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蔵書票をめぐる大人な関係

Posted on 27 5月 2015 by konama

こんにちはkonamaです。

先日始まったNotebookers Market、色々と面白そうなラインナップになりそうで、楽しみにしています(お財布のひもが…)。

かく云う私も蔵書票:月に梅を出品したわけですが、Notebookersお題18禁に絡めて、蔵書票についてお話したいと思います。

雲

どうも小さなサイズの印刷物というのはコレクター魂をくすぐるようで、切手しかり、マッチブックしかり、蔵書票にもたくさんのコレクターがいます。私自身は蔵書票を見るのは好きですが、特に個人的にコレクションしているわけではないので、もしこれをお読みになって「ちーがーうー」と思った方がいたらごめんなさい。

蔵書票はその名の通り、自分の本に自分の所有する本であるという印として貼る小さな紙です。その昔本が本当に貴重品だったことを考えれば、お金持ちの「大人の趣味」だったわけです。

絵と文字を組み合わせた版画が多く、本の表紙を開いた内側(表紙見返し)に貼るケースが多いようです。日本や中国では蔵書印の方が一般的でそれはおそらく紙の特性(硬い洋紙には印が押しにくい、和紙にはカードタイプのものを貼りにくい)によるもののようですが、それぞれ混じり合いヨーロッパでも蔵書印を使っているのを見たことがありますし、日本でも結構蔵書票を使っている方が昔からいらっしゃいます。古本屋さんが店の本に売り物ある証拠として蔵書票を貼っているケースもありますし、身近なところでは図書館の蔵書には蔵書印が押してあるでしょう(絵はついていないけど)?

実際どんなのがあるのか知りたいかたは、普通に蔵書票で画像検索していただければ色々楽しいものがみられます。(pinterestで検索したらこんな感じ

蔵書票の文字の部分は一応決まり文句があって、Ex Libris(えくすりぶりす)と入っているのが一般的です。これはラテン語の「~の蔵書からの一冊」の意味で、日本の物だと○○蔵書や○○書房などの形もみられます。いずれも~や○○の部分に本の持ち主の名前を入れます。この蔵書票のオーナーの事を票主と呼びます。この他に格言やお気に入りの一言なんかを入れたりするのもあるようです。

絵の部分は本当に様々で、シンプルなタイポグラフィみたいなのもあれば、風景画や宗教画みたいのもありますが、その中で大きなジャンルに、エロティックな図柄のものがあります。女性のヌードが多いように思いますが(少なくとも男性のヌードだけの柄はみたことない)、結構グロテスクなものから神秘的なものまで驚くほどたくさんあります。絵の記号論的な部分やメタファーとか(エロスが生で骸骨が死とか)きっと他にも色々あると思うんですがその辺は置いといて、自分の本の開けてみないと分からないところにそっとエロティックな柄の小さな紙を貼るっていうところに、ちょっと淫靡な悦びがある気がしません?

エロスというとなんだかじっくり見るのが憚られる気分になりますが、たとえば超有名どころのバイロス(Franz von Bayros)なんかはアールヌーボーの繊細な麗しい図版で、思わず見入ってしまいます。(18禁?)

蔵書票の基本としては画家さんに票主がテーマや入れたい文字だけをリクエストして、票主さんのイメージで作ってもらうというのがお作法らしいのですが、自分のためにアートをオーダーするっていうのがそもそも大人な感じじゃないですか?それなりに結構なお値段がかかるし、完成作品を確認して買うわけでもない。自分の中のなにかを他の人に感じとってもらってそれを表現する、このこと自身にむしろエロスを感じるなあと思うこのごろです。

とこんなことを書いてしまうと、すでに出来上がった蔵書票にお名前入れるっていう商品はどうなのと、より買ってくれなくなりそうだけど、とりあえずどんなものか楽しむという感じで使っていただければ幸いです。票主の方々は色々な種類を楽しむのと希少性の問題で数十枚のみ刷ってもらうそうで、蔵書すべてに同じ蔵書票を貼るわけではありません。気軽に自分の名前が入ったシールを色々貼ってみてください。私はノートも自分の蔵書の一つとして、モレスキンの見返しにちゃっかり貼ってみています(上に出したデザインもそのうち商品にするかも。落款もどきが実はダンボ―?)。

雲貼ってみたモレスキン

 

 

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