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【完売しました】モレスキン ミュージアム(ゴッホ)とポストカードのセット

Posted on 18 6月 2015 by

TRE005

モレスキン ミュージアム(ゴッホ)とポストカードのセット  (TRE005)

定価(税込)
¥1,500
販売価格(税込)
¥1,500
在庫状態 : 売切れ
売切れ

ゴッホというと、文具界隈では、ナガサワ文具センターのKobe INK 物語ゴッホ コバルトが発売されて、その青に魅せられた方も多いようで。
ですが、ワタシは『ファン ゴッホの寝室』のオレンジ、黄色が好きなので、この色と絵について書こうと思います。

ゴッホについてです。
19世紀のひとです。1853年3月30日生まれ。牡羊座です、炎のひと、ですね。
フルネームは、フィンセント ファン ゴッホ。
フィンセントとは『勝利者』の意味だそうで。
現在は、ほんとうに芸術の勝利者ですが、生前、まったく絵が売れなくて、1枚だけ売れたのも、友人のお姉さんが買ってくれたもののみ、というのが何とも切ない話であります。
ゴッホの本を読み返したんですが、ちょっと(かなり)ひっかかったのが、フィンセントというのは、ゴッホのお兄さんの名前なんだそうでして。お兄さんといっても、ゴッホが生まれる1年前に死産で亡くなっていて、その名前をそのままつけたんだそうです。物語だと、この時点で、なんか、その…。

ゴッホは、アマデウスのように、いわゆる子供の頃から、絵筆を握っていた天才少年ではなくーー
画商、教師、伝道師などの職業を転々とし、27歳で画家を目指します。
そして37歳で自殺するのですが、最期の3年ほどで、代表作の大半を描いています。
(さらに、その三年のうち、アルルにいた14か月半で、代表作の約200点が描かれました)
(さらにゆーと、そのアルル滞在期間も、耳を切って入院した2週間、発作による警察命令での入院が10日、アルル市民の要請で強制隔離された2か月を含むので、実質、活動期間は、まる1年くらい?)

ゴッホは、パリから移り住んだアルルをとても気に入り、ここに芸術家のコミュニティを作ろうとして、その一歩として、画家ゴーギャンとの共同生活を計画します。
(この共同生活がうまく行かず、ゴッホは自分で耳を切ることになるのですが…)
ゴッホはゴーギャンとの生活をとても楽しみにしていて、ゴーギャンがアルルに来る、と知らせを受ける直前に描かれたのが、この『寝室』です。
この絵は、同じモチーフで3枚描かれています。
1枚目がコレ。

ゴッホの寝室(1枚目)

ゴッホの寝室(1枚目)

ポール オースターの『孤独の発明』でも、この『寝室』が取り上げられていまして。

この男はあまりに長いこと一人でいすぎたのだ。世界はその遮られたドアのところで終わっている。その部屋は孤独の象徴ではない。孤独の実体そのものだ。

オースターによると、この絵は、左のドアの前には椅子があり、右のドアにはベッドの端が邪魔をして、自分が外へ出ることも、また誰かが入ってくることもできない空間だと書かれています。
(この左の扉は、ゴーギャンの部屋に続いているんだそうです)

ゴッホは、弟のテオとずっと文通をしていたそうで、その手紙がたくさん残っています。
この寝室の絵については、このような手紙を送っています。

僕は自分の寝室を描いた。この作品では色彩が全ての要であり、単純化した物体(構成要素)は様々な色彩によってひとつの様式となり、観る者の頭を休息させる。僕はこの作品で絶対的な創造力の休息を表現したかった。

オースターが見た孤独の空間と、ゴッホが表現したかった創造力の休息とは、かなりかけ離れているようで、どうだろう、ひょっとしてとても近いものなのかも知れない。
何もかも(誰も)拒絶した空間だからこそできる、絶対的な休息。

さらに。
手紙によると、ゴッホは、テオに絵の具を送ってくれるように頼んでいるのですが、一番多く頼んでいるのが白(特大チューブで30本とか)、黄色、オレンジ系を30本とか。ゴッホ、白ってどこに使っているんだと思うのですが、いろんなトコロに白を混ぜて使っていたんだそうです。
絵の具が届くと、ゴッホはとても喜んで、テオにお礼の手紙を書いています。
その絵の具で、アルルの風景、花や果樹園、跳ね橋などを描いたワケです。
そして、代表作のひとつ、『ひまわり』も、この時代に描いています。
ひまわりは、生命の象徴とされていますが、ゴッホのひまわりは、同時代の芸術家たちを象徴したものだとも言われているそうで。
このオレンジと黄色って、アルル滞在時代そのもの、だなあ。
そして、何度かぽろっと書かれているのですが、「青はダメだ」と、あって。

ゴッホの時代より少しさかのぼって、フェルメールの時代くらいは、青という色は非常に貴重で、ラピスラズリを砕いて、青い顔料を作っていたそうです。なので、青を使うとすると聖母のローヴくらい、という、貴重、そして尊い、という位置づけだったようですが。

(たしか、ゴッホ好きの友だちに聞いたのですが)ゴッホの時代まで下ると、青の絵の具は、一番安いものだったそうです。晩年、精神病院に入院して、それでも絵を描きたかったゴッホは、その一番安い、「ダメだ」と言っていた青い絵の具で描いていて、その時代、その作品が『ゴッホの青の時代』と呼ばれているらしい(のですが、これもまた見失ったシーンのようで、どこ探しても、ソースが見つかりません…)。

アルル時代の寝室は、色が厚い、というか、これまた後世の研究者が言っているのですが、ゴッホは絵の具をたっぷりモリモリと、盛るように塗るんだそうです(お金ないのに)(生活費は弟頼みなのに)。
その通り、ものすごく厚みを感じるオレンジ、そして黄色だなあ、と。
ひとが入ってくることも、自分が出て行くこともできない閉じられた空間で、それでもあたたかさを感じるのは、このオレンジだろうなあ。
青は薄い。印象も色も。

2枚目がコレ。

ゴッホの寝室(2枚目)

ゴッホの寝室(2枚目)

同じモチーフで描く、って、ワタシが好きな定点観測のようだな。
2枚目は、床の色が明らかに違います。1枚目は褪せた赤で、2枚目は緑と茶色とベージュ?
(そして、壁にかけられている絵も、ビミョウに違います)
なんだか、全体的に、いびつさ、歪みを感じるのは、気のせいかなあ。
例えば、床にえんぴつを置いたら、どちらかに転がりそうな気がする。
間違い探しもいいのですが、同じトコロでいうと、やっぱりドアの前に椅子があり、ベッドの端がドアにかかっていて、ひとが出ることも入ることも、拒絶した部屋であります。

3枚目。
ゴッホの寝室(3枚目)
壁の青が薄いので寒々しい。そして全体的に、色が、何て言うんだろう、色が軽い。
平面的、薄い、というか、1枚目の色の重厚さがない。
2枚目と3枚目は、サンレミの精神病院で描かれたそうです。
理想郷のように思っていたアルルでの、この寝室は、ゴッホにとって世界と繋がるよすがだったのかも知れない。

上述していますが、アルルでの生活でゴッホは、弟テオに絵の具などを買って送ってくれるように手紙を書いていまして。画布なども、事細かに「こういうのを送って」と頼んでいるのですが。
モレスキンのことは書いてなかったなあ。素描をたくさん描いていたようなので、これはスケッチに使っていたのかな、と思います。

というワケで。
ゴッホのミュージアムモレスキンです。

ゴッホセット

モレスキンとポストカードと、ゴッホの手紙について

■商品単価:1500円(送料無料)
■配送方法:レターパック
■在庫数:1
■商品説明:
ゴッホのミュージアムモレスキンです。ルールドです。
シュリンク、破いていません。新品です。
表紙に山東織りのシルクが使用されています。オレンジ一色です。
(表紙が『ゴッホの寝室』ではありません)
これと、ポストカード1枚、ゴッホがゴーギャンに宛てた手紙について、せらが書いたテキスト(というか手紙)付き。
ゴッホが、どんなことを考えて、何を顕そうとして、この寝室を描いたのか。
思いを馳せながら、このモレスキンにこしょこしょっと書いてみませんか。

TRE005 TRE005 TRE005

Name:
Profile: あなたと一緒に歩く時は、ぼくはいつもボタンに花をつけているような感じがします。

  • Fumihide Ootani

    ゴッホミュージアム版モレスキン届きました。表紙のオレンジがきれいですね。オレンジ色が好きなので、今までロディアのウエブブックを使ってました。ゴッホからゴーギャンの手紙ですが、せらさんの手書きで和訳してありましたので助かりました。言語のテキストだったらどうしようと思っていました。(^0^;) それにしても、こんな色使いの寝室だったら私は安眠できそうもないなぁ。また入荷しましたらご出品くださいね。ありがとうございました。

    • せら

      Fumihide Ootani様

      コメント、ありがとうございます。無事、届いたようで何よりです。
      Ootani様は、ロディアユーザーだったのですねー。
      ロディアのオレンジとは、また少し違う風合いの、シルクを貼ったモレスキン、お楽しみ頂けると嬉しいです。
      どうぞ、素敵な文具&Notebookersな夏をお過ごし下さいねー。
      これからもNotebookers Maket よろしくお願いいたします。
      お買い上げ、本当にありがとうございました。

  • Fumihide Ootani

    せらさん、コメントのお返事ありがとうございます。ロディアユーザーではなく、モレスキンの自称ヘビーユーザーです。2ヶ月に1冊の頻度で使用しています。ただ、万年筆狂なので、モレスキンで使えるのが、F,EFのペン先+モンブランのミッドナイトブルーなどの組合せ以外では裏写りがひどいので、太字系のペン先と色雫系のインクで使用するのに仕方なくロディアのウエブノートやパノラマノートを使用しています。今回のゴッホオレンジ君もテストしましたが、万年筆で書くのはキッパリ諦めて、ユニボールシグノかハイテックCの各色で彩り豊かに使用することにしました。モレスキンも限定版ばかり開発せず、紙質など製造にもっと気を遣って欲しいですね。

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