また、おじゃまします、みなとです。
今回は、Noteではなく、Bookのお話。文庫本についているブックカバーのお話です。(たまに脱線しつつ。)おひまつぶしにでも。
今は文庫本を買うと、大抵カバーがかかっています。とても見ていて楽しいもので、表紙買いしてしまうことも。同じ著者の本でも、出版社が異なれば全く違うデザインだったりします。それどころか、同じ出版社でも、映像化やフェアなどで、そのときだけ違うものがかけられていることもしばしば。なかなか買いどきが悩ましくもあります。
古い文庫本を古書店で見ていると、カバーがそもそもなかったり、パラフィン紙がかけられていた頃もあったり。海外の本だとカバーがないものが大半のようで、包む、というのは独特なもののようですね。そのカバーも、バーコードを導入するかどうか、それは装丁が崩れるじゃないか、という議論もありましたね。
本を読むときは、カバーを取ってしまう、という方も多いかと思いますが、私はさらに上から包むことが多いです。
本屋さんで買うと、その本屋さんの名前が入ったシンプルなカバーをつけてもらえたりします。初めて行った本屋さんだと、それを記念に取っておいたりすることも。旅行先でふらりと本屋さんに入って本を買ったとき、ちょっと変わったカバーで包まれたりすると、それだけでも楽しいです。
私がいちばん好きな本屋さんのブックカバーは、神戸元町にある海文堂という本屋さんです。船舶に関する本が充実しているところで、ブックカバーも船をデザインしたものになっています。一般的な書籍もあるので、ふと、あの本が欲しいな、と思ったときに、ここで買おう!という気分になったり。
もちろん、カバーが必要ないときは、レジで一声かければカバーをかけずに渡してもらえます。
毎回もらうのも気が引けるし、読み終わったら使い捨てにするのもなあ、という場合は、自分でブックカバーを作るというのもいいですね。文庫本であれば、幅は内容量によって多少の変動はありますが、縦横はどの出版社でも、ほぼ、サイズは同じです。ハヤカワ文庫はちょっと大きめ、岩波文庫はちょっと小さめ、ですけれど。
お気に入りの布をちょこちょこと縫えば、意外と簡単に作ることができます。一枚の布で作ってもいいですし、端切れを繋ぎ合わせて、モザイクのようなものにしてもかわいいです。あまり細かいことは気にせず、手元にある針と糸で好きなように作っています。
お寺などでは定期的に市が立てられているところもあり、そういったところで端切れの詰め合わせを掘り出すのもひとつの方法です。京都でしたら、東寺で毎月21日に立つ「弘法さん」、北野天満宮で毎月25日に立つ「天神さん」などの門前市では、着物の端切れの詰め合わせがお手軽なお値段で見付けられることも。
好きな柄の包装紙をかけるのもいいですね。マスキングテープなどでコラージュすればお気に入りの一枚になります。同じ柄で何度も使いたいときは、スキャナーで取り込んでデータにして保存するのもありです。必要なときにA4サイズの紙にプリントすれば、文庫本は包めます。かなり分厚い文庫だと場合によってはB4の長さが必要になることもありますが…。
天地は多めに余るので、折り込んでもよし、切ってもよし。ただ、折り込む場合、印刷したインクが文庫本に移ってしまうこともあります。そこは注意していただけると。
文庫本のブックカバーの折り返し部分の隅に、切り取り線とマークが入っていることがあります。このマークをいくつか集めて出版社に送れば、その出版社特製のブックカバーがもらえることも。有名なところでは、新潮社の「Yonda?」のパンダ柄のものですね。応募期間に気を付けなければいけませんが。(あと…講談社も以前あった…と、思うのですが、今はやってないのでしょうか…。)
出版社や本屋さんオリジナルデザインのブックカバーをホームページからダウンロードできるところもあるようです。
そんな本の楽しみ方もありますよー、ということで。みなさま、来年も素敵な本との出会いがありますように。