TOKYO STYLE
本日は、僕が長年愛読している写真集の紹介。
基本的に写真集なんてマンガといっしょで、一度読んじゃうともう見ることなんてしばらく無いだろうなぁと普段から考えていたんだけど、この「TokyoStyle」といった写真集は何度でも何回でも読み返してしまう不思議な本だ。
どういった内容なのかというと、そこには普通に東京で暮らしている人たちの普通の部屋の写真がフルカラーでたくさん掲載されているだけ。そこにはまったくもってカッコ良いインテリアなんてないし、ただ単に片付いてもいない部屋が列挙されている。もうこれが何回読んでも本当に楽しいのだ。
そこに暮らしている人たちを想像したり(男の人か女の人かとか外国人なのか同棲しているのか)とか考えてそこに住んでいる人の生活をシミュレーションしながら読むとこの上ない。想像力を刺激される絵本としてよくトイレの中で夢中になっている。
本来はこの本は、海外への輸出向けとして出版されたとのことが書いてあった。確かにこの和洋折衷折なす僕らの部屋や生活は、海外で日本に対して特別なイメージを抱いている人たちに初公開するすばらしい試みだったんではないかなと思う。
座して半畳、寝て一畳。結局のところ、最低限の装備で自分は構わないなぁなんてふとこの本を眺めながら思うのでした。建築家ル・コルビジェも結局のところ晩年の生涯を奥さんと小屋で生活してたしね(カップ・マルタンの休暇小屋と検索すると出てくるかも)。うん、やっぱホウゲジャクですよ。
同じ著者で下記もあります。こちらもオススメ。部屋の写真といっしょに住んでる女の人がスッポンポンで写ってたりします。
賃貸宇宙―UNIVERSE for RENT