貴族の嗜み、短歌のススメ なかしぃ

Posted on 15 11月 2014 by

みなさまごきげんよう、貴族のなかしぃ卿です。さくら氏に月6本記事を書けと無茶振りされてますが今月3本目です。Notebookersの読者層とはぜんぜん相容れないし、むしろ嫌われているのではないかと不安です。だいたい、ノートに何か書き留めたり文具が好きな人はまじめで几帳面な人が多く、こんなふざけた薄っぺらい記事には嫌悪感を覚えるのでしょう。リツイートされるのはNotebookers公式アカウントと「ましましのがんばちゃい」というどの記事もリツイートするアカウントしかないですからね。こんな筆者に月6本も書けと仰るさくらさんの仕打ちの酷さに涙しながら今回もはりきって記事を書いていきます。

ということで今回のテーマは「短歌」です。記紀万葉の時代から上は天上人から下は庶民や防人まで幅広く短歌ブームが起こり、平安時代には貴族の嗜みになり、武士も短歌が詠めるのがステータスな時代を経て現代に至ります。最近では「サラダ記念日」がベストセラーになりましたね。

なので、貴族である筆者も短歌を始めてみました。こんな歴史のある文化なのに実はお手軽なんです。ルールはただひとつ、五七五七七のリズムに合わせて言葉を連ねていくだけです。そのほかにルールはありません。高校の頃覚えた古語文法や枕詞もいらないです。(後述しますが使ってもいいですよ)。俳句のように季語もいらない。なんてお気楽なルールなんでしょう。しかも初期投資が全くいらない。ペンや紙さえいらないです。(ちなみに俳句は季語が必要なので歳時記をかわないといけません。

では、どうやって詠めばいいのでしょうか?ということでぺら部流短歌講座のはじまりはじまり!

1時間目「J-Pop本歌取り」

最初からイケてる歌なんて詠めない(>_<)なんて方でも大丈夫ですよ。本歌取りがあるぢやないか。本歌取りって何?そう、本歌取りとは他の歌を引用して趣の違う歌を詠む高度なテクニックです。えーっ、私百人一首も知らないのに・・・という方も大丈夫です。よく知ってるJ-Popの歌詞を引用しちゃいましょう。論より証拠、作例を挙げておきます。

支配から卒業できずに留年し気づいたらもう三十五の夜

はいっ、あの有名な十代の気持ちを代弁するカリスマシンガーの名曲から引っ張ってきました。調子に乗ってさらにもう一首

I love you 今だけはなかしぃの歌聴きたくないよ音外すから

本来は「かなしい歌」と続くところですが語感が似ている「なかしぃの歌」とすることでちょっとしたサプライズ感を演出しながら最後の七文字で落とすところが秀逸です。

2時間目「枕詞を使ってみよう」

古文の授業で習いましたね、枕詞。そう、あの枕詞です。ぶっちゃけ言うと定番フレーズです。たとえば”奈良”とセットで使用される「あをによし」みたいなアレです。枕詞を使うと格調高くなります、たとえ中身がなくっても。というわけで作例いってみましょう。

ひさかたの光の速さでダッシュする「若さってなんだ?」と人の問ふまで

しきしまのヤマトよ運命(さだめ)背負いつつイスカンダルへさらば地球よ

一首目は光に付ける枕詞「ひさかたの」を使ってみましたが、古風な感じと現代的な「ダッシュ」という組み合わせが斬新です。この歌も本歌取ってます。「相棒」「あぶない刑事」と並ぶ日本3大刑事ドラマ「宇宙刑事ギャバン」の主題歌から取ってみました。二首目は大和とセットで使う枕詞「しきしまの」を使ったコスモクリーナーを取りに行ったときの決意を詠いました。

3時間目「古語文法を使ってみよう」

古文の授業のときにやりませんでしたか?「かろかつくいいけれ」とか「下二段活用」とか「係り結び」とかなんとかかんとか。とりあえずそんな知識を総動員して頑張ってみましょう。では試しに完了形の「ぬ」を使って一首

牡蠣食えば金がなくなり法隆寺聖徳太子が二人も去りぬ

上の句は有名な俳句からパクってきましたが、下の句で法隆寺から聖徳太子を持ってきて一万円札の暗喩にして財布からなくなっていった喪失感を完了形を使うことによって見事に表現した歌ですね。

4時間目「歴史的仮名遣いで書いてみよう」

「ちょう」を「てふ」って言ったり、「い」→「ひ」、「う」→「ふ」みたいにしたら雰囲気でます。作例作るの面倒臭いから省きます。

というわけで駆け足で説明してきましたが、これだけで短歌が詠めるようになるほど甘いものじゃない!ということはないわけで、どんどん作って慣れていきましょう。参考までに歌人「中椎」の歌を載せておきます。テクニックもいいんですけど大事なのはやっぱり言葉のセンスですね。心なんてどうでもいいです。

 

くり返すこのなかしぃ主義(イズム)なかしぃずむなかしなかしなかしなかしずむ

ひさかたの朝日射し込むホームにて我すでにもう帰りたきかな

私には肉骨粉とにこにこぷん違いが分からず途方に暮れる

派手すぎてマジ着にくいし白妙のウエディングドレスゲストが着るの

「入」の字は人と人とが支え合い成り立つ漢字そんな感じで

ちはやふる神代も聞かず神田川赤いマフラー手拭いにして

今日はダメ今度産むからコンドーム着けてと泣いた。徒花散りし

白くても面白くても恋人の方がいいなぁ変人よりも

日の本の中心なりし明石にて愛を叫びし恋しかるらむ

你好と言えばすかさず不好と返す距離感嫌いじゃないね

要するに風林火山ってメリハリをつけることだと孫子の曰く

「お気に入り」「いいね」「ええやん」「スキ」よりもたった一言言葉が刺さる

小夜更けて化粧(けわい)落ちにし眉もなしをとめの姿しばしとどめむ

”I”よりも”H”が先にくるけれど”H”の前に”G”もあります

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Profile: ボールペン画家にしてぺら部の創設者、しかしてその実態は? Notebookersのwriterの中で一番内容が薄っぺらいですが何か?

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