Archive | 1月, 2005

近代絵画、探し物の発見について

Posted on 19 1月 2005 by

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Edward Hopper(エドワード・ホッパー)という画家が昔からみょうに大好きだ。
パリで絵画を学んだあと、ニューヨークに出てきて活動していたらしい。「都会で暮らす人」とか、「自然に侵食された人工物」等を描いた。この何気ないシーンはかなり有名な絵なんだけど、とてつもないくらいクールに切り取られているのが好きな理由なんだと思う。ホッパーに描かれる大都市で暮らす人たちは誰も皆孤独で疲れているように見える。背後には何かストーリーを想像してしまう。そういったイメージをつむいでいくと、ざわざわっとした妙な気分を感じるときがある。それがそのホッパーの魅力だと思う。

詳しいことはわからないけど、それと似た気分にさせてくれる現代画家でEric Fischl(エリック・フィッシュル)という人がいる。今から約5年前くらいにその人の絵画を見てからずっと頭の隅っこにスタンプのようにペタンと張り付いていた。ずっと名前を思い出せず先日雑誌をぱらぱらとめくってると突然のように再び現れた。この人の絵は、何気ない人物画が多い。しかし何かがおかしいし、じーっと見ているとどこか不安なものに到達する。その不安さがホッパーのものと何か似ている気がする。
こういった不安感とか孤独感を感じる作品は他にもいろいろあって、まったく脈絡もないのだが、Tom Wesselmanの”Bathtub  Collage”とかGeorge shigalの作品を見てても感じる。
こういった作品が持つ孤独感というのに僕は多分魅かれてしまうんだと思う。

話はずれるけど、よくこういったように何年も思い出せない曲が僕の場合よくあって、今から7年前にもとあるミュージシャンが思い出せなくて困ってたら、ゲーセンでビートマニアやったらなんとその中に収録されていた曲がそうだった。なんていうアーティストかというと「US3」のリミックスしたご存知ハービーハンコックの「Cantaloop」だった。つまり今から7年前はまったくもってジャズに詳しくなかったということだ。

頭の中に絵画が貼りつくという表現は本当にあると思う。オレンジジュースを注いでる時とか、ウインドウショッピングをしているときとか、おしりを拭いているときとかに、突然思い出す。それで必ず探しているものも、数年越しに思いつづけると必ず突然のように発見される。不思議だ。

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映画を観る目的、孤独について

Posted on 12 1月 2005 by

基本的に映画を観るという目的は、「楽しむ」ということが目的であって、複数回観直す時は「手本になる」ということなんだと思う。たとえば大昔のイタリアではダビデ像みたいなカッチョいい彫像は多分若者の手本となったりしていたのだろうと思う。「俺もダビデになりてー」とか美容室にいって「ダビデっぽくしてください」とかそんな感じ。

先日「髪結いの亭主」というパトリス・ルコント監督の映画を見ていたんだけど、主人公の彼が、陽だまりの中にいる自分の奥さんを見つめながら「常に心地よさの中に身を置くような生き方をしている」といった表現をしていた。この女性には友人も、家族もいないし、彼女自身孤独を愛してるというのが映画の中で常に象徴されている。主人公側にもほとんど知り合いはいなく、二人の結婚式は友人家族のいない状態で、数人での結婚式だった。そのまま映画の中では二人きりの生活が淡々と描かれていく。
映画自体は、とてもスイートに流れていくので普通の男性が見てもまったく面白い内容ではないのだが、僕はこの映画がなぜか好きでかれこれ5〜6回ほど観直している。冒頭の話に戻るのだけど、複数回、観直すということはおそらく手本になるからなんだと思う。僕はこの甘いフランス映画のどこを手本にしているのかというと、多分「孤独でも心地よさはある」といったところにリアリティーを感じてるんではないかなと思うわけ。おそらく「孤独は寂しい」といった考え方は僕にとってざらっとしたリアルさがない。多分、そういった考え方は世間が勝手に考えたことだと思う。

実際周辺には、孤独な人が多い。一人も友人がいない状態で、常にJAZZを聴いて、それと一緒に暮らしている人もいる。寂しいかどうかは、結局周囲の人間たちが決めている。


髪結いの亭主

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