理想の旅ノート

Posted on 01 3月 2015 by

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私の理想の旅ノートは、訪れた国の一番最初の街で買うのがいい。

それも高級な文房具店や文房具専門店ではなく、
コーヒーやアルコールを軽く立ち飲みでひっかけられたり、
ガムや新聞なんかが置いてあったりする小さい雑貨屋がいいな。

ざらりとした感触の紙なのか、
さらりつるつるの感触の紙なのか。
匂いはどうなのか。
国によって違うんだろうな。

誰でも気軽に書き殴れるような安価なノートブック。

ボールペンはインクの出がするするしていないとイライラするから、
これは日本から持っていこう。

ノートブックとちっちゃなリンゴを一緒に買うのもいいな。

 

私よりこの街のことをよく知っているノートブックと小さな冒険を始める。

乗り物に乗るのか、
早速オープンカフェに座るのか、
ホテルの部屋のベッドの上か、
初めてノートブックを開いて、きっと日付とどこでノートブックを買った小さな雑貨屋のことを書きつけるに違いない。

 

 

というのが理想。

現実はパニックになると頭が真っ白になるので、
日本にいるときから
緊急時の対応や、
国番号も書いた電話番号、
泊まるホテルの情報、
はがきの1枚でも出そうと思っている家族や友達の住所などを書きつけてパンパンになっているノートブックを持っていくのだと思う。

それはそれで心強いバディ。

 

 

 

 

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第2回広島モレスキンミーティング・レポート

Posted on 21 2月 2015 by

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盛り上がるノートブック・タワー。

広島モレミ2のファイナルはこれで終了しました。

参加者6名。
うち広島県外からの参加者3名。
なのにこの有様!
みんな、どれだけ手帳とノートブックを担いできたの?

 

 

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最初はこのように静かに始まりました。

と、その前に、主催者である私・キリエが直前になって体調を崩し、
まさかの今冬2回目のインフルエンザ疑惑がわき、
「もしかしたら『キリエ抜きでやっちゃって~!』とお知らせしなきゃならないかしら?!」
というヒヤヒヤ状態であったことも書いておきます。
(病院での検査の結果陰性でした)

 

 

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それが「鬼が島への招待状」のきびだんご、
一時期話題になった「面白い恋人」の登場で場が和やかになり、
次から次へと出てくるノートブックや手帳、マステ、そして

 

 

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筆記用具の山!

 

ノートブックや手帳を見せてもらい、
マステのおすそわけもしてもらい、
私の万年筆のインキもちゅーちゅー吸ってもらい、話題も尽きることなく。

 

広島で手帳オフ会が開催された様子がなく、
そのことを愚痴った人から
「場がなかったら作ればいいんですよ」
と言われて1年。
なんの根拠もなく、
「今ならできる気がする!」
と思い立ち、準備をしてお知らせし。
まさかの県外からの参加者に
「満足していただけるのかしら?」
と不安になったりもしたけれど、
「でも遠くから来てもらったから申し訳ない、じゃなくて、
近くからでもつまんなかったらつまんないんだ」
と思い直し。
今の自分にできることを準備して、待っていた2週間近く。

6名の参加者のうちNotebookersのライター4名ということに
心底、「モレカウ、ありがとう!Notebookersがあったから集まった人もいたよ!」と感謝し。

 

そんなこともちらちら思いながらしゃべっていたら、あっという間に時間が経ちました。
そして自分のノートブックや手帳にメッセージを書いてもらい。

 

 

 

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そして、冒頭のこのノートブック・タワー作成となりました。

なにも考えずにどんどん重ねて、
「まだあるぞ、盛れ盛れ!!」
と積み上げて、代わりばんこに写真を撮りました。

 

 

モレカウのNotebookersのお題「好きなものについて語る」って、まさにこれじゃないかなぁ。

 

 

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photo by カヅヤマモト(@kansuke_y

 

 

とりあえず、最初に予定していた第2回広島モレミは2時間で終了。
それから1名はバイトに向かい、
5名はお好み村でお好み焼きを食べ、
街なかの小さな文具店に行き、
路面電車で宇品の古い一軒家の雑貨屋へ行き、
スタバでモレミ2次会状態となり、また手帳やノートブックを取り出して、紙もの2枚おろしの実演を見、
夕方、解散しました。

 

まだ興奮冷めやらず、落ち着いて書けないのですが、
勢いで書いてしまいたい気持ちが強くて書きました。
参加されたNotebookersのライターさんもレポートを書くね、とおっしゃった方がいらしたので、
そちらも併せてお読みください。

 

また、どこかで会おうね。

 

今回、タイミングが合わなかったきみもだよ!

 

■参加者の広島モレミ2レポート

復帰しました&広島モレミレポート。 | Notebookers.jp

ほかでもない、わたしについて #広島モレミ2 に行って来た。

[レポート] 第2回広島モレスキンミーティング(写真多め) #広島モレミ2 – Kyri*ate (もっとゆるゆるに書いています)

広島モレミ2に参加して、ついでに広島観光を堪能しました | Notebookers.jp

初日、遠征 | Notebookers.jp

 

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第2回広島モレスキンミーティング(手帳オフ会)をします(ステッカー印刷成功しました) #広島モレミ2

Posted on 07 2月 2015 by

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モレカウが2015年版の公式ステッカー&ロゴ配布をし、色めき立った人も大勢いらっしゃると思います。
私もそのひとりでした。
以前、ライターが72人になったとき、同じようにデータが配布されましたが、
このときはまったくのお手上げでした。

なにをどうしたらいいかわからない。

自分の知識がないことにひどくがっかりし、
次々にTwitterやInstagramなどにあがるステッカーの貼られたノートブックの写真を見ては歯がみしていました。

しかし、今回は違うもんね!
あれから仕事でPCにさわることも多少は増えたし、PDFの印刷方法も知ってるもん!

そう思って意気揚々と印刷に挑戦してみました。

データの詰め合わせは無事にダウンロードできましたが、これをどう扱えばいいのかわかりません。

簡単に印刷できるタイプのものもモレカウは用意してくれましたが、
なんとそれを何度開いても背中に72がついたゾウのデータしか出ませんでした。

私は途方に暮れました。

初日はどうにもならずにそのままふて寝しました。

 

次の日は「Wordでデータを呼び出して貼りつける」ことを思いつき、やってみました。
それはなんとかできたのですが、
なんとなくディスプレイで見ると文字やゾウの画像が粗くなっているような気がして、
またもやふて寝しました。

 

3日目は「へなちょこでもいい。Wordで作ったものを試しに印刷してみよう」と思っていました。
しかし、ゆのさんのNotebookersの記事にモレカウが作ってくれた簡単に印刷できるデータのステッカーの写真があるではありませんか!

私は画像が粗いかもしれないステッカーよりクリアなゾウさんに会いたいのだ!
とWordでデータをいじるのをやめて、そちらを追及しました。

iPhoneで開いてみるとちゃんと199のゾウのデータです。

「必ず印刷できるんだ!」

妙な確信と自信を持ち、
私はダウンロードの履歴やデータを削除したり、
ネット検索をしたりしましたが、
どうやっても現れるのは72のゾウのデータでした。

いらいらして、Twitterで叫んだり(?)、
ゆのさんの記事に質問コメントを残したりしているとき、ふと以前の「データはあるのに印刷できなかったこと」を思い出しました。

 

私は普段FireFoxを使っているのですが、それではデータが呼び出せず、
Internet Explorerで開くとデータが表示され、印刷もできたのです。

 

それでやってみると無事にシールシートに印刷できました。

今回、新たに配布された四角タイプのものもばっちりです!

ほんっとうに嬉しい!!

わーいわーい!!

 

私が199のゾウのロゴステッカーにこだわったのはわけがあります。

 

広島で手帳オフ会って見ないなぁ(知らないだけかもしれないけれど)。
参加してみたいなぁ。

と思って数年経ちました。

結局、手帳オフ会には参加したことがないのですが、
「よし、開催してみよう!」
と思い立ちました。

モレカウに了承を得て、その手帳オフ会「広島モレミ2」で配布したかったのです。

では、広島モレミ2についてお知らせします。

 

 

「第2回広島モレスキンミーティング」について

「モレスキンミーティング」とありますが、手帳オフ会です。
ご自分の大好きな手帳・ノートブック、そしてそれにまつわるもの・ことについて会ってお話できたらいいな、と思います。

  • 日時:2015年2月21日(土) 10:00~12:00
  • 場所:コワーキング・スペース Shake Hands (広島市中区紙屋町1丁目4−5)
  • 参加費:600円程度(フリードリンク含む)
※詳しくはKyrieのブログをお読みください。

 

主にTwitterでやりとりをしています。
ハッシュタグは「#広島モレミ2」を使っています。

 

ところでさ。
私、さっきも書いたように手帳オフ会に参加したこともなければ、開催したこともありません。

「どうなるのかしら?」

と不安と緊張も隠せません。

手帳オフ会を開催されたことのある方、
なにか押さえておいたほうがいいポイントや
円滑にオフ会を進めるにあたり気をつけておいたほうがいいことなどありましたら、
教えてください。

そして、「はじめてのおふかい」で私がなにをやっているのかの裏事情もブログで少しずつ更新中です。

私がおこした焚き火にやってきた人に温かい飲み物をふるまうように、
広島モレミに集まったノートブックや手帳好きの人達と過ごせたらいいなぁ、と思っています。

では、手帳タワーを作って待っています。

遊びにきてね!

Kyrie

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いつからノートブックに書きつけるようになったのだろう

Posted on 07 1月 2015 by

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今ではNOTEBOOKERSのライターをしているくらいだが、
一体いつからノートブックになにかしらを書きつけるようになったのだろう。

覚えてる?

 

私の場合は、忘れもしない自分が12歳の7月7日からだ。

 

4月から中学に進学したが、地元の中学ではなくて、
環境ががらりと変わり、適応状態もよくなかった。

6年生の終わりごろからは思春期も始まっており、
とにかく不安と自分の中のわけのわからないモンスターが蠢いているのとで、落ち着けるはずもなかった。

特に親への反抗はすさまじく、
またそれと同時に大人になることに大きな恐怖を覚えた。

 

「大人になったら自分がコドモだったことを忘れてしまう!」

いつしか私はそう思うようになり、
ますます恐怖を募らせた私は、「忘れないようにするために」ノートブックにあらゆることを書きつけ始めた。

なぜ7月7日だったかというと、
自分が大人になる頃には様々な伝統行事も廃れているに違いない、
と、考えたからだ。

だから、最初のページは七夕にまつわることを
そのときの自分の知識を総動員して書いた。

 

書いたノートブックは12歳の私にとってはちょっとお姉さん向けの少女まんが雑誌の付録だった。

我が家はまんが厳禁で、母親がよく行っていたパン屋さんが雑誌も販売しており、
滅多にないことだったが、付録をもらったことがあり、その中に入っていた。

 

 

それ以降、小学生の頃と比べ、少しおこづかいの額が増え、
「勉強に使うためではない」、かわいいノートブックを買い溜めて、
そこに自分の中の蠢くモンスターに操られてどうしようもないもやもやを書き続けた。

 

これが、私の「ノートブックの書き始め」だ。

ちなみにこのノートブックはもうない。

私の思春期と反抗期は失敗に終わり、
それが尾を引いていて、とても大変な状態になったので、
大人になってもう一度、「反抗期」をやり直すことになった。

その作業の終わりの辺りで、私は大々的にモノを手放していた。

棚1つ分。
奥行きもあったし、棚の上にもぎゅうぎゅうにモノを置いていたので、相当の量だったと思う。
最終的にはその棚も捨ててしまった。

その中に、大量のノートブックもあった。

それまでは、「秘密をたくさん書いているから、自分が死ぬ前には棺桶に入れてください、と遺言を残しておかなくっちゃ!」と真面目に思っていた。

手放すと決め、燃えるごみの袋にどんどん詰めて、きれいさっぱりなくなったとき、
私はとてもほっとしたように思う。

 

あの時、手放しておいてよかった。

もし今、手元にあったら悶絶するぐらい恥ずかしいと思う。

 

ノートブックを処分して、しばらくはノートブックに書きつけることを止めた。

また処遇に困るノートブックが増えていくことがいやだったからだ。

しかし、ほどなく再開する。

やっぱりノートブックになにかしらを書きつけることは嫌いになれなかった。

 

 

 

 

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きれいなノートブックよりいつでもどこでも一緒の傷だらけのノートブックのほうが好き

Posted on 24 11月 2014 by

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今使っているのは、ソフトモレスキンのラージ。
中は、ドット方眼。広々たっぷり書けるので気に入っているが、
やはり、大きいぶん重く、小回りがきかないので、
マゼンダのハードモレスキンのポケットを持ち歩いている。

 

10月に行った大宰府・博多旅行ではマゼンダのポケットモレスキンが大活躍した。
荷物を少なくしようとしても、なかなかうまくいかないので、
小さくて小気味よく出し入れでき、書き込めるポケットモレスキンは素晴らしいバディだった。

 

しかし、日記や思いついたことを書き込んでいるのはラージモレスキン。
ずっと家置きだなんて。

 

私は、ノートブックや手帳とは
「いつでも一緒どこでも一緒」
が好みだ。
九州の旅行で改めてそう思った。

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なので、様子を見てラージモレスキンを持ちだしている。

せっかく持ちだしても、書く時間が取れなくて、
重い思いだけをしたことも何度もあって、腹は立ったが、
それでも「ノートブックと一緒にいる」ことができて満足している。

 

家に置いていて、
万年筆やマスキングテープで私にしては上品に書き込んでいたラージモレスキンは、次第に傷だらけになっていった。

先日は宮島の紅葉狩りに一緒に連れていって、
屋外でボールペンで書き込んだり、
カメラやポーチやほかの荷物と一緒にリュックの中に放り込まれていたりするから、当然だ。

 

それでも、私は持ち歩くほうが好き。

持ち歩いて汚れたり傷だらけになったノートブックを見ると、
「ああ、だんだん私のノートブックになっているな」
と感じるからだと思う。

 

 

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Moleskinerie 2013年の物語賞受賞

Posted on 05 4月 2014 by

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モレスキンのファンサイト・Moleskinerieでサイト誕生5周年を記念してモレスキンにまつわる物語が募集され、応募しました。

今日、4月5日から受賞作品の発表があり、自分が入賞していることを知りました。

まだまだ実感がわかず、ふわふわしています。

 

私のモレスキンにまつわる物語を書いているときの緊張感は、ここNotebookersに記事を書くときの緊張感と同じものでした。

自分のブログに投稿するときの気軽さはありませんでした。

 

去年、Notebookersのライターになったとき、管理人のタカヤさんやほかの先輩ライターからいただいたことばがずっと響いていました。

当然と言えば当然ですが、自分のブログより多くの人の目に触れ、複数のライターの中のひとりとして書くことは、

より緊張感を持って書き進め、推敲していくことを求められる、ということでした。

 

なかなかこの緊張感を持って文章を書くことは自分には難しく、Notebookersへの投稿も数少ないものとなりましたが、

貴重な「文章を書く修行(?)の場」となっていたのだと、振り返ればそう思えます。

私の力だけではなく、ここで文章を書かせてもらえたこと、ほかのたくさんのできごとやつながりが、私のモレスキンの物語を書かせてくれたのだと思い、ここに書くことにしました。

 

またぼちぼちとNotebookersにも投稿していきます。

素敵な場所をありがとう。

そして、新しくライターとなった方におめでとうと「Enjoy!」を。

 

 

私のモレスキンの物語が読みたい方はこちらから → Moleskinerie 2013年の物語賞 Kyrieの夏、きらきら。

 

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マゼンダ・モレスキンと酔っぱらいと旅の夢

Posted on 15 1月 2014 by

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そのマゼンダのモレスキンと出会ったとき、私はかなり酔っていた。

昼間から、街なかの小さな広場で世界のビールを楽しむイベントに行き、
ビールなのに12%や9%というアルコール度数の高いものを、空きっ腹に3杯入れていたからである。
グラスじゃないし、カップもそんなに大きくはないけれど、私はアルコールに強くない。

そのイベントでお昼も兼ねられるかと友達と期待して行ったのだが、
つまみはそこそこ楽しいものがあったけど、フードは充実しておらず、
「なにかお腹にたまるものが食べたいよね」
と、二人で会場を後にした。

結局、そのあともめちゃめちゃ冷えたビールを飲ませるところに行ったのだが、そこに行く途中に文房具屋があった。

特にほしいものはなかったのに、私がそこに寄ると言い出し、
わざわざ建物の3階のその店まで友達を連れて上がった。

 

 

それまでモレスキンの基本は黒と赤で、
ダイアリー関係でカラフルな色が展開されている、という具合だったが、
ちょうど白やポケットとラージでもカラフル展開を始めたばかりだった。
しばらくはモレスキン・アトリエや通販のみで取り扱う、となっていたように思う。

広島ではモレスキンのイベントを行う文具店はなさそうだし、
もちろんモレスキン・アトリエなんてないので、
私はネットでカラフルなモレスキンを見ながら、
実物を見るのは、なにかの用事で東京か大阪に行ったときだろう、
と勝手に考えていた。

それがふらりと入った文房具店に全色、ポケットもラージもそろって置いてあったのだ。

私の血がぐらりと沸いた。

 

 

この年初めからモレスキンを使い始め、
浮かれた夏を一緒に過ごしたい、と3冊目のモレスキンをおろしたばかりだった。
おまけにその1カ月もしない前、
これまた不意打ちのように見かけたモレスキンの白にぼーっとなってしまい、衝動買いをしていた。

しかし、私のぐらぐら沸いた血はおさまらない。

おまけに「今なら無料で名入れします」の張り紙。

これにヤラれた。

 

普段、仕事でもないのにノートブックや手帳にものを書きつけることのない友達は心配そうに、
「そんなにノートって使うの?」
と、私に声をかけた。

私は
「常になにかを書いているから」
とよくわからないことを答え、
以前から
「カラフルなモレスキンに出会ったらマゼンダから使おう」
と決めていたので、
そのままふらふらとマゼンダのモレスキンを手に取り、
レジで名入れの手続きと支払いを済ませた。

 

 

 

私にとってこの1年は、将来自分の人生を振り返ったら
「ああ、この年は!」
と必ず取り上げるくらい大きなできごとがあり、それに伴う作業でせわしかった。

特に秋口から忙しくなりいろんなことがタイトになったとき、
急に私の手は「万年筆の書き味」を求めだした。

唐突なことに驚いたが、ほったらかしていた手持ちの万年筆を手入れし、
インクを入れて書くと、手も自分もひどく落ち着いた。

しかし、困ったことがおこった。
モレスキンは万年筆のインクの裏抜けがひどい。
これは有名な話で、私もよく知っていたけれど、
これまではだいたいボールペンで書いていたので問題はなかった。

モレスキンと相性のいいインクのことも知っていたが、
私が使いたい色ではなかったので、それを求めることもしなかった。

「万年筆の書き味」への欲求は日増しに強まり、
いろいろ考えた結果、
私はモレスキンの前に使っていたほぼ日手帳の英語版「Hobonichi Planner」を使うことにした。

そして、持っていた万年筆のニブが太くHobonichi Plannerでは書き心地がよくないので、
細い万年筆と新しいインクもそろえた。

こうして4冊目の白モレスキンを使い終わったあと、私はHobonichi Plannerを使い出した。

そこには私の求めていた書き心地があり、鎮静効果は抜群だった。

 

 

マゼンダのモレスキンはうらめしそうに私を見ているが、
そんな彼女を落ち着かせるように、私は言う。

「旅行に一緒に行くのは君だ」

 

私がノートブックに求めるものは「いつでも一緒」の携帯性の高さだ。

一旦、ほぼ日手帳から離れたのも、厚くて重くて携帯するのが大変なこと。
楽しいカバーもつければ、厚さと重さが増すこと。
これらが理由だった。

モレスキンのポケットサイズは、小回りはきくし、ちょっとしたものをなくさないように携帯できる素敵な収納ポッケもついている。
ハードカバーを使っていたので、立ったまま書き込むのにとても優れているのは、
実際にやってみて知っている。

どたばたで遠出ができなかった1年のうち、1回だけ熊本への旅行のときでさえ、
私のそばで小気味よく動き、
自分で立てた日程の確認やスタンプを押すときにすぐにリュックから取り出すことができた。

あれは快感だった。

 

 

どたばたはまだ続いているが、隙を見て遠出をするのはできそうな雰囲気だ。

私はマゼンダのモレスキンと旅立つ機会を狙っている。

ターナー展を見に神戸に行こうか。
九州国立博物館を見に大宰府に行こうか。
それとも久々に沖縄か京都。
いやいや未踏の道県にするか。

 

 

 

この記事も、マゼンダのモレスキンと旅行をしてから書こうかと考えていたが、
すぐのことにはなりそうにないので、
ここまでの経緯を書くことにした。

こうしておけば、マゼンダの機嫌もちょっとは収まりそうだし、
私もせっかく思いついた文章を忘れなくてすみそうだ。

酔っぱらった勢いだけで買ったんじゃないんだよ。

とマゼンダに言うんだけど、
これまでの私の言動はどうやっても「悪い男」にしか見えない。

 

 

 

■本日の写真

 

私のモレスキン・タワー。

去年「第2回勝手にモレスキン・ミーティング in 広島(ただしひとり)」を開催するつもりだったが、

機会を逸してしまった。

 

 

 

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人は恋をしたら

Posted on 01 10月 2013 by

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人は恋をしたら

胸に秘めたままなのか

Twitterでつぶやくのか

LINEで友達に相談に乗ってもらうのか

ノートブックに想いを書きつけるのか

 

 

 

 

 

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夏のモレスキンタイムは縮景園で

Posted on 10 9月 2013 by

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「浮かれた夏を一緒に過ごすモレスキン」(通称”夏モレ”)と、夏を過ごしました。

 

諸事情あって、夏に冒険や旅行に行くことはなかったのですが、今年の広島市の夏は美術館の特別展が充実していました。

「アート・アーチ・ひろしま」といって、イサム・ノグチをキー・アーティストに据え、

広島県立美術館、広島市現代美術館、ひろしま美術館が「平和」と「未来への希望」をテーマに、

それぞれの美術館が特別展を開催する、といった大掛かりなものです。

そして県立美術館では並行して、「ゴッホ展-空白のパリを追う-」、「尊厳の芸術展」も開かれていました。

私はこれら5つの展覧会すべてに行く、という美術館三昧の夏を過ごしていました。

 

広島県立美術館の隣には「縮景園」といって、広島藩主浅野長晟が上田宗箇に作らせた日本庭園があります。

ゴッホ展を見た人は無料で縮景園に入れるサービスがあったので、私も行ってきました。

 

 

 

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縮景園の美術館に面したところには、ゴッホにあわせてプランターのひまわりが並んでいました。

そしてその横に日よけと木製のテーブルと椅子がありました。

私はここでモレスキンタイムにすることにしました。

 

行ったのは8月12日。

暑さも厳しく熱風が吹いていました。日よけの外は眩しすぎて目が痛いくらいです。

ちょうど1週間前、私は熱中症になりくらくらして、まだ本調子ではありませんでした。

けれど、私は持ってきた1巻きのマスキングテープで見出しをつけながら、さっき見た3つの特別展とランチのことをモレスキンにせっせと書きました。

 

「外でノートブックを広げて書く、って、なんて楽しいんだろう!」

汗をだらだらかきながら、私は書いていました。

まるで旅先でノートブックを広げているようです。旅に出なくてもその時、私は旅をしている最中でした。

 

このときのモレタイムが私の夏の中でとても印象的だったことのひとつでした。

ノートブックの時間も食べることも、外でやるとなんだか愉快な気分になってきます。

 

 

 

■おまけ

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9月になり、中四国初の「広島オクトーバーフェスト2013」が開催されました。

私も飲んできたのですが、アルコールが強くないのに調子の乗って飲み、相当酔っぱらいました。

動けなくなってしまい、なにをしたかというとおもむろにモレスキンを取り出し、写真撮影。

帰宅して酔いが醒め、写真をチェックすると自分が思って以上に枚数を撮っていたので笑ってしまいました。

オクトーバーフェストも屋外での催しもので、私の中の「外で食べたり飲んだり書いたりするのは愉しい」という記憶が撮らせたのかもしれません。

動けないくらいなので、さすがにここではモレタイムはできませんでした。

 

 

 

 

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日常の中の旅と(くま)モンスキン

Posted on 10 7月 2013 by

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モレスキンのことをよく知らなかったときには、「モレスキンは黒!」というイメージしかなくて、黒いものを持つことが最近苦痛な私には、ため息をつくしかありませんでした。

使いたいノートブックなのに、心がうきうきしないわぁ。

そうならば「黒でうきうきするようにすればいいじゃん!」と考え、真っ先に思い浮かんだのは大好きな黒いくま・くまモンでした。

まだモレスキンを買ってもいない2012年の8月、私はこんなことを考えていました。

 

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「天下のモレスキンにこんなふざけたことをしてもいいのか?!」と思いながら、想像図まで描いていましたが、結局、それからすぐにモレスキンに赤があると知り、1冊目の「赤モレ」を買ったのでした。

 

2冊目のモレスキンは黒にして、想像図のようには仕立てませんでしたが、裏表紙にくまモンのステッカーを貼り、「(くま)モンスキン」と呼ぶことにしました。偶然にも3月、私は熊本に行くことになりモンスキンに下調べした熊本のことを書き、携えていきました。

 

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モレスキンを使い始めた今年の1月はまだまだ緊張して文字ばかりでしたが、次第にモレスキンとも仲良くなってきて、Instagramの写真を印刷して貼ったり、気軽にイラストを描いたりして、カラフルな中身になっていきました。

もうすぐモンスキンも使い終わるのですが、最近、強く感じることは「モレスキンに書きこんでいると旅をしている感覚になる」ということ。

そのコンパクトなつくりのせいか、はたまた硬い表紙のため掃除をしていても思いついたことを立ったまま書きこめるせいか、自分の部屋の机についていてもまるで旅先でなにかを書いている感覚に陥るのです。旅先の街角で思いついたことを立ったまま書いたり、カフェでその日めぐった場所のことを書きこむみたいに。

旅行が好きな私にとって、それはとても嬉しいことで愉快な気持ちになるのでした。

 

 

■おまけ

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私の3冊目のモレスキンは浮かれた夏を一緒に過ごす「夏モレ」です。小学生の夏休み気分満載なので、日本の白地図を印刷し、これまで行ったことのある都道府県に色を塗ったものを貼りつけました。

 

 

 

 

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夏のノートブックがほしくなってきた

Posted on 04 6月 2013 by

 

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気温がぐんぐんあがり、日差しがきつくなると浮かれた夏を過ごしたくなる。
浮かれた夏を過ごすのに、夏の計画や日記を書きつける、夏の相棒「夏のノートブック」がほしくなった。
いろいろ迷った結果、新しいモレスキンをおろし夏のノートブックにすることにした。

 

表紙には友達がやっているFM世田谷のラジオ番組10周年記念ステッカーとキラキラ熱帯魚のシールを貼り、

裏表紙はカオスな私のお気に入りのシールを貼りまくり(まだまだこれから貼るつもり!)、

 

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拡張ポケットには、最近恋愛と結婚について真面目に考えているのでそれを象徴するようなエンジェルとハート、それから先述のラジオ番組の周波数を貼った(実は出雲の縁結びシールも貼っている)。

 

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これだけでもテンションがぐっと上がってきた!

 

 

第1ページ目には「夏のノートブック」について書き、

 

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夏休みの予定表を意識してスケジュール表も作った。

(お天気を書きこむ欄はどうしよう? 作ったほうがいいかな?)

 

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巻末からは「キリエの夏の野望リスト」として、「2013年の夏にやりたいこと」を書きこんでいる。

私の夏のイメージは「小学生の夏休み」なので、星空を観察、セミとり、スイカ割り、花火、冒険、旅行、キャンプ、地図(日本の白地図に自分が行ったことのある都道府県を塗っていくつもり)… と連想ゲームのようにつながっていくが、オトナでもあるのでシャレたビアガーデンなんかも入っている。

まだまだ書き始めたばかりだけれども、このノートブックを「夏モレ」と呼び、なんだか特別な夏が過ごせそうな気分になってきた!

 

夏の準備、いかがですか?

 

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「のーてぶっか~ず」の管理人Kyrieのごあいさつ

Posted on 01 4月 2013 by

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この度、のーてぶっか~ずの管理人になりましたキリエです。
よろしくお願いします。

ことの次第は3月の最終日の夜、ハゲワシが飛んで来てタカヤさんの伝言を伝えてくれました。

「雪原を進み、この世の果てを見てくる。あとは頼んだよ。タカヤ」

私は謹んでお受けしました。
こういったわけで、管理人になったわけなのです。
【のーてぶっか~ず キリエからのお題】をがんがんツイートしていきますので、記事をどんどん投稿してくださいね!
また、ゲストも募集しています。待ってます♪

Kyrie

April 1st, 2013

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モレカウとわたくし

Posted on 21 3月 2013 by

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モレスキンについてネット検索してたら、モレカウにたどりついた。

その時点でモレカウは彼のサイトにかなりの文章を書いていた。
私はそれを夢中になって読んだ。

彼の愛するモレスキンとモンブランの魅力はよくわからなかったが、
彼が「タカヤ」から「モレスキン・カウボーイ」になる過程、
そしてモレスキンを片手に
(私の勝手な印象だけど)
それまで閉じ気味だった彼がどんどん外に出て人に会いに出かける様子は
読んでいて私の心を揺さぶった。

それからしばらく、私はモレカウのサイトをのぞかなくなった。

が、自分がもう一度モレスキンに関心を持ち、使ってみようと思ったとき、
モレカウのサイトはNotebookersに変わっていた。

私はもう一度、モレカウの書いたものを最初から読み直した。

やっぱり「モレカウになる過程」と「出かけていくところ」が一番好きだ。

モレスキン・ミーティングも
モレスキン・タワーも確かここからだったような気がする。

モレミで特に好きなのは「モレ七」。
七輪で焼き焼きしながらのモレミの回。
これは個人的に私が七輪でものを焼き屋外で食べることに
遺伝子に組み込まれたなにかが反応して非常に興奮して大好きだから。

いいなぁ!いいなぁ!
とすごくうらやましく思い、
広島では一度も開催された様子がないので
勢いに乗って、買ってはみたもののまだモレスキンを使っていないのにも関わらず、
「モレスキンミーティング(ただしひとり) in 広島(もちろん非公式)」
なんてことをやって面白がってみた。

このときの様子 → キリエのブログ

私もモレスキンを片手に、人に会いに出かけてみたい!
その思いは募るばかり。
なかなか動きださないのだけれど、
モレスキン巻末にある「キリエの野望リスト」の最初のあたりに書きこんでいる。

そこからNotebookersへの関心やライターになるまでのことが出てくるんだけど、
それはまた別のお話。

モレカウは旅人の匂いがする。

大概スナフキンに代表される旅人は
予告もなしに現れて予告もなしに去っていき
置いてけぼりをくらうこちらとしては言いようのない寂しさと悔しさが残るのだが、
モレカウはちょっと違って
「焚火にあたっていきなよ。君がしたいならね」
という「受け入れ型旅人」で
焚火にあたっていると温かい飲み物を出してくれる。多分。

初めて、「置いていかれちゃう!!」という不安感を持たなくてもいい旅人に出会った気がして、
とっても嬉しい。

私は好きなだけ焚火にあたり、温かい飲み物を飲み、
たまにモレカウや、ほかに焚火にあたりに来た人としゃべり、
そうして私が立ち去るんだろう。

それは自分の焚火を焚き、
モレカウと同じように飲み物を出し、
お互いに好きなように過ごすためであり、
そしてまたふらりとモレカウの焚火にあたりにいくのだと思う。

いつか私の焚火にもモレカウがあたりにきてくれたらいいな、と思いつつ
「でもあの人はほかの女の子のお尻を追いかけ回しているわよね、きっと」
なんて諦めながら、
「じゃあ、お話しようか。ベッドで」
と口説かれる夢を見ながら寝袋に入るのだ。

■ 本日の写真
モレスキンに描いたもの。
色合いから「ドラゴンフルーツ」と私は呼んでいる。

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moleskineとわたくし

Posted on 07 3月 2013 by

DSC_2809

 

 

 

モレスキンを初めて意識したのは、スペイン巡礼の準備が大詰めを迎えた頃だ。

巡礼の師匠が、巡礼に旅立つ私に「お伴のノートブック」としてプレゼントしてくれようとしたのが
モレスキンだった。

しかし、私はすでにその時気に入っていたノートブックの新しいのを準備して、
必要事項を一切合財書き込みだしていたので、
丁重にお断りした。

 

あとで師匠に「どうしてモレスキンを選んだのか」と聞いたら、
「ハードカバーで頑丈でいいかな、と思ったから」
と答えが返ってきた。

 

 

巡礼から帰ってきた私は別の手帳を使い始め、
モレスキン本も読んだりしたけれど、それで終わっていた。

 

それがだんだん、手帳としっくりいかなくなり
そして「ただのノートブックにいろいろ書きたい」という思いが募ってきた。

それでどのノートブックにしようか考えたとき、浮かんできたのがモレスキンだった。

もしもう一度巡礼に行くことがあったら、私はモレスキンと一緒に行ってみようかな、と考えていた。
しかし、しばらく旅立ちそうにないし
「どうかなー?どうかなー?」
と思いあぐねていたけれども、実際に使ってみないとなにも始まらない。

 

と、なんとなくそんなふうに思っていた2012年の8月の終わり。
ふらりと入った文具店でモレスキンセールがあり、
迷うことなく、私は赤いモレスキンを買っていた。

 

 

それから、眺めたりなでたり、すっごく気になりながらも
フィルムをはがすのに2カ月近くかかり、
そのあとは早々とスタンプを押したり、
自分が素敵だな、と思ったことばを印刷して貼りつけたり、
マスキングテープを貼ったりして
使う準備をしていた。

 

こうして、2013年を迎え、本格的にモレスキンを使い始めた。

 

 

ボールペンを使っているけれど、書き心地は好き。

ポケットサイズを使っているので、小回りがきくところはとっても好き!

でも紙面が小さいのでちょっと窮屈な感じがしたり、
すぐに使いきってしまいそうな勢いで書きこんでいたので、
以前好きだった、もっと大きい版の別のノートブックに書きこんでみたけれど、
書き心地がモレスキンのほうが好みになっていた。

 

ラージサイズは重くてでかくて、
「これは私には持ち歩けない」と
書店や文房具店などに行くたびに持ったりさわったりするけれど、
自分の中の「Go!サイン」が出ない。

 

噂に聞いていたインクの裏抜けは、スタンプのインクで体験して、びっくりした。

 

それから、結構な勢いで使い始めたので、2冊目として黒モレスキンを買い、
こちらは躊躇なくすぐにフィルムをはがしたが、
罫線の濃さにびっくり。
おまけに拡張ポケットがえらく粗い仕上がりとなっていた。

それを
「まったく、困ったヤツめ」
と言いながら繕うのが良い、らしいけれど、
私はそこまでの境地には至っていない。

 

 

モレスキンを使うにあたり、
この数年、黒いものを持ったり身につけたりするのがすごくつらいので避けていたため、
「モレスキン = 黒」
と思い込んでいて、なかなか決め切れずにいたが、
赤いモレスキンがあるのを文具店で初めて知って(記憶していなかった)、
即購入したのは前述の通り。

 

「もっとカラフルなのがほしいよー!
ちっこいのとか
うっすいのとか
スケジュール帳仕立てになったのはあんなに色やデザインがあるのにさー!!」
とふてくされていたら、
まさかの白を含むいろんな色のモレスキンが出ることを知り、とっても嬉しい。

気になる色はあるけれど、
実物を手にしてしっくりくる色とノートブックにしようと思う。

 

同じモレスキンでも、個体差があるからね。

 

 

■ 本日の写真

私のファーストモレスキンと脾臓の虫。

2013年の初詣の帰りに記念撮影。

 

 

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フィニステラ ~この世の果て~

Posted on 01 3月 2013 by

DSCN2252

 
スペイン巡礼で目指すのは
スペイン北西部にある
サンディエゴ・デ・コンポステーラという都市に眠る
キリストの十二使徒のひとり、ヤコブに会いにいくことだ。

 

サンディエゴ・デ・コンポステーラ大聖堂にいる
金ピカのヤコブ像に背中からハグをし、ミサに参加すると
私の800kmを歩く巡礼の旅はひとまず終わった。

 

 

が、その先100kmにあるフィニステラという港町を目指す巡礼者も少なくない。

フィニステラは「この世の果て」という意味で
大西洋に面しているので
まさにこの世の果てだ。

引き続き歩く巡礼者もいるが
私はそのときくたびれ果てていたので
まさかの再会を果たした巡礼中に知り合った日本人の女の子とバスでフィニステラを目指した。

 

 

フィニステラの岬には灯台があり、
そこで巡礼者の何人かは
自分が巡礼中に着ていた服、
はいていた靴、
ついてきた杖を燃やす。

そうして、自分の巡礼を終了させ、
それまでの自分を捨て、生まれ変わる。

 

 

私はなにも燃やさなかった。

天候が悪く、強風で
こんなところで火を扱えない、と思ったのと
とにかく心身ともにくたびれていたのだ。

それに巡礼の最後は呆気なかった。
気がついたら終わっていて、それを受け留めきれなかった。

風を避けるために灯台の中に入り、
レモン味のシュワシュワした飲み物を飲みながら、
どんより曇って向こうの見えない灰色の空と海をぼんやりと見つめるだけだった。

 

 

ほかの巡礼者はそそくさとフィニステラを去ったが、
私たちはそこに3,4日滞在することにした。

巡礼は毎日移動をする。

一つの街に留まることはない。
(できるけど、巡礼宿の使用はできない)

なので、ひとつの同じところにいて
そこに帰り、
毎朝荷物をすべてまとめずに
「明日の朝、片づけちゃおう」と夜、ベッドにもぐり込むことができるのは
一種の解放感と贅沢な感覚だった。

 

 

私たちは身軽になり、
フィニステラの街を歩いた。

シーフードを楽しみ、
買い物もちょっぴり楽しんだ。

巡礼中は少しの重さも身体にこたえるので、
前日に財布の中のレシートを捨てなかったことさえも後悔するほどだった。

 

滞在の後半、ようやく晴れた。

晴れてやっと、青空と青い海を見、水平線を見た。

瀬戸内で育った私には水平線も地平線も見ることがないので、
いつでも感動する。

 

そして空と海が交わるところを見た。

 

きれいで
美しくて
愉快な気分になった。

 

 

それまでは「この世の果て」と聞くと
とても寂しい気分になった。

 

どこまでも続くと思っていたものに
不意に終わりがあるのを知った、そんな感じ。

 

今でもそんな寂しさもあるけれど、
「わー、きれい!」
と叫んだフィニステラのことを思い出すと、
この青に溶けて透き通っていく感覚も思い出して、口元が緩む。

 

 

 

 

■ 本日の写真

私の膝の上あたりに灯台が見えている。

あの灯台の向こうには焼け焦げたあとがちょくちょくあった。

 

 

 

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おくすり手帳

Posted on 12 2月 2013 by

DSC_2856

 

年末からひいた風邪は、咳がひどくなる一方で、年明け一番に病院に行きました。

レントゲンや血液検査などをし、軽い気管支炎だと診断されましたが、薬がきかず3回通院をしました。

 

薬局で薬を処方してもらうときに、「おくすり手帳」ももらいました。

ちょうどNotebookersのライターのことを意識していたので、

「ああ、手帳にもいろいろあるのね」

と思い、写真を撮って、おくすり手帳は診察券と一緒に大切に引き出しにしまいました。

複数の病院にかかることが珍しくないので、これは重要な情報だもの。

 

 

ようやく治った風邪と気管支炎でしたが、またひいてしまいました。

みなさんもご自愛ください。

 

 

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バラのケーキを食べるかルドゥーテのバラの余韻にひたるかモレるかどれかにしなさい

Posted on 02 2月 2013 by

DSC_2873

Notebookersのライターになれると思っていなかった頃、

「どっちかしなさい部」に入部したくてしたくて、

自分のブログでやろうかと何度思ったことか。

結局はそのときはまだ、モレスキンを使っていなかったので、やらなかったけど。

やっと!

念願叶い、ライターとして入部!!

やったーーー!

これで「キリエの野望リスト」の一つを達成。

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“わたくし”について

Posted on 25 1月 2013 by

 DSCN31801

 

こんにちは、キリエです。

2013年のNotebookersのライターに採用されました。嬉しいな。

 

では、自己紹介をします。

 

広島生まれ広島育ち

リュックと写真と書くことが好き

 

リュックはARC’TERYX Arro22

Nikon1 J1の名前は英介

iPhone5の名前はういろう

お伴は脾臓の虫

得意な言語は広島弁

 

2006年にスペイン巡礼に行きました。

 

自分のことは“わたくし”だなんて言いません。

 

よろしくお願いします。

 

Kyrie

 

 

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