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2016年◎アドベント4週目〜ただ愛と光をその境とするところ

Posted on 23 12月 2016 by せら

帳総選挙の結果が発表されました!

1位がなんと、TONE REVERSAL DIARY でした!
すごく嬉しいです。わたしは、黒一色ノートブックとか、黒一色メモ帳が好きでいくつか持っていて、使っているんですが。
神戸の総選挙の時に、スタッフさんに説明を伺って、あー、そうなんだーと思いました。
こちらの記事でも(冒頭でちょこっとだけですが)書いていますが、もともとは視力の弱い方向けの手帖だそうで、そのために黒一色、大きめのサイズ、月日と曜日だけのシンプルなつくりになっている、ということで。
そして、関東の開催時にテレビの取材があったそうで(TONE REVERSALの取材で)(「手帳総選挙のためじゃなかったんですよ」とのことでした)、もっと「こんな手帳があるよ」と広まって、本当に必要なひとに届いたらいいな、それでこの手帳を使うひとがもっと増えたらいいな、と思いました。
すごく嬉しいです。(株)アーチャレジー様、おめでとうございますー♪

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前振りは前振りとして。
えー、アドベント4週目です。
前々回の記事はコチラ>>受胎告知編
前回の記事はコチラ(2週目と3週目は同じ記事だから2記事でいいのです)>>羊飼いと博士の礼拝
4週目は『キリストの生誕』です。
馬小屋で生まれたキリストを、羊飼い、博士たち、天使たちが囲み、礼拝している、と、そういう場面です。

えー。4週目の記事を書こうと思って、下調べをしていて気付いたんですが。
『羊飼いたちへのお告げ』と『東方の三博士(がベツレヘムを目指す)』絵はともかくとして。
『羊飼いたちの礼拝』『博士たちの礼拝』では、もうキリストが生まれているんですね。
生まれているけれど、それでも4週目『キリストの生誕』(なんだかこの企画、雲行きが怪しい)
そして、聖書の言葉も、羊飼いたちは羊飼いたちでキリストを拝み(ルカによる福音書)、博士たちは博士たちで贈り物をして礼拝している(こちらはマタイによる福音書)。
羊飼いたち、博士たち、天使たちが一緒になってキリストを拝んでいる、という表記はない、っぽいです。

どうやって収拾を付けようかと思ったんですが、だからこそ自由に『わたしの好きな』アドベント4週目の絵『キリスト生誕』を紹介したいなあ、と。

『幼子イエスの礼拝』ヘラルト ファン ホントホルスト

『幼子イエスの礼拝』ヘラルト ファン ホントホルスト 1620年


左のふたりは天使だそうです。
マリアの顔を照らす光の感じがとても好きです。
(たぶん)キリストの生誕の絵としては、とてもシンプルで、背景、馬小屋という表現もなく、人物も、マリア、ヨセフ、ふたりの天使、と少ないですが、キリストを光源として、その光がマリアと天使たちの顔を照らし、その表情がとてもやわらかくていいなあ。

同じくファン ホルストのもう一枚。

『羊飼いの礼拝』ヘラルト ファン ホントホルスト

『羊飼いの礼拝』ヘラルト ファン ホントホルスト 1622年


こちらも背景がなく、羊飼いたちがキリストを拝んでいる、その光に対して眩しそうにしている、(1622年でもそうだろうけど)キリストが生まれたこの時代は、夜は、ほんとうにこのくらい暗かったのだろうなと思う。その暗さに対して、キリストが光を放つ。それは、絵画としての光源であり、また、世界を照らす光、という意味でもあるだろうなあ。
(タイトルが “Adoration of the Shepherds” なので、ひ、羊飼いの礼拝…)

『キリストの降誕』コレッジョ 1522年 祭壇画

『キリストの降誕』コレッジョ 1522年 祭壇画


羊飼い、天使たち、女性(出産を手伝った女性?)、マリアとヨセフ、そしてキリストが描かれています。
この絵もキリストが光源になっています。と、いうより、この絵が後世の画家たちに影響を与え、キリストを光源とする絵が描かれた、とされているようです。
マリアから右半分ほどが、ほぼ暗闇で何も描かれていないのに対し、マリアの腕の中にいるキリストから光が放たれていて、そのほの明るさがとてもいいなあ。
(わ、わたしは背景が暗い絵が好きなのか…)(や、闇が深ければ、光もまた際立つ、ということで…)

(日本の話ですが)平安時代の夜は、本当に「何も見えない」くらいの暗さで、だからこそ夜は恐ろしいものだった、というような話を、以前、読んだことがあるのですが。
こういう絵を見ていると、光は本当に恩寵なのだなと思います。

そして。
「先生、お願いします!」的にカラヴァッジョから。

カラヴァッジョ『キリスト降誕』1609年

カラヴァッジョ『キリスト降誕』1609年


この闇の深さ、黒の密度の高さ、いいなあ!
そしてキリストも光を放っていますが、額に少し光があるくらいで、マリアを照らすには届かないような光で。
なんていうのだろう、黒で塗りつぶされてはいるけれど、その空間にあるもの、ないものまで想像してしまう、そういう絵です。
光と影のコントラストを強調する美術の手法があるんですが、それよりも『もっと強調した手法(雑な説明)』なんだそうです。
(どうだろう、(上記にも書きましたが)光と闇を強調云々というより、当時の暗さ、灯りのなさ、は、このくらいが普通だったんじゃないかと)
そして、マリアの表情がなぜか雲っている(てか、このマリア、やたらコケットだな)。

コレッジョとカラヴァッジョを並べてみると、こういうカンジに。
聖母の表情が対照的。

コレッジョとカラヴァッジョ

いかがでしょう。

カラヴァッジョ『羊飼いの礼拝』1609年

カラヴァッジョ『羊飼いの礼拝』1609年


(もともとシチリアの教会にあったのですが、なんと1969年に盗まれてしまったそうです)
こちらは『キリスト降誕』よりは(やや)明るい。

マリアが憂い顔をしている。(え、こういう絵描いて大丈夫だったのかカラヴァッジョ)
(大丈夫じゃなかったから、依頼主から引き取り拒否とかトラブルがあったそうです)
カラヴァッジョには、キリストが生まれた時、マリアは手放しで喜べなかった、という思いがあったんだろうなあ。その思いはどこから来たんだろう、とか。
絵は(というか、絵でも音楽でも表現するものは何でも)、その描くひとを描く、のだと、以前、横浜トリエンナーレでものすごく感じました。
モチーフは何を選ぶのか、何を選ばないのか。
色は、塗り方は。
何を細かく描き込んで、何を省略するのか、
例えば、白い絵の具だけをキャンバスに塗った絵であったとしても、画家Aと画家Bでは、まったく違うものであり。
それで言うなら、カラヴァッジョは、救い主が生まれた喜ばしい夜の絵で、憂い顔の聖母を描くことを選んだ。
わたしは、より『そういう絵』に惹かれるなあ。

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えー。
せっかくのクリスマスなのだから、最後は、せ、正統派の一枚で。

ギルランダイオ『キリスト降誕』1485年

ギルランダイオ『キリスト降誕』1485年


キリストの生誕を祝い、たくさんのひとが集まる絵です。
マリアがとても初々しい。透明感のある美しい聖母として描かれています。
(というか、やっぱりこういう明るい絵は、…キリストが光源にならないのだな。そうか。当たり前だけど)
(コレッジョやカラヴァッジョの絵の方がホッとしませんか)(同意を求めるな)
え、えーと、ロバと牡牛は、キリストが生まれた時、礼拝にやってきたという伝説があって、降誕画にはお約束のモチーフなんだそうです。

右手後ろに子羊を抱いている人物がいます。子羊は、やはり、キリストの未来、受難を予告する象徴なのだそうです。
なんというか。こう、キリストの生誕を待ち望む4週間、その週ごとに割り当てられた物語があり、美術として表現され。
救い主の誕生を祝うと同時に、キリストの受難、十字架にかけられ処刑される運命を、くっきりきっぱり描き込む。
(そういうことを描いていないカラヴァッジョの絵はなんと優しいのか)
(そして、なんでわたしは、そーゆー小昏いことばっかし注目するのか)
(ですが、キリストは、小昏いことばかり注目するような者を救うためにお生まれになったのだと信じて)
皆様、ドウゾ良いクリスマスをお過ごし下さい。

■■■おまけ

「ただ愛と光をその境とするところ」   ダンテ

□□□おまけ2@変化球。



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2016年◎アドベント2&3週目〜「いと高きところでは、神に栄光があるように。 地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」

Posted on 15 12月 2016 by せら

んな、クリスマスだから『スモーク』、見よう。
これはオーギーがポールにアルバムを見せるシーン。

デジタルリマスターで見れるから。全国順次公開あるから。みんな、見に行こう。
公式サイト

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なんて言えばいいんだろう、前振り詐欺? そういうわけで前振りは前振りとして(でも、みんな、スモーク見てね!いい映画だから!)
2016年アドベント企画2週目&3週目です。
(以前もアドベント記事で2週目と3週目をひとつに記事にしたような気が…。)

前回の記事はコチラ>>1週目『受胎告知』
アドベント2週目です。
えー、2週目は『羊飼いへのお告げ』です。
荒野で、羊たちの番をしている羊飼いのもとへ、天使が救い主の誕生を知らせにきます。
その知らせを聞いた羊飼いたちは…
聖書から引用。

さて、この地方で羊飼たちが夜、野宿をしながら羊の群れの番をしていた。すると主の御使が現れ、主の栄光が彼らをめぐり照らしたので、彼らは非常に恐れた。御使は言った。「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたががに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生まれになった。このかたこそ主なるキリストである。あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのをみるであろう。それがあなたがたに与えられるしるしである。」するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現われ、御使と一緒になって神をさんびして言った。
「いと高きところでは、神に栄光があるように。
地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」
御使たちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼たちは「さあ、ベツレヘムへ行って、主がお知らせ下さったその出来事を見てこようではないか」と互いに語り合った。
(ルカによる福音書2章8-15)

前回の、美術 DE『受胎告知』って我ながら「イイ! 読みたい(主にわたしが)!!」と思ってノリノリで本を読み返して、書いたんですが、えー、『羊飼いへのお告げ』がびっくりするほど、なんていうんだろう、わたしが読める(専門書とか、そういう本ではない)範囲の本には、えー、少ない、取り上げられていなかったりしました。
(あまりの少なさに「資料がないです」と素直に認めて、そんで「そういうわけだから、東方の三賢人の絵です」て、さらっと流そうかなと思ったりもしたんですが)
その少ない中で見つけたのがコレです。

『三博士の礼拝』ピエトロ ディ ジョヴァンニ

『三博士の礼拝』ピエトロ ディ ジョヴァンニ(通称:ロレンツォ モナコ)祭壇画 1420年頃

三賢人の絵っぽく見えますが。違うのです。ちゃんと羊飼いへのお告げのシーンも描かれている。ココ。

『三博士の礼拝』with羊飼いのお告げ ピエトロ ディ ジョヴァンニ

『三博士の礼拝』with羊飼いのお告げ ピエトロ ディ ジョヴァンニ


拡大して見るとわかるんですが、上部の三つの半円、その真ん中の金色の花のようなのが天使で、その下に羊飼いたちが描かれています。
「1枚でアドベント2週間分の絵です!」て、これを隅から隅までクローズアップして記事書こうかなと思いました。
そのくらい資料がなく、どうしようかと。

などと思ってたんですが、ありました。

ファン デル フースの羊飼いの礼拝(1475年)祭壇画

ファン デル フースの羊飼いの礼拝(1475年)祭壇画

絵の右にいる三人の男が羊飼いだそうです。
(もっと真ん中に描いてあげればいいのに、など思いました)
この絵では、羊飼は幼子キリストへ贈り物を持ってきていません。聖書にもその記述がないのですが、15世紀の終わり頃から、羊飼いの杖、笛、足をしばった羊などを贈る絵が描かれるようになるそうです。
(そして、wikiを見ようと思って、この画家の名前を検索したのですが、ひっかからず。えー、ファン デル フースで検索したところ、『フーゴー・ファン・デル・グース』でひっかかりました。Gをガ行で読むか、ハ行で読むか、オランダ語かドイツ語か、そこいらへんでそういうのがあったな、と)
小さい天使がいっぱいいて、なんだか、こう、『そういう生き物』のような。

どの本にも書かれているのですが。
キリスト教では、キリストは「良き羊飼い」に例えられ、信徒は導かれる群れだと考えるそうです。
羊飼いたちに御使が知らせたのは、その象徴なのだそうです。

すごくいいなあ、と思ったのが。

ティントレット 羊飼いの礼拝(1579-1581年)

ティントレット 羊飼いの礼拝(1579-1581年)


上下に分割されている構図で、たぶん、とても珍しいのでは、と思います。
(珍しい云々はともかくとして、この全体的に茶色っぽい色使い、すごくいいなあ)

上段に描かれたのがヨセフ、マリア、幼な子キリストの聖家族で、下段が羊飼いです。
上段、マリアがベールを持ち上げて、出産を手伝ったふたりの女性、サロメとゼベルに生まれたばかりのキリストを見せている、というシーンだそうです。
下段、羊飼いが贈り物を捧げている、そして、奥にクジャク、飼い葉桶のところにはニワトリが描かれているんですが。
クジャクは永遠の象徴、そんで、ニワトリは、将来、起こるはずの事件をあらわしているのだそうです。
後年、キリストの弟子ペテロが、キリストを知らないと言う時、ニワトリが鳴くという予言があり、それを指しているそうです。へー。

ちょっと(かなり?)変わりダネの1枚。

ウィリアム ブレイク『羊飼いに現れる天使』

ウィリアム ブレイク『羊飼いに現れる天使』


ブレイクは「私はこの世が想像と幻像の世界であることを知っています。私は私が描くすべてのものをこの世に見るのです」と手紙に書いていたそうです。なので、きっとこの天使たちも見たのだろうなあ、と、わたしとしては不思議と納得する絵であります。

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そして3週目『東方の三賢人』
これも聖書から引用〜。

イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った。「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。ヘロデはこのことを聞いて不安を感じた。エルサレムの人々もみな、同様であった。そこで王は祭司長たちと民の律法学者たちとを全部集めて、キリストはどこに生れるのかと、彼らは問いただした。彼らは王に言った。「それはユダヤのベツレヘムです(略)
そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、星の現われた時について詳しく聞き、彼らをベツレヘムにつかわして言った。「言って、その幼な子のことを詳しく調べ、見つかったらわたしに知らせてくれ。わたしも拝みに行くから」。彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に数んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。そして家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物を捧げた。そして、夢でヘロデのところに帰るなとのみ告げを受けたので、他の道をとおって自分の国へ帰って行った。
(マタイによる福音書2章7-12)

なんだろう、この、羊飼いのお告げと、東方の三賢人の資料の量の差というのは。
というくらい、博士の資料というか、書かれたものは多かったです。
この聖書の引用の冒頭の『星の現われたとき』、という箇所ですが。
博士たち、賢人、と書かれることが多いですが、占星術師であり、祭司でもあったそうです。
当時の占星術師は、最先端の科学者でもあり、天文学、気象観測を人々の生活に役立てていたらしい。

有名なところでは、古代ペルシャ語で博士たちは『マギ』と呼ばれていて、それが転じて、杖を一振りしたら何でもできる “magic” になったとか。

そして。
わたし、今回、この記事を書くにあたって初めて知ったんですが。
聖書の引用を読み直すと博士の人数って書いてないんですね。贈り物が三つなので、おそらく三人だろう、という、そういうことらしいです。知らなかったー!!

美術としてはーー
正統派から。

アルブレヒト デューラー『東方三博士の礼拝』1504年

アルブレヒト デューラー『東方三博士の礼拝』1504年


(この絵に限らないですが)三賢人は、『東方の』『東の国の』と、かなり『東』を強調されているのですが。
絵画では、この三人は、それぞれヨーロッパ、アジア、アフリカの三大陸からひとりずつ、そして、青年、壮年、老人ひとりずつ、として描かれています。
1)最年長? カスパール インドの貴族
2)壮年? バルタザール エジプトの王子様
3)青年? メルキオール ギリシャの学者
だそうですが、メルキオールが最年長だとか、バルタザールが最年少だとか、わたしが読んだ本でも、その辺りはバラバラでした。やー、すばらしい多様性多様性。

この絵では、キリストにひざまづいているのが、最年長のカスパール、その後ろに黒人のバルタザールと最年少のメルキオールが控えている、ということらしい。

そんで博士たちの贈り物ですが。
1)黄金:神の栄光を表す
2)乳香:神性の証
香料のひとつで、いけにえの動物の頭に振りかけたりして、宗教行事に使うそうです(そして頭痛にも効く)。
3)没薬:受難の予告
カンラン科の木から取れる油で、聖油として使われます。遺体の防腐剤としても有名で、エジプトのミイラにも使われています。(てか、ミイラという言葉はもともとは、ポルトガル語で『没薬』の意味らしい)(なんだこの言葉のメビウスの輪は)
麻痺させる作用があるため、死刑囚などに、ワインに没薬を混ぜて飲ませていたそうです。
この没薬の意味『受難の予告』ですが。
上記、ティントレットの羊飼いの礼拝の絵も、ニワトリが描かれ、キリストの受難、つまり磔刑になることを表しています。誕生の時から、受難が決まっていて、絵に描かれ、見たひとがそうだとわかる、というのは、それが神の子の使命だったとしても、切ないなあと思います。

あと、東方の三賢人をモチーフにした絵は、博士たちが東方出身なので、衣装がそちら方面の民族衣装、そしてラクダや豹などを連れていたりして、なんとも異国情緒にあふれているようです。
次の一枚はそういう絵。

『三博士の礼拝』ジェンテーレ ダ ファブリアーノ 1423年 祭壇画

『三博士の礼拝』ジェンテーレ ダ ファブリアーノ 1423年 祭壇画


豪華絢爛物語絵巻! な一枚です。
上部、半円の中に博士たちのエピソードが描かれています。
左から、丘の上に立つ三人の博士が星を見ているシーン、真ん中がエルサレムのヘロデ王の宮殿に向かうところ、右はベツレヘムへ到着の場面だそうです。
博士たちの豪華な衣装、背景に描かれた猿や豹? 虎? や、鳥など、端から順に眺めていきたい、そういう絵であります。

◆◆◆おまけ、というか。
三博士の聖書の引用の冒頭なんですが。
ヘロデ王は「ユダヤ人の王」であるキリストが生まれたことを知ります。
王は自分なのだから、他に王が生まれることなど許さない、と、排除するつもり満々で、博士たちに御子を見つけたら教えてほしいと言います。
博士たちは幼な子キリストに会い、ヘロデ王に報告しようとしますが、夢で「戻るな」とお告げをうけたので、そのまま祖国へ帰ってしまいます。
ヘロデ王は、自分を裏切って博士たちが帰ったことを知り、えー、ベツレヘムと、その付近の土地の二歳以下の男の子を殺すように命じるのですが。

一方で。
キリストのお父さん、ヨセフは、夢に天使が現れ、家族を連れてエジプトへ逃げるよう告げられます。
そのシーンかもしれない、というのがコレ。夜の暗さと灯りのコントラストの画家、ラ・トゥールの一枚。

ラトゥール『ヨセフの夢』

天使の顔にあたる光のカンジが、本当にすばらしい。


(なんで「そのシーンかもしれない」のかというと、ヨセフは3回、夢で天使にお告げを聞いていて、ラ・トゥールはこの絵の説明を残していないので、「かもしれない」のです)

次回、いよいよクリスマス、4週目、『キリストの誕生』です。


おまけ2

リーガルパッドとモレスキン

下書きはリーガルパッドとモレスキン




参考
『わたしの好きなクリスマスの絵』フェデリコ・ゼーリ 柱本元彦訳(平凡社)
『名画と聖書』船本弘毅監修(成美堂出版)
『名画と読むイエス・キリストの物語』中野京子(大和書房)

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2016年◎アドベント1週目〜聖母マリア、あなたは神のあこがれをいれる美しい器でした〜『受胎告知』を見てみよう

Posted on 30 11月 2016 by せら

母マリア、あなたは神のあこがれをいれる美しい器でした(リルケの言葉)

えー、12月もそろそろ、というころ。Notebookersの皆様におかれては、三冊目の手帳はどれにしよう、とか、もうそろそろ2018年の手帳を見込んでいる、とか、そういう日々をお過ごしでしょうか。
わたしは、手帳総選挙にて、ポスタルコの手帳と運命の出会いを果たし、2018年の手帳はコレだ、と、そういうアレです。
今回すごく、あー、手帳選挙参加して良かったーと思ったのは、トーンリバーサルの手帳のお話を伺えたことでした。本来、視力の弱い方のために作られたそうで、だから、文字を大きく書けるようにあのサイズなのだなー、とすごく納得しました。関東の手帳選挙開催時にテレビの取材が(トーンリバーサルのために)きたそうで、これでもっと広がって、視力の弱い方も、手帳を使う楽しみ、便利さ、などを一緒に「わーい」とやっていけたらいいなあと思いました。
あと、タワレコ手帳やバンギャル手帳など、手帳世界は広い。
そして、トラベラーズミーティングの記事、読んで下さってありがとうございます。
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Happy Holiday! Notebookers! アドベント4週目☆☆多様性ばんざい☆サンタアシモフからの贈り物☆

Posted on 20 12月 2015 by せら

ニメデ、という木星の衛星があります。wikiから引用。

ガニメデ (Jupiter III Ganymede) は、木星の第3衛星。太陽系に存在する衛星の中では最も大きく、惑星である水星よりも大きい。比較的明るい衛星で、双眼鏡でも観察できる。

そして。

ガニメデは、1610年にガリレオ・ガリレイによって発見されており、そのためイオ、エウロパ、カリストとあわせてガリレオ衛星と呼ばれている。

ガリレオ先生の発見です。
そして、衛星をたくさん持ち、上記にもあるように、イオ、エウロパ、カリスト、ガニメデ、とあるこの名前なんですが。
星占いでは、木星は、ゼウス、ジュピターが司る星だそうで、そのためか、おそば近くにいる、この衛星の名前が、えー、歴代のゼウスのカノジョたちの名前だったりします。

イオ:ゼウスのカノジョのひとり。ゼウスの妻ヘラにいじめられて、エジプトまで逃げる。そして女神イシスとなる。
エウロパ:ゼウスのカノジョのひとり。ゼウスが牡牛に化けてエウロパに近づき、エウロパがその背中に乗るとギリシアその周辺を走りまくって、クレタ島へ連れていった。その走りまくったエリアをエウロパ(ヨーロッパ)と呼ぶようになったそうで。クレタ島、これで牛と縁があるのかなあ。この時、ゼウスが化けた白い牛が天にのぼり、牡牛座になったそうです。そしてエウロパは、ミノタウロスの(義理の)おばあさん。
カリスト:ゼウスのカノジョのひとり。やっぱりヘラ(アルテミス?)の怒りを買って、熊に変えられてしまう。そんでゼウスの子供を産み、すったもんだのあげく(雑な説明)、大熊、小熊として天にあげられ、おおぐま座、こぐま座となる。
ガニメデ:ゼウスに仕えていた酒杯係。水瓶座の水瓶を持っていたとも言われているそうで。トロイ王家出身の美少年。
(まったく本編とは関係ないのですが、わたしがギリシャ神話好きなので書いてみました)

■ □ ■ □ ■ □ ■ □

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アドベント第三週☆☆☆サンタさん、ぼくたちわたしたちNotebookers、今年も一年イイコでした!

Posted on 15 12月 2015 by せら

今、わたし、ベケットを読んでいるのですが。
もう、すばらし過ぎて何度も電車の中で(通勤読書なのです)、涙ぐんでおります。
そのたびに、ポケットにあったレシートなどを千切ってはさんでいるのですが。
わたしの本を見たことがある方はご存知なのですが、そういうレシートやストローの袋を千切ったものをふせん代わりにしています。なので、落としたりすると、ふせんじゃないので粘着部がないので、ちょっと悲しいことになります。

ところであなたの人生の話をしてくれませんか、それからなんとか考えましょうや。

これも『考えるのは後』なんだ。わははー。 Continue Reading

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Happy holiday! Notebookers! アドベント第一週☆Date with a Notebookers Christmas book(半分Vr.)(WEB版)オーギー・レンのクリスマスストーリー

Posted on 30 11月 2015 by せら

日の記事、初めてモレスキンを書いたときのことを憶えていますか。この記事での、最初に書いてみるリストのひとつ、タイの首都、バンコクの正式名称ですが。
wikiより

กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตน์ราชธานีบุรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์
クルンテープマハナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッタラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラスィット

長すぎて国民も覚えられない。なので、最初の部分をとり、国民は『クルンテープ』と言っている。 タイ語は後置修飾が基本であるので、意味は後ろの節から訳し、以下のようになる。
イン神(インドラ、帝釈天)がウィッサヌカム神(ヴィシュヌカルマ神)に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、偉大な天使の都。

だそうです。いいなあ、こういうのダイスキー!
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Christmas Dictionary 2014

Posted on 06 11月 2014 by せら

リモレ、クリスマスモレスキンをご存知でしょうか。
Notebookers.jpにも記事があります。
コチラ>>クリスマス・モレスキン検索結果

「皆で、1冊の旅をするモレスキンのノートで、クリスマスブックを作る」がコンセプトで、このサイトの管理人タカヤさんが2011年から始めた企画です。
カフェや文具屋さんにモレスキンを置いて頂き、お客さんがそれを読んだり、書き込んだりして。
日本国内のみならず、イタリアのミラノ本社まで足を伸ばした、本当に『旅をするモレスキン』なのです。
これに、ちょこっとオマケのようにくっついているノートブックがあります。
Christmas Dictionaryと文字を切り貼りした表紙で、中身は文字通り、クリスマスに関するもの、ケーキ、サンタクロースのこと、プレゼントのこと、文学、映画などをABC順に書き込んでいます。
これは、2012年のモレコラ展で、クリスマスのことを調べてノートブックにあれこれ書き込んでいて、その時に「せっかくだから」と、ツイッターでフォロワーさんたちに「クリスマスと言えば、どんなことを思い出しますか」とお聞きして、その意見、ケーキから映画、小説までいろんなことを教えて頂き。
それをまとめたものです。

その2014年版を作ろうと思います。
ノートブックは、モレスキンのダイアリーのおまけ?薄いアドレス帳を使って、それに書いて行きたいと思います。
今回は音源を仕掛けてー、ポップアップ、飛び出すページも作り込んでー、と。より遊び色を強く。
皆様、えー、

『クリスマスと言えば、どんなことを思い出しますか』

子供のときの思い出、ケーキやクリスマスのごちそう、忘れられないプレゼント、デート、コイビトはサンタクロース? 雪、文学、映画、絵画、漫画、その他なんでも、教えて頂ければ、と思います。
ツイッターのアカウントをお持ちの方は、ハッシュタグ #xmas_Dictionary で呟いて頂ければ。
よろしくお願いします♪

Christmas Dictionary 2014

これから作りながら貼り足し貼り足す。Christmas Dictionary 2014

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Happy Holiday! Notebookers! 〜アドベント4週目

Posted on 21 12月 2013 by せら

Happy Holiday! Notebookers!
明日、12月22日(日)、クリスマス、アドベント4週目です。

4週目は、実はもう1週目を書く前から、コレにしようと決めていました。
クリスマス! そしてワタシ! もうネタはひとつだろう!
ということで、『ナショナルストーリープロジェクト』ポールオースター編であります。
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Happy Holiday! Notebookers! 〜アドベント3週目

Posted on 15 12月 2013 by せら

日、12月15日(日)、クリスマス、アドベント3週目です。
3週目は、えー、ケーキ、食べ物にするか、ツリーにするか、ディケンズの『クリスマスキャロル』にするか、シーベリィ クインの『道』にするか、と、もう、迷いまくって木曜日、ようやく決めました。
3週目は『クリスマスの手紙、カードについて』です。

Notebookers ダイスキ紙モノ! の、クリスマスデザインのハガキやカードなど、そういったものでひととやりとりをするのが始まったのはいつ?、クリスマスの手紙とか、そのあたりを書こうと思います。
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Happy Holiday! Notebookers! 〜アドベント2週目

Posted on 07 12月 2013 by せら

日、12月8日(日)、クリスマス、アドベント2週目となります。
2週目は、えー、1週目の最後で書いていたサンタクロースについて、です。
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Happy Holidays! Notebookers! 〜アドベント1週目

Posted on 02 12月 2013 by せら

日(というか、昨日ですが)12月1日(日)、クリスマス、アドベント1週目であります。
『アドベント』
去年も、ワタシ、クリスマスの4週間前から「1週目だよー」「2&3週目だよー」と書いていましたが、アドベント、何かというと。
今回は、そういうクリスマスの、えー、起源というか、そういうアウトラインぽいのを書こうかな、と思います。
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My favorite Xmas movie #04

Posted on 23 12月 2012 by せら

降節4週目であります。
…1週目だと気づくのがワンテンポ遅れたため、何だか実感のないまま4週目になってしまった…
 
4週目の映画、予想のつく方はつくかも知れないアレです。あの映画です。
4本の中で最もクリスマスらしくない映画、作中にクリスマスのシーンはナシ、クレジットの背景の映像のみ、そんな映画『SMOKE』であります。 
監督:ウェイン・ワン 原作:ポール・オースター(1995年制作)
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My favorite Xmas movie #2 & #3

Posted on 14 12月 2012 by せら

2週目と3週目がひとつの記事になってまいました…。
待降節2週目と3週目の映画です。
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My favorite Xmas movie #1

Posted on 29 11月 2012 by せら

『友達がいる人間は、敗残者ではないよ』

素晴らしき哉、人生!

1946年制作なので、モノクロであります。

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『クリスマスのその夜に』

Posted on 15 1月 2012 by せら

『クリスマスのその夜に』

『このサンタ仮面の裏側にもドラマがアリ』

『クリスマスのその夜に』(2010年)

監督:ベント・ハーメル

ルウェイ発のクリスマスストーリィ。

【ゆるーくネタバレあり?】

えー、10か月と10日ほど早いクリスマスの話題です。
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