Archive | 12月 6th, 2017

印泥は練って丸めろ

Posted on 06 12月 2017 by


ネットサーフィンしていたとき、ふと「印泥」について書かれている記事を目にしました。
「印泥」なんて言葉も知らなかったのですが、画像でそれとわかり、私も同じものを持っているので気になったのです。
記事を読み、すごく興奮しました。
自分の使い方が間違っていると知ったからです。

このね、赤いところにね、ペタペタとハンコの印面をつけて使ってました。
んが、そうじゃないんですって。
これ、練っちゃうんですって。ヘラで。
ご存知の方にとっては、なに言ってんだいまさらな、無知な者の話であることは十分承知していますが、
だって衝撃だったんだもの。
こんなふうにヘラで練って、お団子状にするのが正しい使い方だそうです。

ときどき練らないと油分が分離しちゃったりするらしい。
でも私、これを祖母からもらった時(15年以上前)以来、上の画像の通り今日までなにもしてなかった。
で、半信半疑というか、まだいけるかな、とおそるおそるヘラで(このヘラについても、そういえばそんなものが付いてたような気がするけど、いつぞや捨てたものと思われるので、セメダインに付属されてるやつで代用してます)
「印泥 混ぜ方」で検索した動画とか見ながらやってみました。
最初は固くて、「やっぱり15年以上ほったらかしだったしなあ」と諦めかけたのですが、
買ったばかりのものや、ほっぽってたやつは、器の下からドライヤーなどで温めるといい、と、
やっぱり「印泥 固い 混ぜ方」とかで出てきた指南を読みまして試したところ、これがまあ滑らかになりまして。
しばらくねりねりねりねりと、楽しく練って練って練りました。

さあいよいよ捺印してみようじゃないか。
篆刻印もあるよ。本名につく「奈」って字だよ。
なにが楽しみかっていうと、そう、普段使っているお手軽なスタンプ朱肉とは、印面が、印影が、まったく違うらしいのだ。
まずは練ったばかりの印泥で捺しました。

うん、きれい。くっきり。鮮やか。
そうね、そういわれてみるとあまり気にしたことなかったけれど、スタンプ朱肉って、インクをたくさん付けたつもりでも、いざ捺してみるとこんなに印影がはっきりしてなかったかも。
スタンプ朱肉と比較してみよう!とやってみたのが下の画像です。

ね、やっぱり薄いよね、赤がね。
印影もぼやけてる。
並べてみました。

(下のが印泥)きれい印泥!
ねりねりねりねりも楽しいし、これからは普通の三文判を捺すときとかも使いたい。
ただ、乾きが遅いという、現代社会の流れに反するデメリットはあります。ありますが、いいよね。
万年筆で書いたインクが乾く時間をも愛したり、気に入った文具を追求する方も多いノートブッカーズのみなさんならば、
きっとこの良さをわかってくださる方も多いのではと、書かずにいられませんでした。

ちなみに、私の印泥と篆刻印は、書道の先生をしていた祖母に少しだけ習っていた時期があり、そのときに用意してもらったものです。
今は書道の道具すら手放してしまったし習字は相変わらず苦手なままだけど、
このセットは自分の印でもあり、また、数年前に他界してしまった祖母の形見代わりにと大事に持っていたのです。
おばあちゃんごめん、これからは普段から使わせてもらうね。なんて思いながら印泥を練っていました。
使わないからと捨ててしまわなくて、本当に良かった。
最近、引越しをしたもので、古いものを捨て、必要なものを購入するということを繰り返しており、
ものを所有することについて、改めて考え直していた時期でした。
手放したくない、と感じるものは、それまでに使ってなくてももう捨てるのはやめようと決めた出来事でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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