ないものがある手帳がほしい。手帳総選挙@神戸NAGASAWA煉瓦倉庫へ行ってきましたぷちぷちレポート

Posted on 04 11月 2015 by

日、ツイッターで回ってきたのですが。
江戸時代、芝居小屋で「観客が喜ぶから」というだけで加藤清正が舞台を横切る演出があったそうです。
(舞台のその演目にはまったく関係がないようです)
それを表して
「さしたる用はなけれども、まかりいでたる加藤清正」
というんだそうです。
なんてすばらしいんだ。と、コレをまず前振りとして。

えー。
Notebookers.jpで一、二を争う『ノートブックや文具について記事を《書かない》ライター』せら、わたくしが書く手帳総選挙レポートです。
レポートというか、行ってみて気がついたこと、わかったことなどをちょろりと書いてみようかと。

煉瓦倉庫店前の港

『手帳総選挙』とは。
市民団体「日本手帖の会」さんが主催されている、約100冊の手帳を好きに試し書きできる企画です。
今年で四回目だそうで、関東で2回、関西で1回、開催だそうです。
わたしが行ったのは、10月11日(日) 神戸 NAGASAWA煉瓦倉庫店の回でした。
同じくNotebookers.jp のライター ぬいこさんとご一緒しまして。
当日、とても良いお天気で、えー、到着時間を読み損ねたため、西村珈琲でノートブックを書き、かつ、お店の前、海の見えるベンチにかけて、またノートブックを書いていました。とてもイイロケーションで、ほんとうにあの辺りはいいなあ、好きだなあ、と。

でもって。会場に入りました。
総選挙は二回目の参加で、二年前のクリスマスの辺りに同じく、NAGASAWA煉瓦倉庫店で開催された時、参加しまして。
入ってすぐに思ったのが「あー、そうそう!こんなカンジだったこんなカンジ!!」でした。
えー、何が『こんなカンジ』だったのかというと。
スタッフさんたちでした。
「どうぞ!」とアンケート用紙を渡されて、
「デコラッシュ試し引き、ぜひやって行って下さい!」
「あちらは物販ブースになってます! 見てすぐ欲しいという方のために何種類か用意してます!」
「ボールペンも試し書きして行って下さい! CD買わなくても投票できますよ!」
と、ものすごく歓迎されている、というか、こう、熱、手帳いっぱい用意してます! 試して!! というカンジの手帖愛、というのか、そういうものがすごく感じられました。

手帳100冊書き比べ総選挙。
お約束としては、約100冊ある手帳を自由に試し書きしてみて、気に入ったものにシールを貼る、アンケート用紙に手帳の名前とコメントを書く、というものでした。

でもって。
順番に見て行ったのですが。
たぶん、1番に置かれていたと思うのですが、カードサイズダイアリーのマンスリーブロック、これがもう、本当に 嬉しかったです。
わたしは、ノートブック縦開き派でして、できればスケジュール帳も縦開きが欲しいなあと思っているんですが、これがまた、わたし好みのものがぜつぼー的に ない のです。
ちっちゃいけど! あった! それも1番に!! と、そっこーでシールを貼り、アンケート用紙に書き、試し書きをして、とにかく、こういうタイプのものがあって『嬉しい』という記録を残しまくりました。

二年前に来た時も思ったのですが。
この試し書きについて、やっぱり、お店で置いていて、サンプルとして試し書きができるものとは、距離が違うなあと感じました。
お店には、とにかく冊数として、たくさん置いている、中身は同じでも表紙の色やデザインが違うものを置いているわけです。
でも、この会場に置かれているのは、一種類一冊で、とてもシンプルでわかりやすい。
手にとってみて、「あ、これ、表紙が違うだけで、さっき見たのと同じのだ」とはならないわけです。
そして、会場にあるのは、ほんっとーに『試し書き、書き比べだけのために置いているもの』で。
お店にある『売り物の延長にあ(りそうな気がす)るサンプル』とは、やっぱりキモチが違う、距離が違うなあ、と。

この選挙で置かれている手帳は、どういう基準で選ばれているのかは、わからないですが。
たぶん、スタッフさんが、コレはどーでしょう、アレはどーでしょうと、きっと楽しげににこにこしながら、梟首して選んだ、高価なもの、リーズナブルなもの、世界的に有名なメーカーのもの、小さい会社がアイディアを出してつくったもの、ご自分たちで試してみて、イイ! と思ったもの、なんだろうなあ。

そんで試し書きしてきました。
やー、日付に例えば誕生日書くとか、なにか具体的に予定を書き込むのではなくて、わたし、当然のように、こういうのを書いてきました。

試し書き

見られた方もいるのでは…SMOKEのアレです。


“How many miles to Notebookers.jp?” も書いてきました。
チャトウィンの「パスポートをなくしても…』も書いてきました。

ぬいこさんはコチラ。

教えて頂きました。全文はコチラ。

Écrire,c’est aussi ne pas parler. C’est se taire. C’est hurler sans bruit. M.Duras
(書くことは、話さないことでもある。それは黙ること。音を立てずに叫ぶこと。デュラス)

順番に見ていったのですが、やっぱりウィークリーレフト、人気あるなあ、とか、ほぼ日はやっぱり風格が違うなあとか、ハイタイド、デザインがほんのちょっとだけ変わってて、そこがイイなあとか、ムーンプランナーのシールの数に、うわー、人気! 愛されてるなあ! とか、EDIT、やっぱり紙! 肌触りが好き過ぎる! とか。

好き過ぎる、で、思い出したのですが。
シンプルライフを提唱している金子由紀子さん著『持たない暮らし』という本があります。
この本で、失敗しない、買い物を楽しむ方法として
1)『コレが欲しい』と思ったら、お店をたくさん回って、たくさん見る
2)そうすると好きなものの傾向がわかるから、そこから選ぶ
と、こういったことが書かれていまして。
実際に、この方法を試してみたのですが、買った後で、もっと好みのものを見つけて「あー、こんなのもあったんだー!」という失敗がなくなりまして。

この手帳総選挙というのは、まさしく手帳買い替えの時期にある、この「たくさん見る」ことができる、そしてじっさいに書くこともできるひとつの機会かと。

それで、この通り『たくさん見て』思ったのですが。
わたしはシンプルなのが好きなのだなあ。
仕事ではウィークリーレフトを使っていますが、プライベートではマンスリーブロックがいい。
縦開きがいい。
日曜始まり、月曜始まりはどっちでもいい。

それでもうひとつ気がつきました。
○○がいい、という「こうあって欲しい」条件と、「これは不要、手帳になくていい」という「ない」ものがいい、という条件。
わたしは、多分「ない方がいい」という条件が多いんだと思います。
例えば(ライフログをとるためではなく、あくまで予定の管理を目的に使うとして)。
カバーは不要、一体型がいい。
六曜も不要。もう、日付と曜日だけでいい(その分、書くスペースを増やしてほしい)。
時間の区切りの目安の罫線もない方がいい、真っ白なところに書きたい。
todoリストなども、必要なら自分で書くから、そこは真っ白にしておいてほしい。
後ろのページの地下鉄路線図、その他オマケ的なページも、ない方がいい。

これでいうと、やっぱり、わたしは、トラベラーズとモレスキンが好きなのだなあ、と改めて思いました。
モレスキンは、さらに『日本の祝日は記載されていない』のです。
日本の標準のカレンダーより、さらに『ないものがある』手帳なのです素晴らしい。

たくさん見ることで、好きなもの、条件の輪郭がさらにくっきりして、より自分に向いた手帳がわかってくるんじゃないかなあと思います。
そのきっかけとなる企画『手帳総選挙』、日本手帖の会のスタッフの皆様、素晴らしいイベントを感謝します。
ありがとうございます♪

◇◇おまけ1◇◇

Notebookers.jp&手帳総選挙チロルとアップルパイ

Notebookers.jp&手帳総選挙チロルとアップルパイ(ぬいこさん撮影)

◇◇おまけ2◇◇
トラベラーズとモレスキン、好きポイントとして。この部分。これは「あって欲しい」条件。

好きポイント:枠とIn case of los...

枠とIn case of los…

◇◇おまけ3◇◇
この記事についても、Notebookers.jpで記事を書こうかと思うくらい、イロイロ考えたのですが。
なんで「手帖」なの?
『手帖』の帖という文字、例えば源氏物語は五十四帖でして、章、というか、物語の一部、一章、というカンジでして。
なので、てちょう、手帖と書く場合は、この記事に準じていうと『製品、商品ではなくて、持ち主に書かれたもの』、持ち主の人生の一部の記録帖、のような。

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Profile: あなたと一緒に歩く時は、ぼくはいつもボタンに花をつけているような感じがします。

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