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東京で石垣島クッキーをもらった話 Kyrie

Posted on 13 12月 2015 by

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Notebookersミーティングとモレスキンの2つのイベントのため、上京した。

3泊4日。

こんなに東京に長逗留するのは久しぶりだ。

事情があり、ぎりぎりになって本格的に動き出したこともあって、私はカプセルホテルに宿を取った。

土日を含んでいたので連泊が難しく、他の店舗を利用したことがあったのでここに3泊することにした。

 

その日はメインのNotebookersミーティングで生モレカウや他のライターさんと初めてお会いし、朝からコーヒーとチーズとビールとウィスキーを楽しみ、午後からはモレスキンの2つのイベントに参加して、モレ本2の著者3人を間近に見て、短いながらことばを交わすこともあり、夜は打ち上げにも参加した。

2つのモレスキン・イベントではそれぞれお土産があった。

なかなかのボリュームである。

私の近くにいた人は「それ、送ったほうがいいよ」と言ってくれたが、私は「いや、持って歩けるんじゃないか」と軽く考えていた。

 

早くから起きて動いていたし、慣れない土地でもあるので、いつもより疲れが溜まっていた。

私はホテルのラウンジで鍵を受け取り、自分の洞窟のような場所へ向かった。

 

ところが私の番号のカプセルから褐色のセクシーな足がのぞいていた。

私は粗相があってはいけない、と何度かカプセル番号を確認し、声をかけた。

「Excuse me! すみません」

もしかしたら、外国の人かもしれないと英語交じりで言うと中から女性が顔をのぞかせた。

私が部屋番号のことを言うと、彼女は「すみません!」と慌てた。

そして、自分の部屋を使うのはどうかと提案したが、中の小さなセーフティボックスの鍵は個々に違うので困る、と告げると「わかりました、すぐに移ります!」と荷物をまとめ始めた。

私はトイレに行ってくる、と声をかけてその場を離れた。だって行きたかったんだもの。

 

戻ってくるとあらかた荷物の移動は終わっていた。

しわになったベッドのシーツを一生懸命彼女は伸ばして「すみません。ごめんなさい」とずっと言っていた。

カプセルホテルは基本、個々の部屋には鍵がかからずロールスクリーンで出口をふさぐ格好だし、似たようなカプセルが並んでいるので、間違いやすい。

彼女がリラックスして寝転んでいたところに横になるのも別に気にならなかったので、「気にしないでくださいね~」と言って、私は自分のカプセルにもぐり込んだ。

 

手足を投げ出し、ようやく一息ついた。

ちょっと休んでから、私はお土産モレスキンをあまりよくない照明のもと、写真を撮ったり、飲み物を飲んだり、翌日のことを考えて荷物の整理をしたりしていた。

コンコン、とノックの音がした。

ロールスクリーンを上げるとさっきの女性がクッキーの箱を私に差し出した。

「私、石垣から来たんです。これ、お詫びに受け取ってください!」

私は他に差し上げる人を考えてのお土産のひとつだと思ったし、そんなに気にすることもなかったし、彼女も何度も謝ってベッドもきちんと整えてくえたので、丁重にお断りした。

でも、彼女は引き下がらなかったので、私はありがたくいただくことにした。

 

受け取ってから、その箱の大きさに心の中で笑い、しまっていたモレスキンのお土産をまたひっぱりだして一緒に記念撮影をした。

「これはザックに入りきらないわね」

私は諦め、モレスキンとクッキーを送る段取りをして、翌日ゆうパックで送った。

 

モレスキンとクッキーは私と同じ日に広島にやって来ていた。

開封するとまた、思い出し笑いをしてしまった。

旅をしていると面白いことがたくさん起こる。

そんなできごとだった。

 

Name:
Profile: 広島生まれ広島育ち リュックを背負って、カメラとノートブックを持ってどこかに行くのが好き 2006年にスペイン巡礼に行きました Twitter → @sala_ky blog → Kyri*ate

  • konama

    旅ならではの出来事ですね。疲れて帰って来て、そしてなにかあるというのも旅っぽい。あっという間に楽しい話になるのが素敵なところです。

    • Kyrie

      いつもなら怒りそうなのに、なんだか愉快な気分になりました。旅の楽しいハプニングも醍醐味ですね。

  • めっちゃおもしろいです!
    俺も、チーズを持って渋谷をうろうろしていた時
    なんだか面白くてニヤけてきましたもん

    • Kyrie

      実はこの方、このあともう一度部屋を間違え、私がいるのにロールスクリーンを上げ始めたので、咳をするのもわざとらしいし困ったため、とにかくごそごそ動いて音を出してみました。
      外で「ハッ!」みたいな空気とともにするすると途中まで上がっていたスクリーンが下がっていきました。
      おかしいやら気の毒やらでによによしていました。

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