちわ。まとめ記事のどんべです。
先週ダイビングに行ってそのまま寝落ちしておりましたので、2週間分まとめてお送りしてまいります。

文房具救急箱

私も最近筆箱があったほうがいいかな…と思う今日この頃。
机上で立てられるタイプを物色中です。

モレスキンを二年間使って思ったこと。

モレスキンを使い始めた頃は「あのモレスキンだー!うっはー!」と、モレスキンというブランドに対して価値を感じていた。今では意識的な行動の選択をせずとも、何かを書くという習慣になっている。その習慣に価値がある。

「書く」という習慣がついた、ということにモレスキンの価値を見出していらっしゃるぎださん。
私がトラベラーズノートやモレスキンを使い続けてよかったなあ、と思うことは、ノート好きになれたこと、文房具好きになれたことかな☆
ノートがなければ今の私はない。これに価値があると思ってます。

フェルメールブルーに魅せられて

万年筆も、お気に入りが増えていくと、次はインクにも興味がいってしますのは「性」ですね。

怖いこと言わないでください…
ちなみに今気になっているインクは、このフェルメールブルーと、エルバンの香りつきインク(アンバー)です。

最後に

手帳お試し期間用手書きフォーマット!on トラベラーズノート&モレスキン

来年用の手帳を、衝動買いでモレスキンとトラベラーズノート、二つ用意してしまいました。
もちろん、使い分けなど考えていません…
お試ししようと、使いかけのトラベラーズノートとモレスキンに自分で線を引いてフォーマットを準備し、実際に使いながら試行錯誤中です。
ちなみに、モレスキンのデイリーダイアリーの一日一ページじゃ、私にとってはスペースが足りないことが判明。
すでに日付を気にせずザクザク書く雑記帳することを検討しています…

ではでは☆

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今日の世界の果て Vol.2 “モレスキンの殺傷能力”

Posted on 05 2月 2012 by

こんにちは、モレカウです。
モレカウは、よく仕事が終わったあとに一人で焼き鳥を食べながら読書をしている。
そのときに、焼き鳥の串を眺めていて、モレスキンのゴムバンドにセットしてみたところ妙にフィットした。冷奴に打ち込んでみたところ、軽く貫通するほどの威力があったため、全力で打ち込んだ場合どれほどの破壊力があるのか知りたくなった。

いわゆる焼き鳥である 串をセット → Fire !! 軽く貫通

 

 

実験してみようのコーナー

用意した道具は、4点。
左からメジャー、割り箸、モレスキン、某コンビニのちぎりパン。
ちぎりパンは、なぜかいつも朝ゴハン代わりによく食べている。
モレカウは米よりパンが好きなのである。

モレスキンに割り箸をセット。割り箸の下側にゴムバンドをセットする。
このとき、モレスキンが良い具合に膨らんできていてちょうど傾斜角度が40度くらいになっていたことに気がついた。その昔、「ハイパーオリンピック」というファミコンのソフトでやり投げの競技の時に、傾斜角度40度で発射すると遠くまで効率よく槍を投げることができたのを思い出した。ちなみに90度でやりを投げると、たしかUFOが刺さるんだよな〜ということも思い出した。
ちなみにモレカウが初めて買ったファミコンのソフトはバンゲリングベイである。その当時、皆がスターフォースを買っていたのに、俺だけバンゲリングベイを買ったことは大人になってもトラウマである。

それでは発射してみよう!FIRE!!
これが、思っていたよりも凄まじい威力で発射されたのである。
割り箸は、ゆるやかな放物線を描き、途中、空気抵抗にもがき、ゆるやかに失速し地上に降り立ったのである。 その放物線は、まるで女性のゆるやかなラインを連想させた。

割り箸は孤独に見えた。

 

メジャーを持って計測するモレカウ。
ひとりで黙々と誰もいない場所に向かって割り箸を発射して、メジャーで飛翔距離をけわしい顔で計測している人物。このとき、周辺でソリ滑り大会が行われており家族連れが多かったのだが、不思議なことに誰も、俺がいる場所にはこなかった。
↑写真の「右側の人物」は俺と一定の距離を保ち、二人の距離はその後も縮まることはなかった。

距離を計測したところなんと!!

「950cm」

の記録であった!カール・ルイスよりも飛んだ(←先ほどのハイパーオリンピックへのオマージュ)。感想として、割り箸の場合軽いため先端に「おもり」をつけることでもっと距離が稼げると思った。後ろ側に矢羽のようなものをつけるとなお良いだろう。これで、ヤドクガエルでもいれば、立派にジャングルでも生き残っていけそうな予感がした。

次に、貫通能力について調べてみた。
ここで登場するのがさきほどの某コンビニのちぎりパンである。
ちぎりパンを固定して、先ほどのモレスキン弓矢で全力で打ち込んでみたところ…

はい、刺さりました。
ここで注意なのだが、本日の実験は良い子はマネしないこと!!
ほんとうにあぶないからね!!

本日の実験結果で満足して、ちぎりパンを静かに食べるモレカウ (ちぎらないのが通)。

How many miles to Notebookers.jp?
世界の果ては遠い。

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