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いつものコーヒーでしょうか? ふね

Posted on 26 1月 2016 by

イタリアで暮らすこと、かれこれ合計すると6年くらいになるのだけれども、この国はともかく「飽きた」とか「慣れた」とは全く言わせてくれない。

2016年も始まって約1か月だけど、今年はしょっぱなからやらかしてくれました。

まさかの新年のカウントダウン、国営放送が1分以上「早く」やってしまった。
テレビ見てて、いきなりカウントダウン始まっちゃって、みんなお祝いのためのシャンパン出したりしてて「早くない?スマホにまだ23時58分って出てない?」「えー、お前のスマホの時計狂ってるんじゃないのか?」なんてわちゃわちゃやってるうちに、テレビの表示が「明けましておめでとう!」なんて出ちゃったからみんなでとりあえず、ハグしたりキスしたりしておめでとう!なんて言いながら、あれ?やっぱりスマホの表示はまだ0時じゃない。

ツイッターとかで「おかしくない?」なんていうのが山ほど書かれたようで、次の日の新聞に「早まっちゃいました」って悪ぶる様子もなく書いてあって、私は思った。

やっぱりこの常に気の抜けない、何が起こるかわからない緊張感にあふれたイタリアが好きだと。

 

さて、イタリアといえばおいしいコーヒーで有名ですが、
カフェに座ってのんびりコーヒーを飲みながら読書・・・・にはまったく向いていない、というか「なんだあの人?」くらいの雰囲気になっても耐えられる心臓を持ってないと無理な雰囲気を醸し出してます。
友達や恋人と一緒だとしても、滞在時間が30分を超えるというのも稀っぽい。
コーヒーは基本「立ち飲み」。

caffe

流れはこんな感じ。
バールと呼ばれるコーヒーや軽食なんかも出すお店に入り、とりあえずレジで注文します。
(料金後払いのお店もあります)
コーヒー=小さなカップにちょこっと入ったエスプレッソで、ここ数年は1ユーロのところが多いです。
朝だったら、カプチーノもいいですね。
あと、コーヒーと同じ値段で「マッキアート」と言えば、エスプレッソにちょこっとだけ泡だったミルクを入れてくれます。
お金を払ったら、レシートを持ってバリスタのいるカウンターに行きます。
朝や昼食後なんかはカウンターは人でごったがえしていることもありますが、ひるまず近づいていき、バリスタが気づいてくれるまで、レシートをひらひらさせてみたり。
バリスタと目があったら「コーヒー1つ!」と注文します。

するとバリスタは、カウンターにコーヒーカップを乗せるためのお皿とスプーンを置いてくれます。
これで、あなたの位置が決まりました。混んでいても、おしゃべりに夢中のイタリア人もさすがに場所を空けてくれます。
30秒以内にコーヒーが置かれるので、カウンターに山ほど置いてある砂糖の小袋を自由に取ります。
ダイエット甘味料が欲しいとか、ブラウンシュガーが欲しいとか要望があればバリスタにとりあえず聞いてみると出てきます。
たまにバリスタの気分で、チョコレートをおまけにつけてくれたりなんてこともあります。
ああ、いい香りだなあ・・・
とかなんとか思いながら、くいっと飲み干します。

ここまで、混んでいても入店から退店まで3分、かかっても5分未満。

バールだと朝、コーヒーとともにブリオッシュ(と北イタリアでは呼んでいますが、南に行くとコルネットと呼ばれていたりする)という見た目はクロワッサン、でもフランスのクロワッサンほどバターっぽくないものに、ジャムやらクリームやらが入ったパンを食べることがあって、「ともかく甘いもので、ぐぐっと血糖値上げて目を覚まそう」という気分になります。

このブリオッシュを食べるのも、立ったままの人が多いですが、ちゃんとテーブルに座って食べることもできます。

ただ、ひとつ注意なのが、いわゆる観光地のバールでよくあるのだけれども
立ってコーヒー飲むのと、座って同じコーヒー飲むのの値段が倍以上違うことがあります(地元のおっちゃんがいっぱいいるようなバールでは基本的に座っても同じ料金)。
一応ちゃんとカウンター料金と、席での料金と書かれた表がレジの近くに貼られていたりするけれど、イタリア語が話せなかったら、このことを知らなかったら、歩き疲れた観光客はとりあえず座っちゃいますよね。

去年の秋に仕事でよく行く学校が移転して、前より庶民的なバールとかパン屋さんとかがある地区に通っています。
さすがに毎日はバールに顔を出さないけれども、ちょっとでも常連さんになりたいなあと思っていつも同じバールに行きます。
今年の目標は、いつもレジにいるおばあちゃんに「おはよう、いつものコーヒー?」って言われ、カウンターで馴染みのバリスタに「おはようございます。コーヒーですか?」って言ってもらえる率を高めていくこと。
実は、たまに昼ごはんを食べに行くだけのバールが別にあって、そっちは学校付属のバールなので(学食感覚なのかな)さすがに東洋人が珍しいようで、「食後にコーヒーでしたよね?」なんて言われたりするようになってきました。いいぞいいぞ。
この前は、コーヒー飲みつつノートを出してちょこっと仕事のまとめをしたりしたけれど「食べ終わったなら出ていけ」みたいな雰囲気も出されず、のんびりノートを書けたのでびびらずこれからもやろうと思います。

さて、この話に何かオチをつけようと思い考えてみたところ、私はお茶もコーヒーも大好きなのですが、年々カフェインに弱くなっていっていて、お茶やコーヒーを午後2時くらいまでしか飲めないのです。

そんなわけで、午後はハーブティー(イタリア語だとティザーネと言います)を飲んでいます。
お茶を飲む人は少ないコーヒー大国イタリアですが、ハーブティーは薬草薬局とかがあるくらい身近なものなので、そのことをまたいつか書けたら、と思います。

Name:
Profile: ピザのおいしい国でピアノを弾いています。

  • konama

    イタリアはやっぱりエスプレッソなんですよね。以前トリエステに学会ででかけて、コーヒータイムにまさに上の図のようなコーヒーが供されて、アメリカ人がブーイングしていたのを思い出しました。まあおしゃべりしながらのコーヒーをのんびり啜るって感じじゃないですもんね。
    しかし1分早いカウントダウンっていうのがやっぱりすごいね。

    • ふねPF

      こんにちは。最近は、アメリカンコーヒーを出してくれるところなんかも増えているようです。ついにミラノにスタバができるとかいう噂も。ドゥオモの近くや大学のそばには、スタバみたいなお店があって若者と観光客で常に満員なのですが、エスプレッソ1ユーロと思うとやっぱりその手のコーヒーの値段は高く感じてしまいます。デザート類も。
      エスプレッソをきゅっと一杯は慣れると気持ちいいもんです。
      カウントダウンは、新年早々、「お前らはイタリアにいるんだぞ」と思い知らされたねって日本人の友達と話し合ってしまいました。

      • konama

        わあ、ありがとうございます。ミラノにスタバ!ちょっと驚きです。エスプレッソをきゅっとというのはイタリアから帰ってきた友人が良く言っています。そのエスプレッソ、底にたまるほどお砂糖入れると聞いたのですが、これは本当ですか?

        • ふねPF

          お砂糖の小袋を1つ入れて飲む人が多いかな??小さいスプーン並々1杯半くらいは量としてあるのでは。それだけいれると確かに飲み終わっても底にちょっと砂糖が残ってます。それをすくって食べるのがおいしいかったり。

          • konama

            うわー、ホントなんだ。ありがとうございます。またイタリア行きたいなあ。

  • たね

    早まっちゃったカウントダウンやバールの様子、読んで想像してすごく楽しい気分になりました(電車の中で読んでて顔が笑ってしまってタイヘン!笑)
    ハーブティのお話も楽しみに待ってます♪

    • ふねPF

      こんにちは。バールの入った瞬間にぶわわーってコーヒーの香りとイタリア語のおしゃべりに包まれる感じがすごく好きです。
      あと、イタリア人は朝ごはん以外にカプチーノは飲まないらしいのですが、よく日本人の友達とちょっとバールでおしゃべりしたい時は、外国人だからいいんだよってついカプチーノにしてしまいます。そして、どこまでこの一杯で粘れるか徐々に記録を伸ばすという・・・

  • neokix

    はじめまして!面白いお話をありがとうございました.
    こちら(ルーマニア)も基本はエスプレッソですが,バル自体が少ないので,みんなMagazine(まがじね:道端にある雑貨店)やパン屋なんかでコーヒーを買って外でちびちびと飲んでいます.
    あと,みなさん座ってコーヒーを頼むと,3時間ぐらいはずっと座ってます笑 同じラテン系民族ですが,だいぶ違うんですね…!

    • ふねPF

      初めまして!自己紹介の記事を読んで、ルーマニアに住んでる方がいるー!と思ってました。コメントうれしいです。フランスもコーヒー一杯でだいぶ粘るイメージですが、ルーマニアもなんですね。イタリアというかミラノで一杯で粘れるのは、夕方からのアペリティーヴォでお酒を片手に色々なおつまみ(乾き物からパスタや肉、野菜とか温かいものまで)を食べながらです。ヴェネツィアなんかだと、昼というかまだ午前中でもワイン片手にカウンターでおつまみ食べながらひたすら粘ってるおっちゃんとかよく見ました。

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