Archive | Traveler’s Notebook

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あゆはぴ?

Posted on 10 6月 2018 by

幸福か不幸かを答えてはいけない
幸福であれば綻びてしまうし
不幸であれば囚われてしまうから

幸福だったかと尋ねてはいけない
肯定ならば今が虚しくなるし
否定ならば全てが悲しくなるから

幸福になろうと誓ってはいけない
頷けば追い詰められていくし
首を振ればずっと後悔が続くから

幸福のリストを作ってはいけない
書き終えてしまえば寂しいし
それ以外の全てが不幸になるから



幸福だなどと微笑んではいけない
真顔にかえれば重荷になるし
微笑み続けるのはつらすぎるから

幸福を探し回っていてはいけない
見つからないと不幸になるし
見つかっても幸福は続かないから

幸福という物を求めてはいけない
形の有るものは不幸になるし
形の無いものは幸福じゃないから

幸福と幸運を混同してはいけない
幸運は幸福とは関係がないし
幸福でいることは幸運なのだから



幸福な人生など信じてはいけない
最期の瞬間まで確定しないし
確定した途端に離れてしまうから

幸福と不幸とに分けてはいけない
不幸なゴミは生ゴミになるし
幸福なゴミは粗大ゴミになるから

幸福と楽天家を分けてはいけない
楽天家だけが幸福を生きるし
幸福だけが楽天家の取り柄だから

幸福を留めようとしてはいけない
幸福に縋るのは不幸の証だし
幸福は鎖に繋がれると暴れるから

Are you happy?
Yes,I have been happy!
                 (放流)

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Note of the note ―ノートの調べ  p.5 太宰治さんの横顔のノート

Posted on 03 6月 2018 by

はじめに

「Note of the note -ノートの調べ」 と題した不定期シリーズ。
このシリーズでは、著名人のノート、手稿、手帳、日記などを紹介し、そこに込められた作法と思いを検証していく。

第5回目は、太宰治さんのノートを鑑賞する。

出典


1.別冊太陽 日本のこころ159 太宰治 生誕100年記念 平凡社 2009.07.09

2.弘前大学付属図書館貴重資料 太宰治自筆ノート(「英語」ノート、「修身」ノート)

予習用読方帖

1923(大正12)年。14歳のとき、青森県立中学校受験勉強の一環として、二十篇の課題綴方を書いた。(p.169)

   

左 表紙 右 本文 (p.23)

官立弘前高等学校1年(1927/昭和2年/18歳)の英語ノート

英語のノート

英語の教科書の見返し(p.37)

 

弘前大学付属図書館貴重資料 太宰治自筆ノート 「英語」より

表紙

見返し

ノートの解説は

青森近代文学館 太宰治の旧制高校時代のノートについて 安藤宏(東京大学准教授)(以下「解説」とする)による

「英語」のノートから解説に入ることにしよう。
使われているのは横罫線二三行の大学ノートで、表紙左上に弘前高校の校章が刷り込まれ、裏表紙に「今泉本店(注ー弘前市内の主要な書籍店)特製」の標記がある。サイズはA4版に近い縦二一〇ミリ、横一六五ミリ。表紙に「Johnson & Goldsmith/Essays by/T.B.Macaulay/The Hirosaki High School/L.1.1/S.Tsushima」と記入されている。太宰は昭和二年の四月に文科の一年一組に入学しており、「L.1.1」とあることから、第一学年時に使用されたものであることがわかる。

英語の授業は「発音」「綴字」「読方読解」「話方」「作文」「書取」「文法」からなっているが、このノートには文学作品の現代語訳が記されているので「読方読解」に該当するものであろう。

下(閲覧p79)顔の下の欄外の書き込み (解説より)

橄欖之実が/ほろほろと/月の光に 散つて行く/TaRanTuLa!/蜘蛛に咬まれた若者は/空を見つめて 舞ひ狂ふ/哀れ悲しく/舞ひ狂ふ

当時、多くの高等学校がそうであったように、弘高でもまた、〝ノート主義〟ともいうべき風潮が支配的だったようだ。あたかも速記術を思わせるような口述筆記が授業の中心をなし、それが学生にとって大きな負担になっていたようである。(解説)

落書きページ

裏表紙

「英語」のノートには、実に多くの箇所に落書きがあるが、その大半は肖像画(4~8、14、19、27~30、34、36、40、41、43~45、47、53、57、59、73、83、86、裏表紙など)と、英語・日本語による自己の署名(3、58、59、86など)である。(中略)自画像や、来るべき文壇デビューに備えてのサインの練習(?)を繰り返している様態は興味深い。

官立弘前高等学校2年(1928/昭和3年/19歳)の修身のノート

「修身」の科目は文理共通の三カ年に渡る必修科目。
講義内容の大まかな構成は次のようになっている。
吾人ノ国家観及ビ吾国体
国家ト個人ナラビニ愛国心
歴史上ヨリ見タル吾国ノ特性
日本民族ノ外観
1、日本の民族及国民(注ーここから〈第参学期〉とある)
2、日本ノ国民国家
3、日本社会運動ノ諸傾向ト我が氏族性(ママ)(解説)

表紙

表紙見返し

「修身」もやはり「英語」同様、横罫線二三行の大学ノートで、弘高の校章が刷り込まれ、サイズも同一である。ただしこちらは「今泉本店特製」ではなく、「神書店製」の標記。表紙に「修身/宮城教授/弘高/文 二 一/津島修治」の記入がある(「二」の漢数字は白黒の画像だと「三」に見えるが、実際は「二」である)。昭和三年度、太宰の第二学年時のものと考えられよう。38頁まで使われ、あとは白紙。なお、ノートの終わりの部分に七ページに渡る落書きがあるほか、「英語」同様、表紙、裏表紙、表見返し、裏見返しにも落書きがある。(解説)

閲覧p.71 自画像?

閲覧p.79 津島修治サイン

顔ばかり

裏表紙

二冊のノートの人物画像の合間に頻出する数多のサインは過剰な自意識の表象でもあろう。名前と共に The Hirosaki High School の署名が多く記されているが、そこからは一方で旧制高校スピリットの交錯した、屈折したプライドをうかがい知ることができる。(解説)

太宰治愛用の万年筆

(別冊太陽 p.41)

エヴァーシャープの万年筆はもともと美知子夫人がアメリカ土産にもらった品であったが、いつからか太宰が使うようになった。透明な軸は途中で破損して取り替えいちいちインクをつけて書いていたが、軽く字を書く癖があった太宰は、1939(昭和14)年頃から最期まで、この万年筆1本で執筆を続けることができたという。
(この文は、青森近代文学の名品 vol.1 太宰治 愛用の万年筆より)

太宰治さんの万年筆は、EVERSHARPのDoricシリーズかと思われる。(キャップの金具の形状から)検索により似たものは見つかったが、型番は判明しなかった。しかし、同型の万年筆を落札なさったジョリ様のブログを見つけた。参考としてご紹介する。ジョリのブログ 2016-01-07 太宰治の万年筆

ちなみに使用していたインクは 丸善のアテナインキ(P.149)とのこと。

有明淑の日記

彼女が19歳の頃、本人が太宰へ郵送した。

太宰はこの日記を再構成して『女生徒』を書きあげ、川端康成の絶賛を受ける。1939(昭和14)年4月「文学界」。翌年12月には北村透谷文学賞副賞を受賞した。

太宰から『女生徒』を送られた彼女は感激し、長く愛蔵したという。(p.80)

手帳

1947(昭和22)年12月のページ。(38歳)

(P.115)

この年の11月に『斜陽』のモデル太田静子との間に治子が誕生。太宰は認知。12月に『斜陽』発表。一躍流行作家となるも、精神と身体は蝕まれ続ける。3月末に、看護婦兼秘書の役割を果たす山崎富栄と出会っている。

『M.C様へ うぬぼれないでください』

太宰は、M.C、マイ・コメヂアン、を自称しながら、どうしても、コメヂアンになりきることが、できなかった。(坂口安吾『不良少年とキリスト』より抜粋)(p.102)

1948(昭和23)年2月のページ(39歳)

この年、『太宰治全集』の配本が始まる。

『如是我聞』を連載。『人間失格』の執筆開始直前の時期。

この4か月後に山崎富栄と入水心中。

おわりに 横顔のノート

弘前高等学校時代の二冊のノートのおびただしい落書きの大半が「横顔」であったことが、ひじょうに印象深い。横顔で目立つのは、「鼻」「顎」そして「眼」である。

「鼻」「顎」は、自尊心の象徴として用いられるものであるし、「眼」は虚栄心、自惚れ、承認欲求などを表すように思う。そして、その眼が真正面からではなく、横、もしくは斜であることが、太宰治さんの性質の全てを表しているかのように思われるのだ。

たとえば太宰治には過敏な自意識はあります。いつも他人に見られていると思っている。しかし、そこに「まなざし(サルトル)」はないと思います。日本の私小説家は自意識だらけですけれど「まなざし」はない。
柄谷行人(『ダイアログⅤ p.331 戦後文学の「まなざし」)より

『太宰は絵や書を一気呵成に仕上げることが多かった。とくに酒席の「席画」が好きで、酔った勢いでものの数分で描くこともしばしばだったという。(pp.58-59)』

左頁 自画像 /1947 (昭和22)年

右頁上 三つの貌 /1947(昭和22)年

右頁下 風景 / 1940 (昭和15)年ごろ

さいごに、太宰治さんといえば、月見草が有名だが、私には1940(昭和15)年に描かれた「水仙」の絵がとても印象深かった。

以上

おまけ 5月のマンスリー絵日記

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布石の隙間

Posted on 20 5月 2018 by

すでにある世界は 落石避けの網目のようだ
また一つ石を置く 膨らむ歪む引っぱられる
置いた石は動かず 石を覆い尽す網目は動く
石は石に留まらず 周囲に波紋を投げかけて
詰め込んだ分だけ 網は自在に広がっていく



次の石をどこに? 網の全体を見通せぬまま
石を置いた瞬間に なにもかも変わっていく
どのような石でも どのように取扱おうとも
動かない石は動き 一方向に雪崩落ちていく
石のせいでもあり 石ばかりのせいでもなく



石は網の形を決め 網は石を一つにまとめる
石は岩山となって 網はところどころ綻びる
石は突然風化して 網目から零れ落ちていく
錆びてボロボロの 巨大なはりぼての網目を
丹念に解き解す為 ノートの隙間に石を置く


                 (囲碁)

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ノートの人格 と 4月のマンスリー絵日記

Posted on 06 5月 2018 by

本気だから躊躇わない
感情だから今しかない
真実だから茶化さない
率直だから忖度しない

思いやりには屈しない
優しくされて甘えない
他人の顔色は窺わない
体調管理だけは万全に

世界のことは判らない
見ていても刺さらない
交感は全て痛みだから
自己破壊アンド再構築



交換日記で交歓しない
日記は担保にならない
非公開のつもりで書き
全公開するという責任

感情から離れぬように
ギリギリの距離を保ち
自問自答のキスをして
記した途端に他人行儀

身を守る道具じゃない
傷つける武器じゃない
酸素が猛毒である事と
同程度には有害だろう



素直さを言い訳にせず
耐えたことに充足せず
人の為と思いあがらず
自分を褒めたりしない

そんな人になりたい?
べつになりたくない?
これはノートの話です
ノートの人格の話です

                        (尊厳)

おまけ:4月のマンスリー絵日記

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今、会いにいける獏

Posted on 29 4月 2018 by

4月27日「世界バクの日」の余韻の冷めやらぬなか、今、会いにいけるバク(マレーバク)を調べました。

マレーバクがいる日本の動物園一覧(ネット調べ)
※順不同、略称あり

2018.4.30更新 長崎バイオパーク ジャム君
2018.5. 2更新 東部動物公園 オリヒメちゃん
2018.5.7更新 広島市安佐動物公園 ミムさん逝去(15)

凡例
(●●/●●/●●)・・・生年月日
(●●)・・・年齢
(;―動物園)・・・生まれたところ
(●●⇒●●)・・・移動履歴

東武動物公園
トム♂・シンディ♀・ヒコボシ♂(2012.8.6)・オリヒメ♀(2016.11.8)・コト♀(2018/3/17)

千葉市動物公園
ユメタ♂(11)

多摩動物公園
ケン♂(6)・ユメ♀(14)・リザ♀・コウ♂(2016/5/7)

横浜動物園ズーラシア
カイム♂(16)・タケコ♀(19)

日本平動物園
フタバ♂(2014/1/29;アドベンチャーワールド)

東山動物園
ヒサ♂(2006/2/7)

愛媛県立とべ動物園
ダン♂(2005/9/22;多摩動物公園)・ロコ♀(2009/6/5;安佐動物公園)

和歌山アドベンチャーワールド
ゲン♂(日本平動物園)・ハナ♀(ズーラシア)

群馬サファリパーク
ヒカル♂(4;日本平動物園)・ワカバ♀(2011/6/25;アドベンチャーワールド⇒円山動物園)

広島市安佐動物公園
クニオ♂(2016/9/20)

福岡市動物園
ユメコ♀(1991/12/19)・ジュリ♂(1988/5/31 ※国内最高齢です!)・ジュムリ♂(1996/1/6)

長崎バイオパーク
イム♂(4;マレーシア)・バルタム♀(5;マレーシア)・プルサ(2016/3/14)
ジャム♂(2017.12.2)(※4/30更新 まーてぃ様より )

 

横浜市繁殖センター」 原則非公開
(規定日団体ツアーおよび特別公開日あり)
ブレンディング♂(1996生;インドネシア)・ミミ♀(1993生;インドネシア)・ラジャ♂(2006生)・ハイジ♀(2013/8/14;安佐動物公園)・アタル♂(2014/8/16;多摩動物公園)

ということで、13園33頭となりました。

「あの子がいない」「この子は移動したはず」「年齢が違う」など、間違いがありましたら、ご指摘をお願いいたします。

豆知識:マレーバクの黒い柄は、お腹で繋がっているよ!

じゃ、また。各所でのイベントのもようなども、教えていただけたらうれしいです。

ゴールデンウィークです。近くのバクに会いに行きましょう。

(獏園)

 

 

 

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出会い頭の貼混帖 と、3月のマンスリー絵日記

Posted on 15 4月 2018 by

エイプリルフールに拵えた「似非コラージュ3点」

 

 

 

 

 

これが存外楽しく、引き続き拵えた。

 No.4「島の話」

見開きで完結するから、余ったノートを有効活用できる。

 No.5「言語・思考・現実」

なんとなく取っておいた「紙」モノを、一気に片づけられる。

 No.6「転軆」

文字でも絵でも出てこない「何か」が出てくるような気がする……

考えるな。切れ! 貼れ! そうして欲望を解放せよ。

(極薄)

おまけ:3月のマンスリー絵日記

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絶対に忘れてはならないノートの話

Posted on 08 4月 2018 by

書き留めておかないと忘れてしまうから
忘れたいことばかりを書き留めたノート
ふとしたひょうしに思い出してしまって
気付かないままその思い出に微笑んだり
懐かしくなってもう一度戻りたいなとか
感じちゃったら取り返しがつかないから

忘れたいことそのものを思い出させずに
それでいて忘れたいことを思い出させる
そんな索引を工夫するのは案外楽しくて
忘れたいことよりもその見出し語の方が
ずっと大事だなんていい気になっている
そんな風にして忘れたいことを記録する

忘れたいことがこんなに分厚いノートを
びっちりと埋めていることに安心したり
何だかほっとしている自分がいたりして
忘れたいことを忘れ続けるためのノート
忘れたいことばかりでできているノート
絶対に忘れてはならないノートの話です

(拘泥)

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「私のレシピノート」からの変革(ノートブックからカードに変換する形式へ)

Posted on 07 4月 2018 by


私のレシピノートブックのまとめかた」から早6年。
吊るすレシピノートブック「トラお」」からは1年と半年。
最近の私のレシピのまとめかたをまとめようと思います。

トラベラーズノート(レギュラーサイズ)の方眼ノートブックにまとめていたのは6年前の上記リンク先の通りです。
検索しやすいようにと索引を作ったりしておりました。続きませんでした。
レシピ自体は活用してましたが、そもそもノートブック一冊分の量だったので、索引から検索するなんてことがなかったのです。
そこからパスポートサイズのノートブックに気軽にメモして、台所に吊るして使ってたのが1年半前のトラお。
そのメモを、今後カードにしてボックスに保存したいなーなんて言ってました。
ボックスは、konamaさんの過去記事「Notebookersのはずなのに、最近ノートでなくなっちゃったレシピブックの話」に出てくる赤い缶のレシピボックス、これが理想でした。
そうです、その理想のボックスをとうとう手に入れたのです。
上の写真左に写っているフランス語のカトラリー柄の紙製ボックス。BOX&NEEDLEのワークショップに参加して、自分で作りました。
ワークショップ参加のお話は後日、別の記事にするとして、今回は、
レシピをメモ → カードにしてボックスに保存 → カテゴリ分けまでを、最近どうしてるかをまとめます。

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秘密の呪文の秘密

Posted on 25 3月 2018 by

あまりにも当然すぎるもの
あまりにも簡単すぎるもの
あまりにも平凡すぎるもの

それが秘密だと知らないで
それが呪文だと知らないで
それが危険だと知らないで

なんとまあ未成熟なままで
なんとまあ不用意に使って
なんとまあ無事にすんだね

本当は天地無用の取扱注意
本当は他言無用の最大奥義
本当は問答無用の究極秘儀

思いから覚悟を導き出す力
思いから未来を紡ぎ出す力
思いから自分を解放する力

さあ一体なんの秘密なのか
さあ一体なにが呪文なのか
さあ一体なんで秘密なのか

ささいな疑問がもたらした
ささいな翳りを気にしたら
ささいな世界は終わるから

今夜もすみやかに支度して
今夜もひめやかに独り座し
今夜もささやかに宇宙創成

 

(創生)

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雑記帳 ―under cover

Posted on 18 3月 2018 by

あなたはだんだん眠くなります。どんどんどんどん深ぁーいところへ(以下略)

さぁ、そろそろ眠る時間ですね。あなたは、いつものように、この日記帳のカバーを開きます。そうするとぉ、とぉ~っても、よい気分になります。とぉ~っても、自由だと、感じています。
そうしてぇ~、あなたが今日感じたことを、みぃーんな、みぃーんな書いてしまいたくなります。

さっきまでのあなたに見えたもの、聞こえたもの、香ったもの、触れたもの、味、感じたことぉ。ほぉ~ら、いろ~んなことがぁ、わぁーっと、押し寄せてきまぁす。怒濤のごとく、押し寄せてきまぁす。

怖いですか? ああ、怖い、怖い、怖いでもだぁ~いじょ~ぶで~~す。みぃ~んな、表に出てこられて、檻の中から出してもらってぇ、とぉ~っても嬉しいんです。喜んでいるんです。ありがとう、ありがとうって、はしゃいでいるんです。さあ、みんなのことを、この日記帳に、大切に、書いておきましょう。

困ってしまいますか? あまりに沢山のものがあって、途方にくれてしまいますかでもだぁ~いじょ~ぶで~~す。この日記帳と万年筆とあなたは、とぉ~っても、とぉ~ってもつよぉ~い、つよぉ~い力を発揮できるんです。みんなをすくうために、今まで覆われていた力が、ストッパーが外れたんです。みんなが外してくれたんですよぉ~。

手が止まりましたか? どうやって書けばいいのか、わからない? どんな言葉にすればいいのか、わからないでもだぁ~いじょ~ぶで~~す。何を書いているのかなんて、ぜんっぜん気になりません、万年筆がかぁ~ってに、勝手に、あなたの感じたことを、文字や、図や絵にしてくれます、その万年筆には、つよぉ~い、つよぉ~い、力が備わっていますからねぇ。

いままでの言葉、なぁんて、もう、棄ててしまいましょう。ぴったりの言葉は、あなたと万年筆とで、創ることができるんですょぉ~。 だってみぃ~んな、あ・な・た・が、感じたことなんですからね。あなたの言葉で書きとめてあげれば、いーんですよぉ。あなたの見えた通り、聞こえたとおり、嗅いだとおり、触れたとおり、感じたとおりを、あ・な・た、の言語で、書いていいんですよぉ~。

ささ、全部書いてしまいます。本当か、嘘かなんて、全く気になりません。因果とかぁ、意味とかぁ、辻褄とか公正さにかけるとか一人よがりすぎるだとかそぉーんな決まりごとなんてぇ、もう、どーでもいーんですあなたが感じたことは絶対! それだけが絶対なんですよぉ~。絶対、真実なんですよぉ~。

嘘! 書きたくないよねぇ~。隠し事? したくないよねぇ~。だって、あなたたちは親友なんです。とぉ~っても大切なパートナーなんです。嘘や隠し事をしてはいけない! いけないんです。

嘘だと気付かない嘘もぉ、隠していると気付かない隠し事もぉ、自己検閲も論理的思考もあなたを閉じ込めようとする悪者っ!だ・か・らぁ、やっつけてしまいましょうねぇ。そうして、書いてしまいましょうねぇ。

そやってぇ、書いていると。とぉ~っても気持ちよくなります。頭の上にあったフタが、ふぁさぁ~~~っと飛んでいって、広い、広い、広い、空がぁ、み~んなの周りに広がっていま~す。あ~あ、あなたたちは、その空に会いたくて、日記帳を開いたんでしたねぇ~。

広い、広ぉ~い空です。あなたたちは、自由に飛び回っています。みんが、笑顔で手を振っています。静かです。とぉーっても静かです。もう、だれも、あなたたちを封じ込めることなんて、できません。

ハ~イ。これから、五つ数えます。五つ数えるとあなたは、とぉぉぉぉぉってもよい気分で目が覚めます。今聞いたことは、全く覚えていません。
この日記帳です。そうしてぇ、この万年筆です。よい気持ちです。とぉ~っても、すっきりとした気分です。寝る前に日記を書くのが、楽しみでしかたがありません。楽しみで楽しみで、もうどうしようもありません。
ハイイチニサンシッゴッ!

(払拭)

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トラベラーズノートのある風景 2018改訂版

Posted on 17 3月 2018 by

※ 本記事は個人ブログ「ノートブックがない日々なんて」2016/09/23投稿記事を転載・加筆しています。

旅するときはいつだって、トラベラーズノートを持って行く。

オリジナルガイドブック代わりとして、道中の暇つぶし落書き帳として、
旅先で見つけた紙モノアイテムのスクラップブックとして……。
トラベラーズノートは、その名の通り旅先で大活躍してくれる。

でも、旅先でトラベラーズノートが最も活躍する場面は、風景写真を撮るときかも。

トラベラーズノートを風景に入れ込んで写真を撮る行為は、いわゆる“自撮り”の一種といえる。
自分がその場にいたことを、トラベラーズノートを身代わりにして証明するのだ。

いや、そこまでの強い想い入れは、実際のところ、ない。
ただ知らぬ間に、旅の習慣になっているだけ。

トラベラーズノートのある風景写真撮影歴は、もう7年くらいかしら。
飽きっぽい性格なのに続いている、数少ないトラベルライフワークになっている。

山にも、海にも、トラベラーズノート。



ローカル線にも、トラベラーズノート。



駅のホームで、トラベラーズノート。



スタンド・バイ・ミー・トラベラーズノート。



ご当地置き物 with トラベラーズノート。

不格好なフォルムも傷だらけの革も、味。
トラベラーズノートがない旅なんて、やっぱりどうしても考えられない。

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毛糸のジッパーケース販売のお知らせと、ある縫い針との出会いについて

Posted on 16 3月 2018 by

三色の毛糸のジッパーケース(トラベラーズノート用)を製作中です。

日本の伝統色より左から、紫苑色(シオンイロ)、空色(ソライロ)、若芽色(ワカメイロ)と名付けました。
寒い季節にこもって編んでいても、心がおどるような明るい色目の毛糸。
明るいだけでなく、近くで見ると複数の糸が紡がれており、その奥深い色合いは、トラベラーズノートの皮革とも相性がよいと思います。
内布は、昨今インテリア界でも話題になっているモロッコ調のテキスタイルを選びました。
ジッパーを開けたとき、さらに明るくてエキゾチックな風が感じられたらいいなと思いまして。
紫苑色と空色にはピンクの、若芽色には黄色(オレンジ色に近いかな)の内布がつきます。
スライダーには、チェコガラスのリーフ型チャーム(オパールピンク)をつけます。


空色のジッパーケースをトラベラーズノートカバーに挟んだところです。
(左:黒のパスポートサイズ 右:キャメルのレギュラーサイズ)
ジッパーケースの中は毛糸のクッション性があるので、万年筆など、大事な手帳周りのものを収納できます。
片側は一枚の編み地です。
ブローチや缶バッチなど、工夫次第でいろいろなものを取り付けられます。

レギュラーサイズ3色 各1点
パスポートサイズ3色 各1点
計6点を用意しています。
おまけは、前回同様、保存袋と、本体同色のコースター1枚です。

販売日時は、2018年3月22日(木曜日)21:00からの予定です。
今まで土曜の午前中に販売開始することが多かったのですが、
今回は平日の夜になっていますのでご注意ください。
また、作者は猫を飼っています。
猫の毛など、製作中はもちろん、届け時にも混在しないよう注意を払ってはおりますが、猫アレルギーや敏感な方はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。

さて、販売のお知らせだけではさみしいので、今回はある縫い針との出会い話などを。
今回のジッパーケースにももちろん使用している縫い針ですが、
昨年から下記のものを愛用しています。

金沢市の目細八郎兵衛商店のものです。
大阪の阪急百貨店で催事に出店されていたところ、たまたま通りかかり、小さな裁縫セット糸切りばさみなどの可愛さや丁寧な細部に目を奪われました。
いろいろ見せていただき、お店の方とお話ししているうちに、ここの縫い針は手作りであり、機械で型抜きで作った量産品とは違いますよ、と伺いました。
それまで縫い針で困ったことなどなかったのですが、その紙に包まれている様子も愛おしかったので、手縫いに良さそうなものをひとつ、所望しました。
帰って使用してみてあらびっくり。
刺しごごちがまったく今までと違うのです。
なんの抵抗もなくスッと布地や編地に刺さる感覚。
持っていた針で抵抗なんて感じたことはないのに、その心地良さを知ってしまった以上、もう戻れませんでした。
一包みに25本ほど入っていたので、私の縫い針は、その日から全てこれになりました。
使っていて心から楽しいので、ある日、なにがそんなにちがうのかしら、本当にちがうのかしら、と思い、目を凝らして今までのものと比べてみたところ、本当にちがったので、わかりにくいとは思いますがご覧になってみてください。

左がめぼそはりで、右が手芸店などで普通に買える量産品です。
針の先端に向かう太さにご注目ください。
めぼそはりは、中央から先端までの早い段階で細くなっています。
それに比べて量産品は、細い部分が短い。先端に近いところで細くなっているのがお分かり頂けると思います。

この細さでこの強度、というのが、量産品にはない伝統工芸の技術なんだなーと実感しました。
そして、このほんの少しの違いが、縫う作業をこんなにも楽にしてくれることは、もはや発見でした。
また、写真には写っていないのですが、量産品はピカピカしてるのに対し、めぼそはりはいぶし銀にも似た鈍い輝きを放っていて、細くて小さいものだけれど、職人の手によって作られた道具のもつ気品が漂っています。
だから使うたびに楽しい気分になるのですね。
このことは、自身のものづくりについても、改めて考えさせられた出来事でした。
より一層、使用される方の目や手、気持ちを想像しながら、見えない細部まで丁寧に作っていこうと思っています。

では、ジッパーケース製作に戻ります。
道具との出会い、私の作品を使用してくださっている方々、そして次の良き出会いに感謝しながら。
いつもありがとうございます。

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plaintext

Posted on 11 3月 2018 by

「本当に、言葉は短いほどよい。それだけで、信じさせることができるならば」                                      太宰治『晩年』より

事実は3Dでノートは平ら
よって書き記すのは等高線
すなわちノートとは地図だ

事実は知りえた世界であり
世界は衝撃波の波紋だから
等高線は自分の波紋の相似

ノート書くのは難しくない
自分が受けた衝撃の凹凸を
ひたすら平文で書けばいい

うれしいたのしいだいすき
ちがうきらいそうじゃない
ここを過ぎて悲しみのまち

難しいことも平明に書ける
微妙な機微も細密に写せる
何一つ誤魔化したりしない

プレーンテキストの立体視
そこへ分け入っていく能力
書くより読む方が難しいよ

「なんにも書くな。なんにも読むな。なんにも思うな。ただ生きて在れ!」                                      太宰治『晩年』より

(無理)

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秘伝の書 (おまけ:二月のマンスリー絵日記)

Posted on 04 3月 2018 by

言葉は意味しか伝えられない 意味は非意味のごくごく一部
意味は言葉にはこだわらない 深い谷間をくねくね進む小路
意味は世界に秩序をもたらす 論理は非論理のわずかな隙間
世界は意味に狭められている 深い流れをそっと渡る飛び石



言葉は意味を欲しがりすぎる 意味を裏打ちした言葉なんて
みんな意味を頼りにしすぎる ごわごわしてて身に沿わない
意味だけが意味を求めてくる その隙間を見ないふりせずに
意味を言葉で欲しがりすぎる 白刃をこじ入れて引き剝がせ

意味と言葉を三枚におろして こんなんじゃ何も解からない
言葉と思いを三枚におろして 秘伝書なんてそういうものさ
包丁で粘りが出るまで叩いて 肝心なことは文章ではなくて
中骨は出汁とるから保存して その人が体得した奥義だから



意味も言葉も奥義からは遠い 見ているときには見てなくて
秘伝の書とは奥義の象徴詩だ 見てないときには見ている物
解かったなら解かってないし 見ていると思っていない物は
解かってないならまだまだだ 見えてはいるけど見ていない

                        (沢庵)

おまけ:二月のマンスリー絵日記

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旅先のToday’s TRAVELER’S Notebook/2017春の陣

Posted on 02 3月 2018 by

※ 本記事は個人ブログ「ノートブックがない日々なんて」2017/03/31投稿記事を転載・加筆しています。

旅先で自撮りはしない派。
自撮りではなく、マイトラ撮りをする。

マイトラ = マイ・トラベラーズノート。
2009年から愛用しているトラベラーズノートは、旅先ではいわば自分の分身。

今年もちょっくら、(仕事も兼ねて)旅をしていた。
高速バスで奈良6:30着。はやっ。

まだ本気観光モードになる時間でもないので、鹿と戯れていた@飛火野
といっても、飛火野で活動してた鹿は1,2頭だけ。街にはわんさかいたのに。。。



さて、マイトラ撮り。
この風景の枠内に、トラベラーズノートを置いてみるだけの簡単な撮影。

地面の色がパックリ分かれていて、ごちゃついてしまった。
場所を移動しよう。

地面問題は解決できた。
けれども、トラベラーズノートと鹿の距離がなぁ……もっと近づきたい!

鹿に近づいて、トラベラーズノートを置く。
構図どうしよう。鹿、いい場所に来ないかな。

きたきた、鹿。
一歩…………、二歩……、三歩…、四歩、五歩六歩以下略

みるみるうちに、近づく鹿。
こちらが求めていないレベルのスピードで迫り来る……。
(もう来なくて、いいんだよ。いいんだってば)

これ、2秒後危険な予感しかない。
トラベラーズノート、ピーーーンチ!!!

おそらく、貴方の予想通りである。

鹿、トラベラーズノートを噛んだ。
噛んだトラベラーズノート、ぶんぶん振り回してた。

……ごめん、鹿。
それ、食べられないんだよ。

トラベラーズノートを取り戻すのに必死で、その瞬間の写真は1枚もない。
動物を入れたToday’s TRAVELER’S notebook写真撮影修行は、まだまだ続く。

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Note of the note ―ノートの調べ  p.4 書かされる「日記」に関する一考察

Posted on 25 2月 2018 by

はじめに

「Note of the note -ノートの調べ」 と題した不定期シリーズ。
このシリーズでは、著名人のノート、手稿、手帳、日記などを紹介し、そこに込められた作法と思いを検証していく。

第四回目は 非常に興味深い本を読んだので、その一部をご紹介しつつ「日記」について考察する

出典

『日記文化から近代日本を問う ―人々はいかに書き、書かされ、書き遺しきたか』
田中祐介 編 笠間書院 2017.12.25

この本は、2016年9月17-18日の学際シンポジウム「近代日本の日記文化と自己表現」(於 明治学院大学白金校舎本館10階大会議室)での成果に基づくもので、①日記の内容 ②日記帳そのもののと、その生産流通普及 ③日記を書く行為 の三点を軸に展開する。

私がとくに気になったのは副題の『書かされ』の部分だ。私たちは一体どこまで「書く事」に自由であろうか?

日本の日記帳の始まり

p.19

日本で初めて日記帳を公に出版したのは大蔵省印刷局で1880年(明治13年)の「懐中日記」と「当用日記簿」だ。これ以降、民間会社も参入するが、「官製」にはかなわず、長らくシェアを独占する。

博文館参入

その牙城を崩したのは、1895年博文館の「懐中日記」だった。
博文館の資料によれば、大蔵省印刷局の日記帳は、競合がなかったがゆえ、品質の低下を招いていた。そこで高品質&多様性を重視した博文館の日記帳に人気が集まったのだという。博文館の刊行から数年で、大蔵省印刷局は日記帳の発行を止めた。

日記市場の隆盛

日記帳は爆発的に売れ、その刊行数も飛躍的に増加した。
当初は「当用日記簿」をはじめとする四十種類ほどであったものが、1931年(昭和6年)には172種類、その五年後1936年(昭和11年)には20社以上から300種類を超える多様な日記帳が発売されている。

p.20

多様化=規範化

日記の選択は「自分は何者なのか」を問うことである。自意識、社会属性、教育段階、社会的立場、趣味嗜好を反映する以上、多様化が求められるのは当然といえるのかもしれない。
しかし、それぞれの属性にふさわしい日記帳を使うとは、「規範化」されるということでもある。

国民教育装置としての日記

p.29

この日記の執筆者は国民学校初等科五年生の女子である。彼女はいたって真面目な児童であったことが日記からうかがえるのであるが、この日の日記で激しく叱責される。彼女は「鉄拳を下された」ような衝撃を受けて落涙し、「真に頑張ろう」と決意を新たにしたと、後に記している。

日記には何を書くべきなのか?

「夏休みの日記」1932年7月27日(『近代日記コレクション』)にはある日記に対する教師の寸評として

この文日記としては相応しからず。いくら文がよく出来ていても日記には日記文が必要。此の文、他人に見せることを予想している。日記は自分が見るもの」(出典書 p.26)

と記している。

国語教育が成立した1900年(明治33年)は、言文一致運動、写生文の流行もあり、教材として日記帳簿が盛り込まれている。そこでは、「ありのまま」を「素直」に書き記すことを求められ、「自分しか見ないものであるのだから、一切の隠し立てをすべきではない」とされた。実際には教師に提出を義務づけられているにもかかわらずだ。そして、教師(国家)が考える「らしさ」を逸脱する記載があれば、日記指導はそのまま生活指導に直結したのである。

「日記は、その日その日の生活表現摘要であり、備忘録であり、生活反省であり、自照文学でなければならない。教師にとっては、日記の形態による生活表現を錬成するとともに、それを通して児童の個的生活を理解し生活指導の重要な機会を把へることになる。あくまでも綴方教育は表現指導を通した生活指導に生きなければならない」
滑川道夫『生活形象綴方教育の実践構築』弘文堂 1935  p.189(出典書 p.90)

こうした「日記」の傾向は軍隊においてさらに顕著である。

軍隊日記

p.33

この前日の日記を彼は途中で書けなくなってしまった。そこで上官は「何デモ記スンダ恐ルルナ」と書き込んでいるのである。「自己の内面の不調は軍隊生活において秘匿すべきではなく、素直に告白して上官に知らしめなければならない」

だが翌月2月14日、彼は日記本文を書けなかった。それに対して上官は「日誌ヲ怠タル様ナ事デハ駄目ダ」と叱責する。

日記を綴らないことがなぜ、駄目なのか? ドナルド・キーンは米軍においては敵への情報流出を危惧して、日記は禁じられていたという。
日本においては、学生が日記を書くことを義務付けられているのと同じように、軍隊においても日記は義務であった。それは定期的に上官の「検閲」を受け、朱書きの激励や注意を、自らの糧としてありがたく吸収した。という。

何も書かないことは逸脱であり、本心を書いてそれが軍隊精神に反していればそれもまた逸脱として矯正される。まして、「嘘」を書けばそれは逸脱を通り越して反抗とみなされたであろう。

日記教育

p.61

これは、内藤半月堂(1972年(明治5年)創業)の市販の日記帳であるが、学校名が印字されている。1895年はまだ博文館も小学生用日記は刊行してない。

p.65

まことに小学生らしく、放課後の遊びや、厳格な父親のエピソードにあふれた日記だ。一つ一つのエピソードに教師は褒め、注意喚起し、叱咤激励するのであるが、その内容は全て「生活指導」といえるものばかりである。

子供は褒められればうれしい。褒められるために、求められる児童像に自らを重ね合わせようとするのは自然なことであった。それは反復され「規範」は内面化されていく。教育現場では日記はそのように用いられていたのである。

炎上する日誌

最後にキリスト教主義の「忠愛寮」の「忠愛寮日誌」を紹介する。本来は寮生による朝の礼拝の記録だったが、そこには生徒たちの信仰に対する赤裸々な告白を真面目に記すことが求められた。

日記は「私的・内面」記述であり、日誌は「公的・事実」記録であるとするなら、「忠愛寮日誌」は後者のはずであった。だが、この日誌の興味深い点は、みんなが書く(読む)ところに私的感想を記したところにある。そして、その記述について、欄外に、他の寮生が忌憚ない意見、感想を追記するという特異な状況となったのである。

p.183

執筆者の信仰に対する持論と、欄外の批判。

p.183

執筆態度に不真面目なところを見出し、批判が書き込まれ、激した言葉の応酬となる。

P.186

炎上状態。

この日誌の最後のページ近く(1946年(昭和21年)3月18日)には、

此の礼拝日誌も将に終わらんとしている。此の一冊は学生諸君の真心のほとばしりだ。愛惜に堪えない。と同時に自分がその中にあってゐた徒に頁を汚したのではないかとそれを恐れ愧じる。(中略)この一冊は寮と共に永く残る。寮の宝である。此の日記が使はれなくなった後も、時に取り出して振返って見たい。今朝の自分の空疎な祈り、まだまだ勉強が足りない。充実した熱い祈りを祈りたい。(p.192)

とある。

おわりに

私たちは「書く」者である。だが、「書く」者として生まれついたわけではなく、自然に「書く」者になったわけでもない。私たちはなぜ、書くのか。いかにして書くのか。それは「書かされている」のではないのか。そんなことを常に自問しながら、ノートと向き合い、ペンを持ちたいと考えている。

今回紹介したのは全560ページの内のほんの僅かな部分でしかない。「日記」に関しては、今後も機会があれば取り上げたいと思う。

 

 

 

 

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始発の町 ―Here we go!

Posted on 18 2月 2018 by

外ばかりみていると おなかがすくし
内ばかりみていると せなかがさむい

まわりくどい 手順を踏んだ
ぎうぎう詰めの しゃぼん玉

囚われてなんかないって 思わないで
囚われているからなんて 諦めないで

前後左右 四方八方 立ちはだかる壁
だけど「床」と「天井」は 筒抜けだ
(チューブはループしてるけどね)

閉じ込められているなんて 失望しないで
護られているだなんて カン違いしないで

出たいなら入れば? 入りたいなら出なきゃ!
それを「旅」だなんて 甘えないで

ネットは広大だとか 世間は狭いだとか
テキトーなとこを クリックしてないで

鎖につながれていてムカつくとか
宇宙サイズの鳥籠ならばOKとか 茶化さないで

自分/人 を信じる vs 自分/人 が信じられない
そんな 馬鹿も 休み…休み…に…し…て…

「分んない」だとか分かったふりはもうしないで

踊りに往くよ
始発に乗るよ

行き先は着いた先
始発まで過ごす町

(GO)

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質問集

Posted on 11 2月 2018 by

001.人の日記に登場するにはどうすればいいですか?

002.日記に嘘ばかり書いていれば人生そのものを嘘にできるでしょうか?

003.引越しの際、ダンボールは何箱必要ですか?

004.ノートを読み返し、完全に忘れていた言葉を書き出してください。それは誰の言葉ですか?

005.コップ一杯は何文字ですか?

006.書くことは「狩猟」ですか?「採集」ですか?

007.書くことは後ろ向きに進むことですか?

008.自問自答を繰り返してください。先に泣いたのはどちらですか?

009.ノート・手紙・写真、焼くべきなのはどれですか?

010.ノートとは、どちらかといえば、コップですか? 蛇口ですか?

011.寒い夜のノートと、暑い昼のノートとでは、どちらが重たいでしょう?

012.想像上のノートを思い切り放り投げてください。飛距離はどれくらいでしたか?

013.自分を「あなた」と呼んで日記を書いてください。わかりましたか?

014.自分を「彼」または「彼女」と呼んで日記を書いてください。あなたは何処に立っていますか?

015.2018年2月7日の『相棒16』に不動産屋の役で出演していた人に見覚えがありました。ボキャブラ天国に出ていたコンビの片方ですが、コンビ名も思い出せません。仕方なく検索したところ「プリンプリン」の田中章さんだとわかりました。プリンプリンは1993年結成で、同期は山崎邦正さん。田辺エージェンシーからフリーを経て、現在は、三木プロモーションという毒蝮三太夫さんと同じ事務所に所属しています。また、田中章さんはABPincというエージェントにも所属しているそうです。映画、ドラマ、舞台と俳優業でキャリアを積んでいらっしゃいます。さて、こんな情報を教えられたあなたはどうしますか? ちなみに、相方はうな加藤さんです。

016.何を期待してこのサイトを開きましたか?

017.このサイトで読みたい記事はどんなものですか?

018.棚から薬が入った瓶が見つかりました。どんな薬ですか?

019.全く意味不明なものを書いてそれを解読してください。解読の鍵はなんでしたか?

020.あなたにとって「フィラデルフィアエクスペリメント」とは何でしたか?

021.何も考えなくてもいいというのは楽ですか? 苦ですか?

022.模範解答は偉そうだとは思いませんか?

023.ノートが、切り裂かれた世界の断面だとしたら、インクは血でしょうか? 涙でしょうか?

024.踊る人形で一頁を埋めた場合、やはり最頻出文字がEである確率はどれくらいでしょう?

025.獏はノートを取りません。何故?

026.寺山修司さんは手相を変えようと五寸釘を手にしましたが、あなたが手にしているものは何ですか?

027.ブラフでレイズするとき、傷むのはどこですか?

028.タイムカプセルを掘り出しておいて「開けない」という選択肢を許容できますか?

029.自分の最期のノートを想像してください。インクは何色でしたか?

030.サイコロにまかせてこっくりさんをしたらダダイズム気分を味わえますか?

031.怒鳴るノートと囁くノートの見分け方を教えてください

032.どうしても書くことが躊躇われる単語を、手持ちの最も高価な筆記具で書いたら、後悔は消えると思いますか?

033.What do you want ?  Is it necessary ?  (What is LOVE ?)

034.世界から争いを失くすにはどうすればいいですか?

035.あらゆる経験は五寸釘で脳を引っ掻き回されるようなものです。他にかゆいところはありませんか?

036.理想のノートが手に入りましたが15ページしかありません。使えますか?

037.036のノートに、何も見ないでパーマンを書いてください。残念でしたか?

038.シャーレ状と試験管状。同じ容量ならどちらを選びますか?

039.あなたのノートが出版されることになりました。帯は誰に書いてもらいますか?

040.結局は、熱量よりタイミングだと思いませんか?

041.紀元前のメソポタミア。ノートは帳簿の余白から生まれました。そう聞いてうれしいですか?

042.「交換日記」と「日記交換」の違いを述べよ

043.あなたのノートの内部に他人が潜んでいます。一緒にコンビニに行くフリをしますか?

044.全てが夢だったら何だっていうんですか

045.身体だけが大人になったんじゃないと、ノートで説明できますか?

046.電気について知っていることを暗くなる前に全部書いて下さい。それは光りましたか?

047.高く飛びますか? 深く潜りますか?

048.尊敬したいですか? 尊敬されたいですか?

049.先攻ですか? 後攻ですか?

050.ノートを書くのに適した環境は、何にとって適さない環境といえるでしょうか?

051.二分四十三秒後、あなたは何問目に取組んでいますか?

052.なぜノートはこんなにも多種多様なのでしょう?

053.二億円で足りますか?

054.仮想ノート取引所から盗まれた実体のないものとは何でしょう?

055.萩原聖人さんに「お前は誰だ?」と問われ続けています。「あなたは誰ですか?」

056.菅野美穂さんが首だけで笑っています。日誌に「化物化物化物化物」と連記したいですか?

057.あぶり出しが通用するのは何歳まででしょうか?

058.半濁音のマルのサイズ感をどう思いますか?

059.まず手紙を書きます。次にその手紙から重複する文字を消します。続いて残った文字のなかから広辞苑の見出し語になっている言葉を作れる組み合わせを消します。そうして残った文字が「な・ぱ・を」の手紙と「と・れ・へ」の二通の手紙のうち、ラブレターだったのはどちらでしょう?

060.文字が三次元になる四次元において心は何次元で表されますか?

061.今日すれ違った人々のうち、自分と同じノート・手帳を使っていると確信できたのは何人でしたか?

062.「蝶結び」を言葉だけで結んでみなさい。たて結びになりませんでしたか?

063.サイクルロードレーサーはアスファルトの囚人だといわれますが、文字はノートの囚人でしょうか?

064.ノートが護っているものは何ですか?

065.文字とは記号でしょうか? 絵でしょうか?

066.ノートそのものの意味って何?

067.あなたの本当の両親のことを聞かせてください

068.声と文字の違いを尻文字で教えてください

069.パンがなければケーキを。ではノートがなければ?

070.「の」という字を何回かいたらゲシュタルト崩壊しましたか?

071.父の最近の日記を読みたいですか?

072.母の若いころの手紙を読みたいですか?

073.あなたのノートを解禁するのは子供がいくつになったときですか?

074.猫がポケットに突っ込んでいたのは、どんなノートだったでしょうか?

075.あなたは何本の樹木をノートとして消費してきましたか?

076.書いた文字を繰り抜いたことはありますか?

077.色紙に本域でサインをして、○○さんへ と書いてみませんか?

078.砂に書いたラブレターをデジカメに収めた瞬間に失われたものとは何でしょうか?

079.書いている最中、ノートとペンは脳の何割を侵食していますか?

000.今、何問目?

081.どうしてノートを「とる」というの? 何か盗んでいるの?

082.ノートを解放する、とは具体的にはどんな活動でしょう?

083.初めての言語で挨拶したときの匂いを教えてください

084.またの名、は何ですか?

085.諳んじている詩を最後の行から朗読して下さいますか?

086.Notebookersのライターの誰かになりきって一頁書いてみるのはどんな気分ですか?

087.カフェではコーヒーで、ラーメン屋では汁で、何か書き留めておくというのはいかがでしょう?

088.匂い、臭いを記録する最適な方法はありますか?

089.エレベーターの上昇中と下降中とでは使用する接続詞が変わると思いますか?

090.どうせなら100問にすればいいと思いますか?

091.Notebookersの画像検索はもうやってみましたか?

092.「お客様のなかにNotebookersの方はいらっしゃいますか?」この時求められているスキルは何だろう?

093.達人のノートのイメージを教えて下さい。

094.ノートだけあって筆記具がない場合は、血や便を使ってでも書きたいと思いますか?

095.ノートのベッドは硬くて冷たいでしょうか?

096.ノート歴は何年ですか?

097.万年筆歴は何年ですか?

098.投げやりになってきたと感じますか?

099.プリンプリンの結成は何年でしたか?

100.私はNotebookersですか?

(百式)

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結び目は開いているか (おまけ:1月のマンスリー絵日記)

Posted on 04 2月 2018 by

感じる事が景色になる
景色と心は結びついて
互いを互いの条件とし
不可侵条約を締結した

目を開けば広大な景色
逆遠近法の平行線世界
結び目を上手に隠して
開放的世界を演出する

疑ったら手打ちになる
そんな景色から出たい
関係がかわってもいい
何か打つ手はあるのか

結びは結ばれていない
結ばれてるそれぞれは
結び目に安心しきって
小さく鼾をかいている

原初からやりなおそう
景色と心をオープンに
日常の景色を吟味する
新たな心で発見しよう

奴らが結託しないよう
同じ轍を踏まないよう
全てノートに記録して
なんの目印もない道へ

見たことのない景色を
思いもよらない未来を
ありえなかった現実を
知りえなかった過去を

むすんでひらいて手をうってむすんで
またひらいて手をうってその手を上に

(結界)

おまけ:1月のマンスリー絵日記

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これがNotebookersの生きる道 〜Notebookを味方にするための守破離×5〜

Posted on 03 2月 2018 by

ソウル・Notebookers道!

こんばんは、サオリです。
今宵も Good Notebooks にココロ踊らせる時間がやって来ました。
ゲストはマイg……おぉっと、いなーい。

お届けするのはこの曲。
セ・ラ・ヴィ 〜女はNotebooksに忙しい〜

そんなわけで(どんなわけだよ)、みなさまNotebookers.jpへようこそ!
何かしらの流れでココまでやって来たはじめましてさんから、
むしろココで何年も記事書いてるぜっていうベテランさんまで。
この記事に辿り着いたみんなにとって、何らかの役に立つ記事を書ければいいなって思っているよ。
ぜひこのサイトを、楽しんでいってね!

さて、今宵の話題。
「これがNotebookersの生きる道 〜Notebookを味方にするための守破離×5〜」ですって。

2017/12/29 Notebookers Global Communication(以下、NGC)が発生してからというもの、
ノートブックで何かとミラクル起こしがちな、このワタシ。

そんなワタシから、みなさまへ。
ノートブックを自分の味方にして人生楽しもうぜって思い立ったときに
ちょっと実践してみるといいかもしれないねレベルの、ささやかなアイデアをお届けするよ!

少しでも分かりやすくしたくって、
「守×5」「破×5」「離×5」の、計15個のアイデアにまとめました。
よかったら、ぜひなにかひとつ、今日からTRYしてみてね!

【守−1】Googleで “Notebookers” の画像検索をしてみよう
検索が面倒だっていう人は、こちらをクリックしてみてね。

【守−2】ちょっと頑張れば行ける距離の、おおきな文房具屋さんまで散歩しよう
いま話題の文房具から、昔から使っていた超定番文房具まで、大抵の文房具は揃っているわ!
目で見るのはもちろん、試し書きしたりページめくったり、五感フル動員で文房具を体感してみて。

【守−3】逆に、あなたのおうちから一番近くにある文房具屋さんに行くのもまた、ステキよね
何十年もお店の奥底に眠っていた、思いがけない文房具に出合えるかも?
文房具でタイムトラベリングまでできちゃうなんて、アメイジング!

(守−2、守−3を実践したなら、きっと手元にステキなノートブックがあるはずよね)
(そう信じて、以降続けるよ)

【守−4】そのへんのペンを片手に持って、目の前にあるノートブックを開こう
ノートブックを、開こう。
気分が乗らなければ、開いてすぐ閉じちゃっても無問題。
ペンを片手に持っていれば、文字でも絵でも図でも表でも、すぐにノートブックに叩き付けられるわ。

【守−5】「1日1回ノートブックを開く」を、根気よく毎日続けてみて
気分が乗らなければ、開いてすぐ閉じちゃっても無問題。
手段はどうあれ、【守】フェーズのうちにノートブックに慣れることが、肝要。


【破−1】身の回りの荷物を、いったん整えよう
そろそろ、ノートブックや筆記具、マステやらふせんやらで、しっちゃかめっちゃかになってない?
とりあえず机の端に、バラバラになった文房具をきれいにまとめよう。気持ちがすこし、落ち着く。

【破−2】ついでにカバンやポーチの中身も、いったん整えよう
カバンもポーチも整ったら、足取りはより軽く、距離はより遠く。
一気にモノゴト、動くはず。

【破−3】そろそろ、いつものノートブックに“違和感スパイス”をかけてみない?
いつもより雑な字で書いてみるとか、手でちぎってたマステをカルカット使って切って貼るとか。
でも客観性は忘れないで。あまりに羽目を外し過ぎると、それはそれでただおかしいだけ。
周りからもおかしく見えるし、もう一人の自分からでだって、おかしく見えてしょうがない。
「いま自分は、違和感スパイスをかけている」冷徹なもう一人の自分から、そう問いかけてもらおう。

【破−4】好きな歌手の好きな曲の好きなワンフレーズを、しばらく自らの行動指針にしてみない?
ワタシの行動指針フレーズは、「理論武装に笑顔は不可欠」

【破−5】あなたが住む国の一般的生活リズムからちょっと外れた時間帯、Instagramに写真ひとつアップ
あなたが住む国でない誰かが、きっと「いいね!」を押してくれる。
Instagram友達が、また一人増えたみたいね。

【離−1】InstagramレベルのEnglishの読み書きなら、ローライングリッシュ本がおすすめだよ!
ローライングリッシュ本=SPEAK ENGLISH WITH ME!
世界のInstagram友達とのコミュニケーションが、もっと楽しくなるはず。
そう思わせるきっかけをくれたNGCのお相手aina(aina.kristina)には、感謝してもしきれない!!

【離−2】ノートブックタイムだけでも、額全開ヘアアレンジ
ノートブックと集中して向き合うための、一種のルーティンワーク。
どうせ家でしかつけないヘアバンドを、先月3本購入した。
3本ともベーシックカラーなんだけど、いずれも適度にアホ要素があるのが極私的高ポイント。

【離−3】「フシがある選手権」開催
ルールや空気感は、漫画または映画『セトウツミ』参照。超がさつ客観視のキレ味増強に役立ちます。
ドラマ版セトウツミは、瀬戸と内海だけでなく脇役陣までキレッキレ。
田中君とハツ美ちゃんが程よくイラつ……、ってゴリラ先生www

【離−4】お気に入りのハンドクリームを、いつもポーチに入れておく
松浦弥太郎さんの本で読んだ手法、いただきました。
執筆仕事の前に、ハンドクリーム。ついでに手のひらマッサージもすると、血行よくなる気がします。

【離−5】「行こうぜ Noteookの向こうへ」スピリットで、ノートブックとたのしくあそぶ


閑話休題、の、逆バージョン(本線から堂々と脇道に逸れる)
2018年に入ってからというもの、資生堂さんの文房具モードが本気な件。
ものすっごく、わくわくする。
あれもこれも、発売が待ち遠しい。年甲斐もなく。

【PR 2018/01/16】
資生堂、女子高校生と共創するオープンイノベーション型プロジェクト「POSME」を開始~社内組織「イノベーションデザインLab.」による新たな価値創造~

【PR 2018/01/25】
資生堂PLAYLISTがカラー&メイクを自由に楽しむマルチカラーアイテムを発売。

いまワタシが注目する文房具ブランド総合ランキング第1位は、資生堂さんです。って、あれれ……?

それでも前に行くしかないんだし、角度変えればまたイイ感じ。
になる、はず。

それでは、さようなら〜

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Note of the note ―ノートの調べ p.3 南方熊楠さんの縁起するノート

Posted on 28 1月 2018 by

はじめに

南方熊楠について語ることは、つねに多くの事を語り落とすこと、に他ならない。だが、彼の「知性」は「粘度をもつ全体性」としてあり、微細なことについても、広大なことについても、その「全体」が密接な連関をもって蠢くことによって、最適解を構成する。部分=全体。いや、「部分などというものが存在しない知」こそが、彼の知性なのだ。だからこそ、私がこのように紹介する資料の一つ一つにも、南方熊楠という巨人の全貌が映し出されているはずだ。そう信じなければ、南方熊楠を語るなどという大それたことに手を付けることなど不可能だから。

1.「ロンドン抜書帳」と熊楠愛用の机

(下掲書 p.31)

大英博物館にある読書室。そこは四百席を一堂におさめる大ドームだ。熊楠は、1895年4月に、この読書室での正規閲覧許可を得た。この許可は、通常のルートで得たものではなく、熊楠の博物多識を目に止めた博物館の一要人の知己を得たことによる、”特別入口”ともいえるものであった。

熊楠は500冊の書から十数ヶ国語を駆使し、写真にあるような分厚い抜書ノート53冊をものにした。このノートには、単に抜書のみではなく、部分訳や注釈と思われる書き込みもなされており、読むそばから、自らの「知」を拡張していったことがうかがえる。(下掲書 牧田健史  p.24 を参考とした)

出典

『太陽』1990.11. No352

※南方マンダラについては、『森のバロック』中沢新一 せりか書房 より 抜粋した

2.原稿腹構(珍事評論?)

(同書 p.18)

ロンドン時代に制作した新聞のための原稿用腹構か? 原稿用紙である必然性を完全に失った使い方だ。このカオスとしか見えない記法が、熊楠の「知性」をすっきりと整理し、新たな「知識(秩序)」をもたらすのであろう。原初の混沌がカオスではなくカオスモスであるならば、それは蓋をあけるまえの量子もつれ状態にも似た、全知全能の位相に近似しているのではないだろうか。

3.菌類彩色図譜

熊楠は顕微鏡を覗きながら画用紙に鉛筆で輪郭をとり、ていねいに彩色をほどこしていった。図譜は数千点に及ぶ。(同書 p.10)

(同書 p.21)

4.「十二支考」腹構

(同書 pp.22-23)

雑誌「太陽」に「十二支考」を書くにあたって、新聞紙の刷り出しの裏面で構想(腹構)を練った。
錯綜する言葉の地図? いや、これこそ、熊楠という「知」にとっての明晰な航路図なのである。

5.書簡

熊楠は手紙好きだった。一日のほとんどをキノコや藻、粘菌などの顕微鏡での観察に費やすため、めったに外に出ることがない。それで同じ町内の人にさえ手紙を書いて持たせる。まして遠くに住む人には用件を思い出すたびに手紙を書く。朝・昼・夜と一日に同じ人に三通の手紙というのも珍しくない。いったい一生に書いた手紙は何万通になるのか…… (同書 p.26 中瀬喜陽)

(同書 p.26)

6.日記

筆まめに日記をつける。その日にあったこと、読んだ本。聞いた話。つまりはライフログである。記述は簡素で、箇条書きに近い。

(同書 p.63)

7.南方マンダラ(この項のみ『森のバロック』より)

明治26年10月31日夜。ロンドン滞在2年目の熊楠は、若き真言僧土宜法竜に出会う。西欧科学のシステムによる限界を看破し、別の「知」を模索していた熊楠は、彼と意気投合し、彼がパリへ発つ11/4まで、毎日論議を繰り返した。その後は長大な往復書簡(23通が現存)によるやりとりがなされ、「南方マンダラ」といわれる「存在の理」の思想が明らかになったのだった。

「南方マンダラ」その1

このいたずら書きのような線に意味はない。くしゃくしゃとしたいたずら書きであれば、どのようなものでも、南方マンダラのガイドとなりうる。つまり、これはマンダラそのものではなく、「諸不思議」をつなぐ「すじみち」の可能性を示したものである。

南方マンダラ その2

因果は絶えず、大日は常在なり。心に受けたる早晩より時を生ず。大日に取りては現在あるのみ。過去、未来一切なし。人間の見様と大きく反す。空間また然り。故に今日の科学、因果は分かるが(もしくは分かるべき見込みはあるが)縁が分からぬ。この縁を研究するがわれわれの任なり。しかして、縁は因果と因果の錯雑して生ずるものなれば、諸因果結体の一層上の因果を求むるがわれわれの任なり。

さいごに

繰り返し繰り返し通いたいノートである。

 

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旅先のToday’s TRAVELER’S notebook/2018冬・ 魔境小田原真鶴編

Posted on 27 1月 2018 by

ちょっくら、旅してきました。
あの、あの大雪の日でした。
あえて、旅、決行しました。

旅の計画動機は「小田原らへんの郵便局で風景印収集したいな〜♪」程度だったのに、
いざ当日になるやいなやの、寒風大雪サバイバルモード。
えっ。風景印って、こんなに過酷な思いして収集するモノだっけ……?

小田原も真鶴も、気候のせいでひどく魔境感が漂っていた。
ただ、「魔境感」の制限のなかで、精一杯、馬鹿馬鹿しく旅できたと思う。

撮影にいちいち迷ってると凍えるので、脳内は常に高速回転。
結果、街をスクラップしながら、小田原と真鶴を疾走できた。
(あくまで気持ちの面で疾走。ほんとに走ったら、すってんころりんハイリスク)

ノートに記録する手段は、書くことだけではない。
「旅先のToday’s TRAVELER’S notebook」として写真におさめる方法だって
私にとっては、旅の記録になるのです。

みなさまにも、少しばかり魔境小田原真鶴の空気をおすそわけ。

郷土の偉人、二宮尊徳(金次郎) 代表的教訓「譲って損なく奪って益なし」

ニノはどこを見てるのか

真鶴駅近くの屋根付き歩道橋。雪がトラベラーズノートに着地した。

16:46 真鶴駅(JR東海道本線)



……えぇと、言っていいですか。
雪降り積もる日にトラベラーズノートのある風景写真なんて、北の血筋なしの私にはムリ!
寒すぎて寒すぎて、トラベラーズノートの配置がぜんぜん決まらなかった。早々に、断念。

トラベラーズノートのある風景写真が撮れない場合の緊急対応として、
持ち物、ならびに身につけている物と一緒に、風景写真を撮ってみた。
寒さに追い込まれながらも、極めて雑にシャッターを切った……と、記憶している。

小田原の足元には北条氏。この日はトレッキングシューズ装備で、大正解。

14:20 真鶴駅。強風びゅーびゅー吹いてきて、リボンが大変よくなびいた。

ぜんぜん景色が開けない。

真鶴の人々のホスピタリティが身に染みた。郵便局員さんもタクシーの運転手さんもあたたかい。バス停代わりに、長いこと郵便局で休息をとっていた。

なんだかんだで無事に帰れた。終わり良ければすべて良し。



小田原と、真鶴。
次はぜひとも、よく晴れた日に行きたい。

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neokixさんからの挑戦状#6 に応ふ

Posted on 21 1月 2018 by

neokixさんから、お題がでました。

neokixからの挑戦状  Posted on 18 1月 2018

その#6 をやってみました。

6.自分自身の何かしらを祝って,セルフ寄せ書きを書いてみよう

祝うこと:Notebookers ライターになって二周年おめでとうありがとう。

注意したこと:どうすれば「寄せ書き感」がでるか?

以上を踏まえて、このようになりました。

いかがでしょうか?

今後も、「Notebookersお題」にとりくんでいきたいと思います。(104)

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栞筏

Posted on 14 1月 2018 by



栞はメモにする
栞の現在位置と
そこまでの記録
栞は私の索引だ

使い古した栞は 新しい栞を挟み
トラヴェラーズ 再読想起関連付
ノートブックへ 私は栞によって
そして破棄する 読書を実感する

ノートブックが ノートブックは 目次であり目印
世界を体験する 世界を読み進む 手掛りかつ手引
私のこれまでを 私にとっての栞 私の存在を示す
記録するのなら にほかならない 世界の中の位置

        ならば私もまた         栞は途上に挟まれ
        一枚の栞である         読み終えた時には
        世界という本を         無用の長物となる
        ここまで読んだ         私は私の栞である



                             (花筏)

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獏部はじめます と 12月のマンスリー絵日記

Posted on 07 1月 2018 by

新年あけましておめでとうございます。本年1月20日でライター2周年のピースメーカーです。獏が好きです。なので、獏部を始めます。

(制限しない人)タカヤ・モレカウさん。ありがとうございます。

獏部 Welcome to Tapirs Club

獏の健やかな繁栄を願う活動 を行います。

これまでの個人活動

Twitter

twitter上では #獏部にて「獏をみかけたらバク!バク!と騒ぎながらリツイートする」という活動を行っていました。また、獏についての気づきを、書いてたりもしていました。

「@piecesmaker1 wikiのジャイアントパンダの項  妖獣獏=パンダ=マレー獏。竹を食う→弓矢を食う→金属を食う→金属=貴金属+武器→富を蓄積する+害するものから守る→宝船のマーク+悪夢を食べる。白黒だから混同された説。 鼻のせいで、象とも混同される。継接ぎ動物といわれる由縁 」

Notebookers.jp

こちらでは、以下の二つが獏関連の投稿でした。
2016.10.23 獏園(借) http://notebookers.jp/?p=37136 (カテゴリー象部として)
2016.12.18(獏)⇒象獏⇒(象)獏 http://notebookers.jp/?p=37512(獏部タグ使用)

My Traveler’s Notebook

上記投稿以外のある程度まとまった獏記述はこの程度。
白居易 獏屏賛 20170427(世界獏の日)

「獏=パンダ+象」説20170216

獏部の活動方針

「獏部」というからには、活動内容の指針を書いておかねば。

獏が好きで、獏について何か考えたら、あなたはもう獏部部員。あとはそれを各々公開していくだけです。

私と獏

私の中で、獏について考えることを、分類(仮)してみました。これらは越境自在であり、追加自由です。

 伝承獏課

「悪夢を食べる」に代表される獏にまつわる伝承を研究する課。各係を横断的に、「伝承と実在とのミッシングリンク」を探ったり。

朝田寺書院(客殿)廊下:獏図(杉戸)_曽我蕭白
(朝田寺 ~道明け供養と蕭白・花の寺~ より)

 建築係

〇自社仏閣にみられる獏
こういうところにわりといるらしいです。見つけて報告。縁起とか。

Baku-Figur im Kōzen-ji in Tōkyō

(KAMIGRAPHIE Bakuより http://www.univie.ac.at/rel_jap/kami/Baku)

文献係

伝承獏のことを知りたい。

原文《白居易;貘屏贊》
貘者,象鼻犀目,牛尾虎足,生于南方山谷中。寢其皮辟瘟,圖其形辟邪。予舊病頭風,每寢息,常以小屏衛其首。適遇畫工,偶令寫之。按山海經,此獸食鐵與銅,不食他物。因有所惑。
遂爲贊曰:邈哉其獸,生于南國。其名曰貘,非鐵不食。昔在上古,人心忠貞。征伐教令,自天子出。劍戟省用,銅鐵羨溢。貘當是時,飽食終日。三代以降,王法不一。铄鐵爲兵,範銅爲佛。佛像日益,兵刃日滋。何山不鏟?何谷不隳?铢銅寸鐵,罔有孓遺。悲哉彼貘,無乃餒爾。嗚呼!匪貘之悲,惟時之悲!
<口語訳>
貘という動物は,象の鼻、犀の目,牛の尾、虎の足を持ち,南方の山地の谷の中に生まれる。その皮を敷いて寢れば湿気を避けることができ,その形を絵に書けば邪悪なものを避けることができる。私は昔、頭痛を患い,寢床で寝るたびに,いつも小さな屏風で自分の首を(周囲に屏風を立てて冷風から)守った。偶然、画工に出遇い,この人に頼んで、この(貘の)姿を屏風に描かせた。山海經を参照すると,この獸は鉄と銅を食べ,他の食物を食べないそうだ。これを読んである考えが浮かんだ。そこで屏風の賛辞を作った。
何と遠くからきたのか、この不思議な獣は。南の國に生まれ。その名を貘といい,鉄以外は食べない。昔、はるか上古にあっては,人心は忠実で、節操を守っていた。征伐の命令は,一人の天子から出されるだけだった。劍や戟といった武器を用いることは少なかったので,銅や鉄は大いに余りあふれていた。そのため、この当時、漠は一日中、(鉄や銅を)飽食することができた。夏商周の三代以降は,(多くの王が現れて)王の法といっても一つではなくなった。(互いの王は争い)鉄を融かして武器をつくり,銅を鋳造して仏を作った。佛像は日に日に増え,武器は日に日に多くなった。(製鉄や鋳造のため大量の木材をもやすので)どんな山でも削られないことがあろうか?どんな谷でも崩されないことがあろうか? わずかばかりの銅や鉄の余りが出ることも なくなってしまった。ああ、なんと悲しむだろうか、あの貘は。これでは、お前は飢餓に陥るしかない。ああ、貘を悲しむのではなく,時代の移ろうことを悲しんでいるのだ !
頭風;「頭痛」に同じ
適々;計らずも ・ 思いがけず ・ たまさか ・ 思い掛けず ・ 偶然
忠貞;忠実に仕え、節操を守ること
餒:饑餓

(yahoo知恵袋 2012/10/812:05:57 ohagitodaihukuさん回答より
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1095079195)

などを読んで、伝承獏のルーツを想います。

俗習係

例1:宝船の「獏」

初夢用宝船絵 秩父神社

例2・獏枕

〔改正月令博物筌  十二月〕

節分〈◯中略〉 貘枕〈貘の札、白澤といふ獸の事也と、白樂天はいへり、節分の夜、貘の圖を畫て枕とすれば、惡夢を見ず、諸の邪鬼を避る事妙也、俗に貘は夢を喰ふ獸也といふもいはれあり、(中略)五法水にて寫したる、此御像を家に所持すれば、時疫やく病うつらず、狐狸惡氣、其外諸の怪しきもの、災をなす事なし、萬一怪しき事あるか、又は怪しき病人あらば、此白澤の像の前にて呪文を唱ふれば、れいげん神の如し、近世は大坂吉文字屋市左衞門といへる本屋にて、五法水にて寫したる此白澤の像を賣る也、世間にある守札と違ひ、渉世録其外諸書に出て、正しき事なり、余も此像を家にかけて、凶事の吉事となりたる事多し、依レ之諸人の爲こヽに記す、〉 ◯按ズルニ、貘枕ノ事ハ、器用部枕篇ニ詳ナリ、

(古事類苑データベース より
http://base1.nijl.ac.jp/~kojiruien/saijibu/main/h000894.html)

その他、悪夢(獏)にかんするおまじないなどあれば。

実在獏1課

生物係

動物としての獏の習性。研究論文などの紹介 。獏と間違えやすいリストなど。

  • 世界に生息するバクは、マレーバク、ヤマバク、ベアードバク、アメリカバクの4種類です。
  • バクは、生息地である熱帯雨林や湿地帯が開発のため減少していることなどにより、絶滅が危惧されています。(「東京ズーネット」より)

獏似

出会係

獏のいる動物園について(一例)

・横浜動物園ズーラシア
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/animal/asia/MalayanTapir/

・多摩動物公園
http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?species_code=92

・東武動物園 http://www.tobuzoo.com/zoo/list/details/34/

・群馬サファリパーク
http://www.safari.co.jp/topics/entry-634.html

近くの動物園を調べて、獏に会いに行きます。

また、「獏にばったり出会ったらどうすればいいのか」を妄想したりします。

保護係

「4/27 世界獏の日 」「日本獏の日 」「獏保護に関する活動」

パトリシア・メディチ at TED Fellows 2015 「知られざる最高の動物―どうすれば救えるのか」11:32

https://www.ted.com/talks/patricia_medici_the_coolest_animal_you_know_nothing_about_and_how_we_can_save_it?language=ja#

実在獏2課

創作物係

獏が登場する創作物を作ったり、鑑賞したりしつつ、そのイメージをさぐります。

・「高丘親王は獏をみて「鼻が長い生きものだ」とおどろき、そのあと象をみて、「もっと鼻が長い生きものがいるのか」と呆れたそうです。 #獏部」 『高丘親王航海記』 澁澤龍彦
・『空獏』北野勇作 早川書房
「暮なづむ 獏は 沙漠に 棄つるべし 」 巨橋義顕 『句集 夢拾遺』 >RT しかし、獏を 粗末にするな! #獏部
『うる星やつら 2 ビューティフルドリーマー』監督 押井守 ((夢邪鬼」が「バク」を呼ぶラッパを持ち歩いていた。あたるがラッパを吹くと、ピンクの子豚のような造詣のバクが、ダンボのように空をとび、その鼻から掃除機のように夢の世界を吸い上げていった)

商標・物品係

獏を扱った物品、またどういったものに獏がつかわれているのか。また、商標等の登録状況について調べてみます。

例:ノックス https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage knoxbrain
ロゴマークのバク)に込めた想いは、「悪い夢(ネガティブな心)を食べて、良い夢(ポジティブな心)を運ぶ」という意味。とのこと。(公式HPより)

・『小学校三年生国語』 上 光村図書出版 の表紙

そして、今身近にある獏物品

あまり多くはありません……

調達係

広く、広く、「悪夢」を回収すること

参考:『獏食譚』 45の悪夢譚
http://mgkisaragi.web.fc2.com/wkh/special/bakusyu/bakusyu.htm

広報・製作係

「獏部」PR企画および、オリジナル物品の制作 ・・・未稼働です

こんな感じでやってました。さあ、みなさまもぜひ、獏のことを考えていきましょう。

おまけ

12月のマンスリー絵日記

(勧誘)

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Notebookers Global Communication in TFA 2017/12/29-31

Posted on 31 12月 2017 by

2017年12月29日、TFA(トラベラーズファクトリー@中目黒)にて、フィリピンのほぼ日&トラベラーズノートアーティストさんとちょー意気投合してInstagram即相互フォローって要約を取り急ぎ。

羽田空港にて

みんな意味わかんないよね、わたしもだよ!!!文房具好き、ノート好きやっててこんなに嬉しいことはないんだってば!!!あと文房具ライティングやってて超絶良かったよそのへんの関係者さんありがとうほんとありがとう!!!

そうそう、わたくし、ココで報告してませんでしたね。突然“文房具ライティング”ってなんだよと。
えぇと、わたくし、マジでライターになりました!!!
Notebookersライターでコツコツ書いてるうちに、なんやかんやで本職ライターになりました!!!

文具女子博の取材にも行きました。元文房具女子の名に賭けて!

きたきたーNotebookersドリーム!!!
いや、各々のNotebookersドリーム定義が違うとは認識しているけれども、私にとってはThis is a Notebookersドリームです。

会社員経験を活かしたIT企業のシステム導入事例から、文房具大好きフルスロットル記事まで。
ライティングに関するご相談、お待ちしています [しれっと差し込むPR]

【主な仕事実績】
ことりっぷWEB/この冬限定公開のお寺から、色とりどりの漬物ランチまで。知られざる魅力いっぱいの「京の冬の旅」へ
https://co-trip.jp/article/222977/

@DIME/ISOT(国際文具・紙製品展)で見つけた、手帳と一緒に使いたい文具4選
https://dime.jp/genre/423373/

『ジブン手帳公式ガイドブック2018』 執筆協力
http://amzn.to/2Bqsefy

Notebookers Global Communication 発生前のジブン手帳Biz。都内のカフェにて


さて本題。
冒頭の謎要約を、ざっくれてないけど臨場感あふれる 2017/12/29-31 ハイライトとして以下に記す。

【Notebookers Global Communication in TFA 2017/12/29】
トラベラーズファクトリー@中目黒(以下、TFA)は、年内最終営業日を迎えていた。

ノートブック以外1万円超え会計で、今年の文房具購入納め
→ ギフト包装を待つ
→ ジブン手帳BIz2018の表紙裏右側(クリーム色ゾーン)にTFAスタンプを押して遊ぶ

→ “Is this JibunーTecho?” と誰かが言っている
→ わたしに声かけてんじゃんこの娘……ってだれだよ

→“Is this JibunーTecho?” 再び
彼女は、マジで私に問うている。だから何者だってば。

→ 「イエース!イッツ ジブンテチョー♪♪♪」
→“Wow!! I use HoboーNichi Techo♪♪♪”
ココTFAなのにノートブック合わせられなくて、トラベラーズノートの話一切ナシでがっかりさせて、初対面2人ハイテンションでごめんねなんてね。

→「ワーオ!つーかあんたのトラベラーズノートレギュラーとパスポートのカスタマイズすごいやん」的な英語
→「うれしい!これは2冊とも和紙なのよ♪」「まってこいつのジブン手帳ちょーすごいんですけどまじみて(テレビ電話?の相手に伝えているらしい)」
→わーぉ!えーまって!私はちなみにトラベラーズノートのある風景写真を取るのが好きだよInstagram見ておくれ、例えばこんな写真とか……
→OKおまえのInstagram即フォローするわアカウントそれねはいはい……フォローしたよ!
→OKフォロバ……って、ちょーかっこいいほぼ日ジャン!!へぇ〜フィリピンから来たん!?

http://instagram.com/aina.kristina
彼女のほぼ日モノクロアート、ちょうかっこいい。ノン加工の即撮りノートブックがこのセンスって超絶ハイクオリティでもう言い回しとか語彙力とかほんとどーでもよくなりますよね!!!

→あそうだ、うちジブン手帳公式ガイドブック書いてるでー。まぁこれ日本語だけっぽいんだけど

『ジブン手帳公式ガイドブック2018』(佐久間英彰 著/実務教育出版)2017/8/26発売

→まじかよおまえちょーすげぇじゃん!えーさおりーしゃしんとろうぜー
→いいよーパシャリ
→サンキュー♪♪♪

→じゃあわたしTFAスタンプ試し押し用紙もらうからKITTAひとケースあげるー中古だけど。あっ試し押し用紙にメッセージちょうだい
→しらんKITTAってなによでもなんか嬉しいよ、ってかペンないよ
→I have a pen. (Biz常備のコレトルミオのブルーブラック0.3を出した状態で渡す)


まさか人生で急を要して使うフレーズになるとは。

→オーサンキューサンキュー書くわ〜ってかお主わたしのTNレギュラーサイズのウィークリーになんかかいてよ
→もちろん!光栄だよ!!!
→(おたがい書く)

→(KITTAプレゼンin English) うちにかえれば a lot of KITTA だし、いーよいーよまるごとあげるー♪
→やったーあざーす!!!

(スタンプタイム 終始無言)

→ふぅ、押し終わったわ。ほな、Have a nice trip(^^)/
→Thank you♪♪♪
→わかれる

すごいよね!コクヨすごいよ佐久間さんすごいよ!
Biz使ってたらフィリピンのフォロワー4万4千人いるNotebookerなInstagramerさんとリアルに会って適当英語でちょー楽しいひとときだよ!アウェイのTFAでジブン手帳国際化を肌身で感じるとはおもいませんでした!!!

【Notebookers Global Communication in TFA 2017/12/30】
Notebookers系でグローバル数万人規模の方にフォローしてもらうと、芋づる式に私好みの海外Notebookerさんがフォローしてくれました、数人。
私がその方々をフォローバックすれば、あら不思議。わたしのInstaTLがまぁ潤う潤う♪
好みの系統が似ている人が近づく。万国共通、類は友を呼ぶ、ですね。

【Notebookers Global Communication in TFA 2017/12/31】
aina、ほぼ日手帳公式ガイドブック2018のP75に載ってましたwww
Youこそちょーすげーやつじゃんよ!!! ainaめっちゃおもろい。超クール。かっこいい!!!

『ほぼ日手帳公式ガイドブック2018 LIFEのBOOK』(ほぼ日刊イトイ新聞 著・編集/マガジンハウス)



なんだったんでしょうね2017年ラスト3日間って!元文房具女子ドリームだし、Notebookersドリームだし、文房具ライタードリームだし、なんかこの瞬間にぜんぜん呼んでもないのにまとめてドリームやってくる歳末感ハンパなかったです!!!いままでいろいろがんばってきてよかった!!!



職業ライターとして、右も左も現在地でさえよく分からないまま駆け抜けた1年でした。特に師走。
会社員時代、「職業ライターは一匹狼」なんぞ思っていたのは大間違い。同業のライターさんに編集さん、カメラマンさんにインタビュー相手の方……等々、目の前に見えている方々だけでも、実にさまざまな立場の方が関わって、ようやく1記事なり1冊なりができるんですね。その辺、仕事をすればするほど、グサッと痛感した次第です。

文房具女子とか名乗っていた時代でさえ、2017/12/29-31の壮大な前フリだったかのように濃密でした。
何の前触れもなく突如訪れた Notebookers Global Communication の一場面、熱量含めて読者のみなさまに伝わったのなら、私は思い残すことなく2017年の年を越せます。そうであったら、さいわい。

2017年もちゃっかり投げトラ

余談ですがこの記事。私にとって101本目のNotebookers記事のようです。
Notebookersライター、続けてきてよかった!!!

Notebookerなみなさんは、今頃2017年の振り返りや2018年の抱負を、愛用の手帳やノートブックに記している頃でしょうか。ゆっくり、あたたかくして、お過ごしくださいませ。

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どっち(で)もいい

Posted on 31 12月 2017 by

どっち(で)もいい(天/地)動説
気分でかわる日々
後付けの理屈はいらない

(未生/死後)の間
足にゴム紐 ヘルメットにCCD
突撃と撤退 螺旋の軌道

どっち(で)もいい(天/地)動説
見上げる空は同じでも
空想の空は違ってくる

(空/時)間 広がりと継続の無を
想像しようと試みる
風を感じられないなら地蔵でいい

天動説の日常を送る地動説の世界で
どちらかに帰依することもなく
ゆらゆら揺れる(?/!)

                (玉響)

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もっと見つめて(Остранение)

Posted on 24 12月 2017 by

日常=平凡⇒旅 日常≠平凡=異邦人 落ち合うのは生れ落ちた場所
おっかなびっくり効率悪いのごめんなさい生まれて初めて生まれたて
まんまるでまるきりマーマレードまみれだからとりつくしまもなくて

ぼんにゃりとした五枚の皮とてんで筋違いのところにある一つのヘソ
自転車だけが漕ぎなぞれるぐるぐる溝をこすれば協奏曲第五番が鳴る
ごたすいちはろくじゃなくていちいちかけるごはごじゃなくてをかし

長さとか重さとか体積とか密度とか距離とか時間とか角度とかを忘れ
のぞいてた針の穴から見知らぬ宇宙へラクダに通り抜けられてしまえ
それはやはり「象」が適切だったのかないや「獏」か「犀」だったか



故郷喪失者だけが独逸に集う集いがあると聞けばここが私の独逸だと
それは君の独逸とも先祖の独逸とも違う独自の独逸だと言い張るから
独逸が好きですかという形に塹壕を掘り進めると彼は故郷を懐かしむ

慣れ親しんだ成れの果てなら棄てるんじゃなくむしろ拾って披露して
言いたいこと言いたくなること書きたいこと書きたくなることなんか
絶対無言完全沈黙不立文字敵性言語シチューさらさらにしちゃ台無し

どういえばいいかわからないことはどういえばいいかわからないこと
どうかけばいいかわからないことはどうかけばいいかわからないこと
着飾ったり羽目外したり反逆したり媚売ったり斜に構えたりしないで

もっと見つめて何も頼らずもっと見つめて胸いっぱいの香りをもっと
もっと見つめて耳をすませてもっと見つめてべたべたしあってもっと
もっと見つめて見つめる日常をもっと見つめて見えないはずのものを



見て見る見て書く見て読む見て考えて見て話すさあ何と相見えますか

                            (異化)

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はみ出す理由

Posted on 17 12月 2017 by

罫線に囚われない 行列は乱したい
書式は登録しない 雛型は作らない
順番通りにしない 起承転結はない
輪郭は無視してる だからはみ出す

はみ出す理由なら はみ出れば解る
はみ出す是非なら 善悪をはみ出せ
はみ出したあんこ その甘さを知り
クッキーを型抜き 不定形な広がり

輪郭の内外は同じ だけど全然違う
濃さと厚みと密度 結びつきの強度
そこに顕れる関係 それこそが存在
外から見ている目 見上げている目

事件は輪郭にある 会議室にはない
有限距離の輪郭が ∞の宇宙を囲む
輪郭は常に振動し 定型を保たない
はみ出したいのは 破りたいからだ

私は肉体の縁、肉体の辺境と精神の辺境だけに、いつも興味を寄せてきた人間だ。深淵には興味はなかった。深淵は他人に委せよう。なぜなら深淵は浅薄だからだ。深淵は凡庸だからだ。
(三島由紀夫『太陽と鉄』「エピローグ―F104」第二段落より)

(遁走)

 

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泥団子崩し

Posted on 10 12月 2017 by

第二稿
歩いてると泥にまみれるので
旅に出るなら泥を落としていきたい
せっかくの旅日頃の泥なんて持ち込みたくないじゃん
ってか
泥ついてると歩きにくいし足跡つくし
汚したくないし汚されたくもないし
せっかく新しいリフィルはさんでくってのに
表紙は使い古しでいいのかな?
……それが俺なんじゃね? なんつってみたりできるのも
旅に吹かれてるからだしね



でも面倒だ日々の生ぬるめのシャワーじゃ
ねちょねちょすばっかでちっとも落ちね
ちょと褒められちゃてうれしからって磨きあげちゃたら
ピカピカのコチコチってえらそにふんぞりかえっていやがるし
ってか
こっちが正解かもね。なぁんて思ってる自分に柔道チョップ
こだわらないことにこだわってたフクちゃんはこだわりたいことにこだわれなくなって自問自答
かわいそうやなあなたはいつも考えすぎるばか感じろ!そしてけして目を逸らしてはいけません
泥塗れはゴメンだけど磨き上げたこの泥団子はいつもきれいとてもきれいだから棄てられなくて重い
ったって旅先にまでコロコロ転がらからしていく気にはならないナリねさしがねにさすがにさ

とかこまかく決めとかなくともいんじゃねの
場面場面でいちばんヤバそなとこに滑り込めフットワークさえありゃ軽みが尊みのやばみの宇宙
つ・ま:り|泥団子崩しなんて簡単ダンカンバカヤロコノヤr
なぜならば ♪そこに~私は~いません って(略)探してませんからぁぁぁっ!! ザンネ割愛
ってか
よるべなき世のせちがらさ責任もたねばならぬこと露に一つもありはせぬ
私は私として私が私でありかつ私でありつづけることを宣誓したうえに作らず福沢諭吉じゃねーかんな

旅ゆけばまた泥まみれしもつかれ

しもつかれとは北関東地方(主に栃木県方面。群馬県・茨城県方面なども)に分布する伝統の郷土料理で、初午の日に作り赤飯とともに稲荷神社に供える行事食。鮭の頭と野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた料理である。地域によりしもつかり、しみつかり、しみつかれ、すみつかれ、すみつかりとも呼ぶ。 (wikipedia 「しもつかれ」より抜粋)

削ぎ落としナイアガラ 青い鳥小鳥何見て跳ねる 縹渺と生々流転転々と
戻るなら戻らぬための落とし文(ヌケガラ)(ドロのカタマリ)(排泄物)(世間的私)(ゴーレム)
再び出会ってしまったら杯を交わして近況報告「じゃ、また」ってもう金輪際交わらないってのに
棄ててきたんだから私が私を私になった私はすでにもう泥団子なんだから壊しto the next stage
ってか
重荷を下ろして赤んぼにむかって走れなんて黄飛鴻シリーズじゃないから殻空っぽだから泥の中



Q:泥団子のなかにあるものナァーンだ? A:泥
〈私といふ現象は〉二十二箇月の(あたくしという泥団子は よる年波の)
過去とかんずる方角から(置き去りにした抜殻の方角から)
紙と鑛質インクをつらね(紙とお気に入りのインクをつらね)   
(すべてわたくしと明滅し((すべて泥のネチョネチョし
 みんなが同時に感ずるもの)みんなが私だと信ずるもの))
ここまでたもちつゞけられた(かつてたもちつゞけられた)
かげとひかりのひとくさりづつ(かげとひかりのひとかたまりづつ)
そのとほりの心象スケッチです(そのとほりのぬかるみの記録です)
宮澤賢治 春と修羅・序より ※後段のカッコ内を除く

長くなったがみな泥だ
泥なんざ長くいじってちゃいけないよ あんまり長くすると しまいにゃお前
泥棒になるよ
おあしがよろめくようで(退場=旅立)

                                        (真景)

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