Tag Archive | "他人とは環境であり環境とは風景である"

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布石の隙間

Posted on 20 5月 2018 by ピース・メーカー

すでにある世界は 落石避けの網目のようだ
また一つ石を置く 膨らむ歪む引っぱられる
置いた石は動かず 石を覆い尽す網目は動く
石は石に留まらず 周囲に波紋を投げかけて
詰め込んだ分だけ 網は自在に広がっていく



次の石をどこに? 網の全体を見通せぬまま
石を置いた瞬間に なにもかも変わっていく
どのような石でも どのように取扱おうとも
動かない石は動き 一方向に雪崩落ちていく
石のせいでもあり 石ばかりのせいでもなく



石は網の形を決め 網は石を一つにまとめる
石は岩山となって 網はところどころ綻びる
石は突然風化して 網目から零れ落ちていく
錆びてボロボロの 巨大なはりぼての網目を
丹念に解き解す為 ノートの隙間に石を置く


                 (囲碁)

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秘密の呪文の秘密

Posted on 25 3月 2018 by ピース・メーカー

あまりにも当然すぎるもの
あまりにも簡単すぎるもの
あまりにも平凡すぎるもの

それが秘密だと知らないで
それが呪文だと知らないで
それが危険だと知らないで

なんとまあ未成熟なままで
なんとまあ不用意に使って
なんとまあ無事にすんだね

本当は天地無用の取扱注意
本当は他言無用の最大奥義
本当は問答無用の究極秘儀

思いから覚悟を導き出す力
思いから未来を紡ぎ出す力
思いから自分を解放する力

さあ一体なんの秘密なのか
さあ一体なにが呪文なのか
さあ一体なんで秘密なのか

ささいな疑問がもたらした
ささいな翳りを気にしたら
ささいな世界は終わるから

今夜もすみやかに支度して
今夜もひめやかに独り座し
今夜もささやかに宇宙創成

 

(創生)

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秘伝の書 (おまけ:二月のマンスリー絵日記)

Posted on 04 3月 2018 by ピース・メーカー

言葉は意味しか伝えられない 意味は非意味のごくごく一部
意味は言葉にはこだわらない 深い谷間をくねくね進む小路
意味は世界に秩序をもたらす 論理は非論理のわずかな隙間
世界は意味に狭められている 深い流れをそっと渡る飛び石



言葉は意味を欲しがりすぎる 意味を裏打ちした言葉なんて
みんな意味を頼りにしすぎる ごわごわしてて身に沿わない
意味だけが意味を求めてくる その隙間を見ないふりせずに
意味を言葉で欲しがりすぎる 白刃をこじ入れて引き剝がせ

意味と言葉を三枚におろして こんなんじゃ何も解からない
言葉と思いを三枚におろして 秘伝書なんてそういうものさ
包丁で粘りが出るまで叩いて 肝心なことは文章ではなくて
中骨は出汁とるから保存して その人が体得した奥義だから



意味も言葉も奥義からは遠い 見ているときには見てなくて
秘伝の書とは奥義の象徴詩だ 見てないときには見ている物
解かったなら解かってないし 見ていると思っていない物は
解かってないならまだまだだ 見えてはいるけど見ていない

                        (沢庵)

おまけ:二月のマンスリー絵日記

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結び目は開いているか (おまけ:1月のマンスリー絵日記)

Posted on 04 2月 2018 by ピース・メーカー

感じる事が景色になる
景色と心は結びついて
互いを互いの条件とし
不可侵条約を締結した

目を開けば広大な景色
逆遠近法の平行線世界
結び目を上手に隠して
開放的世界を演出する

疑ったら手打ちになる
そんな景色から出たい
関係がかわってもいい
何か打つ手はあるのか

結びは結ばれていない
結ばれてるそれぞれは
結び目に安心しきって
小さく鼾をかいている

原初からやりなおそう
景色と心をオープンに
日常の景色を吟味する
新たな心で発見しよう

奴らが結託しないよう
同じ轍を踏まないよう
全てノートに記録して
なんの目印もない道へ

見たことのない景色を
思いもよらない未来を
ありえなかった現実を
知りえなかった過去を

むすんでひらいて手をうってむすんで
またひらいて手をうってその手を上に

(結界)

おまけ:1月のマンスリー絵日記

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