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好きなことを書く garyou

Posted on 02 6月 2013 by

James W. Pennebakerという学者がいます。
米国大統領選挙前のディベートなどから各候補者の使う単語を心理学的に分析する研究で有名です。
Pennebakerは、Opening upという書籍などで、「イヤな記憶やできごとを書き出すと、気持ちが楽になる」というような研究もしています。Opening upは「オープニングアップ – 秘密の告白と心身の健康 -」という題名で翻訳されました。

Opening upを読んで、なるほど、と思い、過去のつらい記憶、思い出したくないできごとをノートに書き連ねていたことがあります。
気分が楽になったか?
答えは「いいえ」です。
どんなに書いても、いえ、書けば書くほど、どんどん気分は落ち込んでいきました。

書き方が悪いのだろうか。
そう思って、もっと正直に、もっと赤裸々に書こうともしました。
やっぱりダメでした。

書くほどに、当時の記憶がよみがえります。
ああすればよかった、こうもできたのではないか。
そうした後悔だけが新たになるばかりでした。

この四月、歌舞伎座が装いも新たに開場しました。
休みをとって初日に行きました。
このときのことを、かんたんにblogに書こう。
そう思って、書き始めてみると、どうでしょう。
これが、実に楽しいのです。

舞台を見てどう思ったか、自分の目にあたらしい歌舞伎座がどう映ったか、そんな愚にもつかぬことを延々と書き連ねて、そして、気分は爽快でした。

好きなことを書くのは、楽しい。

当然のことかもしれませんが、つくづくそう思いました。

ところで、自分は「人形劇三国志」も好きです。
去年渋谷ヒカリエにできた川本喜八郎人形ギャラリーには何度も行きましたし、この四月末には飯田市川本喜八郎人形美術館にも行ってきました。

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ある日すこし早起きして、飯田に行ったときのことを思い出して書いてみました。
これまた実にいい気分です。
それは、その日一日つづきました。
イヤなことがあっても、「飯田の呂蒙のようすのよかったこと」ですとか、「夏侯惇の今にもしゃべりだしそうなようすといったら」ですとか、朝書いた直後だけに、ついさっき見てきたことのように思い出されて、気分を害することなく過ごすことができました。

どうやら、自分には、イヤな記憶やつらかったことを書くよりも、よかった体験や好きなことについて書く方が、向いているようです。

そんなこと、あたりまえだって?
そのあたりまえのことに、気づいていなかったのです。
近頃面目次第もございません。

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Profile: An experienced novice knitter, crocheter, tatter and spinner. Love Kabuki and tenugui, a kind of long hanky.

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