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あぁ、愛しの杉浦さま・・・ なかしぃ

Posted on 24 1月 2016 by

ここ数日は寒波が襲って雪が大変ですね。香炉峰の雪はブラインドを全開にして見た方がいいですよ!こうろほー、こうろほー、こっこっこっこっこうろほー♪東京も毎年雪が降って交通が麻痺してるんだから学習して対策したらいいのに・・・それが出来ないなら首都機能を大阪に移そうよ。地震のリスクも関東より少ないし雪も滅多に積もらないし富士山大噴火の被害も及ばないし、いや、ほんとに。

 

なに故に

か弱き乙女

死に急ぐ

いまひとたびの

今日こそ過ごせめ

というわけで、なかしぃ卿を頭に織り込んだ和歌を作ってみましたが、みなさま和歌ライフを堪能してますでしょうか?結句に係り結び「こそ~め」を使ってみましたよ、古文の授業で習ったことが今活きています。

はいっ、タイトルと全然関係ない枕でスタートしましたが、今回のテーマは杉浦さんです。ここで声を大にして言います。

「杉浦さま、大好きです!」

大事なことなので太字にしてみました。筆者と杉浦さまの出会いは「コメディお江戸でござる」というテレビ番組でした。この番組は前半に江戸時代の庶民の生活を舞台にした喜劇とゲスト(演歌歌手)の歌謡コーナーがあり、最後に杉浦日向子先生の時代考証のチェックが入ります。劇中の間違っている点やよかった点を指摘し、江戸時代の町人の暮らしを紹介するというコーナーでした。

時は下って数年前、名古屋ボストン美術館で北斎の浮世絵の特別展を見に行ったときに、ミュージアムショップである一冊の本を買いました(上下巻あるので正確には二冊ですが、Never mind!)。その本は「百日紅」という漫画で、北斎とその娘と居候を中心とした人情ありホラーありの淡々とした日常を描く作品でした。その作者が杉浦さんでした。この本に出会い、20年ぶりに再会しました。

「百日紅」は、昨年アニメ映画になり、杏と松重豊とauの金太郎が声を担当していたので見られた方もいるかもしれませんが、原作の世界観をうまく表現した名作です。見てない方は映画または漫画を見てみてください。

その後、杉浦さんの他の漫画やエッセイなどを読み進めていくにつれて江戸時代の風俗に興味を持つようになりました(風俗といってもまじめな意味の方ですよ、まぁ、あちらの意味の方も興味はありますが)

江戸の風俗を網羅的に知ることが出来るのは「一日江戸人」や「お江戸でござる(監修が杉浦さん)」などです。杉浦さんの江戸解説本を読んでいると江戸時代が本当に好きなんだなぁということが伝わってきます。本人は生まれ変わったら大店の若旦那に生まれたいと仰っています。その気持ちよく分かります。「大店の若旦那」っていうのは、一言でいえば「あさが来た」の新次郎はんです。毎日遊んで暮らせる身分ってサイコーですね。でも、毎日遊んで暮らすのは難しいらしいですよ。普通の人なら毎日遊んで暮らせる生活ができても1週間くらいで飽きてきて手持ち無沙汰になりますが、大店の若旦那というのはそれをずっと継続できる才能があるんですね。多趣味でいろんなことに好奇心を持てる才能といいましょうか。よく定年退職してすることがなくなって結局バイトやボランティアをするような老後の話はよくある話ですよね。筆者は蟻とキリギリスの後者の方の生き方にあこがれるので、杉浦さんに近いのかもしれません。杉浦さんも若くして隠居したいと言ってましたし。ついでに言うと筆者は何人かの人に、着物を着たら武士ではなく身上を潰す若旦那の方が合ってるって言われたことがあります。骨の髄までぺらさが染み込んでいてそういうオーラが出ているのかもしれませんね。

で、江戸時代のことを読んでいくうちに興味を持ったことが、江戸は究極のリサイクル社会でエコがあたりまえのライフサイクルが確立されているんだなぁということでした。詳細は省きますが、本当に捨てるものがないです。現代の感覚から見たらゴミに見えるものも、ちゃんと回収業者や修理業者がいてビジネスとして成り立っているんです。たとえ糞尿であってもお金を払って引き取って、郊外の農家へ肥料として販売しているのです。消費こそ美徳、使い捨てこそ正義の現代とは大違いです。

そしてもうひとつ目から鱗だったのは、士農工商の身分制度についてです。我々は武士が一番偉く身分には優劣があるものだというカースト的なイメージを持っていますが、江戸では必ずしもそうではなく、武士は武士、町人は町人、農民は農民というカテゴリーが違うだけという認識で特に上下関係は意識していなかったみたいです。表向きには武士を奉ってたのでしょうが、ある場所やコミュニティでは身分を意識しなかったようです。これは意外でした。

まだまだ杉浦先生の著作で読んでないものもあるのでこれからも折に触れて拝見していきたいです。

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Profile: ボールペン画家にしてぺら部の創設者、しかしてその実態は? Notebookersのwriterの中で一番内容が薄っぺらいですが何か?

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