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ギャラリースコープのあるとき、ないとき なかしぃ

Posted on 04 10月 2014 by

芸術の秋がやってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?仕事ではロジカルシンキングやクリティカルシンキングを駆使して出来るビジネスパーソンを演じていますが、絵も描きギターも弾き短歌を詠みフルマラソンのフィニッシャーでフットサルもする文武両道でアーティスティックでセンスで勝負するハイパーマルチクリエイターのなかしぃです、覚えておいででしょうか?最近ではnoteの方に作品をアップしてますのでこちらもよろしくお願いします(^-^)/ https://note.mu/lordnakasy あぁ、自分の才能が怖い(^_^;

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というわけで、去年の12月にNotebookers的ミュージアムの楽しみ方という記事を上梓しましたが、今回は新たなミュージアムの楽しみ方をご紹介します。結論から先に言うと「ギャラリースコープを美術鑑賞のお供に」ということです。ここポイントですよ、「結論から先に言う」これが出来ないと上司がイライラしますよ。「結局何が言いたいねん!」って怒られますよ。

ギャラリースコープとは何ぞや?と説明する前に、なかしぃとギャラリースコープの出会いについてお話します。あれはかれこれ1ヶ月前、和泉市の久保惣美術館に「広重の東海道-十二種類の東海道五十三次-」という展示を観に行ったときのことです。受付にギャラリースコープが無料で貸し出されてたので借りてみました。ギャラリースコープ、すなわち単眼鏡です。片目で見るミニ望遠鏡みたいなものです。ちなみに、筆者は去年の11月から毎月なにかしらの浮世絵の展示を観に行ってます。でも、早くこれに出会っていればよかったと今更ながら後悔してます。

そう、後悔するくらいスグレものなんです。美術館で絵を観るといっても間近で見れることなんて滅多になく、直接手が触れないように距離を取ってロープを張られてるかガラスケースの向こう側にあることが多いです。なので、ちょっと離れてマクロな視点で観ることが多くなりますが、どうしてもミクロな視点で観たくなるじゃないですか、遠ざけられると・・・それが人情ってものじゃないですか?と、そんな時、テッテレー「ギャラリースコープ!」と4次元ポケットから取り出します。これがあればなんと間近で観れるんですよ。

で、間近で観ることの出来るメリットって何?まずは、遠くから全体像を見渡して雰囲気を感じ取った後で画家が描いているときの距離で見る。これですよ、画家の視点、画家とキャンバスの距離。製作過程の臨場感が感じられます。特に棟方志功は版木に顔を極端に近づけて彫ってますから。油絵なら筆致、印象派や点描画なら色の構成やその置き方、浮世絵や版画なら彫りの細かさや勢い(浮世絵の美人画の髪の生え際なんてものすごく繊細で職人技です)、焼き物なら土肌、彫刻ならその彫り仕事の繊細さ(とくに、中国の一刀彫の細かい彫刻は山水画の風景や人物が細かく彫られてます)存分に技術の粋を堪能しましょう。

筆者は浮世絵が専門(といっても見るだけですが)なので、浮世絵を見るときの面白さをご紹介します。さて、今回見に行ったのは広重の東海道ですが、皆さんが知っているのは保永堂版ですね、これはその昔永谷園のお茶漬けやふりかけにカードが入ってたのを思い出す方もいると思います。その他にもいろんな東海道のシリーズがあり、広重だけじゃなく国芳やほかの人も描いてます。風景画は東海道だけじゃなく名所江戸百景や富嶽三十六景をはじめ、明治期を描いた開化絵まで色々あります。その中でも風景と同じくらい重要なファクターである登場人物です。風景に比べたら面積の比率では極わずかですが、茶屋で一服する旅人や店の人、宿場町や街道の人々が表情豊かに描かれています。それは遠めに見ると分かりにくいですが、拡大してみると一人ひとりの表情や動作がいきいきと描かれているのに驚かされます。また、スコープで覗くという行為に淫靡な背徳感があるということが発見でした。

あと、マニアックなところでは当時流行した白粉のブランド「仙女香」が絵のどこかに描かれているのを探すのが、ウォーリーを探せみたいで楽しいです。スポンサーなので、当時のマス媒体である浮世絵に描かれた影響力が大きいことが伺われます。

西洋絵画は余り詳しくありませんが、キリスト教の聖書の図像学に基づいて描かれたディテールを読み解くのも面白いと思います。天使が手に持っているアイテムとか、一つ一つに意味がありますからね。

ということで、帰ってきてからすぐにビックカメラに行ってギャラリースコープを買いに行きました。店員さんが言ってたポイントは焦点距離が6~8mのものが使いやすいということと、美術館は作品保護のために照明を落としているので明るいレンズのモノがいいとのことでした。

で、肝心の使い方なんですけど、ちゃんとした方法は知らないです。個人的に試行錯誤して最終的に落ち着いたのが、「利き目で見る」「接眼してない方の目はつぶらない」ということでした。片目をつぶったままずっと見続けるのはしんどいです。両目を開けてても利き目で見てたら利き目じゃない方の視野は見えないのと同じになります。ピント合わせは本体のリングでだいたい合わせたら、あとは立ち位置で微調整するといいと思います。倍率を高くするとブレ易くなるので気持ち悪くなりますので脇を締めたりしてなるべくぶれないように持ち手を固定しましょう。

普通に使う分には7,000~10,000円くらいのもので十分です。安物はレンズのコートが・・・(詳しくはよくわかりませんが)ということらしいです。筆者が買うときに話を聞いた店員は、最初はビックカメラの店員かと思ってたんですが、よく見たらA社の販売応援の人でした。そうと知らずに色々聞きまくった挙句、最終的にB社の製品を買いました。嫌な顔ひとつせず丁寧に対応してくれたのに申し訳ないです。だってA社のは保証が5年だけど高かったんだもん。同じスペックで保証が1年の安い方を買いましたよ。

さぁ、マクロ/ミクロの両方の視点から作品を観に行きましょう。一粒で二度美味しいアレのように楽しめること請け合いです。Viva!芸術の秋!

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Profile: ボールペン画家にしてぺら部の創設者、しかしてその実態は? Notebookersのwriterの中で一番内容が薄っぺらいですが何か?

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