酒は人間を映し出す鏡である(アルカイオス)〜真夜中のNotebookers的トライアンドエラー〜

Posted on 19 4月 2017 by

年の前半中には、一度、読書会、したいなあと思っています。
あと、トラベラーズノートブックミーティング。
また開催する際は、こちらでも告知いたします。
皆様、よしなに。

==以上、前振り終わり==

先日なんですが、知人からワインを頂きました。ありがとうございますAさん。
わたしは、ビールをグラス半分くらいで、顔はもとより、指先まで真っ赤になるほどお酒に弱いです。
そんなに弱い割には、アタマには影響がなかったりします。
一度など、多少飲んで、顔は真っ赤になり、ものすごく眠くなり、「ここ(お店)で泊まりたい」と思うほどになっても、
「いや、帰らなければ、お店のひとにメイワク」
「覚まさないと」
「酔っている状態は、血中のアルコール濃度が高くなっているので、これを薄める」
「あ、そうだ、お水をいっぱい飲めばいいんだった」
と、ここで、お店のひとにウーロン茶とお水をお願いして、ゆっくり飲み、十分後くらにはしゃっきりした、というそのくらい、アタマにはお酒は回らないという、そういうお酒に弱いタイプです。

そのわたしがワインを頂きました。
えー、以前、ご近所のスーパーマーケットの中にあった小さいお酒のお店がオモシロいところで。
季節やイベントにあわせたワインやお酒の飲み方を、手書きPOPなどで紹介していて。
その文章やちょっとしたイラストなどが、すごく面白く、よく(買いもしないのに)寄って読んでいました。
えー、その時だったと思うんですが、お店のひとに勧められた白ワインが、わたし史上初の家吞みのお酒でした。
ソアーヴェという名前の白ワインで、「魚介類好きなんです」と言ったらコレをお勧めされました。
一回飲み切りサイズ、350ccくらい? で、すっきりした味で、何度か買って、お休みの日の前などに飲んでいました。
そのワインは、ガラス瓶で、ペットボトルのようなキャップですがプラスチックではなくて、金属っぽい素材だったという、そういうブツでした。
あと、同じお店でリースリングというワインもお勧めされました。これもすっきりサワヤカ系ワインだったような。
こちらは、いわゆる大きなサイズで(1リットルくらい?)、そしてやっぱりペットボトルのようなキャップでした。

今回、ワインを頂いたのは、お休みの前の日でした。
のんきにツイッターなどを眺めていた真夜中1時過ぎ。
「そーいや、ワイン頂いたんだった。飲もうかなー」と、迂闊にも思い立ってしまいました。
この時点で、わたしはこれからの展開など知るべくもありませんでした。

えー。
キャップ部分のシール、というか、カバーを剝がすと、そこには、コルクの栓がありました。
この時点でも、わたしはこれからの展開など知るべくもなく、素直ーに、「あー、これはコルクの栓なのだねー」と、そのまま受け入れ、缶切りを出してきました。
缶切り、今はもう、どの缶詰もプルトップがあって、それで開けることができますが、たまーに、外国製のトマト缶などを買うと、プルトップなどになっていないので、コレが必要になります。
缶切り、栓抜き、えー、あれ何て言うんだろう、らせん状になった錐みたいなの(コルク栓抜き?)がついているソレです。

これは確か、ここ1、2年で買ったものでして。
以前、ウィルキンソンのジンジャーエールを買った時、フタ部分が、えー、いわゆる王冠タイプで、栓抜きがなかったため、当日は飲めず、翌日、この缶切り(というか栓抜き)を買って、ようやく飲むことができた、といういわく付きのもので。はい。
この時、思っていたのは「わー、缶切りって、コルクの栓抜きがついてるんだー、良かったー」でした。

この時点でたぶん、夜中1時半頃。
とくに何も考えず、らせんの錐をぐりぐりとコルクに捩じ込みました。
ある程度、捩じ込んだ時点で、引き抜こうとしたら。
引き抜こうとしたんですが。
ぴくりとも動きません。
「捩じ込みが足りないのか」
と思い、また少し、ねじねじと捩じ込みました。
そして、今度は、ややキアイを入れて引っぱりました。が、やはり、動きません。

上に引き抜くのは間違いなのか。

わたしは、今度は、左右に動かしながら上へ抜こうとトライしてみました。
動いている感触はあるのですが、何て言うか、コルク栓自体の位置はぜんぜん変わっていないようでした。

「え、ワインを開けるのって、こんなに難しいの」

どうしても、その日、その時間に飲みたい! というのでもないのですが、ワインのトップに、らせんの錐を捩じ込んだまま、置いておくのもどうかなあ、と思い、パソコンから検索してみることにしました。

ーーソムリエナイフを…

や、持っていません。今、手元にありません。

ーー道具がない場合は、靴のかかと部分にワインを入れて、壁に打ちつける…

や、今、夜中2時前です。壁に打ちつけるというのは、やはりエンリョした方がいいと思います。

ーー釘と釘抜きを使って…

釘抜きはあるけど、釘ってあったかなあ。
というか、どうなのかな、家でワインを飲むひとって、こういう時のために、釘を常備してるのかな。

「あ、しまった! ソムリエナイフがない!」
「ダイジョウブよ(はーと)あなた(はーと)、はい!」

とかゆって、釘と釘抜きを差し出すんだろうか。

ーーバーナーで底をあぶる

あの、この場合、コルクがゆるくなって、抜けやすくなるのかな。
それとも、と、しゅぽん! て、飛び出すのかな。どっちなのかな。

(コルクの栓の)ワインを飲む、それはこんなに大変なことだったのか。
わたしが、以前、ソアーヴェやリースリングを飲んでいたのは、子供の遊びだったのか。

この時点で真夜中の2時過ぎ頃。
ここで思いつきました。
以前、とあるツイッターのユーザーさんが撮った綺麗な仏像が、どういった仏様なのかわからず、フォトアップしたところ、すんなり仏様のお名前が判明したことがありました。
集合知に頼ろう。

いる、ぜったい、いる。
専用の道具がなくても、『せらでも』できる、ワインのカンタンな開け方を知っているひとが。

と信じて、ツイッターを開きました。

おそらく。いるはずです。『せらでも』できる、ワインの開け方を知っているひとが。

夜中の2時でなければ。

いつもなら、2時くらいなら、わたしのタイムラインは生き生きと活動しているんですが、その日に限っては bot と呼ばれる自動ツイートしか流れず。

トウェイン先生
ボルヘス
須賀敦子さん
岩田(慶治)センセイ
民族衣装bot
アントニオタブッキ
などなど・・・

これは、コルクにらせんの錐を突き刺したまま、寝た方がいいっていうこと?
なんで抜けないのだろうなあ、と、なんとなく、2、3度、ぐりぐりと左右に揺らしながら、引き抜こうとしたところ。

瓶から上部分のコルクが割れました。
ばらばら、とコルク屑が床に落ち、あー、掃除機かけないと、と思い、真夜中の、もうすぐ2時半だと思い出し、この時点で「よし、この顛末をNotebookers.jp に記事として書こう」と思いました。
まずは、スマートフォンを持ってきて、割れたコルクを撮影しました。

割れたコルク栓

こんなカンジに割れました。

改めて、らせんの錐をねじねじとコルクに捩じ込みましたが、コルクが割れて、屑がぽろぽろと落ちるばっかりで、引き抜くどころではなくなりました。
そしてまた、おおきなカケラがぼろりと落ちまして。
この時点で、わたしは意を決して、コルクをそのまま瓶の中へと押し込みました。
栓は、びっくりするくらい、カンタンに瓶の中へ落ちました。

これでようやく飲めるわー、と思い、グラスを出してきて、とくとく、と注ぎました。
シマーリングインクのようなカンジで、深い赤の液体に、金色のつぶつぶが浮かんでいます。

そうかー、赤ワインの中に落ちたら、コルクって金色に見えるのかー。

あまりにも、きらきらといっぱい散っているので、これは漉さないとだめだな、と思いました。
しかし、茶漉しがない(わたしは、日本茶はお茶パックを使っている。紅茶は、漉さずにそのまま注ぐ派)。
ここまできて、諦めるのか。
いや、コーヒーフィルターはあるから、あれを通すーー いやいや、わたし、落ち着け。
でも、きっと、真夜中の、もうすぐ3時っていう時間に、ワインの栓を抜けずに試行錯誤して、結果、押し込んで、栓の屑を漉すためにコーヒーフィルターをセットしようかと考えてる人間て、たぶん、地球上にわたしひとりだろうなあ。

そして目についたのがパンチボウルでした。
迷いもなく、手を伸ばし、グラスの上に置きました。
わたしの想像としては、ワインをそそぐと、そのまま液体はまっすぐ落ちて、コルク屑がボウルに残る、というとてもシンプルなものでした。
でも、現実はわたしを裏切る。
なぜか、ワインはまっすぐに落ちず、ボウルの形に沿って広がり、そんでパンチボウルだから、穴が開いていて、そこからワインが噴き出し、その辺りが赤くなりました。キッチンクロスなども見事に赤く染まりました(慌てて洗い流しました)。

わたしは、ただ、グラスに半分くらい、寝る前にちょこっとだけ、ワインを飲みたいと思った、それだけなのに、なぜ、夜中3時を過ぎてキッチンの掃除をしているのか。

それでも、わずかに、グラスの中に(コルク屑を漉した)ワインが残っていました。
はー、やれやれ、と思い、ひとくち、飲みました。
ものすごく久しぶりのワインは、ちょっと重めでしたが、ふわっ と、甘いフルーツの風味がしました。
グラス三分の一くらいの量で、十分満足しました。

はー、やれやれ、お疲れ様でした。

==後日談==
そして、またお休みの前日。
寒い日だったので、今度は、ホットワインにしようとレシピを調べました。
オレンジジュースと合わせて、蜂蜜やお砂糖、スパイスなどを入れるレシピがあったので、それで作りました。
えー。
「沸騰させると、ワインがおいしくなくなるので要注意』と書かれていまして。
これを信じて、表面がふつふつする、かなり手前で火から下ろしました。
結果、おいしくないホットワイン世界選手権で4位くらいは取れるんじゃないかというくらい、おいしくないものができました。
えー、ホットワインは80度くらいまで温めて良いようです。
次の一杯は、ちゃんと料理用温度計を使ってつくりました。
おいしかったです。

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Profile: あなたと一緒に歩く時は、ぼくはいつもボタンに花をつけているような感じがします。

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