Tag Archive | "コトの断面にモノが顕れる"

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虎落笛

Posted on 19 2月 2017 by ピース・メーカー

心は躰のエコー



虎落笛
引ッ掛カッタ風ハ
カルマン渦ヲ成シ
垣根ヲ振動サセテ
エオルス音ヲ発ス

カイロウドウケツ
吹き鳴らされる穴

外敵から身内を護る柵
身から魂を逃がさぬ柵
目の粗い穴だらけの柵
振動を留め響かせる柵

振動は存在の気配
躰は心のエコー

(帆場)

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穴だ(ら)け

Posted on 12 2月 2017 by ピース・メーカー

人間なんて穴だ(ら)け
穴では音が渦巻いて
体の中でピンボール



人間だけのことでなく
動物だって植物だって
石ころだって空だって

みーんな みーんな
穴だ(ら)け
穴の周りは渦だ(ら)け



渦の中には穴がある
穴の中には穴がある
世界は穴の中にある

                             (同穴)

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ここではないどこかなら

Posted on 05 2月 2017 by ピース・メーカー

自分をとりまくこの世界
自分の妥協に妥当な世界
それなりの世界が嫌なら
片時も休むことなく漂え



目に映る文字を読むな!
耳に届く言葉を聴くな!
思いつきを反芻するな!
去来する感情に拘るな!



ここではないどこかなら
ほかでもないここにある
名指さぬ世界の静けさを
記憶で埋めることなかれ

                            (禁則)

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背中渡りリレー(うわばみ-の-象)

Posted on 29 1月 2017 by ピース・メーカー

大地が時限式だったら恐ろしい
墜ちる溺れる引き込まれる恐怖
重力にしばられたものの宿命だ



地球が丸いのは大地の敗北宣言
何十億年というフィクションに
人の一生はあまりにも短すぎる

外部をもてなかった書割の世界
うわばみに呑まれた象の前後に
空間ともいえない紐のような闇

ぐるぐる回転する背中に送られ
やがて排泄されるはずだったが
ウロボロスの輪に外部はなくて

ループした象はうわばみになり
うわばみは中毒して弱り果てて
互いを吐き出しボメロオの輪に

果てしなく敷き詰められた背中
というフィクションを受け入れ
自由だ。とつぶやきながら前進



渡る足と支える背中の頭は同じ
渡る側ではなく支える側として
やはり時間に追い立てられてる

           (三位)

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いつもの迷路を散歩する

Posted on 22 1月 2017 by ピース・メーカー

限りなく遭難に近い足取りで いつもの迷路を散歩する



見えない目標になんて むかったりしない
目の前の分かれ道の他には 目もくれない

出口を求めてるわけじゃない / 入口もわかんなかったんだし
宝を探しているわけじゃない / 迷い家なんて邪魔なだけだし



進んでもいいし 進まなくてもいいし 泣いてもいいし 泣かなくてもいいし
迷ってもいいし 迷わなくてもいいし 笑ってもいいし 笑わなくてもいいし

この世界に現われた私という襞の形状そのものが迷路として現われた世界の襞
をたどって迷路が匿っている何かとばったり出会ってしまったらどうしよう?



はずかしいけれど せめて きちんと あいさつだけ は しよう やっぱり

                                (隠匿)

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一滴の川

Posted on 15 1月 2017 by ピース・メーカー

川は流れるから川なんだ
川と水とは分けられない
水がない川は大きな轍だ



一つの川の無数の経路を
互いが互いを掻き分けて
それぞれ個々に進んでる

いいえ 川の流れはただ一つ
だから 流れる水はただ一滴
それ故 個なんてものはない



降り注ぐ一滴も
海に注ぐ一滴も
全て同じ一滴だ



川は生命であり
川は世界であり
川は存在である

               (ポー)

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NOTE-TONE

Posted on 08 1月 2017 by ピース・メーカー

あらわれた粒は
うねりただよい
風景を加減して
消え去ってゆく

日没を恐れない
なまけもの達と
夜の王国に住む
臆病ないきもの



まっさらな朝の
原野を測量して
作った見取図を
片時も放さない

あらわれた粒は
消え去っていく
なまけもの達は
片時も放さない



うねりただよう
臆病ないきもの
日没を恐れずに
原野を測量して

あらわれた粒は
夜の王国にあり
まっさらな朝に
風景を加減する



Sogni d'oro!
一つのノートの
沢山のトーンが
うねりただよう


Sogni d'oro!
沢山のノートが
一つのトーンに
溶け合っていく

    (未来)

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以心伝心

Posted on 01 1月 2017 by ピース・メーカー

私の身体(=経験)が
楽器となって奏でた音

私の音色を録音させる
私の演奏を鑑賞させる



伝えたいとは思うけど
伝わったとは思えない

私の心に広がる顫えを
伝えるために書き記す



私が書き記すのは楽譜
伝えるのはこの楽譜だ

サインなんていらない
顫えは私のものだから



あなたが私を奏でる時
私はあなたの中にある

あなたの私は私と違う
そんな私に出会いたい

       (転調)

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1×1

Posted on 25 12月 2016 by ピース・メーカー

大きなことだと 緊張する
小さなことだと 油断する



遠くの大きなもの / 近くの小さなもの
近くの小さなもの / 遠くの大きなもの
大小なんてみかけでかわる
相手はいつも Hit & Away



こころの厚みを自在に変えて
いきたい世界に焦点を定めて
ノートにかき写してるそれは
{望遠鏡 / 顕微鏡} の景色?



二十角錐のレンズが創る遠近法
描いているうちに見失う1×1


                    (抱擁)

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(獏)⇒象獏⇒(象)獏

Posted on 18 12月 2016 by ピース・メーカー

獏とは一つの獏であり 無数の獏は同じ獏である 全ての獏はみな違い 獏の眠りには夢が無い
象が見る獏は夢であり 象とはこの世の獏である 夢に住む獏つくる象 獏はただただ獏である



象は瞑想に生きる/象は労働する/象は運ぶ
獏は夢を生きる/獏は労働しない/獏は眠る

象は獏の内にあると知り
獏は象に支持されている

獏は象に獏から取り出されて獏となった
象は自分の内にある獏の伝道者となった



象が大きく重たいのは「苦」を一身に背負い運ぶため
象の「苦」は大きいが獏と一緒だから受け止められる


獏無く現無く
象無く夢無し


獏は直接 現 に働きかける術を持たないから象に感謝して託す
象は直接 夢 に働きかける術を持たないから獏に感謝して依る



獏とは現実という逆光が映し出す影 ホログラムみたいなものです
光の束であり 重力の歪みであり 量子的状態の収縮であるところの
影を放つ光 重さをもった時間 そう すなわち象のことなのです


象と獏とは 同じ存在の 別の相である (Q.E.D)

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言葉は羽織るくらいで丁度いい

Posted on 10 12月 2016 by ピース・メーカー

心が言葉を羽織る時
纏う言葉が心に代る
心にもともと形なし
what-you-should-decorate-is-not-words
言葉はみんな墓の下
心はその墓暴いては
似合う骸を探してる

どれも寸法違いだが
もともと心に形無し
誂えた様に潜り込む

言葉は心の過剰包装
隙間を埋める緩衝材
所詮現世の賑やかし
avec-ceci
言葉が心を表す…嘘
言葉で心を隠す…無理
a-community-illusion
虚飾の羽織列を成し
窮屈に身を屈めた心
死臭を放ち狂い舞う

乱筆乱文ご容赦の程
はためく極彩色の裾
そこに見た!生の塊

刹那の邂逅に興奮し
乱暴にページを捲り
意気揚々と墓を暴く

                               (共同)

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耳は凝視する

Posted on 03 12月 2016 by ピース・メーカー

うるさいときには 耳をすます
無電技師のように 頭を垂れて
爆発の中に静寂を 聞き分ける

quietness-in-the-explosion

うるさいときには 耳をすます
鼓膜から意味までを 延長して
意味から感情までを 凍結する

うるさいときには 耳をすます
中心を二つ持つ 楕円の宇宙で
今の私にふさわしい 今を探す

the-artificial-man

うるさいときには 耳をすます
重ね合わされた 別の時空へと
流れ出るインクが 奏でる音色

a-fact-and-truth

うるさいときには 耳をすます
そうすると うるさくなくなる

           (深淵)

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ノートはみんな種にする

Posted on 27 11月 2016 by ピース・メーカー

種の中味 それは
原初の 「もつれ」
躓きの 「かけら」

私と世界とは同じ
綿菓子製造機の中
一本の割りばしに
絡み合ったきづな

the-shopping-memo-is-surrealism

摘み取った花は 押し花に
拾い集めた葉は 栞替りに
唇で堰き止めた 心の痛み
忘れえぬ経験を 挟み込む

書き付ける 整理する
種を植える 水をやる
見つけ出す 読み返す
手入れする 収穫する

seed-in-the-notebook

ノートの中身  それは
種をもたらす 花であり
種を宿した 果実であり
それらを包む 種である

fragrance-of-the-taisyo-romance-yumeji-takehisa

種だけが 垣根を超える
超えた先が 新しくなる

(変種)

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譜面は演奏しないとね

Posted on 20 11月 2016 by ピース・メーカー

黙読はしたことない 声をださずに読んでいるだけ
黙考もしたことない 声をださずに考えているだけ
つまり 二十四時間日常生活脳内ミュージカル状態

note-of-what-i-says

話し言葉をきちんと記録したいのなら五線譜がいい
口伝は リズム テンポ ハーモニーが大切だから
あらゆる符号を駆使 絶対音感ある人うらやましい

ボーカロイドメイコで 日記を書こうとしたけれど
気分と声とが ぴったりこないと のらないからね
譜面があれば 好みの声で 指揮者冥利の脳内演奏

the-world-is-a-one-story-house

書き留めたいのは 知識じゃなくて 気持ちだから
いつ どこにでも もっていけるモノ じゃなくて
いま ここでしか 巡りあえないコト なんだから

時を移ろいゆく音楽のように 寄せては返す感情を
天日干ししたり 塩漬けにしたり 煮詰めたりして
いつどこででも取り出せるようにしては いけない

譜面は変わらないけれど演奏は変わる 指揮者次第

                      (仕掛)

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むきだしとむきあって

Posted on 13 11月 2016 by ピース・メーカー

ノートの中でくらい 意地はったっていいじゃない
ノートの中でくらい 棚にあげたっていいじゃない
ノートの中でくらい 嘘で固めたっていいじゃない

make-bare

被りたかった帽子被って
着たかったコート纏って
持ちたかった鞄を提げて
会えなかった人に会おう

inferno-and-paradise

ノートの外では大事にしていた
正しさも誠実さも責任も理想も
ノートの中には持ち込まないで
むきだしの自分と対峙するんだ

cannot-exchange-time-and-the-money

ノートの外では生きたまま埋葬される感情ばかり
ノートの中でくらい 本当の自分なんて忘れよう
ノートの中でくらい 本当の自分になってみよう

                         (放流)

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とりあえず

Posted on 06 11月 2016 by ピース・メーカー

流れは単純で流れることも簡単だけれど
あまりにも多くのものが流れているので
それらがてんでに浮きつ沈みつするので
息をするのさえ難しいくらい

the-life-game

泳ぎ疲れて川から上がり夕陽にきらめく
目の前の流れをゆっくり眺めた幻をみる
川面を流れた今日という心象風景の一日
掬いとるように書き写す夕べ

a-lens

終わったことを振り返っている身振りで
安全地帯にいるつもりだったのだけれど
終わることなんてない渦中にずっといて
岸辺なんて見当たらなかった

the-city-is-a-factory

とりあえず ノートに漂着して 暖を取る
                            (暴流)

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こわす

Posted on 30 10月 2016 by ピース・メーカー

捨てたって なくならないから
なんだか分からなくなるくらい
壊してしまおう

the-dismantling-is-liberation

作るのは困難 壊すのは簡単
そういうモノは放っておいて
作るのは簡単 壊すのは困難
そういうモノを壊していこう

何かに気づいて書き付ける
気づきは何かを壊した証拠
そうして何かを築いた証拠
ああ また壊さなきゃ……

                   (シバ)

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獏園(借)

Posted on 23 10月 2016 by ピース・メーカー

他人の夢を移植するノートで栽培するの
夢は混ぜるものだからいろんなのを埋めて
逃げ出さないように蓋をして石で重しするの
青々とした草原になって風がふくと波のように
食欲をそそる香りなんか辺り一面に広がるからね

tapir-eat-dreams

夢は絡まりあって現実になろうとするから気をつけて
夢は夢のままにしておかないと固くて筋張って胃もたれ
よい夢はよい現実から収穫される夢のためによい現実って
そこに暮らす人達にとってはよくない現実のこともある
良い夢が収穫できさえすれば獏園はいつものどかなの

ball-jointd-doll

長い鼻大きな耳と力持ちの体をした象が横切る時
すこしだけ後ろめたい気分になるから下を向く
象は確かな足取りで多くのノートを運んでく
私は鼻も短くて耳も小さいし力もないから
ノートの上に繁茂した夢を喰んでいるの
                                               (渋澤)

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アテレコ

Posted on 16 10月 2016 by ピース・メーカー

心奪われた物事のために
懸命に言葉を探しあてる
そういう風に生きている

言いあてられたら嬉しい
立派な額に入ったみたい
また違って見えたりする

sewing-bird

漠然とした物事のことを
漠然としてると書くけど

漠然という言葉の意味は
ちっとも漠然としてない

tnbmeeting-in-osaka

言葉をあてるなんてこと
本当にできるのだろうか

言葉なんて余分なのかな
でも伝えたいコトがある

うつりゆくよしなしごとを
そこはかとなくかきつくれば
あやしうこそものぐるおしけれ

                    (徒然)

 
					

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