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象さんが好きです。でも、独りでは解けない愛のパズルの方がもーっと好きです。 なかしぃ

Posted on 14 2月 2015 by

おはようございます。バレンタインデーなのにチョコ0個ディスコななかしぃです(午前8時18分現在)チョコください。普段食べられないようなチョコ希望です。愛情なんてなくていいんです、チョコさえあれば・・・(遠方の方は郵送可)

というわけで今回は恒例のモレカウお題の「好きなものについて語る」にちゃれんじしていきたいと思います。ちゃれんじ1年生!って感じですがライター歴2年ですみません。そんななかしぃが語る好きなものとは・・・

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TM Network

ですっ!語尾に小さい「っ」を入れるくらい気合入った生粋のFANKSです。我が音楽人生に影響を与えた尊敬すべきアーティストです。なんせピアノが弾けないのに音楽が勉強したくてピアノの実技試験がなくても音楽が学べる大学に進学したくらいミュージシャンなかしぃの原点といってもいいくらいのfavoriteです。とはいってもTMだけを語りつくすにも膨大すぎて紙面が足りないので、その中でも原点中の原点、神曲「Get Wild」に絞って語りつくします。とはいえ、Get Wild1曲をとっても本家だけでかなりのバリエーションがあり、カバーも含めると把握しきれてないので全ての始まりであるオリジナルバージョンについて語ります。(ver.0もあるよ!というツッコミは承知の上です。ボックスセットGroove Gearの3枚組の1枚目の1曲目はもちろんチェック済みです)余談ですが、バージョン違いのGet Wildだけを集めた企画CDもあります。

まず、Get Wildとの出会いについて語らねばなるまい。読者のみなさんもご存知のようにアニメ、シティーハンターのエンディングでストーリーの終盤にフェードインしてくる印象的なイントロから始まる疾走感溢れるあの曲です。当時ジャンプ少年でTVっ子だった筆者は当時のアニメはほぼチェックしていましたが、いかにもアニソンって感じではないこのカッコよさに最初の1音で持っていかれました。当時の幼かった自分にとってインパクトが大きすぎて後の人生に影響を及ぼすとはこのときは思いもよらなかったです。

その当時はCDが普及しはじめた頃で、まだ消費税が導入されていなくて物品税がかけられていた時代で、その当時で1枚3,200円でした。子供にとっては天文学的な金額で、1日100円駄菓子屋生活で1ヶ月遊び倒しても1日分余裕が出来る金額です。なので、こつこつお小遣いを貯めて買いましたよ!「Gift for Fanks」人生初のCD購入が記念すべきGift for Fanksです。(ちなみに人生初のレコード購入は「およげたい焼きくん」らしいです)このアルバムはTMがアルバムを4枚、ミニアルバムを1枚出した後に満を持して出したベストアルバム的位置づけのCDでした(公式ではベストアルバムの扱いじゃなく、ヒストリーアルバムとのこと)

と、前置きが長くなりましたがもうちょっと前置きにお付き合いを。Get Wildを聴き込んでいく前にお勧めなんですが、どのTMの曲にも言えますがイヤホンのカナルタイプで聴くことによって小室先生の音宇宙を実感してください。メロディの小室節を支えるのは何といっても緻密で計算されつくしたアレンジです。いくつものリフやシーケンスフレーズをまるで点描のようにパート同士が混ざることなく独立して、しかしここのフレーズが有機的に調和する対位法的かつハーモニーを感じさせる秀逸なアレンジが魅力です。それには空気を間に通さず音が直接鼓膜に届くようにするのが重要です。出来れば照明を落として目をつぶり、聴覚に全神経を集中させてください。何故こんなことを言うかというと普段音楽を聴いているようでも、人間の脳は聞こえているのと聴いているので区別しています。ほとんどの人がボーカルメインに聴いていて伴奏は聞こえているようで聴けてないものです。導入トレーニングとしてまずドラムだけ、ベースラインだけだったりひとつのパートに集中して聴いてみてください。普段意識していない音にも裏では複雑なことをやっていると気付くでしょう。そうして個別の音を聴き分けられるようになったら例えばドラムとベースラインのコンビネーションや白玉コードの流れ、細かいシーケンスフレーズやギターのオブリガードとかバッキングリフなど有機的に絡み合う様が立体化します。小室先生は桶を作るとき、基本的にはボーカルがなくてインストだけでも音楽が成り立つように作っています。それを堪能するには、シングルベストのインストバージョン「ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999」だったり、去年の年末に発売されたCAROL DELUXE EDITIONのdisc 3がお勧めです。

ということで、お待たせしました、Get Wildのなかしぃ流の曲解説にいきます。(この文章書くときはもちろん1曲エンドレスリピートで流してます)

イントロA

冒頭でも述べたシティーハンターのエンディングの話がまだ終わってないときからフェードインするという画期的な手法にふさわしいシンセピアノの印象的な物悲しいフレーズで始まります。筆者のスマホのメール着信音はこのフレーズで鳴動時間を1秒に設定して最初の1音だけ鳴らすようにしています。これに気付いた人は今までたった一人だけです。で、このフレーズを引き立てているのが幾重にも音を重ねた白玉コードです。ふわっとした音色、冒頭のG#m→F#→Eという下降するコード感がスリリングです。そしてフェードインする16分のシンセタムのフィルインで新たな展開になります。

イントロB

ここでまず注目するのはシンセベースのチョッパー感バリバリでノリノリのフレーズです。このシンセベースの音は伝説の名器、YAMAHA DX-7です。この音がなければGet Wildは成立しません。ベースこそこの曲の裏主役です(独断と偏見ですが)。そのベースのフレーズに絡んでくるのが16分音符主体のシーケンスフレーズです。そして全体を軽く覆うようなギターの1音伸ばしっぱなしのディストーションサウンド、窪田晴男氏の派手ではないが存在感のあるギターが入ってきます。実はイントロAではキーがG#mだったのですがさりげなくイントロBでBmに転調してきます。ものすごく自然で転調したのに気付かないくらいです。

Aメロ(アスファルトタイヤにおびえていたよ♪)

この曲のすごいところは今までの日本の歌謡曲には馴染みのなかったバスドラ4分打ちを大胆にもカッコよく取り入れたところです。山木さんグッジョブです(^-^)b 普通ならスネアでアクセントを入れたりハイハットで細かくリズムを刻むところですが、潔くバスドラだけ、しかも4分音符!今でこそ珍しくはありませんがそこはTM、先見の明です。そしてアスファルトが切り付けられたけれどもアレンジはイントロBの延長線上にあり、シンセベースのラインがより複雑にリズミックになってます。まぁ、Aメロなのでギターもおとなしめですがキメるとことはキメていてメリハリを付けています。

Bメロ(It’s your painは怖くはない♪)

はしょってしまうと、そりゃあなたの痛みだから自分は怖くないでしょうよ。とつっこみたくなりますが途中の誰かのために生きるということが尊いことなんです。この記事ではあまりまじめに歌詞の解説はしませんのであしからず。ということでシンセベースのチョッパー風フレーズも新展開を見せ、今までとは打って変わって8ビートな感じになってます。ボーカルのメロディラインが付点8分音符→付点8分音符→8分音符のシンコペーションでリズムをはねさせている(字で説明すると分かりにくいですがIt’s your pain orのリズムの形です)ので、ベースは安定感を出しています。シンセのシーケンスフレーズも新たな展開でポリリズム(Perfumeでおなじみのアレですよ)を使ってきてます。ここでは16分音符6音でひとかたまりで、1小節に16音の音なので4音でひとかたまりなら収まりがよいのですが、6音という割り切れなさのリズム上の違和感を楽しんでください。ギターのバッキングはシンプルなのに16分のシンコペーションを地味に入れてきて通好みのフレーズで攻めてきます。やるなぁ、窪田さん。そして最後4小節ですよ、ここ重要です、次の試験に出ます。この部分はサビにつながっていくブレイクで、急にベースラインがおとなしめになりメロディーラインもスロー感を醸し出し、最後1小節でギターの単音カッティングがサビに向かって盛り上げていきます。

サビ(Get wild and tough~♪)

きたーーーーーっ!解けない愛のパズルですよ、傷ついた夢を取り戻してください。というわけでイントロAと同じキーにさりげなく転調戻しです。小室先生の十八番の転調は理論的無理矢理感が快感に変わっていくのですが、ここでは自然に戻してます。ベースもこれまでのチョッパー風はなりを潜めてコードのルート音を細かく刻み、シンセやギターのリフもメロディラインをサポートするかのようにシンプルになってバック全体でボーカルを盛り立ててます。コード進行も常套手段であるドミナントモーションがなく、頭のG#m-F#-Eという強烈な下降感だけでぐいぐい引っ張ってきます。最後1小節に関係調であるBメジャーにつながるF#を持ってきますが、並みの編曲家ならF#7を持ってくるところですがシンプルなコード使いが素敵です。シンプルイズベストもここまで来たらすがすがしいです。

そしてイントロBに戻って繰り返します。一通りサビまで来たら、今度はイントロAに似た感じの間奏になります。一人では消せない痛みもここで緩和されるようなシンセピアノとシンセコーラスっぽい音だけになり、イントロAと違うところはバスドラ4つ打ちが加わっているところです。シンセピアノのメロディもちょこっと変えてきています。こういうところがにくいです。実はもうひとつ変えてきているところがありますが、お気づきになられましたか?直前のサビのキーから半音あげたキーに転調しています。先ほど少し述べた無理矢理転調(少しマイルドですが)で、Aメロ→Bメロの場合はメロディ自体が変わるので不自然さを感じさせませんでしたが、この場合は同じメロディをスライド転調しているのでスリリングな転調になってます。(小室先生の無理矢理転調はシンセのプログラムのバグかなんかで突然キーが変わったのを聴いてこの手はイケる!って確信したそうです)新しく変わったキーはピアノでいうと白鍵だけで弾けるキーなので今までの#が沢山ついた音よりは素直に聴こえてくるという印象をもたれたかもしれませんね。筆者がギター独奏でアレンジしたときはこの部分は開放弦のオクターブ上のハーモニクスを使って金属感を出したので、この部分のハ長調は助かってます。数あるGet Wildの別バージョンでもここは見せ場なのでアレンジに工夫を凝らしています。聴き比べをしてみたら面白いですよ。

そして最後のサビの繰り返しです。今まで我慢して地味なフレーズを弾いていた窪田さん、ギターで吠えまくり、泣きまくりです。感情を押さえていても押さえきれないほとばしる切なさが感涙ものです。決して難しいフレーズを弾いているわけではなく、シンプルなフレーズなのですがこういうギターを弾く人はなかなかいません。さすがパール兄弟!ライブではイキり松本や葛Gがソロで暴れまくりですが、この渋さがたまらないというFANKSは筆者だけではないと信じたいです。で、そのままフェードアウトしていくことで一抹の寂しさを残したまま終わります。やっぱオリジナルはいいなぁ・・・(・・・を使うことによってこの記事もフェードアウトの余韻を残します)

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Profile: ボールペン画家にしてぺら部の創設者、しかしてその実態は? Notebookersのwriterの中で一番内容が薄っぺらいですが何か?

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