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筆圧と思考 garyou

Posted on 31 3月 2013 by

先日、草森紳一の「随筆 本が崩れる」を読みました。
来月、おなじ著者の「李賀 垂翅の客」が出版されると聞き、いてもたってもいられずほかになにか読めるものはないかと思って手に取りました。
「随筆 本が崩れる」は、文字どおり、著者の膨大な蔵書がひょんなことから崩れてしまったことについての随筆からはじまります。
これ自体、他人事ではないのですが、気になったのは、それとは別のことでした。

草森紳一は、筆圧が高かったのだそうです。
力を込めて書いていると思考が動き出すのを感じる、といっています。

そういうものなのか。
筆圧の低い自分には、よくわからない感覚でした。

去年、たまたま立ち寄った文房具店で開催されていたパイロットの筆圧鑑定を受けました。
筆圧は、A4サイズの書類を入れるケースくらいの大きさの感圧機に名刺サイズくらいの感圧部があって、そこに紙をのせて名前を書いて鑑定します。
自分の筆圧は、平均の半分以下で、ほとんど筆圧の測定されない部分もありました。

なるほど、そういえばカーボン複写式の用紙に書き込むのが苦手なのですが、それもむべなるかな、という結果でした。
年賀状の宛名だけは手書きにしようと毎年苦戦しているのですが、苦労するのは書き始めるよう自分を鼓舞する部分で、実際に書いても手は疲れません。
Notebookerとしてはどうかとも思いますが、生まれてこのかた「ペンだこ」というものができたこともありません(編み針だこはあります)。

もしかすると、キーボード入力のときもほとんど力を入れないのは、筆圧の低さと関係があるのかなあ、と思うこともあります。

ほとんど力を入れずに書いていて、だから自分の場合はなかなか思考が展開したりしないのか。
草森紳一は、思考の動き出すのを「火のつくように」と表現しています。
火のつくように思考が動き出す。
草森紳一と自分とを比べるのは身のほど知らず。それはわかっていますが、自分の場合は精々「水がちょろちょろと流れるように」なんですよねえ。

「水のほとばしるように」思考が動き出す。
そんなふうになれたらいいなあ。

Notebook & it's companions

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Profile: An experienced novice knitter, crocheter, tatter and spinner. Love Kabuki and tenugui, a kind of long hanky.

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