Posted on 21 11月 2015 by なかしぃ
今年もP-1グランプリの季節がやってきましたねぇ。えっ、P-1って何?Pって?もうお気づきの読者さんもいるかもしれませんが、そうです!日本一ぺらい人を決めるグランプリです。私なんて出場しても予選落ちが目に見えているので参戦しませんがf(^_^;
はいっ、というわけで今回のテーマは「ペンの持ち方です」。美文字の基本はペンの持ち方からです。正しいペンの持ち方なくして美文字なし。すみません、「代表なくして課税なし」をパクりました。こういうところで教養をチラ見せするなかしぃですが、そんなこんなで性格は破綻しているけど美文字が書ける漢がペンの持ち方について熱く語ります。
ではなぜペンを正しく持たなければならないか?それはペンを正しく持つ姿が美しいと周りから一目置かれるからです。ペンの持ち方ひとつだけで評価が上がる、全く中身は変わってないのに・・・それがぺら部ちっくですよね。おおっ、こいつは只者じゃないぞ!
それと、ペンの持ち方がよくなかったら親のしつけを疑う人間もこの世の中にいます。そういう人は箸の持ち方やマナーもチェックしてきますので手強いですぞ!そういう人は持ち方やマナーがなってない人のことを教養とは無縁な下等動物とみなしてくるので付き合い辛いですぞ!
でも、安心してください、書いてますから!もとい、正しい持ち方で書けるようになりますから、ぺら部流で。
幼稚園児や小学校低学年であれば持ち方矯正ギプスみたいな器具を鉛筆に取り付けて字の練習をさせられるところですが、大人になってそんなのやりたくないよぅ・・・っていう方も多いと思います。最近の持ち方矯正器具は洗練されてますよ。興味がある方は試してみては。
ここからが本題です。試験に出ますよ。というわけで持ち方がよくなるポイントはズバリ、三角形です。なかしぃ△です。そのこころは、「なかしぃさんカッケー」です。なんのこっちゃねん、それはね、ペン軸が三角形のペンを使えば自然とペンの持ち方がきれいになるんです。えっ、ペン軸が三角形?そんなのあるの?あるんですっ!その三角形のペンを持つだけでいいんですっ!くぅーーーっ。試しにやってみてください。
で、おすすめのペンをご紹介します。
1.ラミーのサファリ
これは万年筆とボールペンがあります。スタイリッシュなデザインで万年筆ユーザーのハードルを下げたドイツの名品ですね。ペンを持つ部分が指にフィットするようにできています。
2.ペリカーノJr.
ヨーロッパの子供向けの持ち方を身につけることができる万年筆です。カラーがポップでいかにも子供が喜びそうなシリーズですが、大人が持っても遊び心があっていいと思います。
3.カクノ
こちらは日本のメーカーが万年筆ユーザーの裾野を広げるためにお手ごろ価格で品質もなかなかよい戦略的商品です。戦略に乗せられて買った人も多いですね。
4.th.INK
こちらはペリカンが満を持して投入したスタイリッシュな万年筆です。ほんとに軸が三角形になっているので、長時間の筆記でも疲れ知らずというのが売りでした。筆者も持ってますが長時間書き続けることはまずないです。(注:もう廃盤らしいので見つけたら是非)

正しいペンの持ち方は字が綺麗に書けるだけでなく、長時間書いても手が疲れない合理的な持ち方になっています。美しいことは正義です。みなさんもペンの持ち方美人をめざしてみてはいかがでしょうか。
Posted on 30 10月 2015 by なかしぃ
今日は大阪都知事/市長ダブル選挙の投票案内状が届きました。ぺら部としては部長に立ち上がってもらいたいところですが、東京から動けないので今回は候補者擁立を断念せざるを得ない状況です。おっと、間違えた! 都知事じゃなく府知事やった。もうどっちでもええわ、とりあえず住民税を安くしてくれる候補者に投票したいです。
というわけで、同じくNotebookersのライターのなかむらさんの「正しい字の書き順に意味はあるのか」という問いにマジレスしました。筆者の見解では正しい筆順は字をきれいに書くための合理的な方法だと思います。実は筆者は美文字アイドル、「美文字っ子クラブ」のメンバーでして、硬筆書写検定3級の持ち主です。3級のくせに書家を名乗ってます。3級がどれくらい凄いかというと、試験を受けにきた受験生の大半は小学生で、その中に混じって大人である筆者がぽつんといるという状況の中で大人の余裕で合格するという凄さです。
そのいきさつはこちらです↓↓↓
手書きアイドル、美文字っ子クラブデビュー!
その自称「書家」なかしぃが練習したメソッドをご紹介します。
●美文字トレーニングその1”フリクションボールペンを使う”
ペン習字の本を買うとお手本の字が書いてあって、その隣に上からなぞる用のグレーのお手本が書いてあってその隣には自分で書く用の欄があります。これに普通のボールペンで書いてしまうと1回しか練習できないので、フリクションボールペンを使って書きます。そしたら何回でも書きなおせます。全部ページを埋め尽くしてしまったらペンのお尻にあるラバーで勢いよくゴシゴシって消しまくります。紙を破らないように気をつけてくださいね。えっ、そんなのやってられないよ、筋肉痛になるよ。何を言ってるんですか!
はいはい、ごもっともですね。そういう努力を怠りたい方に朗報です。テッテレー!そうです、ドライヤーという文明の利器を使うのです。フリクションのインクは60度以上で消えてしまうのです。60度といってもファーレンハイトではなくセルシウスの方ですよ。お間違えなく!!!髪を傷めないようにナノイオン機能がついてるドライヤーがおすすめです。紙は傷むかもしれませんが気にしない気にしない。
●美文字トレーニングその2”罫線ノートを縦に使う”
Notebookersの方なら1冊や2冊使わないのに勢いで買ったノートを持っていると思いますがこのさい字の練習帳として惜しげもなく使っちゃいましょう。その罫線のノートを90度回転してください(セルシウスでもファーレンハイトでもなく角度の度ですよ)そして2行で1文を書きましょう。真ん中の線を中心線として左右のバランスに気を付けましょう。お手本としてはこんな感じです。

ペン習字に近道なし、王道の練習方法は1にも2にもお手本通り完コピして何回も繰り返して書くことです。王道こそが一番の近道ですぞ!
Posted on 20 10月 2015 by konama
こんにちはkonamaです。
今日は万年筆のお話です。といっても高級万年筆コレクションとかそういうのではなくて(そういうのご披露できるといいのですが)、字を書く楽しみのお話。

Notebookersのライター、読者の皆さんは世間一般に比べて「手書き」に抵抗のない方が多いとおもうのですが、書くことそのものが楽しいのが万年筆の素敵なところだなと思っています。上の写真みたいに何の意味もないんだけど、こんな風に字を書いてみるのが楽しいわけです。先般告白いたしました通り、konamaは左利きでさらに書き方の成績は大変悪かった人間ですので、あまり出来上がったもののすばらしさは保証できないのですが、(書道もカリグラフィーも見様見真似です)、書くことが好きだということは割と強い方かなと思うので、ぺらくお話していこうかと思います。
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Posted on 22 3月 2014 by なかしぃ
Hello everyone (^-^)/ How have you been? I think you are looking forward to reading my flimsy article, thank you thank you. Today’s article is “Writing to Zebra regarding ball point pen refill” Thanks for your kind attention in advance.
By the way, 英語で続けるのが面倒臭くなったので日本語で書きます。ちなみに、”flimsy”の意味は「薄っぺらい」という意味です。来年のセンター試験に出ますよ。
というわけで、今回はシマウマさんにお手紙を書いた話です。筆者は万年筆に手を出す前は某シマウマさんのさらさらするジェルインクのボールペンを愛用してまして、替え芯を箱単位で買ってました。そして使い切る前に転職をしてそれを機に操縦士さんの先端技術Cに乗り換えてさらさらする方は使わなくなりました。でも、今年に入ってペン習字を始めるにあたって久しぶりに復活させました。
ところが、大変なことが起こったのです。

なんと、ペン先から極細の針金状のモノが飛び出てきたのです。最初はちょっと引っかかるなあと思って書き続けているとインクがどばーっと出てきて使い物にならなくなるは紙や手が汚れるはで散々な目に遭ったのです。まだ使い始めたばっかりなので次の替え芯を試したところ、しばらくして同じ目に遭いました。うーん、これは困った。このままでは納まらないぞ!ということで、冒頭でも触れたようにメーカーにお手紙を書くことにしたのです。あて先は、もちろん、”お客様相談室”!!相談じゃなくてモロにクレームなんですけど、何か?こうなったらモンスタークレイマーになっちゃうよ、Monster Claimer。土下座だってさせちゃうんだから、倍返しだ!(ちなみに、筆者は倍返しのドラマの最終回だけ見たのですが、親父が自殺に追い込まれて100倍返しだ!って言う割には土下座で終わったので、人の死の100倍が土下座なんて鶴瓶さん草葉の陰でずっこけてると思いました)
といっても筆者はこう見えてもジェントルマンなので文面はあくまでも丁寧に、ポイントを
- いつも愛用している
- 症状をありのままに
の2点に絞り、あえて怒りを抑えてどうしてほしいかは書かずに相手の出方を見てみようと思いました。そこはそれ、相手も人間なのでモンスタークレーマーと紳士的なお客様ではおのずと対応の質が変わってくると思うのです。ということで、お手紙と現物2本を同封して投函しました。そうすると、どうでしょう、なんと5日後に返事が返ってきたではありませんか!
入っていたものは報告書と送ったときと同額の切手と、なんと、替え芯が3本も入ってるではありませんか!!たしか送ったのは2本だったはず・・・もしかして、シマウマさんの誠意?誠意なのね?その心意気受け止めましたよ。二代目の「誠意大将軍」に任命しちゃうよ、ほんとに。
で、原因は何だったのかと報告書を読んで見ますと大変なことが判明しました。以下に抜粋して引用します。
<原因調査結果>
現品を担当部門にて調査いたしましたところ、ボールが脱落しておりました。
チップ内部を確認いたしましたところ、錆びが確認されましたので、おそらくボールが腐食し、表面が荒れている状態でボールが回転することでチップ内部側面を削り、ボールを保持する内壁が薄くなる事でボールが脱落したものと考えられます。
ジェルボールペンのインクの成分は、水、増粘剤(ジェル)、着色剤等からなっており、ペン先の金属製のボールは、常時インクと触れている状態にあります。ボールには錆び難いものを使用し、インク中には錆を防止する為に、防腐剤を添加しております。
しかしながら現品につきましては製造後4年以上が経過しており、その為に錆びやすい状態であったものと思われます。
<処置・対策>
現在、より経時変化が起こりにくいインクや、芯パイプの材質等の検討を行っております。
ということでした。この不良品が!!!と憤っていた自分が恥ずかしくなりますね。そういえば箱買いしてから確実に4年は経ってますからね。早く使えよ!という話を懇切丁寧に説明してくれました。こちらが悪いのにも関わらずおまけに1本付けてくれて、モンスタークレーマー一歩手前の状態から一転してファンになりました。これからもさらさらするやつ使い続けようと心に誓いましたよ。ほんますんません。言ってみるものですね。
Posted on 09 3月 2014 by なかしぃ
まいど(^-^)/ 3月がやってきましたね、暦の上では弥生と書いてMarch(きれいな発音で)。春ですね、春は出会いと別れの季節です、ここで悲しいお知らせがあります。実は3月をもってぺら部を卒業します・・・
なんてね(^-^; 嘘です。エイプリルフール前の予行演習をしてみました。昔「創設者の座を剥奪するぞ」と言われたことがありますが、創設者というのは役職じゃないので剥奪されるモノでもないです。「マナカナ」解散というのと同じくらいおかしなことですから。※マナカナとは朝の連続テレビ小説でブレイクした双子です。音楽ユニットや漫才のコンビではありません。
ということで、先月受験した硬筆書写技能検定3級に見事合格しました\(^-^)/(パチパチパチ・・・)
というわけで今回は手書きアイドル、美文字っ子クラブの活動として合格までの険しい道のりを書こうかなと思います。(過去のいきさつは前の記事参照)
さて、去年の12月に壮大な実験として性格破綻者でも美文字が書けるかということに取り組んできましたが、これで手書き文字と性格には何の関係もないことが実証されました。書道協会の偉いさんの会長でも架空名義で応募しまくって賞レース総なめにしてましたからね。
まず最初に使ったテキストは中塚翠涛さんのテキストで、これはお手本の字が薄い灰色で書いてあるのでそれをなぞるというものでした。これくらいならできそうだなと思ってやってました。また、並行してパイロットのペン習字通信講座を申し込みました。だーがしかしだがしかし、パイロットの方は沢山のテキストはもはや積ん読と化し添削課題も一度も提出したことがありませんでした。そんなこんなで中塚さんのテキストを1日10分くらい毎日続けてましたが、とりあえず試験慣れでもしとかないとと思って大手書店で硬筆書写技能検定3級を申し込みました。申込用紙は名前や住所を書く欄が沢山あり、その時点でやる気が萎えますが何とか書き終えました。何故3級を受けたかというと、3級は楷書と行書だけでよく、2級から草書も加わるということを聞いていたからです。そして、戦う前に敵のことを熟知しなければならないとの孫子の教えにもありますのでテキストも買いました。おすすめは「硬筆書写技能検定3級合格のポイント」です。といってもこれしかありませんが。
公式テキストを買ったはいいものの、買っただけでやりきった気がして(ハイ、勘違いですね)積ん読の山を高くしただけでした。そうこうしているうちに試験日が迫り、テキストを開いたのは試験前日でした。とりあえず試験内容に目を通して半日かけて本番を想定して練習しました。どんな試験内容かというと、
実技
- 速書き:115字の文章を4分以内に横書きでボールペンで書く(これは意外と時間がかかり、ぎりぎり書き終えるかオーバーするか微妙なところでした)
- 楷書と行書:二文字の漢字を2センチ角の枠内に楷書と行書で書く(大きすぎず小さすぎずバランスよく書くのが難しいです)
- 漢字仮名交じり文縦書き:45字を行書で書く。ただしひらがなは連綿(続け字)で書かない(縦書きは中心線を想定してバランスよく書くのが難しいです)
- 漢字仮名交じり文横書き:60字を楷書で書く。片仮名、アラビア数字、ローマ字も出てくる(数字とアルファベットはぜんぜん練習してなかったので厳しかったです。また、英単語は途中で改行するときに区切りに注意しなければなりません)
- はがきの表書き:実際のはがきを想定して宛先と差出人の住所氏名・郵便番号を書く(はがきは書き始めの位置が重要です。バランスよく収めるのはなかなか手ごわいです)
- 掲示横書き:大きい紙に油性マジックでイベントのお知らせの内容を書くものです。イベント名・日時・場所・備考などを書きます。ここでは鉛筆や定規でレイアウトの線を引いてもよいです。
理論
- 漢字の部分の名称:編やつくりの名前を答える
- 漢字の筆順:正しい筆順を選ぶ
- 草書を読む:文の中で書かれている草書を楷書で書く(これは草書を知らなくてもある程度前後の文脈で分かります)
- 漢字の字体:間違い探しです。(問題文には書いてないですが、間違いは10個と決まってます。10個より多すぎたり少なすぎたりしたら満点取れてない証拠です)
筆者はマジックで掲示を書く問題は面倒くさかったので練習は一度もせず、ぶっつけ本番でした。
そして本番を迎えることになるのですが、試験会場は女子高でした。筆者は中学・高校とも共学なので人生初の女子高潜入でした。女子高といえば秘密の花園的なイメージでわくわくしながら行ったのですが、日曜日なので女子高生は皆無、残念ながら受験者だけでしたOrz 直前に100均で買ったスリッパは小さすぎてかかとを浮かしたまま4Fまで上がり、教室に入ると2割の大人と8割の子供でした。周りの子供は一生懸命最後の悪あがきをしていましたので、筆者もちょっと復讐しておこうかと思いかばんを開けたらテキストがない・・・やってもーた(>_<) 仕方ないのでツイッターして周りの子供に大人の余裕を見せつけてやりました。
さて、試験に使う筆記用具は鉛筆、万年筆、付けペン、油性マジック(一部)ですが、筆者は普段は万年筆を愛用していますが、今回はファミマで買った「さらさら描けるゲルボールペン」を使いました。このとき気づいたのですが、ボールペンなのに「書ける」ではなく「描ける」という字を使っていたことです。何故に「描」?普通は「書」でしょ。という雑念を抱えたまま本番を迎えました。
本番はたんたんとミッションをこなしていきましたが、終わった後に「参」の字の下三本線の向きを間違えて書いたことに気づいて、緊張のなせる業だなぁと半ばあきらめてました。どうせ今回は模試のつもりで受けたから、次頑張ろうと思いました。なんてポジティブなんでしょう。
そして本番が終わって忘れかけてた一ヵ月後に合否通知が届きました。恐る恐る保護シートをめくってみると・・・

やったー\(^-^)/テンションが一気に上がりましたよ。たいした努力もせずに3級合格しましたよ!どうだ、参ったか?(誰に向かって言ってるんでしょう) これで、薄っぺらくても性格が破綻してても美文字を書くことが出来ることを証明しましたよ!調子に乗って次は2級受けます。今度はちゃんと練習します。ちなみに練習に使うノートは小学生がつかう漢字練習長がいいですよ。四角の中に破線の十字線が書いてあってバランスを取りながら書くのに最適です。ジャポニカとかキョクトーとか神戸ノートとか懐かしさを感じさせます。
今回思ったのは、美文字が書けると字を書くのがより楽しくなるということでした。「ぺらく楽しく美しく」Notebookersとしてノートや手紙を書いていこうかなという所存でございます。