「手づくりの秋」「クラフトの秋」公私ともに謳歌しております。りっかです。
6月末頃、「2013年下半期マンスリー手帳をつくりました」という記事を書きました。
その時に作った手帳、「クオバディスのビソプランサイズにする」という決定は大当たりで、非常に持ち運びやすく使いやすく、かなり気に入った一冊として使っておりました。
上掲記事で書いたように、これはあくまでも「プロトタイプ」あるいは「β版」でしかないので、日々改善点のメモなどしつつ、結構ご機嫌です。
気に入ったノートというものは、やはり良いですね。開こう書こうという気になります。
「嫌な無理なんか続かない、好きや楽しいでなきゃフェードアウトがオチ」も座右の銘です。
で、8月も終わろうとする頃には、twitterでもfacebookでも「来年の手帳は…」という話題をちらほら見かけるようになり、さて私はと考えました。
マンスリーだけだとやはり、1日単位で管理したい物事は収まりにくい。やっぱり、せめてウィークリーが必要だ。
しかし…。
(ここで、私の考える「生活スタイルと使用目的に合わせたスケジュール帳観」について書こうかと思いましたが、盛大に脱線しそうなのでやめておきます。)
※ちなみに、私は持ち歩くスケジュール帳に「思い出」要素は加えません。あくまでも「未来と今を作るため」と位置付けています。
結果的に業務記録とはなり得ますが(実際、その用途で物凄く役に立ち、会社で身を守れたこともありましたが)、写真や半券・ショップカード等を貼る、感想を書く等の目的には、そのためのノート…「記録する・思い出す」ためのノート、或いは日記…を別に用意します。
とりあえず、現在の私の場合
・仕事をする場所は一定(出仕事はまずない)
・拘束時間も一定
・仕事時間中の内容と時間割り振りは、他者依存度が非常に高く、自分で予定を決めて動くのはかなり困難である
・が、プロジェクトも山ほど抱えている
・複数他者(2ケタ人)のスケジュールを把握している必要がある
・プライベート(そのほとんどが@家)でやりたいことも山ほどある
・土日祝は関係なし
・職場以外の場所へ出かけることもほとんどない(食品・日用品の買い物と図書館を除く)
という状況です。
そして、
・「時間」について、現状よりもう少しだけでも、主導権を取り戻したい
・ようやく、「主導権を持とうと思えば持てる」であろうだけの職務スキルが備わってきたと判断(生活形態への慣れもあるけど)
・新月のタイミングは事前に明確に分からなければならない(twitterでのお知らせのため)
という希望があります。
そこで、タスクを明確にでき、かつ時間割については柔軟性を保持できる「ウィークリー・レフト式」を採用することにしました。
(実際、ジブン手帳もかなり前から、時間軸無視、3段に分けてガントチャート的タスク管理ノートとして使っていたのでした。それでも使いにくかった。)
マンスリーとウィークリーのそれぞれの役割は、
・ある程度長期の予定・工程見通しをマンスリーで
・日々のタスク管理をウィークリーで
というものです。マクロとミクロで分けるという方法です(なので独立した冊子であって欲しいのです)。
私はあくまでも今のビソプラン型が気に入っているので、いっそウィークリーも同サイズで作ってしまうことにしました。
ではついでにマンスリーも改訂版をと。
ただし、どちらも年内のみのプロトタイプ版です。使いつつ改善点を見つけ、2014年分を本格作成することとします。
Illustrator使用、紙は前回と同じ「リスシオ1」、機材も前回同様、業務用複合機プリンター(モノクロのみ)。また、簡易版なので、ホッチキスを使った中綴じとします。
手順は前回記事と同様
1. ちっちゃいカンプ(?)を作る。ページ構成確認のため。
2.Illustratorで版を作る。
3.1.を参照しつつ、リスシオ1に印刷。
4.表紙裏表紙用画用紙とともに、切る、綴じる、切る。
で完成です。
マンスリーの前回からの改善点は、
・新月および惑星運行情報を追加する
・マンスリーのブロックにカテゴリ分別のための罫線を入れ、3段とする
・↑のため、ブロックの縦を広げる
・また、カテゴリ分別を設定するせいで1カテゴリについて書けるスペースが狭く感じられるため、横幅も広げる
・ドット方眼は5mmに変更
カテゴリ分別線は、現行では1本手で引いていました。これをデフォルトのフォーマットとして取り入れます。
生徒の予定(学校の試験等)、仕事の予定(生徒予定に合わせた準備やその他のプロジェクト準備等)、自分の予定(プライベート)の3種で使う予定です。
ドット方眼を広げた理由は、リスシオ1のインク吸い込みが予想外に良く、結果字幅が太くなるためです。
基本的に記入はプラチナポケットで行います(シグノ極細0.38と同等の太さと考えて戴ければと思います)。
が、実際には0.5mmくらいの体感字幅となるため、以前の3.5mmのドット方眼では結局なんの役にも立ちませんでした。
また、ウィークリーレフト式については、
・基本的に、モレスキンのレフト式と同形態とする
・新月および惑星運行情報を記載する
こことしました。
レフト式は大昔システム手帳使用時に使ったこと、そして今の職場に移る直前にいた会社でモレスキンラージソフトを使ったこと、の2つの経験しかありませんが、自分には使いやすい形態で好感を持っています。
大昔のものは時間目盛があってこれも良かったのですが、今回は会社モレスキンの時の使い方をそのまま活用しようと考えているので、モレスキンと同じく時間目盛は取り入れません。
また、土日祝が関係ないので、7日すべて同じスペースとなるよう設計します。
ちなみに、マンスリーもウィークリーも月曜始まりです。
で、出来たのがこちら。マンスリー。

前回より縦にも横にも広くなっています。
横罫線が折り目と重ならないといけない制約は同じなので、上がギリギリすぎることに…。次回改善ですね。

月の下に、新月(黒丸がそのマークです)の日付と時間、そして他の惑星の運行を簡単にまとめてあります。
左側上から、太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星。
右はその惑星がいる星座(宮)です。
間にある「R」と「D」はそれぞれ「逆行」「順行」です。
しかしこの部分はもう少し大きくて良かったです。次、改善です。

惑星の移動が起こる日や新月満月の日には、該当のアイコンを入れてあります。
Rのみ、Dのみがそれぞれ「逆行に転じる」「順行に転じる」の意。
余談ですが、せっかく魚座にいるのに逆行している海王星が、年内にやっと順行に転じるので嬉しいです。
でも天王星がずーっと牡羊座で逆行で、やっぱり社会はなんだか波乱万丈カッカしてるよなぁなんて思いながら入れ込んでいました。
んで、これがドット方眼とカテゴリ分け3段ラインです…見えますかね?(写りが悪くてすみません)

写真左側がドット方眼、右のマンスリーブロックの中の破線が3段カテゴリ分けラインです。
前回は、全面にドット方眼の版を印刷→上からカレンダーの版を印刷、の手順でしたが、今回はカレンダーの版にドット方眼も入れてあります。
カテゴリ分けラインは、一応無視もできるように破線で。
このマンスリーは前回と同じく、見開き1カ月→ドット方眼フリーページ見開き→見開き1カ月…の構成です。
次にウィークリー。

ご覧の通り、あっさりしたレフト式です。
左ページ一番下のラインは不要でした。次回は消します。

左ページは日付罫線のみ。ボディは無罫です。
ページ頭には、月と、その月の第何週目か、そしてその週の惑星の動きを並べました。
年間通しての週数って、スパンが長すぎてあんまり上手く意識できないのですよね。
なので、ぐっと短くて適度に焦れる月間週数で。
また、「パっと開ける」的な仕掛け(サイドのタグとか)を何も施していないので、ページ番号的役割も兼ねています。そうすれば開くたびに嫌でも「〇月はもう2週も過ぎた」とか意識できるかな、と。
(ただ、1年分を1冊として作る時にはスピンをつけると思います。)
下の写真は右ページです。これまた見えますかね?
縦間隔5mmのドット罫線です。

マンスリーの方もそうなんですが、破線やドットを構成する点線にムラがあるのはプリンターのせいです。
あるいはブラック100%にすれば解決するのかもしれませんが、濃すぎると邪魔だし圧迫感は嫌いなので躊躇します。

ピントボケててすみません。
新月が起こる日に、その時刻と、願いごとベストタイム・ベタータイムを記載(ハートがベストタイム、音符がベタータイムです)。
唯一これだけは、縦ヴァーチカルの完全時間管理型フォーマットの方が記載しやすいですね。
レフト式では視認効果高い「うまい設定」が見つけられなかったので、いったんこういう形にしましたが、使い勝手としてはどうなんでしょう。
(そういう迷いが、レイアウトの中途半端さに見事に表れていますね。)
まあ、とりあえずはこれで運用してみます。
ちなみに、前回・今回ともに、フォントはCG Omegaで統一してあります。
というわけで、2冊出来たので、とりあえずは2冊ともビソプラン用クラブに収めてあります。

通常、こうして片方に1冊ずつで2冊入れる場合は、カバーに差しこんでいない方の表紙・裏表紙をホッチキスなどで留めて1冊としてしまいます(安定性確保のため)。
が、マンスリーとウィークリーは基本的に別冊として使いたいのです。
今回は3ヶ月分のみで薄い薄いプロトタイプ2冊ですのでわざわざカバーをそれぞれにつけて分厚く重くするのも嫌ですし、いったんこのままでいこうと思います。
晴れて2014年ウィークリー1年分1冊が作れた時には、そちらに装丁を施して別冊としようと思っています。
(…夢は広がりますが製作時間は確保できるのでしょうか自分…。)
かなり場当たりかつ突貫で作ったので、いろいろ拙いですが、ゴーイングコンサーンで。
しかし、こうして画像で客観的に見ると、本当に粗が沢山ありすぎですね…凹
またちゃんとじっくりゆっくり作ろう。カーニングもちゃんとやろう。
ともあれ、「ノートもスケジュール帳も自分で作れるんやん!」という、当たり前の、しかしやってみるとずっしり手応えのある気づきは、私にとってかなり良いものでした。
ことスケジュール帳に関しては、自分の生活設計に合わせたフォーマットを自分で組める、そして年の途中だろうと何だろうと、いつでも好きに変えられる、というのはかなり素敵なことだなぁとしみじみ思います。
ありものをどう使うかと頭を悩ませるのも楽しいですが、ことスケジュール帳に関しては、この自由さは得難いです。
皆さまにも是非お勧めしたいですね。
さて、以下、余談です。
(あんまり苦痛だったので、誰かに聞いてもらいたいだけです。)
(なのでここで閉じて他の方の素敵な記事に移動されるのが宜しいかと思います。)
今回の最大の気鬱ポイントは、
・ウィークリー作成では、裏表の中心合わせが必須となる
・星情報を入れ込むのがあまりにも面倒
の2点でした。
星情報は頑張りました。
私はチャートが読めるので、写真でご覧の通り、すべてアイコンでの表示とし、文字による説明は無しとしました。(家人には「俺には全く意味が分からない記号の羅列なので何も気にならない、目に入らない」と言われました。)
そのためにアイコンを作るのがまず面倒くさかった…頑張りました。(検索してダウンロードするのはもっと面倒くさかった。)
でもこういうの、プロの方なんかはもっと上手なんだろうなぁ(<アイコンに限らず、当たり前)。
しかしそれよりもっと面倒くさかったのは、間違えないように該当日に入れ込むことで。分かりやすく、邪魔にならず、なるべく綺麗に…後半はだいぶ疲れてしまって、プロトタイプなのを良いことに相当おざなりになりました…こんなことで1年分作れるのでしょうか。
そして、懸案の裏表の中心合わせ。
諸事情あってIllustrator搭載機から直接プリントアウトが出来ない環境(というか完全スタンドアローン)なので、pdf化してメイン機へ移してから印刷です。
pdfにして移してPPC用紙で印刷してみてズレを計り、.aiファイルを直してからまたpdf作成、移して印刷…
正に「いー」となる効率悪さでしたが、紙の裏面になる版は水平方向に-12mm全体移動させることで解決することが分かったので、淡々と黙々と粛々と、心を無にして作業をこなします。
(プリンタの余白設定のいじり方がどこを開けても不明だったのでこんなことになったのですが…もともと苦手なAcrobat Readerにレンタル業務用プリンタの掛け合わせ、アナログな私には無理でした(泣))
こういう色々も、もっと手際良く効率的に、かつ上手になるのかなぁ。
クォーク(スペル忘れました)とか今も使われてるんだろうか?んでああいうのならもっと簡単にこういうの作れるのかなぁ。
Excelの方が簡単なのかなぁ。でもこういうことをExcelではやりにくく感じて嫌いだしなぁ。
なんしか、やればやるほど賢くなれると信じたい。
などと色々考えつつ、やっぱりスケジュール帳作りはやめられそうにありません。
長々と読んで戴きありがとうございました。
皆さまにおかれましても、どうぞ輝けるスケジュール帳ライフを。