Tag Archive | "星座"

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11月の星座〜さそりの火とオリオン〜笑う英雄と笑わない英雄

Posted on 11 11月 2017 by せら

12星座(ムダに注釈の多い)紹介、11月のさそり座です。前の記事で、10月てんびん座、11月いて座、と11月の星座、さそり座をとばしてしまったため、前後しての紹介です。
4月5月の牡羊座と牡牛座6月のふたご座7月のかに座8月の獅子座9月の乙女座10月と11月のてんびん座&いて座 があります。よろしくドウゾー)
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10月と11月の星座〜てんびん座といて座

Posted on 07 11月 2017 by せら

浜トリエンナーレに行ってきました。
10月29日でした。台風直撃の日です。はー。
それでちょっと考えたのですが。
もし、何か気が乗らないイベント(法事だとかそういうの)があれば、わたしを呼んで下さい。
すごく高い確率で台風になる(んじゃないかと)。
(半日から一日ずれるかも知れない)(ピンポイントは無理かもしれない)。

前振り終わり。
12星座紹介、先月10月のてんびん座と、今月11月、いて座の紹介です。
4月5月の牡羊座と牡牛座6月のふたご座7月のかに座8月の獅子座9月の乙女座があります。よろしくドウゾー)
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9月の星座〜コレーの略奪

Posted on 10 9月 2017 by せら

画『パターソン』見てきました。
ジャームッシュカントクの新作(というか、もう次の作品の予告をしてたので、準新作くらい?)
バスドライバーのパターソンが、毎日をルーチンワーク的に過ごす中で、ノートブックを開き、心に浮かぶ詩を書き留める、という水が流れるような物語でした。詩とノートブックと犬とチェスとマッチ箱。
「詩の翻訳は、レインコートを着てシャワーを浴びるようなもの」
堪能しました。第69回カンヌ国際映画祭 パルム・ドッグ(ドールじゃなくて、dog)賞受賞。 
パターソン公式サイト

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8月の星座〜獅子座とヘラクレス

Posted on 15 8月 2017 by せら

、『カドモスとハルモニアの結婚』を読んでいるのですが。
えー、ギリシャ神話です。作者 ロベルト カラッソ。
すごい。面白い。

話変わりまして。アイルランドのウィリアムトレヴァーという作家がいます。
トレヴァーが書いた話ではなく、彼自身が体験したエピソードで、すごくいいなあ、と思ったものがありました。
トレヴァーの知り合いの郵便配達人が話好きで、よく話をしてくれる、例えば、以前に聞いたのと同じ話であっても、どこかが違う。
細部が微妙に違ったり、エンディングが違ったりする。その話をトレヴァーは喜んで聞いていた、という、そういうエピソードでした。
なにが嵌まるのかわかりませんが、わたしも、こういう「同じだけど、どこかが違う」話がとても好きで、いいなあ、そういうのを聞いてみたい、読んでみたいと思っていました。
それを丸ごと後押ししているのがこの『カドモスとハルモニアの結婚』でした。

ギリシア人は同じ物語が様々に組み合わせられて語られるのを、当たり前のようにいつも耳にしていた。しかも正しい説を知るために参照すべき究極の威光はなかった。ホメロスは、思い浮かぶ究極の名ではある。だが、ホメロスが数ある物語のすべてを語っていたわけではない。それゆえ、神話は多くの面に分かれた扇を広げてみせる。ここでは、異説こそ起源である。(略)そのように枝分かれした物語のひとつひとつに、ほかの物語が反映され、同じ布地の裾のように、すべての物語がわたしたちをかすめてゆく。
(解説より)

異説こそ起源である。
どんなに矛盾があろうと、時間的にねじれていたとしても、それはオリジナル。いいなあ、何とも力強い後押し。
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かに座と天の川の物語〜7月の星空

Posted on 06 7月 2017 by せら

日、ガイリッチーの『キングアーサー』を見てきました。
こういう映画です。はー、至福。

本予告(なんだそれは)だそうです。はー、堪能。

==以上、前振り終わり==
7月です。
(ムダに注釈の多い)12星座のギリシャ神話紹介、7月はかに座です。
(前々回、おひつじ座&おうし座で、前回はふたご座で記事を書きました。よろしければドウゾー)
夏7月じゃなくて、春に見える星座だそうです。

蟹座

いかにして蟹が(シャレではない)星座になったのか。


かに座、どういう物語を経て星座として天にあげられたかというとーー

まず、ヘラクレス(※1)の話から始めます。
ヘラクレス、イメージとしては、力持ちの代名詞、英雄、豪傑というあたりでしょうか。
彼は、英雄、豪傑のイメージの割には、ギリシャ神話では、ちょっと(かなり)苦労人で、えー、無茶な命令をシュクシュクと聞き入れて、大変な冒険をこなしている、そういうキャラクターです。

まず、ギリシャの大神ゼウスが、ティリュンス王の妃アルクメネを見初めます。そんで、口説くのですが、アルクメネは「自分は(ティリュンス王)アムピトリュオンを愛しているから」と拒みます。
それならば、と、えー、ゼウスはアムピトリュオンに姿を変えて思いを遂げました。
月満ちてアルクメネに子供が生まれます。
ゼウスは、うっかりゼウスの妻ヘラの前で「今日、生まれる子がペルセウス一族(※2)の支配者になるんだー、でへへ」と言ってしまいます(※3)。
ヘラは「また浮気してー!! きー!!」となり、お産の神と謀って、アルクメネの子より先に、同じペルセウス一族のエウリステウスを生まれさせます。
ギリシャ神話では、例え一番エラい神様でも、一回言ったことは撤回できないため、エウリステウスがペルセウス一族の王になる運命を与えられました。
翌日、アルクメネが男の子を出産、次の日に双子のもうひとりの男の子を産みます。
先に生まれた子がアルケイデス(ヘラクレスの幼名)、次の日に生まれたふたごの片われがイピクレスと名づけられました。(※4)
アルケイデス(ヘラクレス)は、赤ん坊の頃から英雄としての片鱗を見せていたようで。
どうしてもアルケイデスを排除したいヘラが、揺りかごに毒蛇を送り込みますが、赤ちゃんアルケイデスは、素手で絞め殺したというエピソードもあります。

さらに、懲りない大神ゼウスは、我が子に不死性を与えようと、眠っているヘラのお乳をアルケイデスに飲ませます。
吸う力があまりにも強かったため、お乳があふれ出て、それが天の川になったと言われているそうです。

また、別の話では。
ヘラの嫉妬を恐れたアルクメネが赤ちゃんアルケイデスを野に捨てたそうです。
そこへ戦いと芸術の女神アテナとゼウスの妻ヘラが通りかかり。
アテナがヘラに、赤ん坊にお乳をあげては……と提案します。
そんで、ヘラが赤ん坊にお乳を飲ませたところ、これまた力強く吸い、ヘラは驚いて赤ん坊を投げ捨てます。
それでも赤ん坊は、何滴かは女神のお乳を吸ったため、不死性を得た、というヴァージョンもあるようです。

このように、アルケイデス(ヘラクレス)は赤ん坊の頃から、嫉妬深い女神ヘラの怒りを買い、憎まれていました(※6)。

成長したアルケイデスは、テバイ王クレオンを助けたことで、その娘メガラと結婚します。
3人の子供にめぐまれ、幸せに暮らしていたんですが、またヘラの怒りが復活し、アルケイデスは狂気にとらわれて、子供たちを火に投げ込んで殺してしまいます。
正気にもどったアルケイデスは、アポロンの神殿へ行き、これからどう生きればいいのかを問います。すると、えー、生まれる時に因縁を作ってしまった(作られてしまった)ペルセウス一族の支配者エウリステウス(※7)からの10の命令をやりとげるように、そしてまた、アルケイデスという名を改め、ヘラクレス(ヘラの栄光)と名乗るようにとの、神託が下されたのです。
ヘラクレス12(※8)の冒険の始まりです。

ヘラクレスの二つめの冒険が「レルネの野のヒドラ退治」です。
レルネの野のアミューモの泉に住む九つ頭のヒドラ(※9)を退治するようにエウリステウスに命じられます。
このヒドラは、口から毒を吐き出し、頭を切り落としても、すぐに生えてくる上に、真ん中のメインのアタマは、黄金でできた永久に死なないという厄介な怪物で。
ヘラクレスは、甥っ子のイオラオスを伴い、レルネの野にやってきます。
そんでヒドラのアタマを棍棒で打ち砕くのですが、次々と復活し、勝負がつきません。
ヘラクレスはヒドラのアタマを切り落とし、イオラオスにたいまつを持たせ切り口を火で焼かせます。
最後のメインのアタマは焼かれても死なないため、穴を掘って埋め、大きな石で封じました。

この戦いの最中に、ヒドラの友達である(※10)大蟹が参戦し、ヘラクレスのかかとを挟もうとします。
ヘラクレスは「この忙しい時にーーー!」的に、蟹を踏みつぶします。
(主にヘラが)この蟹のヒドラへの友情を愛でて、大蟹は天に上げられ星座となったそうです。
また、ヘラが大蟹に、ヒドラへ加勢するように命じたという説もあるようです。(※11)

このヘラクレス、来月8月の獅子座にも出てきます。
よろしくドウゾー。

===
そして、せっかく七夕なので、そちらの星の話も書こうと思います。
天の川、というと。
『銀河鉄道の夜』の冒頭で、賢治センセイがすばらしい説明をされています。
以下、引用。

「ではみなさんは、そういうふうに川だと云いわれたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」
(略)
「ですからもしもこの天あまの川がわがほんとうに川だと考えるなら、その一つ一つの小さな星はみんなその川のそこの砂や砂利の粒つぶにもあたるわけです。またこれを巨きな乳の流れと考えるならもっと天の川とよく似ています。つまりその星はみな、乳のなかにまるで細かにうかんでいる脂油の球にもあたるのです。そんなら何がその川の水にあたるかと云いますと、それは真空という光をある速さで伝えるもので、太陽や地球もやっぱりそのなかに浮かんでいるのです。つまりは私どもも天の川の水のなかに棲んでいるわけです。そしてその天の川の水のなかから四方を見ると、ちょうど水が深いほど青く見えるように、天の川の底の深く遠いところほど星がたくさん集って見えしたがって白くぼんやり見えるのです。(略)」

この冒頭で言われている「ぼんやりした白いもの」、日本では天を流れる川、と名づけられていますが、えー、他の国ではどうかというと。

フィンランドの星の伝説が面白いので紹介します。

フィンランドに、ズラミスとサラミという夫婦がいました。
仲のよい夫婦で、何をするのも一緒でしたが、人生をまっとうして天に還るときも一緒というわけにはいきませんでした。
ふたりは、人生を終えるとそれぞれに天にのぼり、別々の星になりました。
それでもふたりは、なんとかもう一度会いたいと、そればかり願っていました。
そこで、ふたりの間に光の橋をかけることができれば、そこを渡ってあうことができる、と考えました。
ふたりは、天に漂う白いもやを集め、橋を造りました。
そのもやは、はかなく、頼りなく、橋を造るにはまったく少ない量しか集めることはできません。
しかし、ふたりはもう一度会うことを願って、光のもやを集め続けました。

あっという間に千年もの年月が過ぎました。
ふたりが集めた光のもやは、みごとに美しい光の橋となり、天上界の端と端を繋ぎました。
ズラミスとサラミは、光の橋の両側に立ち、一歩一歩ふみしめながら歩き出します。
こうして、ふたりは、永い年月の末、シリウスの輝くところで、再び会うことができました。
ふたりは、星になってからも変わらずに添い遂げ、天上界で幸せに暮らしていると伝えられています。
ヨーロッパでは、天の川を天の道、橋などに見立てることが多かったようです。

光の白いもやを『手で集めて』橋を造る、という発想がすごいなあ。
手で触れられるものなんだー。
===
あと、中国では、えー、天の川の源泉を探る話が残っているようです。
漢の武帝の時代。
武帝が「天の川の源を探るように」と、武将である張騫(ちょうけん)に命じました。
「それでは」と、張騫は準備をして、長江からいかだに乗り込み、出発します。
すると、意識が遠のいて、ふと気がつくと、川の岸に機を織っている女性が見え、もう片方の岸には、牛の世話をしている青年が見えました。
張騫は「わたしは、武帝の命令で天の川の源を探しに来ました。ここは一体どこなのですか」と声をかけました。
すると女性は「こここそが天の川の源です。わたしたちは織女と牽牛なのです」と答えました。
張騫は大喜びで、川を下り、武帝の元へと戻り、報告しました。
すると、武帝は「七月七日の夜、天の川の織女と牽牛の間に、見慣れない星があったのだが、あの星はそなただったのだな」と、張騫に、天の川のあたりに新しい星が見えていたことを話しました。
新しい星、彗星などを中国では『客星』というそうです。

天の川の源流を探るのに、長江から出発という発想がすばらしー。

===
他にも。
天の川の名前色々。
アイヌ語 ペッノカ(川の姿)
北欧 魂の道 冬の道など
古代エジプト 天のナイル
古代バビロニア 天のユフラテス などなど…

天の川そひねの床のとばりごしに星のわかれをすかし見るかな 与謝野晶子

===
わたしは、学生の頃、よくプラネタリウムに行っていたんですが。
上映が始まる時の挨拶がとても好きでした。
「ここの星は電気で投影しているだけだから、瞬きません。今夜はぜひ、空を見上げて、実際に星がきらきらしているのを見てみてください」
というようなカンジでした。
皆様もぜひ、(見られるのなら)夏の夜空を見上げてみて下さい。

===以下、注釈==今回は少ないかもー。
※1:かに座の話なのに、なんでヘラクレスから!?と思われるかも知れませんが、ドウゾ今回もおつきあいください。ちなみにヘラクレス、英語ではハーキュリーズといいます。パシフィックリムの登場人物のひとりがこの名前だそうです。短縮形:ハーク。そんで知らなかったんですが、Aクリスティが書いた探偵の一人、ポアロのファーストネーム、エルキュール、これがヘラクレスのフランス語読みなんだそうで。へー。
※2:すごっっっい名門の一族。
※3:ヘラがゼウスに誓わせた、という説もあり。
※4:アルケイデスがゼウスの子、イピクレスがアムピトリュオンの子、だそうです。
ふたご座のふたごは、もっとフクザツな四つ子だったし、↑このくらいだったら、もう驚かないよね。
※5:天の川は英語でミルキーウェイといい、それはこのヘラと赤ちゃんアルケイデスの話から。
※6:がんばれ。
※7:エウリステウスとか、アルケイデスとか、名前が覚えにくい場合は、もう ぱっ と見て、エウリステウスとあれば えりえり とか、アルケイデスとあれば あるけー とか、適宜読みやすいように読んで頂ければと思います。ですが、アルケイデス記述はここで最後になります。
※8:10なの12なのどっちなの、と思われるでしょうが、これはわたしの間違い入力ではないのです。エウリステウスが言いがかりをつけて、2つの冒険をノーカウントとしたので2つの冒険がさらに上乗せされます。ヘラクレス、苦労してるよね。
※9:日本神話でも八岐大蛇(やまたのおろち)て、あるじゃーないですか。これ、ずっと思ってたんですが、蛇状の生き物で、首がふたつ以上あったら、どういう風に配置されてるのかなあ、と。
(三つだったらキングギドラ状?)

それで考えてみたんですが、この九つアタマヒドラの場合。

ヒドラ考察1

熊手ではないです。

では、立体的にしてみました。

ヒドラ考察2

さらにわからない物体に。


※10:(本では友達って書いていました…… わたしも、どう表現すればいいのかわかりません……)。
※11:これでなぜ、ヘラクレスの半生を説明したか、おわかり頂けたでしょうか……

■おまけ
あ、前振りですが。もちろん、あの『アーサー王』です。その映画化です。
キャメロット城も出るし、円卓もあるし、エクスカリバーもアーサーが抜くし、騎士たちもいるし、湖のレディも出るし、マーリンは代理が出演してますし。『あの』アーサー王のガイリッチー版です。

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6月の星座〜ふたご座の物語〜

Posted on 08 6月 2017 by せら

賀敦子さんの『ユルスナールの靴』を読み終わりまして。
例えば、エッセイでも物語でも何でもそうだと思うのですが。
書かれた(残された)ものは、そのひとの、本当にほんの一部、氷山の一角どころか、表層、くらいのものなのだろうなあ。
言葉とは、コトバにならなかったもののかけら、と若松英輔氏が言っていたのですが。
本当にコレだなあ、と思います。

私たちは、とシモーヌはつづけた。砂漠の人たちをいうときに、このことばをよく使う。
北アフリカのベルベル族とかトゥアレグみたいに、決まった場所で暮らさないで、オアシスからオアシスへ旅をつづける人たち。なあんだ。私は気がぬけた。やっぱり、そうなんだ。それじゃあ、ヴァガボンドと同じでしょ。ううん。シモーヌはゆずらなかった。ヴァガボンドには、ほんとうはひとつ処にとどまっているはずの人間がふらふら居場所を変える、といった、どこか否定的な語感がある。それにくらべると、ギリシアに語源のあるノマッドは、もともと牧羊者をさすことばだから、もっと高貴なんだ。ノマッドには、血の騒ぎというか、種族の掟みたいなものの支えがあるけれど、ヴァガボンドっていう言葉は、もっとロマン主義っていうのかな。

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