Archive | Traveler’s Notebook

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Notebookerならこう言うね

Posted on 13 8月 2017 by

人生は落丁の多い書物に似ている。
一部を成すとは称し難い。
しかし兎に角一部を成している。
芥川龍之介「侏儒の言葉」

だけど
Notebookerならこう言うね

人生は自身が記したノウトである。
つながっているとは称し難い。
しかし兎に角つながっている。

初めも終わりも定かでないし
前後の脈絡もついてやしない

芥川龍之介には明らかだった
人生にスジなんてものはない

常に見えてて決して近づかず
どんな場合にも消え去らない

そこを指し示す羅針盤を一つ
ノートは軌跡の記録と検証に

だから
Notebookerならこう言うね

人生とはその軌跡に似ている。
何処に向かっているとは称し難い。
しかし兎に角何処かへ向かっている。

ノートとは空白の多い地図に似ている。
完全を成しているとは称し難い。
しかし兎に角完全を成している。

(観光)

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瓢箪から独楽

Posted on 23 7月 2017 by

 表は裏でできている
 裏は表を知っている
 表は裏を畏れている
 裏は表を包んでいる

 裏は色々削られて
 瓢箪型に括れたら
 表舞台へ躍り出て
 独楽の大量生産だ



 瓢箪から独楽は不思議じゃない
 瓢箪ができたのが不思議なんだ



 裏を捻って表と見做す
 捻れの力で独楽が回る
 捻れは回転回転は螺旋
 独り楽しく生きる子ら

 ノートの表に書いた事
 裏はノートに書けぬ事
 表はノートに書ける事
 失くした裏を感じ取れ

                        (大欲)

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桃を剥く

Posted on 16 7月 2017 by

桃を剥いている感覚
皮の抵抗を感じつつ
実の傷みを感じつつ
脳外科の手術のよう

じゃがいもをピーラーで
削りおとすのとは違って
手の指の一本一本ずつ
うぶ毛の一本一本ずつ

引きはがされた皮の下
果肉も指も濡れそぼつ
桃はもう桃ではなくなり
皮は三角コーナーへ

桃を剥くようにノートを書く
繊細かつ大胆に裸に剥く

ノートに残されているのは皮だ
ノートとは三角コーナーである

(淫蕩)

 

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春を見送った毛糸のジッパーケース(トラベラーズノート用)

Posted on 15 7月 2017 by

NUI006

先日のお知らせのとおり「春を見送った毛糸のジッパーケース」をこちらでお譲りいたします。
トラベラーズノートのオリーブエディション用に作成しましたが、
他の色の革カバーにももちろん合います。

今回は、レギュラーサイズのみ、2色、それぞれ1点ずつ用意いたしました。
価格
レギュラーサイズ 各4200円(送料込み)

アイボリー

ブラウン

2色どちらも内布は、コースターに使用している黄色の生地と同じものです。
コースターはおまけです。
おうちでのノート&カフェタイムにぴったりよ。

素材
毛糸 ウール100%
内布 コットン100%

配送方法
レターパックライト(複数お買上げの場合はレターパックプラスでお届けします)

ファスナーのスライダーには、キューブ型のスワロフスキービーズ、ペリドット(黄緑色)をつけています。

各サイズ、重さなど。

ブラウンは、キャメルにも合うなー。

保存袋に入れてお届けします。
使わないときは、これに入れておいてくださいね。

長くなってしまうけど、大事なことも。
ご注文の際は、以下のことを知っておいてください。
・編みもの製品全般に言えることですが、編み地本体には伸縮性があり、また、引っかかりに弱いです。
よって、ちょっとした突起などに引っかかり、糸が飛び出してしまうことがあります。
・手編みのものですので、既製品に比べるとズレやゆがみなどがあります。
手作りのあたたかみとご了承ください。
・一本の糸を編んでいる品です。お取り扱いは「やさしいきもちで」お願いいたします。

ご使用になり、お困りのことが後から出てきた場合も、お気軽にご相談ください。
できる限り修理させていただきますし、ご自分で直したい場合もアドバイスいたします。
(修理の場合は、こちらへの送料のみご負担ください)

また、ご注文前でも気になることがございましたら、下記のメールアドレスへお気軽にご連絡ください。
nuiko★notebookers.jp
(★を@にしてください)

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春を見送った毛糸のジッパーケース(④販売日時のお知らせ)

Posted on 09 7月 2017 by

③で予告していました毛糸のジッパーケース、販売日時のお知らせです。
予定通り、2017年7月15日、午前11時からです。
よろしくお願いいたします。

予告通り、オリーブエディションとのセッティング風景です。
うん、よい。

チャームも付けました。

キューブ型スワロフスキービーズのペリドット。
さわやかな黄緑色です。

拡大写真。
毛糸の風合いとかもわかりやすいかな。

各サイズ、重さはこんな感じです。

今回は、オリーブエディションに合わせて作りましたので、
レギュラーサイズのみ、2色、1点ずつの出品です。
アイボリー(コースターはおまけです)

ブラウン

アイボリーもブラウンも、コースターに使用してる黄色の生地が内布です。

今回も保存袋を用意しました。

前回の③の記事で「お楽しみに」なんつってたハトメパンチは、ここで使用しました。
ミドリが出していた留め紐シールが、もう公式で売ってないようなので、
フエルトで作りました。

この記事のためにオリーブエディションをお借りして、
たくさん写真撮らせてもらいましたので、よかったらごらんください。チサさんありがと!
ロケ地 大阪 中崎町 Giving Tree Cafe



ペラっとした左側(逆さにしてジッパーケース左側でもオケ)は、
ピンバッヂやブローチ、クリップの収納場所に。
ジッパーケースの方には大事なペン、万年筆などの収納に。
ふかふかしてるからクッション機能もあって最適よ。

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わらいぢごく

Posted on 09 7月 2017 by

ひもでくくられた肉
ほどけたらバラバラ
風船は窮屈だけど
弾ければ消滅する

いかりではこわせない
ないてもきえさらない
ぼうりょくではしなない
ことばではこえられない

わらいは感情ではない
わらいは魂を排泄する
紐をほどき風船を割る
わらいだけが無意味だ

笑い続けるとバターになる

(鴨川)

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春を見送った毛糸のジッパーケース(③販売予定と改善点と工具自慢)

Posted on 05 7月 2017 by

前回、7月の初旬に販売できればいいなーと言ってました。
予定は未定、とはよく言ったものです。すこし延期させてください。

今のところ販売開始は、2017年7月15日(土)、午前11時からの予定です。
販売一週間前にもう一度、きちんと告知しますので、しばらくお待ちくださいね。
オリーブエディションに合わせた写真も、その時に披露します。

現在、上の写真の通り、毛糸のジッパーケース本体とおまけのコースターが仕上がりました。
あ、これ、お譲りしてもいいかなーと思えるのは、できあがってくるわりと直前です。
もちろん最初の工程から、商品ということを念頭に製作はいたしますが、
やっぱりイマイチだなーなんて感じるものに、お金をいただくわけにいきません。
どんなに手間がかかっていようとも。

なにが言いたかったっけ。
そう。作っていてわくわくできて、できあがりが満足できるもののみ、出品していまして、
今回わくわくした工程はですね、やっぱりできあがりの直前、この内布を中に装着したときです。
か、かわいい。


まつり縫いで内側を縫いとめる前の写真です。
まつり縫いがこれまた私は大好きで、ずっとまつり縫いし続けたいと願うほど、
うっとりしながらまつり縫いってます。ぬいこのぬいはボンヌイのぬいです。

でもね、この内布を好きすぎて、ファスナーにつけるチャームがまだ決まらないのです。
トラベラーズノートのオリーブエディション用に作ったから、
オリーブ色のスワロフスキービーズを合わせてみたのですがイマイチで。
うーん。やはりオリーブエディションに実際合わせてみないとピンとこないのかも。
頭の中だけで組み合わせを考えるのは難しいですね。
だからやはりね、気になったチャームとかビーズとか布とか毛糸とかはね、
目的がなくてもその場で捕獲しとかないとね、といつもの買物の正当性をここで主張。

あ、あと、過去作のものから改善したところがあるんだった。
言うの忘れてた。

この写真の上部中央あたりをご覧ください。
切りこみの幅を小さくしてみました。
前回までの毛糸のジッパーケースは、トラベラーズリフィルのクラフトファイルを参考に、
ゴムがくる中央の切りこみ幅を1センチメートルほど開けていたのですが、
購入いただいた方から、使っててずれてくる、という貴重なご意見をいただきまして、
幅を狭めてみた次第です。
トラベラーズノートカバーの特性上、ずれない、てことはないだろうけれど、
ずれ幅が小さくなればいいなあと思っています。
他にも、こうすればいいのに、みたいなご意見お持ちの方は、お気軽におっしゃってください。うれしいです。
できる限り改善していきたいと考えています。

最後に、毛糸のジッパーケースのために手に入れた工具を自慢して終わります。

ハトメパンチです。
ずっしりしていてかっこよく、コピー用紙30枚程度の穴も開けられて、
かしゅっとカシメるときの手ごたえがたまらないです。工具っていいよね。
これはジッパーケース自体に使うわけではありませんが、なにに使うか、次の投稿をお楽しみに。

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Q:あの犬は白い

Posted on 02 7月 2017 by

Q:「あの犬は白い」を無意味にしなさい。

A:あの犬は白いということはない。あの犬は白いし重い。あの犬は白い犬ではない。あの犬は白い。二万年前までは。あの犬は白い。そして、とても美味い。あの犬は白い。「犬なんていないよ…」 あの犬は白い。「あの」も「犬」も「白い」もみんな嘘。あの犬は白い。大人は分かってくれない。あの犬は白い。この猫は黒い。あの犬は白い、という以上の意味はない。あの犬は白い。「ガム要る?」 あの犬は白い。震度六強だった。あの犬は白い。「俺は人を殺したんだ」 あの犬は白い。そして人語を解する。あの犬は白い。あなたが分からない。あの犬は白い。それがどうした。あの犬は白い。誰か聴いてください。あの犬は白いお母さんだよ。あの犬は白い。「白かないわ」 あの犬は白い。「昔のことさ」 あの犬は白い。サイレンが鳴っている。あの犬は白いと思えば白いのかもしれない。あの犬は白い。俺よりもよほど偉い。あの犬は白い。「いいじゃないの別に白くったって」 あの犬は白い。そんな犬は五万といる。あの犬は白い。君の羽根も白い。あの犬は白い。この一言から街は焦土に帰した。あの犬は白い。What? あの犬は白い(一同涙を流す) あの犬は白い。それはさておき― あの犬は白い、と書き残されていた。あの犬は白い(六文字抹消) あの犬は白い。始めてしゃべった言葉。「あの犬は白い、と言えと脅されていたんだ」 あの犬は白い、未来永劫。あの犬は白い。「ってことは……」 あの犬は白い。地球は青い。あの犬は白い。「あなたのそういうとこ、好きだったな」 あの犬は白い。「そうやってすぐ決めつけて」 あの犬は白い。「おそらくは、意識が混濁しているのでしょう」 あの犬は白い。「―・1ワープ!!」 あの犬は白い。「それ、今度会った時の合言葉にしましょう」 あの犬は白い、なんて、こんなに書いたことはなかった。あの犬は白いってことしか取柄がないのか…… あの犬は白い。そして五階建てのビルくらいでかい。あの犬は白い。「あの犬はいつだって白いさ」 あの犬は白い(銃声・エンドロール) あの犬は白い。「そう言っていられるのも今のうちだ」 あの犬は白い。トントン「ジャスラックです」 あの犬は白い。アボカドの匂い。あの犬は白いあの白は犬い。あの犬は白い。背後には百匹の野犬。あの犬は白い。実は茶色い。あの犬は白い。名前はワタナベノボル。あの犬は白い。あれが? あの犬は白い。失敗だ。あの犬は白い。だからといって仕事が見つかるわけじゃない。あの犬は白い。衛星軌道上から捉えても。あの犬は白いという落書き。あの犬は白い。躰は丸い。あの犬は白い。(バチン)最ッ低ーッツ! あの犬は白い。「そ、それが何か……」 あの犬は白い。「アッ、ウソウソウソ」 あの犬は白い。ねぇ。あの犬何色に見える? あの犬は白い。あの白いやつだ。あの犬は白い。兎のほうが白い。あの犬は白い。か~ら~の~

あの犬は白い。後手93玉。あの犬は白い。顔が遊星からの物体X。あの犬は白い。その記憶が最後だ。あの犬は白い。だから? あの犬は白い。つまり? あの犬は白い。それで? あの犬は白い。ハイハイ。あの犬は白い。夜明けは近い。あの犬は白い、という以上の意味がある。あの犬は白い。嗣永さんは引退。あの犬は白い。猿と雉は白くない。あの犬は白いと君が言ったから七月二日はたわし記念日 あの犬は白い。スイカが安い。あの犬は白い。でも横からみると青い。あの犬は白い。「よし、白のコードを切れ!」 あの犬は白い。それは母であり息子である。あの犬は白い。あの犬は白くない。あの犬は白い。あの犬の「毛」は白い。あの犬は白い亡霊のように私につきまとった。あの犬は白い。「見えるの?」「ああ。はっきりとね」あの犬は白い。あの犬は白い。と言ってみただけ。逆になんの意味があったっていうのだろう。「あの犬が白い」になんて。

(攝津)

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読書ノート(いけばな)

Posted on 25 6月 2017 by

この世の時間を一まず離れて
死とは違う永遠の形を求める



直接示すことのできない形を
命を賭けた身振りで表現する



静止とは違う普遍の継続性を
刹那に凝縮して現わすために



花は花のまま花ではなくなり
本は本のまま本ではなくなる

                          (直感)

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春を見送った編みジッパーケース(②もう夏ね)

Posted on 18 6月 2017 by

前回、編みかけの写真をアップし、これから作っていくぜい!
と投稿したのが2月27日ですって。
他人事のように言ってますが、あれから年度末に突入し、
派遣社員ながらも多忙でヘトヘトになってしまい、平日は製作できなくてね…
て完全に言い訳ですねすみません。
現在、ここまでできましたので、中間報告させてください。
編み地は編めまして、アイロンかけてまっすぐにしたところです。

左の黄色い布が内布、下に敷いてるトラベラーズはキャメルです。
編み地は、焦げ茶色とアイボリー色です。上に写っている黄色いジッパーがつきます。

製作してる時は、左上のように、iPad miniでホラーゲーム実況を流しながらが多いです。
ギャーとかワーとか聞こえてくるのをチラチラ見ながら進めてると眠くならないし、
為になるものでもないので、製作に集中できるのです。
画面は、最近流行ってるらしい「13日の金曜日」テーマのオンラインゲームの様子。
自分ではとてもプレイできないけどおもしろいよ。

オリーブエディションは持っていないので、これができあがったら、
オリーブ持ってるお友達にお願いして、写真撮る予定です。
たぶんすてきな品に(自分で言うよ)なると思います。
ジッパーにつけるチャームをどうしようか考えるのが今の楽しみ。
内布が黄色地に赤い花と緑の葉っぱ・蔦だからーふふふふふふふふ

考えながら、チャームを探しながら、次は組み立てて縫ってゆく作業+おまけ・保存袋作りに入ります。
その後、販売になるからえーと7月の初旬くらいになるかな。それ目標。

今回は、パスポートサイズは作っていません。
オリーブエディションに合わせて作ったのでね。
でもご覧の通り、キャメルにも合うはず。
もちろんブラウンやブラック、ブルーにも。

あとさ、「編みジッパーケース」て呼ぶのを「毛糸のジッパーケース」に変えたいので変えますね。
次回からね。どうでもいいね。でも私にとっては大事なことなので、一応報告しますね。
毛糸のパンツみたいでかわいいし、
知らない方が名前を聞いただけで「毛糸でできたジッパーケースなんだろうな」と想像しやすいかなって。

では、また。ふふふふふ

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遅延装置

Posted on 18 6月 2017 by

未来は身体の中をぐるぐる回って
周回遅れの今になる

未来は一度に全部を与えてくれるのだけれど
身体は一部を少しずつ遅れて受け止めるだけ

未来は過去の今にならなければつかまらない
身体の中の形にはまらなければみつからない

思いがいつも もどかしいのは
未来が おいついてこないから

必死に手を伸ばして書き留める文字の乱れは
遅すぎる未来への焦りや苛立ちや不安のため

ノートはすごく遅れているけれど
そこには未来だけが詰まっている

(針穴)

 

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ちゃつぼ

Posted on 04 6月 2017 by

夢の底は抜けているか?
現で蓋をしていないか?
夢と現を隔ててるのは
砂時計のくびれの部分

音を集めて光を吸って
その喉ごしを味わって
底をこさえて蓋をして
夢と現は混ぜるな危険

くびれがあるから滞る
滞るから時差ができる
夢と現と自分と他人と
時差が区別を創り出す



夢から現へ現から夢へ
ひっくり返せば底は蓋
自分の底を突き抜ける?
自分の外へ突き抜ける?

所詮はガラスの砂時計
くるくるくる巡るだけ
蓋がなければ底をとり
底が抜けたら蓋いらぬ

底も蓋もないちゃつぼ
内も外もないちゃつぼ
皆ぶちまけるちゃつぼ
ちゃつぼはどこにある?

ちゃちゃつぼちゃつぼ
ちゃつぼにゃふたがない
そこをとってふたにしろ

(対称)

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悦楽の蝦蟇

Posted on 28 5月 2017 by

五感は快楽増幅型の世界受信装置
この緻密でいい加減な煩悩発生源
この世の本当の姿なんて知らない
数式で説明されても理解できない

この身体があってこの世界がある
この世界があってこの身体がある
受信装置と発信装置は同じだから
世界と身体とは常に入れ替え可能



雨夜の国道に蹲る蝦蟇を見かけた
カタツムリも引っ込むほどの豪雨
軽自動車のスペアタイヤ程の蝦蟇
錯覚でもいい 世界が楽しくなる

                     (享受)

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アルペジオ

Posted on 21 5月 2017 by

パレットの定位置に置き並べた
色・音・言葉 をミックスして
置き並べたものとは違うことを
この世界に再現しようとする時

言い当てたいのなら焦らないで
チューブから絞り出したままの
色・音・言葉 から飛び出して
色・音・言葉 で妥協しないで

ぐちゃぐちゃ混ぜるなんてこと
色とは違う言葉や音には難しい
それに色だって混ぜたら濁るし
音それぞれがあってこその和音



幸いなことに我々には時がある
パレット上で混ぜたりしないで
印象派の視覚混合を応用すれば
イメージを言い当てられるはず

パレットの定位置に置き並べた
色・音・言葉 をよく吟味して
時というカンバスに並べ直せば
色・音・言葉 から飛び出せる

                                  (両面)

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拾い嗅ぎ

Posted on 14 5月 2017 by

生きていくことは餓えること
とにかく辺りをうろつき回り
気になる匂いを嗅ぎつけたら
躊躇しないで取り込んでいく

拾ってるのはありふれた痕跡
この世がこの世であるという
そのおおもとがこういう風に
ごろごろごろごろしてるから

目的地なんて考えたことない
ただただこの身を働かせたい
節制倹約とは真逆な貪欲さの
ひたむきなモグラみたいな姿



拾ったモノにこだわりはない
ほこりをきちんと払い落とし
身体いっぱいに香りを楽しむ
嗅ぐだけで食べたりはしない

物にこだわると荷物が増える
いろいろ抱えると面倒くさい
物が物である理由を見極めて
その理由だけを沁み込ませる

自分もごろごろごろごろして
世界と自分が同じ匂いになり
何がどうしてこうなったかを
なっとくできるまで拾い嗅ぐ

                                  (取捨)

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仮借される仮借

Posted on 07 5月 2017 by

仮のものなら借りておこう
言い当てるのは至難だもの

世界にばらまかれたワード
ルールを決めながら遊ぶ旅

楽しそうなものが多すぎて
次から次へとコスプレ三昧

目で嗅いだり鼻で聴いたり
耳で味わったり口で見たり

そんな程度じゃつまらない
接触抱擁接吻交接融合咀嚼

遠巻きに言葉を纏うデコイ
剥き出しの感覚器官が攻撃

天動説でも地動説でもいい
深層心理もエゴも別にいい

日は出て沈み月は満ち欠け
季節は廻り生命は輪廻する

その調べをうまく仮借して
かりほの庵のとまをあらみ

積んでは崩し崩しては積み
十万億土シミュレーション



遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん  
遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ
~梁塵秘抄 巻第二 四句神歌 雑

                                               (仮舟)

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解きほぐさない

Posted on 30 4月 2017 by

ニットは絡み合って思いを形にする
ほぐせば思いは形を失くしてしまう

もつれた糸は三次元的にあらわれる
懸命にほぐしたところで一本の糸だ

ワープとは空間をもつれさせること
相対性理論によれば宇宙は歪んでる

絡まっている時接している二地点は
ほぐしてしまえば遠く隔たる二地点



事を解きほぐし原因⇒結果にする?
単純で見通し良い殺風景な世界に?

光や音 匂いや味 様々な感覚感情
それらが混然一体となって縺れる形

解きほぐさずに満喫できるとしたら
そっちのほうがずっと楽しいと思う

もっともつれさせて奇妙で豊かに!
もっと絡み合ってワープを繰り返す



だから解きほぐす知識や手間は不要
鞄から取り出したヘッドホン以外は

                        (混線)

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ゼロ距離の隔たり

Posted on 23 4月 2017 by

離れたい 離れたくない
放したくない 放したい
塗れたい 紛れたくない
守りたい 守りきれない

分かりたい 分かりたくない
捕まえたい 捕まりたくない
失いたくない 奪いたくない
含まれたい 含まれたくない

一緒にいたい 一緒になりたい



抱きしめたい 一つになりたい

飛び込んでも 殴り込んでも
取り込んでも 雪崩込んでも
閉じ込んでも 流し込んでも
溶け込んでも 成す術もなく

そこで私は常に異邦人となる
ゼロ距離の隔たりは潰えない
展開すれば無限の面積をもつ
極小の多面体を内包する存在

                  (背理)

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とりま

Posted on 16 4月 2017 by

とめどなくとどめない世界を
とどめないままとどめるため
とりあえずはとどめておいて
とりとめもなくとりまとめる

言葉を重ねて
記号を連ねて
図版を入れて
数式も駆使し



まどろこしいほど慎重に
キュビズムのように
デイヴィッド・ホックニーのように
現場を再構成する



空間を重ねる
時間を重ねる
因果を重ねる
相関を重ねる

まとめたはずがまとまらず
とどめたものがとどまらず
あつめたものが消え失せて
まとめぬものがあらわれる

                          (生体)

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注釈

Posted on 09 4月 2017 by

「今」といってもそれは「永遠」ということです

「昔」といってもそれは「現在」ということです

「私」といってもそれは「状況」ということです

「器」といってもそれは「中味」ということです

「命」といってもそれは「身体」ということです

「脳」といってもそれは「臓物」ということです

「罪」といってもそれは「法律」ということです

「国」といってもそれは「戦争」ということです

「魂」といってもそれは「教育」ということです

「愛」といってもそれは「慈悲」ということです

「絶対」といってもそれは「相対」ということです

「仲間」といってもそれは「許諾」ということです

「経済」といってもそれは「収奪」ということです

「自由」といってもそれは「拘束」ということです

「知性」といってもそれは「契約」ということです

「欲望」といってもそれは「存在」ということです

「写生」といってもそれは「抽象」ということです

「存在」といってもそれは「渦巻」ということです

「自我」といってもそれは「境界」ということです

「言葉」といってもそれは「比喩」ということです

「情報」といってもそれは「生身」ということです

「集団」といってもそれは「一匹」ということです

「感情」といってもそれは「反応」ということです

「意思」といってもそれは「後付」ということです

「違う」といってもそれは「違う」ということです

「理解」といってもそれは「誤解」ということです

「誤解」といってもそれは「理解」ということです

「理解」といってもそれは「隔離」ということです

「隔離」といってもそれは「感化」ということです

「交流」といってもそれは「破壊」ということです

「破壊」といってもそれは「創造」ということです

 

 

(無終)

 

 

 

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濁り

Posted on 02 4月 2017 by

透明→不透明 のまえに
非有→透明 という段階
があるというのは間違い
非有→不透明 だと思う



不透明なのは この世界
世界は当然透明じゃない
不透明なのは この身体
身体はとことん  不透明

透明の塊と不透明の塊を
ほどよいカオスで配合し
見えたり見えなかったり
見せたり見せなかったり

そういうところが面白い
透明だったらつまらない
時に薄くて時には濃くて
その匙加減がいいところ



願望の濃度は人それぞれ
欲望の強度は人それぞれ
善悪の境界は人それぞれ
幸福の基準は人それぞれ

透明な魂と不透明な魂を
ほどよいカオスで配合し
解りあえたりなかったり
悲喜こもごもを謳歌する

                                                  (○●)

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遁走曲

Posted on 26 3月 2017 by

ノートを書けば ブックになり
ブックを読めば ノートに記す

筆者の立場と読者の立場を
ぐるぐるぐるぐる巡るうち
答えは問に 問はヒントに



昨日の続きにいるなんて退屈だ
自分が自分でいるなんて窮屈だ

因果関係より相関関係の世界へ
自分の周りにある未知の世界へ

読むことは奏でること
止むことのない遁走曲

                  (多声)

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筆耕 ―泡立てるノート

Posted on 19 3月 2017 by

ノートをペン先で耕す
掘り起して混ぜ返して
肌理細かい泡を立てる

キッチリをグズグズに
コチコチをフワフワに
アワアワと膨らませる



豊かに美しく輝く生命
映し映される世界は泡
確かなものは何もない

辺り一面に薄くて軽い
現を映した虚ろな泡沫
はじけとぶまでの愉楽

                             (息吹)

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M

Posted on 12 3月 2017 by

あなたのしたいようにしてくださいと
晒された襞を本能のままに押し拡げて
ペン先でまさぐりインクで汚していく



血のたぎりに我を忘れて一心不乱に
常識にも倫理にも道義にも縛られず
奔放に繰り広げられる密室での痴態

完膚なきまでに蹂躙し尽くされて
きちんと綴じ合うことも出来ぬ程
共に精根尽きて事後に睦み合う時

ノートはしどけなくページを捲る



どうぞあなたのしたいように
私はどうなってもかまわない
私はあなたの全てが知りたい

ルール無しをルールと成して
縛られ身悶える Mのノート
TRAVELER'S notebook;003 Blank Notebook/無罫 

                      (挑発)

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薄暮の世界

Posted on 05 3月 2017 by

欲望ぎらぎらむき出しにして
世界を鮮明に捉えようとして
囚われてしまった光の囚人達

光が産み出した闇に脅えて
ライトを闇雲に振り回して
光で継接ぎした要塞に潜む



全てを照らせる光はないの
照らせる部分は本当に少し
しかも上辺をなでてるだけ

ライトに期待なんてしないで
物騒なもの振りまわさないで
かたまりを頑なに固めないで

薄暮の世界はやさしい世界
きまった色もきまった形も
なんにも決まってない世界

                            (発光)

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春を待つ編みジッパーケース(①編みかけ)

Posted on 27 2月 2017 by

暦の上では春ですが、まだ寒い日も多く、暖かい日差しが恋しくなる今日この頃です。
冬が好きです。暑いより寒い方が大好きです。
ですが、ちょっと薄手のコートにした日の帰り、日が落ちるのをいいことにまだまだ元気な冷たい北風が容赦なく吹き付けてくる時、ありますね。
そんなとき、もういいでしょ許してくださいざぶい(寒い)よー!なんて心で叫んだりもするものです。
春が待ち遠しい。ぽかぽか、とか、ぬくぬく、という表現がぴったりの日差しに焦がれていたそんな頃のことです。

トラベラーズノート好きの方には周知のことですが、
トラベラーズカンパニーから2017年の限定色、オリーブエディションが発表されました。
みどり!トラベラーズノートの緑色!なんてすてきな色だろうか。
さすがトラベラーズさん。と画面の写真を食い入るように見ていましたら、むくむくと湧き上がってきました創作意欲。
そう、これに合う編みジッパーケースを作りたい。
緑といっても少し暗いところで見るとブラウンに近いカーキ色。
ここに挟むには…黄色。黄色のジッパーがあったらいいな。
でも全体が黄色って、春のあいだや自分が元気なときはいいけれど、
見るのも疲れてしまうことがある難しい色だよね。
じゃあジッパーと内布を黄色にして外見の毛糸は地味目にしよう。
豊かな森をイメージしたオリーブエディション、とのことなのでセットしたときの調和を大事にしよう。
と構想すること1週間。

”春を待つ編みジッパーケース”の材料を揃えました。

上は焦げ茶色の毛糸、下は生成り色の毛糸です。
下に敷いている布が内布になる予定です。
まだ編みはじめの、作りかけです。
編み地もアイロンをかけてないのでクルンクルンしています。
でも、オリーブエディションの発売まで約一ヶ月。
この新色トラベラーズを購入するしないにかかわらず、発売までの期間を楽しめたらと、
それに合わせた製作過程を報告することにしました。

春を待つ、少し不安で、でもうきうきするのも本当な、ざわついたきもち。
こういう、複雑なきもちを編み込んでできあがるもの。
また、初代を購入された方から貴重なご意見をいただき、その改善点なども含め、
お見せできたらいいかなと思っています。

うまくできあがれば、またここのノートブッカーズマーケットでお譲りしますが、
まだ決定はしていません。
ただ、今は編みたくて編みたくて。

また製作過程が進んだら報告しますね。

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横目でジッと見て、ため息

Posted on 26 2月 2017 by

 

トラベラーズノートを初めて購入したのが2013年の10月。

その時、一緒に買おうとしていたブラスボールペンをついに購入しました。

「まぁ・・今はいいか」そう言って万年筆を愛用していたし、これからも万年筆は使っていくけど、なんかこのボールペンは自分のなかで凄く特別な存在で、店に行くたびに「あ、まだ残ってる・・・買おうかな、どうしよう」なんて横目でチラチラ。そう、自分の中ではすごい特別な存在。文具好きになった原点、今こうしてここにいる要素の一つだったりする。

「うわーっ、買っちゃったよ!あれが自分のものになったのか・・・」

胸の高鳴りを抑えつつ、帰路につき早速開封。「うん、やっぱ良いな。あ、軸は木でできてるんか!凄いな!」

「これは一生大事にしよう」

 

すごく久しぶりで懐かしい感覚に襲われる。子供の頃、友達のに比べたら型遅れだろうゲームソフトを買ってもらい説明書を1ページ1ページ丁寧に読み込んだあの日を思い出す。自分にとって大切な宝物だったから。

宝物はいっぱいなくても一つあればいい。

 

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#02. ミニトラベラーズノートの週間ダイアリー「3/20-/5/31」配布

Posted on 26 2月 2017 by

先日アップしたバージョンの続き。
トラベラーズノートブック10周年記念缶用の週間ダイアリー用、
3/20-5/31のページを作ったのでダウンロード用のURL載せておきます。

notebookers.jp/calendar/MINI_TN2017diary_02.zip

見開きのサイズは縦:41mm x 横:44mm
表のページと裏のページがPDFで同梱しています。
ひっくり返して、両面に印刷してください。

最近LAMYスクリーンを愛用しています。
2WAY仕様、スタイラスペンとボールペンが一体型になっています。
iPadと手帳を同時併用することが多いので非常に役立っています。

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真新しい朝に嫉妬する

Posted on 26 2月 2017 by

ノートをめくると乳白色の混沌が 寝ぼけたように拓ける
それまでのページが耐えている重さなんて 知らない
真新しい朝を 真新しいまま 味わいたいのなら
歴史になんて かまってられない


真新しい朝 真新しい昼 真新しい夜
自分が自分であることに縛られなければ いつだって
一瞬一瞬が初めての場所になる
昨日を持たない今日だけが 今日を離れた明日になれる

理解するだけでは足りない 理解したことを忘れなきゃ
忘れるだけでは足りない 忘れたことを覚えていなきゃ
くりかえしくりかえし新しい朝を迎えるために なすべきこと
きちんと昨日を埋葬し お参りだけを欠かさぬように

乳白色の混沌が 理路整然とひび割れるとき
照らし出された陰翳が 織りなす忘れがたい景色
綴じたノートが耐えているのは この景色への想い
問わず語りを始めないよう ノートに綴じ込めていく

(放流)

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虎落笛

Posted on 19 2月 2017 by

心は躰のエコー



虎落笛
引ッ掛カッタ風ハ
カルマン渦ヲ成シ
垣根ヲ振動サセテ
エオルス音ヲ発ス

カイロウドウケツ
吹き鳴らされる穴

外敵から身内を護る柵
身から魂を逃がさぬ柵
目の粗い穴だらけの柵
振動を留め響かせる柵

振動は存在の気配
躰は心のエコー

(帆場)

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