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チューリップ ぴょこ

Posted on 12 5月 2014 by

選択の幅を拡げることが出来たらいい。

コンディションが整えば、ひとは自ら好きなことをする。

自分のやりたいことを。きっとそれが自分の幸せに繋がっているから。

私が関わったひとたちが、この先のそれぞれの人生で、

何を見て、何を感じて、何て言うのか。

きっと私がしたい仕事は、そーゆう仕事。

まだまだ考えるけれど、そーゆう仕事。

 

 

v 018

 

心臓を動かして、血を廻らせて、与えられた栄養を消化して、排泄する。

ここに在るのは、置き物みたいな命。

定時に与えられ、転がされ、洗われて、

管理されたそれは、異様に綺麗。

 

1対1で向き合って、呼吸音だけ聞きながら、同じ時間を過ごす。

私のしていることに、どんな意味があるんだろう、と、

無性に攻撃的な気持ちになる。

この足は、もう一度地面を踏むことはきっとない。

この手は、もう一度欲しいものを掴むことはきっとない。

私の声は届いているのかな。

私の手よりも温かいこの頬は、冷たい手が触れているのを感じているのかな。

 

「頑張ろうね!!一緒に頑張って、よくなって、おうちへ帰ろうね!!」

ニコニコ明るく元気にそう言って、励ますと、

『ありがとう』と、感謝される。

あんたのおかげだよ。

世話になったね。

ありがとう。

杖で歩けるようになったひとは、だいたいみんな私にそう言った。

元気でね、と、笑顔で手を振った。

そこから先を、私はなんにも知らなかった。

 

 

チューリップの横、

気管切開で、声を発せられないひとが、

自分の手のひらに、指で、

『ありがとう』と書いて、

私に示してくれた。

 

同じ言葉なのに、涙が止まらなかった。

 

 

点滴がキレイに見えた。

お祭りの太鼓みたいに、ひっそりひっそり心臓を鳴らして、

遠くに見える花火の光と音みたいな時間差で、伝えてくれる。

置き物みたいな命。

見つけられてよかった。

 

知らないでいた今までとは、全部がひっくり返って、違って見えた。

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Profile: ぴょこです。 ド田舎の愛すべきじじばばと毎日激しいリハビリを繰り広げております。 傍らにはいつも、ノートと色鉛筆。 唄うことは、生きること。 かえるのたてがみ http://ppppyokoooo.hatenablog.com twitter @ppppyokoooo

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