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A story of his notebook.

Posted on 08 12月 2012 by

うまでもありませんが。
ワタシの書く記事ですので、そこはひとつ。どうかひとつ。

☆ ☆ ☆

(イメージ的には、米陸軍の対中東、砂漠の戦闘とかそんなカンジで。)

夜、砂漠に立てられた兵舎。
兵士たちが雑魚寝をしている。枕元から戦友を見上げた。
明日は総攻撃だった。軍属である以上、どうなったとしても覚悟はしている。
だからこそ、戦友は自分に、何でも打ち明けてくれていた。

生きてお前を還せなかったら、おまえの婚約者に申し訳が立たないだろうーーー

戦友から話は聞いている。
帰国したら式を挙げるのだとーーー
式の準備も手伝ってくれ、と言っていた。

一晩かけての大移動を行なった。
そして今、戦友の寝顔を見ている。

ーーーお前のへたくそな字に、
まともにつきあってる物好きなんて、俺くらいだよ

こいつとのつきあいは、8か月と少しだ。
初対面からウマが合った。
腹を割って話せる親友になるのに、時間はかからなかった。

戦友、かーーー

そろそろ東の空が明るくなってきた。
朝がくる。
戦闘開始だ。

☆ ☆ ☆

戦闘時の定位置と今日は違う場所にいる。
暗い塹壕より更に暗くて狭い場所で、ただ時が過ぎるのを待っている。
銃声と爆音がいつもより近くで響く。

戦友の心音を感じて、何もできない自分にイライラする。
今の自分にできるのは、ここにいて、ただーーー

その瞬間だった。
戦友は誰かの名前を叫んだ。銃を下ろして走り出す。

戻れ

そう叫びかけても声にならなかった。
衝撃が、身体のど真ん中を貫く。
自分の身体は、結構、頑丈なつもりだったが、ナマリ弾を打ち込まれても平気なようには作られていないらしい。

それでも、ナマリ弾は自分の身体を貫通しなかった。
そうだ、戦友を守ることができたんだーーー

今は8月だから———
俺には、まだあと130日分ほどページが残っているが、もう使いものにならないだろう。
でも、この戦闘が終わって帰国して、すぐに18か月ダイアリーを買えば、使えなかったページもそれほど無駄にはならないよな…
限定版のピーナツやSWの在庫は、まだあるだろうかーーー
18か月ダイアリーはウィークリーで、お前の好きなデイリーダイアリーじゃないけどな、ーーーフッ

☆ ☆ ☆

その兵士は、胸に受けた銃弾の衝撃で倒れはしたが、間もなく、弱々しく身体を起こした。
震える手で胸に手を当てる。
胸ポケットには穴が開いてる。確かに被弾したはずだ。
ポケットには、いつも何も入れていないのにーーー

指先に固いものが触れた。
恐る恐るポケットに手をかけ、覗き込む。
そこにあった、あざやかなスカイブルーの、ころろんとしたカタマリはーーー

「え、なんで!? なんでデイリーダイアリー、胸ポケットに入ってんの!? 俺いつも腰ポケットに入れてたのに!!」

後日。
「え、なにお前、まだこのデイリーダイアリー使ってんの」
「うん。穴開いたトコロは、よけて書いたらいいし、穴開いてないページはそのまま使えるし」
「お前の命の恩人だからなー、軽々しく捨てらんねーよなー」
「うん。でもなー、アレからこのダイアリー、変なんだ」
「なになに」
「時々、ページが湿ってるんだ。水もこぼしてないし、雨にも濡らしてないのに」

うるせーよ!おれぁノートブックなんだよ!目なんかねーよ!だから涙なんか出るわけねーだろ!!

☆ ☆ ☆

どんべさんに捧ぐ。>元記事はコチラ。http://notebookers.jp/?p=16335

(何度も言いますが)ワタシはこゆことをノートブックに書いている、ということでひとつ。どうか。

イラスト

XSなので、腰ポケットから胸ポケットへは、一晩かけての大移動(説明をしないとわからないトコロが何とも)

元記事を書かれたどんべさんに
相変わらず好きに記事を書かせてもらっているタカヤさんに
本文を見せずに、いきなり絵を描いて下さいとお願いして、描いて頂いたみなとさんに
ありがとうございます♪

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Profile: あなたと一緒に歩く時は、ぼくはいつもボタンに花をつけているような感じがします。

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