Happy Holiday! Notebookers! 〜アドベント2週目

Posted on 07 12月 2013 by

日、12月8日(日)、クリスマス、アドベント2週目となります。
2週目は、えー、1週目の最後で書いていたサンタクロースについて、です。

アドベント2週目サンタクロース

アメリカ式サンタクロース

■サンタクロース とは どんなカンジで?
上手いサブタイトルが思い浮かばず。
えー、1週目の記事にも書いていましたが、冬至のお祭りがキリストの生誕日とされたのと同じ頃、4世紀のトルコ、ミュラという街にニコラウスという司教がいまして、彼がサンタクロースの原型だと言われています。
三人の娘を結婚させるお金がなく、困っていた父親がいて、ニコラウスはその家に三つの金塊(金貨という説も)を投げ入れ、それが娘たちの靴下に入った、というエピソードがあり、今、靴下にプレゼントを入れる習慣となったらしい、です。

9世紀から12世紀にかけて、この聖ニコラウス崇拝がヨーロッパに広がり、12月6日が聖ニコラウスの祭日として、子供たちはプレゼントをもらえるようになったそうです。
今でも、オーストリアやオランダなどでは、この聖日を祝っているようです。
良い子にはプレゼントを、そして『悪い子はいねがー』的に、悪い子には木の枝でできたムチや、石炭などが配られるとか。

でもって。
16世紀に宗教改革が起こります。そんで、ルターの提唱したプロテスタントは、偶像崇拝NGなので、聖ニコラウスのお祭りも同じくNGになります。
が、小さい子が楽しみにしているお祭りをなくすのはかわいそうだなあ、とルターが考えたのが、ご本尊、キリストがプレゼントを持ってきてはどうか、という方向でした。

ですが、冷静に考えて、産まれたばかりのキリストがプレゼントを配るのはヘンだということ、そして、キリストそのものが偶像になる可能性があるっぽいのもNGということで、折衷案として、

『ちいさいおともだちにプレゼントをあげたいキモチはキリストから』
『実際にあげるのは天使から』

という方向で落ち着いたそうです。

で、そういう妥協案を出しているプロテスタントを尻目に、カトリックはこのアイディアを受け入れ、子供たちは、

12月6日の聖ニコラウスの聖日には、お菓子やナッツを
12月24日には、幼子イエスから、本やおもちゃを

もらえるようになったんだそうです。
今でも、南ドイツやオーストリアでは、幼子イエスからプレゼントをもらう、という言い方をするそうです。

■サンタクロース イロイロ
サブタイトルが締まらないですが。
国や時代によって、サンタクロースは、その容姿、衣装などが違っていまして。

◎シンタクラース(オランダ)
オランダのシンタクラースはスペイン在住で(なぜスペインなのか、というと、コレが歴史的しがらみによるもので、お国のエラいひとのオトナの事情があるようです)、クリスマスシーズンに、船に乗ってオランダへ来るそうです。
良い子にはお菓子を、悪い子は煙突をそうじするほうきでたたく、そうです。

◎マロースおじさん(ロシア)
もともとは悪い魔法使いでしたが、改心し、それまでの罪滅ぼしとして子供たちにプレゼントを配るようになったそうです。
マロースとは、『厳寒』『寒波』の意味で、そういう自然が擬人化されたもので、これが、えー、旧ソビエト時代、あんまり宗教色を取り入れたくないとか、コレもそういったお国の事情があったりなかったり。

◎ベファーナおばさん(イタリア)
女性サンタです。さすがイタリア!(なのか)(でも、ぴちぴちのおねーちゃんではなく、おばあさんだそうです、ミセスサンタ?)
1月6日、公現祭にやってきます。良い子にはプレゼントを、悪い子には石炭か灰を。

◎ペール・ノエルとペール・フエッタール(フランス)
クリスマスおじさんと、鞭のおじさん だそうです。
(マダムノエルも聞いたことがあるんですが、きっといるんだろうな)

◎クランプス(オーストリア)
えー、オーストリア版なまはげっぽいです。「悪い子はいねがー」と、街を歩き、ムチでひとを叩いて回るそうです。このクランプスは行列で来て、その列の最後には聖ニコラウスがいて、お菓子をくれるらしい。
なんだか、最後に希望があるという流れで、パンドラの壷みたいだ。

◎ユールトムテとユールニッセ(北欧)
ユールとは、キリスト教以前にあった冬至のお祭りのこと。
キリスト教が広がって、クリスマスが定着すると、クリスマスをユールと呼ぶようになったそうです。
(そして、トールキン教授の中つ国、ホビット庄にも、ユールという言葉があって、大晦日と元旦の二日間をさします)
(ホビット2楽しみー!)
トムテが、スウェーデン、フィンランド、
ニッセが、デンマーク、ノルウェイ、での呼び名です。
サンタクロースのようなおじいさんではなく、赤い帽子をかぶった小人。

◎イギリス
えー、やはりファンタジーの母国なのか、英国で始まった名称がヨーロッパ全体に広がりました。
ファーザークリスマスと言います。
英国にローマ軍やバイキンクが侵攻して、冬至のお祭り、サトゥルナリアと、北欧の豊穣の神フレイアの祭りが伝わり、受け入れられて、宮廷で王侯貴族たちが飲めや歌えやの大宴会を開いていたそうです。
この時、参加者からお金を集める係だったのが、冬至の喜びと希望の妖精で、頭にヒイラギの飾りをつけ、白いヒゲをはやしたファーザークリスマス、英国産サンタクロースの原型です。
16〜17世紀あたりが、全盛期だったそうです。

で、17世紀に清教徒革命が起こり、ぜいたくな宴会は禁止されます。
これでファーザークリスマスは、一度は姿を消すのですが、19世紀になって、市民たちの間でクリスマスが祝われるようになり、再びファーザークリスマスが誕生します。

なんで19世紀になって、クリスマスが復活したのかというと、これがまた、えー、俗世のしがらみが持ち込まれていて、アレなのですが。
えー、19世紀、ドイツのライプチヒで世界最大規模の商業見本市が開かれ、国外からも多くの訪問者があったそうでして。
えー、当時の英国は、ヴィクトリア女王の治世でして、えー、この女王様は、お母さん、そして父方のおばあさんがドイツ人でして、えー、要は(全然、要してないですが)商業、流通が季節を、クリスマスを動かすというアレで、イギリスの市民たちのクリスマスに大きな影響を与えたそうです。

ですが、クリスマス、サンタクロースは、こういった商業的なものではなく、本来はキリスト教と結びついているんだよ、ということで、CSルイスは、『ナルニア国物語 ライオンと魔女』で、ファーザークリスマスを、おだやかながらも威厳のある人物として登場させています。瀬田先生の名調子でもあります。以下。

『そこに一台のそりがありました。(略)そしてそのそりにのっていた人は、見たとたんにみんなの知っていた人でした。(略)わたしたちの世界のサンタクロースの絵をみると、とてもこっけいで、ばかにごきげんのようです。けれどもいまじっさいにその人とむきあった子どもたちには、そんなけはいが少しも感じられませんでした。サンタクロースは、まことに大きな人で、喜ばしげな顔をして、ほんとうにここにいるのですから、子どもたちは感動して、静かになってしまいました。そして三人とも、心から楽しくなると同時に、おごそかな感じもうけました。』
(『ライオンと魔女』瀬田貞二訳)

ナルニアのファーザークリスマスは、このようにソリに乗っていますが、英国のファーザークリスマスは、ロバかヤギに乗ってくるそうです。

そして。
映画『スリーピーホロウ』の原作『スケッチブック』を書いたワシントン アーヴィングという作家がいます。19世紀のひとです。
このひとは、現代のサンタクロースの生みの親のひとりと言われています。
1809年、アーヴィングは『ニッカボッカー氏のニューヨーク史』で、
・馬車で空を飛び
・幅広の帽子にだぶだぶの半ズボンのオランダスタイルの
・良い子のいる家に煙突からプレゼントを投げ入れる聖ニコラウス
を書きました。
衣装以外は、ほぼ現在のサンタクロースかと。

1822年、クレメント クラーク ムーアという神学教授が『聖ニコラスの訪問』という詩を書きました。
これで、さらに現在のサンタクロースに近くなっています。
・聖ニコラスが太っている
・ひげをはやしている
・陽気なじいさま
・トナカイのそりに乗っていて、それぞれ名前がついている
・おもちゃを入れた袋をかついで、煙突から家に入ること
などですが、この時点でも、まだ衣装は、赤い衣装ではなく、すすや灰で汚れた毛皮をまとっているんだそうです。やっぱり煙突を出入りしているからでしょうか。

1886年、アメリカの風刺画家トーマス ナストが、北極で子供たちのためにプレゼントを用意しているサンタクロースを描きます。これが元祖『北極に住むサンタクロース』だそうです。

ようやく20世紀に、現在のスタイルのサンタクロースが描かれます。
1920年代、ノーマン ロックウェル、ハッドン サンドブロムがニコニコ顔、赤い服のサンタクロースを描くようになり、イメージが固定されます。
(赤い服になったのは、コカコーラの宣伝イラストが一役買ったとか、これまた商業的オトナの事情があったりなかったり)
ですが、ヨーロッパでは、この頃もまだ、サンタクロースの衣装の色は、茶、赤、青、紫、白など、キリスト教の各宗派の僧服が基準だったそうです。
今でも、アンティーク風のサンタクロースのクリスマスカードなどでは、サンタクロースの衣装は、赤だけではなく、青だったり、紫だったりするものを見かけます。
商業的なクリスマスのアイコンではなく、あくまでキリスト教と結びついたキャラクターなんだよ、という意思なのかもしれない、かな?

■NORAD Tracks Santa

アメリカの空軍の本気がココにある。

NORAD Tracks Santa
アメリカ空軍の(無駄に)本気のサンタクロース追跡企画(企画、でいいのかな)です。

きっかけは間違い電話から。
1955年、クリスマスの時期に、コロラドのスーパー、シアーズが、お子様向けにサンタクロースのホットラインを設置。
ですが、その広告の電話番号が間違っていて、なんと中央防衛航空軍基地の司令長官へのホットラインの番号、を載っけてしまったらしい。
なんかもう、この時点でオースターもまっ青の偶然なんですが、その電話をとったシャウプ大佐というひとが、実に優しいというか、粋な方で、子どもたちからかかってくる電話に「レーダーで調べた結果、サンタが北極から南に向かった形跡がある」と答え、以来、中央防衛航空軍基地の恒例行事となったそうです。

以下、wikiより
1998年から毎年クリスマス・イヴになると、サンタクロースの出発を「レーダーで確認」、その飛行を「偵察衛星とサンタカメラネットワークで追跡」し、戦闘機をカナダのユーコンからメキシコのメキシコ・シティーまで飛ばして、「アメリカの領域内にいるサンタを追跡」する。

ネットが普及してからは、動画で中継したり、現在位置のストリーミング表示、位置確認などのサービスなども提供しているとか。

公式サイト:http://www.noradsanta.org
公式ツイッター:@NoradSanta
2004年で50周年だそうです。

■サンタクロースって、本当にいるんでしょうか?
この時期になると、アメリカの新聞や雑誌で、今でも掲載される文章があります。
1897年、ニューヨーク・サン紙に送られた8歳の女の子の手紙に対して、記者フランシス チャーチが答えたコラムです。
ワタシはこれがすごく好きでして、ちょっと長い文章ですが、最後に。

***

きしゃさま わたしは、八つです。
わたしの友達に「サンタクロースなんていないんだ」って言っている子がいます。
パパに聞いてみたら、
「サン新聞に、問い合わせてごらん。
新聞社で、サンタクロースがいるというなら、そりゃもう、確かにいるんだろうよ」と言いました。
ですから、お願いです。教えてください。サンタクロースって、本当にいるんでしょうか?
バージニア=オハンロン ニューヨーク市 西95丁目115番地

***
バージニア、お答えします。
サンタクロースなんていないんだという、あなたのお友達は間違っています。
きっと、その子の心には、今はやりの、何でも疑ってかかる、うたぐりや根性というものがしみこんでいるのでしょう。
うたぐりやは目に見えるものしか信じません。
うたぐりやは、心の狭い人たちです。心が狭いために、よく分からないことがたくさんあるのです。
それなのに、自分の分からないことは、みんな嘘だと決めてかかっているのです。
けれども、人間の心というものは、大人の場合でも、子供の場合でも、もともとちっぽけなものなんですよ。
私たちの住んでいる、この限りなく広い宇宙では、人間の知恵は、一匹の虫のように、そう、それこそ、ありのように小さいのです。
その広く、また深い世界を推し量るには、世の中のことすべてを理解し、すべてを知ることのできるような、大きな深い知恵が必要なのです。
そうです。バージニア、サンタクロースがいるというのは、決して嘘ではありません。
この世の中に、愛や、人への思いやりや、真心があるのと同じように、サンタクロースも確かにいるのです。
あなたにも分かっているのでしょう。世界に満ちあふれている愛や真心こそ、あなたの毎日の生活を、美しく、楽しくしているものだということを。
もしも、サンタクロースがいなかったら、この世の中はどんなに暗く、寂しいことでしょう。
あなたのようなかわいらしい子供のいない世界が考えられないのと同じように、サンタクロースがいない世界なんて想像もできません。
サンタクロースがいなければ、人生の苦しみを和らげてくれる、子供らしい信頼も、詩も、ロマンスも、なくなってしまうでしょうし、私たち人間の味わう喜びは、ただ目に見えるもの、手で触るもの、感じるものだけになってしまうでしょう。
また、子供時代に世界に満ちあふれている光も消えてしまうでしょう。
サンタクロースがいない、ですって!
サンタクロースが信じられないというのは、妖精が信じられないのと同じです。
試しに、クリスマス・イヴに、パパに頼んで探偵を雇って、ニューヨークじゅうの煙突を見張ってもらったらどうでしょうか?
ひょっとすると、サンタクロースを捕まえることができるかもしれませんよ。
しかし、例え、煙突から降りてくるサンタクロースの姿が見えないとしても、それがなんの証拠になるのです?
サンタクロースを見た人はいません。
けれども、それはサンタクロースがいないという証明にはならないのです。
この世界で一番確かなこと、それは、子供の目にも、大人の目にも見えないものなのですから。
バージニア、あなたは、妖精が芝生で踊っているのを、見たことありますか?
もちろん、ないでしょう。
だからといって、妖精なんてありもしないでたらめだなんてことにはなりません。
この世の中にある見えないもの、見ることができないものが、なにからなにまで人が頭の中で作り出し、想像したものだなどということは決してないのです。
赤ちゃんのがらがらを分解して、どうして音が出るのか、中の仕組みを調べてみることはできます。
けれども、目に見えない世界を覆い隠している幕は、どんな力の強い人にも、いいえ、世界中の力持ちがよってたかっても引き裂くことはできません。
ただ、信頼と想像力と詩と愛とロマンスだけが、そのカーテンを一時引きのけて、幕の向こうのたとえようもなく美しく、輝かしいものを見せてくれるのです。
そのように美しく、輝かしいもの、それは人間の作ったでたらめでしょうか?
いいえ、バージニア、
それほど確かな、それほど変わらないものは、この世には、他にないのですよ。
サンタクロースがいない、ですって? とんでもない。
嬉しいことにサンタクロースはちゃんといます。
それどころか、いつまでも死なないでしょう。
1千年の後までも、百万年の後までも、
サンタクロースは、子供たちの心を、今と変わらず、喜ばせてくれるでしょう。

***

(3週目、何書こう。クリスマスキャロル?)

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Profile: あなたと一緒に歩く時は、ぼくはいつもボタンに花をつけているような感じがします。

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