Archive | 6月, 2019

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saoriさんの、毛糸のジッパーケース製作途中話

Posted on 25 6月 2019 by

このお話は、「saoriさんの、毛糸のジッパーケースを作りたい」の続きです。
こちらをさらっとでもご覧になってから戻ってきてくださると、もっと楽しいんじゃないかな。そうだといいな。

内布が決まりました

キジ科の鳥と草花が立体的に描かれた、緑青色が美しいクラシカルな雰囲気のイギリス製の布地です。

編み地と合わせてみたところ

当初お聞きしていたsaoriさんの内布イメージ(柄の好み)を振り返りますと、
「好き)エスニック系、ボタニカル系、クラシックなスカーフ柄
苦手)Cute・Pretty系、かわいい、小花柄(リバティ苦手)」

色の好みは、
「茶系、ネイビー系、オレンジ系、カーキ系、ターコイズ系、マイルドゴールド系(ゼブラ マイルドライナーの色)
ベージュの好み系統は、黄み系〜濃いめのキャメル派」
とのことでした。(前回記事ではさらっと流してましたすみません)

イメージ画像はこんな感じでした。かっこいい。

これらを踏まえて選んだ上記の鳥と草花生地、いかがでしょう。
saoriさんに送ってもらったイメージ画像からは、左下の、ジーンズ姿の女の子が寝転んでいるソファーの雰囲気に近いかな、と思っています。
そしてこれらを好むsaoriさんがスカーフを選ぶなら、またインテリアファブリックを選ぶならどうだろう、とことを念頭に探してみました。

まずはネット通販の生地屋さんを徘徊。(イメージや色柄、素材等で絞れるので便利なのです。)
雰囲気の合いそうなショップを見つけ、saoriさんにはその中からいくつか気になる生地を選んでもらいました。

その中に、私も良いなと思っていたものがあり、一致したのが上記の鳥と草花のものでした。

ネット通販だけでなく、日暮里繊維街なども一日かけて探してみたのですが、圧倒的なリバティやら和柄やらYシャツ素材やらで疲れ果て。
また、柄がいいなと思って触ってみるとニット地(伸縮性のある生地)だったり、シースルー素材(スケスケ)だったり。あるいは、これ良い!と最初は思ったものでも、冷静になってみると仏具っぽかったり(お仏壇の下などに敷いてあるああいうの)。

結局、最初に見つけたような雰囲気の生地にはとうとう出会えず。
当初のネットショップがセンスの良いお店であることがよく分かり、その上で選択することができました。
体力的に疲れましたが、思いつくことはやっておきたいですからね。

編み地のアップ

前回の記事に載せていた編み地画像。

いろいろ試し編みした結果、左端の茶トラ写真の上に乗せているものに決定したのでした。

編み地がちーさくしか写ってなくて、「ブロンズを毛糸で表現」などと言ってるわりにはどんなの編んでるか分かりにくかったですね。なので、どーんとズームアップしました。

3本の毛糸を引き揃えて編みました。光沢のある毛糸が金属っぽいのだと思う。
トラベラーズカバー(キャメル)に挟んだ側面はこんな感じ。
遠くから見ると、毛糸のジッパーケース「スタンダード」のベージュに似ています。

こんな感じの編み地となっております。3本の細めの糸を引き揃えて編んでいるため、同じテンションで編み進めないと内一本がたわんでしまったりひっぱりすぎてしまったり、一本の糸を編む時よりも時間がかかります。
なので、いつにも増してゆっくりな更新であることをここで断っておくとします。

これからやる主な4つのこと

①ファスナーを選ぶ

金具部分は、ゴールドまたはアンティークゴールドの2色から。
テープ部分は、編み地と内布に馴染み、かつsaoriさん茶トラ(トラベラーズノートのブラウンカバー)を引き立たせつつそいつも光る、的なものを選びたいと思っているのですが、よくばりすぎなのかこれがまたむずかしい。

ほんの一例です。あ、ゴールド金具のものしか写ってない…

ですが、ご存知の通り、トラベラーズカバーに挟んだとき、ファスナーは側面にくる大事な、言うなれば一番目立つところですので、いつも慎重になってしまうのです。
あまり売っていない素敵なもの、を作っていきたいので、考えぬこうと思います。

②ハトメまたはスナップボタンをつけようかな

saoriさんにお会いし、編み見本を見てもらった際、なによりも早く反応してくださったのが、試しでつけていたスナップボタン(アンティークゴールド)でした。たくさんある編み見本ではなく。
なので、毛糸のジッパーケースのどこか(広げたときの中央とか端っことか)にハトメかスナップボタンか(ボタンは不要になるのでハトメになるかな)付けようと思っています。あんな嬉しい反応してくれるのなら、なんだって付けたくなっちゃうというものです。

③ポケットを追加する

ジッパー部分と逆の、編み地のみの方に、深型ポケットをつけようと思っています。これまで、編み地のみの側には、ピンバッヂやブローチを留められますよーと宣伝してきましたが、それはそのままに、それらの留め具(裏側ね)をカバーでき、さらにA4サイズの用紙を三つ折りにしたものをスッとさしておけるような、そんな深型ポケット。そんなものを私はつけたい。
ただ、いまだに布地に迷ってまして。内布と同布じゃなんか違うなと。
深型ですので、わりと広い面積を占めるわけですし、あまり目立たず、編み地に近い色の丈夫な布でできたら良いかしらん。などと考えております。

④おまけを変える

これまで、おまけとしてコースターをつけていましたが、今回は、編み地と同糸の栞と、その先につけるチャーム(取り外し可能)をおまけにしてみようと思っています。
チャームとして考えているのは、これまた編み地と同糸のタッセル、内布と同系色のスワロフスキービーズ、あとは金属製のモチーフチャーム(鳥の羽とか植物とかのモチーフ)とかどうだろう、すでに茶トラに付いているタツノオトシゴチャームとも相性の良いものがあればなーなどと、思案、捜索中です。
アンティークボタンなんかも素敵だけど、単価がかさばってしまうかな。
取り外し可能とするのは、しおりの先につけたり、トラベラーズカバーのゴムにつけたりと、気分で気軽に付け替えられたら良いなと思ったから。
私がほしいものは、どこかのだれかもきっとほしい。そうに違いない。

以上、製作途中秘話でした。手を進めてまたお知らせします。

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川越え

Posted on 17 6月 2019 by

 校区の外れにある実家と、小学校の間には一本の川が横切っていてた。両親は幼い私を心配し、通学以外での川越えを禁じていた。当時、私の友人の多くは川向こうに住んでいた。川を越えられない私は、帰宅後多くの時間を一人で過ごすこととなった。この状態は単純に放課後の生活だけではなく、学校生活でも私を過酷な状況に置いた。

「今日ゲームやるから遊びに来いよ」
「いや、川を越えて遊びに行けないんだ」
「なんだよ、意味わかんないよ」

 変化は小さな気付きからだった。ある時、私は両親から川とは反対方向への移動を禁じられていないことに気づいたのだ。両親も私が校区の外、川とは反対側に移動を拡大することは想定していなかったのだろう。両親の定めたルールの欠陥をついた、私の最初の抵抗だった。私たちは時として、自分の置かれた環境から移動を迫られることがある。旅がもし、自分の置かれている世界から一歩踏み出し、新しい世界に接点を持つことであれば、この行動は間違いなく私の最初の旅だった。

幼い私は自転車のペダルを踏み「外」の世界へ旅立ったのだ。

 私は公園で見かけた同年代に、まるで最初からいたような顔で話しかけ、多くは知らぬ奴と拒絶され、時々仲間に入れてもらえるところで遊んだ。やがて顔見知りとなり、何人かはこの歳になるまで時々連絡をとり合えるような友人となった。最近帰省した際、当時の知人と会う機会があった。

「お前はさ、ある日気づくといたんだよ。んで、気づくといなくなってる。」
「放浪者かよ。」
「違うんだよ。なんか、こう、うまく言えないんだけどさ。」

友人には二人の子供がいて、四角いファミリーカーと四角い家(北海道の家は大抵四角いのだ)の住宅ローンを抱えながら生きている。私は相変わらず、これといって何も持たず生きている。

 東京に帰る飛行機の中で、私は会話を思い出す。両親の決めたルールも。もし、私が川越えを許されていたら、どんな人生を歩んでいたのだろう。また、

「ひょっとすると私は、まだ一番最初の旅を終えていないのではなかろうか」

とも。Dash 8のプロペラが回転を始めていた。千歳から函館を経由して羽田に帰る、遠回りの特典航空券だった。時々するこの遠回りも、超えることを禁じられた「川」を本能的に避けるための、私の妙な癖なのかもしれない。(975文字)

Switch Publishingが発行しているMONKEYという文芸誌に「一番最初の旅」について、多様な人に1000文字で綴ってもらうという企画があった。面白そうだったので、僕にとっての「一番最初の旅」について書いてみた。

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かわりつづけるからかわらない

Posted on 16 6月 2019 by

かわらないものはなにもない から かわるものはなにもない
かたときもかわらないでいる もの はどこにもありはしない
とめどもなくかわりつづける もの にはかわり目などはない

脳は諦めない

ちがっているもの どうし をくらべることは
もとよりできない かわり つづけることには
慣れることさえも 不可能 であるはずなのだ

報告可能性

かわりつづけるのなら かわりたいものに
かわろうとするべきだ かわりたいものに
かわりつづけることで かわっていく世界

意識の経験

かわりたくない むかし にもどりたい
などと祈るのは どだい むだなあがき
なにしろなにも かわる ものなどない

2019年5月のマンスリー絵日記
2019年5月のマンスリー絵日記

かわることをおそれず かわらないことをみとめ
過去と今とを比べずに 逃れようのない今の形を
満喫していく全肯定が 唯一の真実だと信じてる

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