Archive | Game

アブストラクトゲームという孤独 〜 HIVEの棋譜を記す

Posted on 26 7月 2018 by

アブストラクトゲームというものがある。
一般的にそれは、ゲームの中にテーマと言うものが無く(抽象的)、ゲームにおける情報が全て開示されており、まったく運要素がないゲーム全般を示す。アブストラクトゲームは、相手のミスでもない限りすべて実力で決着がつき、圧倒的に強い相手とゲームをした人は大体において、ゲーム嫌いになるシロモノである。

文学の中に現れるゲームというと大半において、このアブストラクトゲームであり、登場人物たちはあれやこれやと頭を悩ましており、興味を持つことが多い。
デュシャンは「美は、カルダーのモビールのような意味で一つのメカニックといえる。チェスのゲームには運動の領域で美が存在する。美を作り出しているのは、頭の中で作られている身振りの想像力なのさ」と言っている 。
僕はだいたいのアナログゲームが好きなのだけど、目の前にそのゲームがない状態で、頭の中で想像するその仕草や動作、数手先に完結する二度と現れないそのパターンの美しさに興味がある。

マルケスの「百年の孤独」の中では、チェッカーを行うシーンが出て来る。マルケスの表現では、チェッカーを「基本的な原則について一致を見ている二人の人間の間で争う遊び」と定義していた。

シャーロック・ホームズのワンシーンでひとりの男がチェスをするシーンがある。
「よくチェスをやるのかい?」彼は部屋に置かれたチェスボードに目をやり、たずねた。「ノー、よくってほどじゃない。たまに1人で駒を動かしながら考え事をするんですよ」「チェスは2人でやるんじゃないのかい?」

最近ひとりでできるアブストラクトゲームを探していて、面白いゲームに出会った。「Hive」というイギリスのアブストラクトゲームである(二人用です)。駒のデザインの美しさに魅せられ、ふと買ってみたところこれがまぁおもしろい。そこで複数人にゲームのルールを教えて、何人かと対戦してみたところ、皆が一様に言う事はただひとつ。「全く面白くない」である。

これはもう割り切って、ひとり用のゲームだと考えて至るところでプレイしている。僕にとってノートブックを書くことは遊びなのだけれども、それに似ている。

【Hive】デザイナー: John Yianni

Hiveとは昆虫の群れや巣を表すことば。ボードゲームであるけれども、ボードは存在せず、机そのものがボードとなる。昆虫の六角形コマが数種類あって、交互に配置や移動を行い、最終的に相手の「女王バチ」のコマを取り囲むと勝ち。

【勝利条件】
「女王バチ」の周囲をすべて取り囲むと勝ち
自分のコマだけではなく相手のコマが含まれていても良い

【基本的な流れ】
コマを配置するか、移動するかの2択
最初は何もない状態からスタートする

【配置ルール】
1手目のみ相手のコマに接触して置くことができる
2手目以降は、自分の色のコマだけに接触する場所に置くことができる
相手のコマに一辺でも触れている場所には置くことができない
女王バチのコマは4手目までに置かなければならない

【移動ルール】
女王バチ配置後からコマの移動ができる

[ワン・ハイブルール]
全体のひとカタマリを(HIVE/ハイブ)と呼び、カタマリを分断する動き方はできない

基本的にコマはスライドして移動する
スライドできない場所には移動できない
ただし、バッタやクワガタのみ、狭くすぼまった場所への移動が可能

【各コマの動き方】
女王バチ:1スペースずつ移動できる
アリ:どこまでも進むことができる
クモ:きっちり3マス進むことができる(3マス以下の移動はできない)
バッタ:コマを飛び越えて進むことができる
クワガタ:1スペースずつ進む。コマの上に乗る(降りる)ことができる

【オープニング】
白が先手、黒が後手。
先手1手目は、好きなコマをひとつ、配置する。後手1手目は互いに接触した状態で置く。
2手目以降は自分のコマだけに接触している場所に配置する。
相手のコマに一辺でも触れている場所には配置ができない。
4手目までに必ず女王バチを置かなければならない。
女王バチ配置後から既に置かれているコマを移動することができるようになる。

さてここからが本題。

チェスや将棋のようにボードが存在しないと言う事は、座標が存在せず「Rh6 Kg7」もしくは「▲7六歩」のように縦軸と横軸の座標を記すことができないということである。そこで一週間ほど、この六角形のコマの配置方法(棋譜)をノートブックにどのように記載するかずっと考え続けていた。

僕の友人からまずもらったアドバイスがこちら。

しばらくこの「Honeycomb Addressing」の方法で考えていたんだけど、第1手目を「0・0」の座標として設定して、その後配置した駒をアドレスで記載していくと、フィールドが確定していないため、座標が増幅し、ものすごく複雑な記載となることがわかった。例えば、コマを配置した後に第1手目「0・0」からどれくらい離れた座標に配置したのか、第1手目からの位置関係についてしばらく考えなければならない。

次に考えたのは、最初からフィールドを確定した状態でマスを記載し、そこに配置したコマを記入していく「マッピング」の方法である。

実はこれにも欠点があることが分かった。

ゲームの仕様上、フィールドが拡大していくため最初から用意したマスの中に記載することがだんだんと難しくなることが判明した。それともうひとつ、コマの配置には適しているのだが、コマの移動を記載するときに、ひとつのマスから別のマスに移動した時の前後関係がわかりづらいという難点があった。

そこで発明したのが、「辺記載法」と「横書き法」である。
※正確にいうと「横書き法」はSCYTHE 大鎌戦役というストラテジーゲームがあるのだけど、それをヒントにしている。

図1

【辺記載法について】
自分から見て六角形コマの上辺を1と定義し、時計回りに2・3・4・5・6と番号を割り当てる(図1参照)。配置したコマが接触した「もともと置いてあったコマ」の辺を記載するという方法である。では複数のコマに接触した場合、複数の辺を記載しなければならないのだけど、1辺だけを記載するだけで解決する方法があった。それが「横書き法」である。

【横書き法について】
六角形コマをびっしりと埋めた場合、左から右へ順序よく並ぶのだけど、左上のコマを優先として右下のコマを下位とするという解決方法。文章を記述するときに左上から真横に書いていき、右下まで文章埋めていく横書きの行為になぞらえて横書き法とする。
例えば、図1でQW(5)のコマを配置した場合、横書き法で優先して接触しているのはSW(1)のコマの4辺目に接触しているので、「QW4SW」とSWの4辺目のみ記載することで配置場所を特定することができた。

【複数同色のコマの判定】
では次に複数同色のコマが既に配置している場合、どのコマの何辺目に配置したかを特定するために、横書き法で「①・②・③」と、第何番目のコマであるかを記載することにした。例えば、既に白のバッタが2個置かれて置かれていて、バッタに接触して配置する場合、どちらの白バッタコマに接触しているのかを横書き法で第何番目かを示す。

例:

③AB->2①BW 横書き法第3番目のアリ(黒)を第1番目カブトムシ(白)の2辺目に移動した。
GW5②AW バッタ(白)を横書き法第2番目のアリ(白)の5辺目に配置した。

 

【記述方法について】
あと、配置した場合は、「AW3SW」といったように「配置するコマの名称」+「接触したコマの辺」のみで記載。
移動した場合は「AB→4②AW」といったように、「動かすコマの名称」→「移動後に接触したコマの辺」として記載することにした。「#」はチェックメイトを示す。

[コマの名称の記述方法]
QW:女王バチ(白) /QB:女王バチ(黒)
AW:アリ(白) /AB:アリ(黒)
BW:クワガタ(白) /BB:クワガタ(黒)
GW:バッタ(白) /GB:バッタ(黒)
SW:クモ(白) /SB:クモ(黒)

以上の試行を重ねて、このHIVEというゲームの完成した棋譜がこちら。

1. SW
2. SB1SW
3. AW3SW
4. AB2SB
5. QW4SW
6. GB6AB
7. BW5SW
8. QB5GB
9. AW->6QB
10. AB->6GB
11. BW->4QB
12. GB->4QW
13. AW3SW
14. AB->4②AW
15. QW->6GB
16. AB4AB
17. GW4BW
18. ②AB->5QW
19. GW->2①AW
20. AB4①AB
21. AW2②AW
22. ②AB->6QW
23. ②AW->4①AW
24. BB5②AB
25. BW2GW
26. ③AB->2①BW
27. GW5②AW
28. SB->3③AW
29. ②GW->4①BW
30. GB4GB
31. GW6①AW
32. ①AB->6③GW
33. SW2①BW
34. ①AB->2①SW
35. ③GW->4②GW #

あまり面白くない棋譜ですが、興味がありましたら再現してみてください。以下画像が投了図。

 

Comments (0)

旧市街に流れ着くタイル「アズレージョ」から学ぶボードゲーム的思考

Posted on 09 3月 2018 by

遊びの仕組みにものすごく興味がある。

遊びの中で、数学的なルールがあったりすると頭の中で延々と計算を繰り返し、なぜこれを楽しいと感じるんだろう?ということを考えていることが多い。

ドイツのボードゲームの本を読んでいて、有名なゲームデザイナーの方のインタビューが掲載されていた。あなたにとってボードゲームの魅力は何でしょうか?という質問に対して、その人は即座に「それは簡単だよ、ボードゲームには人々の営みが表現されていて、遊ぶ人は何かを探して発見して学ぶことができる。それが魅力だよ」と答えていたのが印象に残った。「何かを発見し学ぶことができる」というのは、文学や映画とも共通している項目だと思った。
そういえば、その昔アンディ・ウォーホルのインタビューで、彼の映画について尋ねた内容が掲載されていて似たようなことが書いてあった。「僕の初期の映画は、人がどう振る舞い、他人に対してどう反応するのかを示してくれる。観客がこれは応用できるものだと思えば、それは立派なお手本の役目を果たしたことになる。どこかの誰かの役立つものなわけだし、今までひそかに抱いていたそれらの疑問を解決してくれる」エンパイアー・ステート・ビルを延々と撮影した映画をどのように応用するかは置いておいて、人々の営みや喜怒哀楽をただ写した実験的な映像からは何かを発見し学べると思う。

ノートブックを使って、自分が楽しいと感じることは何だろう?なぜこれは面白いんだろう?と考えている時間は楽しい。その遊びが、人間の営みである限り、僕らは学ぶことができるし発見できるわけだ。

ボードゲームでは様々な世界観を楽しむことができる。それは世界の果ての異国の街であったり、象の背中のような架空の世界であったり、物理法則の少し違う隣の宇宙だったりする。だいたいどの箱を開いても12匹の伝説の猿がきっちりと姿勢良く収まって飛び出すのをじっと待っているような濃厚な物語がコンパクトな箱にぎゅっと詰まっている。年間で毎年1000タイトル以上のアナログゲームがリリースされるにも関わらず、憧れの監督が作り上げた新作の映画の封切りと同時に映画館に一斉に押し寄せるように楽しまれている。


「ラバト、カサブランカを通り過ぎてエッサウィラまで来た。
旧市街の北のビーチにはタイルの破片がたくさん流れ着く」

最近インスタで世界中を旅していた女の子の写真を眺めていたんだけど、この投稿が深く心に残っていて、心の片隅に海岸に流れ着く色とりどりのタイルのことをずっと考えていた。旧市街という響きにとてもエキゾチックなものを感じる。常に異国のことを妄想するという病「Exophrenia」を患っているので、モロッコ北部の港の市場に集まってくるペリカンの鳴き声まで想像してしまう。深い青の夜空に月を背にして、恋人を抱擁しユリとケシの花束の上空を飛ぶシャガールの絵も確か旧市街の物語だったなと思い出す。旅の中では、僕らは多くを学び発見することができる。旅の中では常に細部を観察しているし、少しでもその場の空気を吸い込もうとして、毛穴のひとつひとつを開いて味わっている。

モロッコ北側の海岸に流れ着くタイルのことを考えていたところ、先日こんなゲームがリリースされた。ドイツのミヒャエル・キースリング氏のデザインで「アズール(AZUL)」というゲーム。
ストーリーはこうだ。「アズレージョとは、ムーア人によってもたらされた美しい装飾タイルです(元々は、白と青の陶製のタイル)。ポルトガル国王マヌエルⅠ世は、スペイン南部のアルハンブラ宮殿を訪れた際に、このムーアの装飾タイルの衝撃的な美しさに魅了されました。アルハンブラの美しい内装に心を打たれた王は、すぐにポルトガルの自らの宮殿の壁を、同様のタイルで装飾するよう命じました。「アズール」は、プレイヤーがタイル・アーティストとなり、エヴォラ宮殿の壁を装飾するゲームです」

ポルトガル国王マヌエルⅠ世は実在の人物で、場所はポルトガル・アレンテージョ地方(Alentejo)の中心都市であるエヴォラ(Evora)の城のこと。このアズレージョの歴史も古く、5世紀にわたって作られている。スペインを経由してムーア人からポルトガルにもたらされ、ムーア人らはペルシャ人から工芸を習得したため、アラビアの影響を受けた装飾となっている。主にデザインは、幾何学的に組み合わせた曲線や、花のモチーフを使用する。王に命じられ城の装飾を行うということは、失敗するとそれは死を意味するということだ (すみません、最近ゲーム・オブ・スローンズに影響されています。デナーリス・ターガリエンのファンです)。

先日眺めていたそのInstagramのタイルのこともあって、さっそく買ってみたところ、ものすごく面白いゲームだった。

ゲームの流れはこうだ。大まかな流れのみ。

①タイルの購入
円形のお皿がタイルを作っている工房を表しており、そこに4つずつタイルが乗っている。そこからプレイヤーは「1色だけ」タイルを取ることができる。余ったタイルは円形のお皿が並んだ中央の場に押し出す

つまり丸いお皿の上からはタイルが無くなり、丸いお皿の並んだ中央部分にタイルが集結していくことになる。中央部分からも1色ずつタイルを取ることができる。最初に中央部分からタイルを取った場合はスタートプレイヤーを示すタイルも一緒に取る。タイルが無くなるまで交互に1色ずつ取っていく

②タイルの一時的な配置
個人ボード左側部分(階段状になっている列)に取ったタイルを一時的に配置する。1列ごとに1色のみ右詰めで配置することができる。あふれてしまったタイルは個人ボード下部の床ライン(-1,-1,-2,-2,-2,-3,-3)と記載されている場所に左詰めで配置する。

③壁の装飾
②の一次的な配置で個人ボード左側の階段状の各列を満タンにすることができた場合、そのタイルを1枚だけ個人ボード右側の壁面に配置することができる。配置した際にポイントが計上される(個人ボード上部の黒いキューブが移動する)。配置後は個人ボード左側の階段状の各列はリセットされる。床ライン(-1,-1,-2,-2,-2,-3,-3と記載されている場所)に並んでいるタイル1枚ごとにポイントを減算する。

以上繰り返し。スタートプレイヤーのタイルを持っている人から同様にタイルを取得していく。誰かが宮殿の壁(個人ボード右側)で横一列のタイルをそろえたラウンドで終了。最終得点を計上して一番勝利点が高い人が勝ち。

 

ボードゲームのルールというのは割と単純だ。上記ルールを何度読んでも面白さが伝わってこないと思うのだけど、このゲームは信じられないほど深い。僕はこういった単純なルールの中で神がかり的なアイディアを見つけるとものすごく快感を感じる。
例えば上記①の手順の中で、「余ったタイルは円形のお皿が並んだ中央の場に押し出す」というのがものすごいアイディアだと思う。中央部分からもタイルを取れるという手順がひとつ追加されることによって、タイルの取り方のバリエーションが増えており、簡単な数学的な計算でゲームの流れが読みづらくなっている。ミヒャエル・キースリング氏のインタビューにも掲載されていたけれど、このアイディアは本人曰く「天が北ドイツの空から送ってくれたかのように決定的なアイデアが降りてきた」という。この言葉のおかげで、中央部分から1色タイルを取るたびに、何か云いようのない快楽を感じるわけ(変態)。

常に遊びのことを考えているものだから、最近頻繁に遊びのことを頼まれるようになってきた。ホイジンガの著書「ホモ・ルーデンス」にも記載があったけれど、 遊びの歴史は古くて、「ホモ・ファーベル」(作る人)よりも「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)が先にある。
クリエイティブな行為というのは2種類ある。素敵なデザインの椅子や安らぎの空間スペースを生み出す芸術的な「創作」の行為。もう1つは自分の痛みや他人とのズレに生まれる葛藤を見つめて、それをポジティブなものに変えて行こうとする「変化」の行為。それよりも先立つものが「遊び」なわけさ。

遊ぶことで、昨日までこの世に無かったものが新しく出来上がるなんてすばらしいと思う。
ヘイ、Notebookers!いつか一緒に遊べる日を楽しみにしているよ。

※ちなみに現在この「アズール」ですが品薄でなかなか手に入りません。日本での定価は6000円くらいなのでご注意願います。

Comments (0)

これがNotebookersの生きる道 〜Notebookを味方にするための守破離×5〜

Posted on 03 2月 2018 by

ソウル・Notebookers道!

こんばんは、サオリです。
今宵も Good Notebooks にココロ踊らせる時間がやって来ました。
ゲストはマイg……おぉっと、いなーい。

お届けするのはこの曲。
セ・ラ・ヴィ 〜女はNotebooksに忙しい〜

そんなわけで(どんなわけだよ)、みなさまNotebookers.jpへようこそ!
何かしらの流れでココまでやって来たはじめましてさんから、
むしろココで何年も記事書いてるぜっていうベテランさんまで。
この記事に辿り着いたみんなにとって、何らかの役に立つ記事を書ければいいなって思っているよ。
ぜひこのサイトを、楽しんでいってね!

さて、今宵の話題。
「これがNotebookersの生きる道 〜Notebookを味方にするための守破離×5〜」ですって。

2017/12/29 Notebookers Global Communication(以下、NGC)が発生してからというもの、
ノートブックで何かとミラクル起こしがちな、このワタシ。

そんなワタシから、みなさまへ。
ノートブックを自分の味方にして人生楽しもうぜって思い立ったときに
ちょっと実践してみるといいかもしれないねレベルの、ささやかなアイデアをお届けするよ!

少しでも分かりやすくしたくって、
「守×5」「破×5」「離×5」の、計15個のアイデアにまとめました。
よかったら、ぜひなにかひとつ、今日からTRYしてみてね!

【守−1】Googleで “Notebookers” の画像検索をしてみよう
検索が面倒だっていう人は、こちらをクリックしてみてね。

【守−2】ちょっと頑張れば行ける距離の、おおきな文房具屋さんまで散歩しよう
いま話題の文房具から、昔から使っていた超定番文房具まで、大抵の文房具は揃っているわ!
目で見るのはもちろん、試し書きしたりページめくったり、五感フル動員で文房具を体感してみて。

【守−3】逆に、あなたのおうちから一番近くにある文房具屋さんに行くのもまた、ステキよね
何十年もお店の奥底に眠っていた、思いがけない文房具に出合えるかも?
文房具でタイムトラベリングまでできちゃうなんて、アメイジング!

(守−2、守−3を実践したなら、きっと手元にステキなノートブックがあるはずよね)
(そう信じて、以降続けるよ)

【守−4】そのへんのペンを片手に持って、目の前にあるノートブックを開こう
ノートブックを、開こう。
気分が乗らなければ、開いてすぐ閉じちゃっても無問題。
ペンを片手に持っていれば、文字でも絵でも図でも表でも、すぐにノートブックに叩き付けられるわ。

【守−5】「1日1回ノートブックを開く」を、根気よく毎日続けてみて
気分が乗らなければ、開いてすぐ閉じちゃっても無問題。
手段はどうあれ、【守】フェーズのうちにノートブックに慣れることが、肝要。

【破−1】身の回りの荷物を、いったん整えよう
そろそろ、ノートブックや筆記具、マステやらふせんやらで、しっちゃかめっちゃかになってない?
とりあえず机の端に、バラバラになった文房具をきれいにまとめよう。気持ちがすこし、落ち着く。

【破−2】ついでにカバンやポーチの中身も、いったん整えよう
カバンもポーチも整ったら、足取りはより軽く、距離はより遠く。
一気にモノゴト、動くはず。

【破−3】そろそろ、いつものノートブックに“違和感スパイス”をかけてみない?
いつもより雑な字で書いてみるとか、手でちぎってたマステをカルカット使って切って貼るとか。
でも客観性は忘れないで。あまりに羽目を外し過ぎると、それはそれでただおかしいだけ。
周りからもおかしく見えるし、もう一人の自分からでだって、おかしく見えてしょうがない。
「いま自分は、違和感スパイスをかけている」冷徹なもう一人の自分から、そう問いかけてもらおう。

【破−4】好きな歌手の好きな曲の好きなワンフレーズを、しばらく自らの行動指針にしてみない?
ワタシの行動指針フレーズは、「理論武装に笑顔は不可欠」

【破−5】あなたが住む国の一般的生活リズムからちょっと外れた時間帯、Instagramに写真ひとつアップ
あなたが住む国でない誰かが、きっと「いいね!」を押してくれる。
Instagram友達が、また一人増えたみたいね。

【離−1】InstagramレベルのEnglishの読み書きなら、ローライングリッシュ本がおすすめだよ!
ローライングリッシュ本=SPEAK ENGLISH WITH ME!
世界のInstagram友達とのコミュニケーションが、もっと楽しくなるはず。
そう思わせるきっかけをくれたNGCのお相手aina(aina.kristina)には、感謝してもしきれない!!

【離−2】ノートブックタイムだけでも、額全開ヘアアレンジ
ノートブックと集中して向き合うための、一種のルーティンワーク。
どうせ家でしかつけないヘアバンドを、先月3本購入した。
3本ともベーシックカラーなんだけど、いずれも適度にアホ要素があるのが極私的高ポイント。

【離−3】「フシがある選手権」開催
ルールや空気感は、漫画または映画『セトウツミ』参照。超がさつ客観視のキレ味増強に役立ちます。
ドラマ版セトウツミは、瀬戸と内海だけでなく脇役陣までキレッキレ。
田中君とハツ美ちゃんが程よくイラつ……、ってゴリラ先生www

【離−4】お気に入りのハンドクリームを、いつもポーチに入れておく
松浦弥太郎さんの本で読んだ手法、いただきました。
執筆仕事の前に、ハンドクリーム。ついでに手のひらマッサージもすると、血行よくなる気がします。

【離−5】「行こうぜ Noteookの向こうへ」スピリットで、ノートブックとたのしくあそぶ

閑話休題、の、逆バージョン(本線から堂々と脇道に逸れる)
2018年に入ってからというもの、資生堂さんの文房具モードが本気な件。
ものすっごく、わくわくする。
あれもこれも、発売が待ち遠しい。年甲斐もなく。

【PR 2018/01/16】
資生堂、女子高校生と共創するオープンイノベーション型プロジェクト「POSME」を開始~社内組織「イノベーションデザインLab.」による新たな価値創造~

【PR 2018/01/25】
資生堂PLAYLISTがカラー&メイクを自由に楽しむマルチカラーアイテムを発売。

いまワタシが注目する文房具ブランド総合ランキング第1位は、資生堂さんです。って、あれれ……?

それでも前に行くしかないんだし、角度変えればまたイイ感じ。
になる、はず。

それでは、さようなら〜

Comments (2)

Tags: ,

見かけたものビンゴという手段

Posted on 06 8月 2017 by

準備編

0.始まり

タカヤ・モレカウ氏のtwitterに触発された。

アウトドアに出かける時、「見かけたものビンゴ」をノートで作ると面白い。「流れ星」とか「犬を連れた人」とか「樹を登る動物」とか「一群で飛ぶ鳥」とか「ハチ」とか「飛ぶ風船」とか「水滴のついたクモの巣」等。07/09/27 13:04

いつも何かを探してる=五感をフル活用する暮らし。
これはスケッチや俳句の訓練にもピッタリ、というかもう、俳句でありスケッチそのものだ。

1.道具

このビンゴは、enchantMOONとの親和性が高い。写真を撮って、はめ込むのも簡単だ。

だけど、この遊びは、やっぱりノートとボールペンがいいと思った。幸い、使えていなかったノートが一冊あった。

方眼罫はマスを書きやすいし、薄いから持ち運びもしやすい。とりあえず3×3マスを作ってみる。とにかく気軽に簡略に。

2.お題

お題を考えた。できれば五感(+第六感)を満遍なく働かせたい。
「よくあると思っていたけど探すとなかなかみつからないもの」
「偶然性の高いもの(匂い系、ハプニング系、出会い系、落し物系)」
「季節モノ」「ご当地モノ」「レアモノ」「懐古系」「〇〇してる〇〇」「推理系」
「チャレンジモノ(笹船を流す、スキップする、木登りする)」etc……

Twitterでもお題を募集した。お寄せいただいた皆様に感謝いたします。

おもしろいもの、絶妙なもの、思いもよらないもの、難易度の高そうなもの、所在が明らかなものなどがリストに加わった。

お題リスト ~お題は随時募集中です

これらに挑戦し、達成したお題は消していく。未達成のものは再利用する。

3.方法

最初は、1 Bingo/a day を試した。血眼だった。お題のこと以外、何も考えられなかった。
だから、1 Bingo/a week にした。「見かけた」というさり気なさを大事にしたい。

実践編

1.お題選択

リストや、思いつく膨大なありふれた事物のなかから、今週の予定を想定しつつ、お題を決定する。

2.お題配置

自分の世界に対する期待値と確率を検討し、難易度を調整しながら配置する。所在が判明しているものだけでビンゴを成立させちゃもったいないし、出会えそうも無いものばかりじゃつまらない。自分の境界をあと少し広げれば、二列ぐらいは達成できるかもしれない、という匙加減で。

3.冒険が始まる

ビンゴ達成にむけて、フラフラキョロキョロし始める。お題を求めて、膨大な事物の溢れる世界に分け入る。それらの全てが、もはや「意味の無い日常」や「無関係な背景」ではなくなっている。

4.発見し記録する

出会えるとうれしい。指差して「あった!」って言う。尊い宝と思える。赤丸をして日付と状況をメモする。
(今は写真は撮ってない。お題が「動いているもの」だったりすると間に合わないし、「人」の場合は肖像権や迷惑条例なんかの問題も出てくる。なにより気軽さが削がれてしまうから。だけど撮れれば撮っておいてもいい。撮るとも撮らないとも決めない。大事なのはそこじゃない)

2017/07/25 No.1  1 bingo/a day

5.リーチがかかる

ソワソワし始める。当たりお題以外は若干かすむ。一つか二つの当たりお題を求めて、遠回りをしたり、いつもと違う角を曲がったり。早起きして、散歩してみたり、夜歩いてみたりする。ドライブに出かける。定点観測地点を定める。いつもはしないことをしはじめる。ワクワクがとまらない。

2017/07/26 No.2

6.一列達成

本気でうれしい。赤丸が三つ並び、勢いよく達成ラインを引く。すぐに他のラインが気になる。もう一列なんとかなるんじゃないかと考える。休日が控えていたら、計画を立て始める。

201707/31~06 No.3

7.ゴールそしてスタートへ

日曜の夜。一週間を共に過ごした頁を眺める。達成したお題、見かけなかったお題。それぞれへの思いを、空いたスペースに書き込む。ルールや書式などの思いつきも書き込んでおく。コーヒーなり、ウヰスキーなりを傾けながら、一週間の冒険を振り返る。

そして次のビンゴを作成する。来週の自分を、来週の世界を想定し、そこからの逸脱を楽しみに。

2017/08/07~13 No.4

目的は「目的(仮)」
一息ついて、地図を広げるための「駅」

(拡張)

Comments (0)

【机上で行われる行為】 #01 ボードゲーム

Posted on 04 6月 2017 by

最近、とある本を読んでいて面白いなぁと思ったのは、「だるまさんがころんだ」をさらに面白くしてみるという内容だった。
まず「だるまさんがころんだ」の曖昧な部分となっているルールを指摘していた。

【問題点】
①終了条件が曖昧になっているため、繰り返し行われる際に飽きてしまう点
②鬼にタッチをした担当者に対する「小さなごほうび」が用意されていない点
③大股〇歩、小股〇歩と、子が鬼の歩数を  指定するところ(つまり、子から鬼に条件を与えるためタッチすることができないことがある)

【解決方法】
①全員が鬼をプレイしたら終了。もしくは特定のポイントをクリアした際に終了とする。
②ポイント制にする。子は鬼にタッチをした際に1ポイント、鬼は決められた歩数で子にタッチができた場合1ポイント。
もしくは全員を捕まえることができたら数ポイントなど鬼に大量得点のルールを与えるのも面白い。
③鬼の歩ける特定の歩数を「大股10歩、小股20歩」と予め決めておく。

アレックス・ランドルフの 「すべての遊びは進化の途中であり、進化の連続から新しいゲームが誕生する」 ということばで締められていた。こういうの、読んでいるだけで興奮してしまった。「だるまさんがころんだ」に類似した遊びは世界にいくつもあり、ドイツでは”Ochs Am Berg(山の牛)”、イギリスでは「Green Light Red Light(青信号赤信号)」というゲームで、どちらも親が後ろを向いている間に近づいてタッチする遊び。日本の遊びではなぜか皆が鬼になるのを嫌がる傾向があるが、ヨーロッパでは鬼に自由な特権が与えられており、どちらかというと鬼になりたがる人が多いらしい。

僕はこのような、人が「楽しいと感じる」システムに興味があって、いつもダイスを持ち歩いている。小さなころ、親が僕をおもちゃ屋さんに連れて行って、お誕生日だから好きなの買ってあげると言ったんだけど、しばらく悩んだあげく僕は一番小さな70円のサイコロがショウウインドウに入っているのを見かけてそれを買ってもらった。人生で初めて能動的に手に入れたおもちゃである。安上がりな子供で親も安心したと思う。

 

 

しばらくはダイスを転がしながら、1~6の目がランダムに出るのが不思議でしょうがなかった。ばあちゃん家のアパートの外階段でサイコロを転がしていると、興味を持った近所の子供が話しかけてきてルービックキューブを教えてくれたのを今突然思い出した。
ある程度大人になった今でも、23種類の順位をダイスひとつで抽選するには?とかダイスひとつで平文で暗号と複合を成してみるとか、ダイスをn回降った時にp回だけ特定の目が出る率 (※上図:一番左側の “p” は正しくは “P” です。nCmの部分はコンビネーションの公式です。)とか、自分で問いを作ってそれを机上で解く道具として使っている。ダイスはひとつの考えごとを提供する文房具だと考えている。

小さなころのファーストインプレッションというのは大人になっても継続するもので、ダイスひとつで退屈しない大人になったなぁと思う。楽しいと感じるシステムについて考えるのが楽しい人は、サイコロひとつ持ってても楽しいのだろうと思う。これらの楽しいと感じるシステムはどこか遠くの時代に、世界の誰かがつくったものだ。それがダイスを通じて今の僕に届いているということを想像すると割と興奮する。世界の誰かが考えたものが、道具を通じて、小さな文化となって伝わっていくというところにドラマチックさを感じる。


最近ではすっかりスマホやコンシューマのゲーム機が有名になってしまったけれども、たまには誰かとひとつのテーブルを囲んで、アナログなゲームもお勧めする。誰かが作りあげた画期的な「楽しいと感じるシステム」がたっぷりと詰め込まれていると思う。ドイツではボードゲームの生活における比重が全く日本と違う。毎年ドイツで10月ごろ行われるボードゲームの祭典「Essen Spiel」では毎年数十万人が世界中から訪れ、40か国600ブースを超える出展、そしてイベントが行われるエッセン市ではまるごとゲームのお祭りの様相をほどこし、街のあちこちでボードゲームの世界大会が行われるといった状況で盛り上がっている。

ボードゲームには、テーブル上に公開された情報のみで遊ぶチェスや将棋や囲碁のようなアブストラクトゲームと言われるものもあるが、不思議なことにドイツでは敬遠されるようだ。また、すごろくを代表するただのレースゲームのような、操作する情報が運のみのゲームも敬遠されるようである。
つまり、ドイツのボードゲームは他プレイヤーとの相互に関わる要素「交渉、競り、交換、対戦」が程よくミックスされ、コンポーネント(駒やマーカーの類)が木製で立体感があり美しいものが好まれ、雰囲気満載のボードが扱われることが多い。日本では「ドイツのボードゲーム」もしくは「ドイツゲーム」と呼ばれるこのジャンルは当のドイツではSpiel(シュピール/遊び)と呼ばれる。デザイナーが重視されており、箱やすべての広告にデザイナーの名前を冠して販売されることが多い。これは日本で言うところの出版物に似ている。つまり著作者が出版社を変えて本を出したとしても本が売れる仕組みと同じだ。デザイナーの名前が看板となっている。
ドイツのボードゲームのデザインは、ゲームのテーマから入る人と、システム構成からデザインを始める人がいるらしい。複数のアイディアを重ねていき、最終的に出来上がったものを何百回と繰り返しテストプレイを行う。ここで作品をマッシュアップしていくのである。

「よくチェスをやるのかい?」
彼は部屋に置かれたチェスボードに目をやり、たずねた。
「ノー、よくってほどじゃない。たまに1人で駒を動かしながら考え事をするんですよ」
「チェスは、2人でやるんじゃないのかい?」

ボードゲームについて人と話していて思ったことがひとつ。
複数の人数でプレイすることも楽しいのだけど、一人で考え事を楽しむ道具でもあると考えている。ヘッドフォンやノートブックやそしてボードゲームも、結局のところひとりで楽しむ道具のように感じている。自分の考えというものは、誰か他人に話すことでそれが楽しいことであるか判断できるんだけれど、一人で考えたことを誰かに話すための道具、そういうものも世の中には存在している。

最近はノートに、ボードゲームの中で自分が楽しいと思ったシステムをメモしておく癖がある。また冒頭に書いたような、既存の遊びを楽しく変えるアイディアがあったら書き留めておいている。仕組みだけメモしておくと頭の中でイメージしながら何度も繰り返して遊べるからだ。
クリエイティブな行為には2種類あって、新たなものを作り出す行為と既存のものを変化させる行為である。僕は既存のものをいろんな角度から見て視点を変えるのが好きだ。普段の生活の中で自分が楽しいと感じるシステムについて考えるのはとても楽しい。既存の何かを楽しいと感じるように変化させるのが割と好きだ。
身近なモノをゲームにすると考えるなら、非日常的な視点で見るべきかも。例えばノートをゲームにするなら、「1冊のノートを複数人数で取り囲んで一斉に書く」もしくは「複数人数で数冊のノートを向かい合って置き、互いのノートの境界線を越えて線を引き合う」等。まず楽しむ。後でルールを付加する。

小さい頃から紙の上でのゲームはよくやってたけど、最近ちょっと面白いものを見かけた。
出題者から各自に配られた「キリン」や「餅つき」などの「お題」を、みんなで1つの紙の上に少し(一筆)ずつ絵で描いていくというゲーム。ただし、そのうちの1人は配られた「お題」が白紙になっていて鬼?になる。つまりひとりだけお題を知らずに描いていくことになる。お題が空白だった鬼は、他の人が描いている断片から推測し「知ったかぶり」して描く。全員が2回ずつ筆を入れたとき、鬼が今回のお題を当ててしまうと得点は鬼のものになる。 他のお題を知っている一同は、鬼にお題を悟られないようにしつつ鬼が誰かを特定できれば得点となる。「鬼には解らないだろうけれどもお題を知っている人には解るはず」と考えて線を描いていくと絵はだんだんとよくわからない方向に変化していくオモシロさがある。「これなら解るだろう」の尺度が人によってそれぞれ異なることを楽しむゲーム。これならノートブック一冊を使って、それぞれが違う色のインクのペンを使って遊べるなぁと思っていた。

最近「Dixit」というボードゲームを買って、そのシステムに感動した。『DiXit』とは、ラテン語で「(彼が)言う」の意味で、フランスでは根拠なき主張を揶揄するときに使う言葉らしい。数十種類の不思議なカードが同梱されていて、各プレイヤーが6枚ずつの手札を持ち、1人ずつ交代で語り部をプレイする。語り部は自分の手札1枚を選び、その絵柄から連想される言葉(歌でもパントマイムでもなんでも良い)を全員に言い、他のプレイヤーは自分の手札からその言葉にもっとも似ていると思うカード1枚を選ぶ。全員がカード1枚ずつを出したら、語り部がそれをシャッフルして並べる、語り部以外のプレイヤーは「語り部の選んだカード」と思ったカードに投票し、その投票結果によってポイントを獲得できる。

このポイントの配分方法がギネス級のアイディアなのでよく読んで理解してほしい。
全員当たり、または全員外れの場合、語り部にはポイントは 0点。この場合は語り部以外のプレイヤーが全員2点ずつ点数が入る。では語り部の選んだカードに誰かが投票し、かつ外したプレイヤーもいる場合は、語り部に3点、当てたプレイヤーにも3点入る。
そして、上記の点数配分に加えて、語り部以外のプレイヤーが出した「似ているカード」に誰かが投票した場合は、そのカードを出した人に1点が入る。
上記のポイントの配分が絶妙過ぎるのでぜひイメージしてほしい。つまり、語り部はモロわかりでも的外れでもない、適度にあいまいな言葉を要求されるジレンマを楽しむことになる。

最後にボードゲームのインスト方法について記載しておく。

第三者とボードゲームをプレイするときに必要な行為なんだけど、初めてプレイをする人に対して、「どのような手順でゲームを行うべきか」説明を行うというのが重要な行為となっている。これは通称インストと呼ばれる。インストラクターのインストと同意。手順は以下の通り。

【インスト手順】
①ゲーム背景の紹介
ボードゲームの持つ世界観・雰囲気・テーマ・ムードについて説明し気分を盛り上げる。
②終了条件・勝利条件の説明
どのようにするとゲームが終了するのか、勝つのか説明することで何のために何をするのかが明確になる。
└ 質疑応答
ところどころで質疑応答を挟む

③ボードの説明
スタート地点・ゴール地点・駒を動かしても良い場所の説明
④おおまかな処理手順の説明
どのように進行していくのか説明。
⑤それぞれの処理手順の説明
一般的な処理と例外の処理を分けて説明する。
└ 質疑応答
⑥最終決算もしくは得点計算の説明
最終的に決算でポイントがどのように変動するのか説明。
⑦特殊ケースの説明
一定の条件でしかできないアクションについて説明する。
└ 質疑応答

【追加オプション】
⑧適度な助言
よくある展開、最終的に皆が達する平均的な点数について説明。
⑨明らかに有利・不利な点の説明
自分の経験上と説明したうえで、有利に戦うコツについて説明。
こうやって眺めてみると、何か別なプレゼンにも使えそうな気がする手順である。

Comments (0)

【ノートブックがない旅なんてVol.54】脳内の風通しをよくする数独とフリクション

Posted on 20 9月 2016 by

2016年も残り100日あまり。
気が早いとは分かっているが、2016年マイブーム大賞はもう決まっている。

数独。
SUDOKU。
今更なぜと思われようと、「数独」なのである。

珍しく買った雑誌の読者プレゼントクイズに載っていた数独を、これまた珍しく解いてみたのが、運の尽きだった。ご親切に解法のヒントが書いてあったとはいえ、思いのほかあっさりと解けてしまった。

「もっと解きたい」魔の誘惑がやってきた。
抗うこともなく、誘惑に負けた。
数独問題を初めてクリアしてすぐさま、問題集を買ってしまった。

手持ちのプレスマンとクリックイレーザーとともに、初級から上級まで全132問。
2ヶ月後、全問クリアした。さすがに途中で飽きるだろうと思いながら始めたのに、全問クリアした。

再び、誘惑に負けた。
さらに数独問題集を買った。
初級編をすっとばして、中級編と上級編やってやろうじゃないの!!

レベルアップした問題に立ち向かう筆記具として、シャープペンと消しゴムはもう役不足になっていた。新たな筆記具は、フリクションボールスリム038 スカイブルーにした。3年振りにフリクションを手にした理由が数独になるとは、どの私が予想していたことだろう。

私の場合、中級以上になるとマス目に入れる数字を一発で決められない。マス目に数字を仮置きして解き進めるので、「書いては消し、消しては書く」ことを繰り返してしまう。シャープペンと消しゴムを持ち替える時間も、消しカスを払う時間も、惜しい。フリクションに替えれば、数独をはやく解くためには無駄になる時間を減らせる。今更なに言ってるのかと思われようと、フリクションのありがたさをしみじみ感じるのであった。

予想外なくらいに数独にのめりこんでいるのは、数字がカチッとはまる瞬間がものすごく爽快だからだと思う。
中級以上になると、解き始めて3分くらいで解く手が止まってしまう。そこからマス目全体を見渡したり、消去法で数字を絞り込んだりするうちに、あるマスの数字が決まる。1箇所の数字が決まると、次から次へと他のマス目に入る数字が決まることがある。一気に数字が決まると、マス目に数字を書き込む手がリズミカルに動きだし、集中力がもう1段階あがって無心状態になるのだ。

脳内の風通しが、すうっとよくなる。この感覚を一度味わったら、もう数独はやめられない。騙されたと思って、この秋から数独はじめてみては?筆記具はフリクションスリム038推奨。

Comments (0)

薄っぺらい道具を使ったスポーツがこの世に存在したなんて

Posted on 05 8月 2016 by

「雑誌で見たんだけどさぁ、女子も一人でペラブるって本当?」

「してたとしても言う訳なくない?ペラブってるよって」

「ペラブるんだ?」

「言わない」

というわけでNotebookers女子の皆さん、ペラブってますか?あなたのご両親も夜中にこっそりペラブってるかもしれませんよ。「ペラブる」って何?って聞いてごらん。

さて、先日私がモデルになったときのフォトグラファーの人がグループ展に参加するということで奈良県大和郡山市に行ってきました。写真はその人らしい雰囲気のあるいい写真だったのですが、せっかく大和郡山まできて写真を見るだけではアレなので金魚の街、大和郡山で金魚すくいをしてきましたよ。「こちくや」という金魚すくいの聖地では金魚を持ってかえらないのならポイ2つで100円という破格の値段で金魚すくいが楽しめます。ポイというのは金魚をすくう道具です。

このポイというのはプラスチックの輪っかに薄っぺらい紙が貼ってあり、金魚をすくおうとすればその紙が破れるので、紙を破らないようにうまいこと金魚をすくわなければなりません。大和郡山市では毎年7月に全国大会が開かれ、金魚すくいの戦士たちが鎬を削ったりしています。

でもそこは素人のなかしぃさん、そこまで気合は入ってないわけですよ。でも、すくい方のこつを教えてもらいました。一応「紙」「薄っぺらい」というワードがあるからNotebookersの記事としては成立してるよね。

で、まずはポイの表面を上にして水平に持ちます。ポイの表とは紙が枠の上に貼られていてフラットになっている面です。そして水平に保ったまま水平方向に水の中にスッと差し入れて手首まで水に漬けます。そして水平にポイを動かしながら金魚の真下に来たときに水平を保ったまま上に上げます。

そしてもうひとつ忘れてはならないのがすくった後金魚を入れるボウルです。このボウルには水をたっぷり入れて水槽の中に浮かべます。そうすると水面とボウルが近くなり、すくってからボウルに入れるときに最小の動作ですみます。この動作が大きければ紙が破れる確率が高くなります。

これを実践したおかげで素人なのに6匹もすくえました。凄いでしょ?でも、競技金魚すくいでは3分間の持ち時間でどれだけすくえるかを競います。この前テレビでやってましたが、県外からわざわざ練習に来る人もいます。

金魚をすくってる場合じゃなく、あわれなこのわたくしを誰か救ってください!

DSC_0266

写真展を見にいったギャラリーの近くに郡山名物、金魚in電話ボックスを見かけました。

 

Comments (0)

生活の傍らのボードゲーム

Posted on 13 4月 2014 by

b8909de1

 

生活の傍らにボードゲームがあるというのは良いなと思う。
玄関やテーブルの上にチェスのボードを置いておいて、気が向いたら一手進めるという感じ。そして次の一手のことを考えながら、カレーを作ったり、出かけてしまう。そして人に会って話をしながら、ぼんやりとそのことについて考える。

ボードゲームの盤上のできごとは、日常的なものごとから少し切り離された場所にあると思う。それは、テーブルの上に乗った小さなボードの上での出来事であって、生活の中での円環とはまったく別な場所にあるものだと知っているからだと思う。生活の傍らのボードゲームの考え事は、僕らを日常から切り離し、生活にちいさな穴を穿つ。カレーを別な味に変えていく。出かけた先の日常的な光景が奇妙に感じる。出会った人々との会話に魅力的なズレを生じさせる。

好きなアートのインスタレーションで、会場の向かい側のビルのいくつかの窓際に、「白いカップの上にオレンジをただ乗せたもの」をランダムにいくつか置いておくというものがある。向かいのビルの古びた窓枠に置かれた、白いカップに乗ったオレンジ。あなたが窓から眺めた時に感じる、日常の中のかすかな違和感がそのまま作品となっている。

生活の傍らのボードゲームとは、この「窓辺の白いカップに乗ったオレンジのようなもの」で、日常の中での非日常だ。生活の中では、いろいろと自分をとらえるような出来事が多い。しごとのこと、ゆうじんのこと、こいびとのこと、しゅみのこと。ひとつの円環のなかに閉じ込められると、ものの見方はちいさく狭くなる。目の前のできごとの傍らに、まったく別な「生活から切り離された非日常的なかんがえごと」を置く。ボードゲームをひとりで右手と左手が対戦したときと同じように、相反する考え事をひとつの場所におく。
そういうときにボードゲームのような非日常的な考え事は、隅っこになぜかこじんまりと収まる。2手〜3手先で決まったものごとが起きるというボードゲーム上の予感は、日常的な考え事の隅っこに小さく収まる。収納をうまく終えた時に、目の前の人の笑い声が聴こえてくる。相手が何を話しているか、そこから考える。

生活の傍らのボードゲームは、日常的な円環にちいさな穴を穿つ。夜空の月を出口として見ると、暗く紺色に染まった空の向こう側に空洞を感じるのと同じ。生活からすこしだけ切り離された考え事を、あたまの隅っこに置くと、円はとぎれ、その穴から「遠く」をみる。

目の前のできごとから、すこしだけ間をおいてものごとを感じたりしてみよう。そのために、非日常的なものごとを頭のすみっこに置いてみよう。それは例えば、お祭りの会場で、夜店が並び人通りの多い風景を、ちょっとだけ小高くなった場所に登って、優しく見下ろす感じに似ている。暗闇に浮かび上がるライトアップされた様々な夜店を、遠くに、ざわめく喧噪を感じながら、静かに集中して見つめてみよう。

Comments (0)

楽しい”を作る”真面目”のノート

Posted on 18 5月 2012 by

長所:真面目
短所:真面目

東城あかねです。

 
春を迎えて一層仕事が楽しくなってまいりました。
それは、大好きなジャンルのものだからです。

それで実際、休みがどんどんなくなっていったり、夢の中でまで仕事をしていたり
・・ノートブッカーズキャンプも・・参加できない・・かもになってきた・・なんですが・・

でも、ずっとやりたかったところにやっと辿り着けたのが今なので、
しばらく仕事ずぶずぶになりたいと思います。
 
 
モレスキンは、そんなあたしを、きちんと記録してくれてる。
「書けば、覚えてなくていい」っていうとなんか
書いた瞬間にぽいって放り投げるイメージにも聞こえるけど、
きちんとしまう、っていう意味で、「書けば覚えてなくていい」から
ノートブックってありがたい。
 

あたしが何の仕事にいま夢中なのか、ここでは敢えて単語は出さないでおきます・・
まぁ言うても、まだ発売前の商品なので・・
 
 
というわけなので、
 
ノートも
 
 


 

モザモザですみません・・!!(笑) 
モレスキンのウィークリーページなんですが
その時期書きたいこと優先なので例によって日付ぶったぎってます。

 

 

よく「遊んでるのか仕事してるのかわからない」と
友人から言われます。
でも、このノートを見たひとからは「真面目か!www」っていわれる。。
 
 

あたしの仕事って、営業のひとつみたいなもので、販促ツールのような感じで、
MCやナレーターも、モデルも、そもそも商品が引き立つためにというお役目です。
その商品に思い入れが深ければ深いほど、ファンであればあるほど
作ったヒトの、そしていちファンとしてのあたしのLOVEを
伝えたくて、伝わってほしくて、好きになって欲しくて・・

知ってもらったうえで好き嫌いを判断してもらうんならいいけど
(できれば好きになって欲しいけど)
でもうまく知ってもらえなくて、いまいちって判断されたらそんな悲しいことはないです。

今回のこの仕事はよけいにそれが強いから
クソ真面目にうつってしまうほどそのことばかり考えてしまうんだけれど、
本人はいたって「やらされてる感」がないだけに、
“仕事に染まってる”割に、幸福度はかなり高いのです。
 
 
 
3年前、このタイトルの外伝的なののMCを任された時
「あたしがナンバリングなんてまだまだなんだろうな・・」と思ってました。
 
 
けど、

今。これ。あたし。ここにいる。
 
 

モレスキンは、ほーんとドリムノートなのだ!!!!!

 
 

Comments (3)

今日の世界の果て Vol.3 「ツールボックスとしてのTraveler’s Notebook」

Posted on 02 3月 2012 by

どうもモレカウです。
Traveler’s Notebookとモレスキンを併用して使っている。

普段から非常に多くの「紙もの」をカバンに入れて持ち歩くので、ドキュメントフォルダのようなアイテムに普段からとても愛着がある。折り畳まれていない用紙であればドキュメントフォルダが最適なのだが、以前から折り畳んだ紙を持ち歩く方法を探していたところ、意外な方法でそれは解決した。
トラベラーズノートを昨年、大切な方からプレゼントしていただき、もう手放すことができないグッズとなっている。それまでこのノートブックについては、リフィルをいろいろ使うことができる長方形の革カバーのノートブックというのみの認識だったんだけれど、何よりも気に入ったのはその「収納力」だった。

このノートブックの面白いところは、その計算されたサイズにあると思う。

  •  A4の用紙を三つ折りにした状態で収納することができる。
  • ポストカードをそのまま挟んでも はみ出さない。
  • 封筒や便せんを挟んで、レターセットとして使うことができる。
  • ZIPケースなどの充実した収納拡張ができること。

このトラベラーズノートのリフィルのZIPケースはしっかりとした作りであるため、ぎゅうぎゅうにアイテムを押し込んでいても特に壊れることなく持ち歩けている。仕事で定規やペンなどを多用するので、当初は普段持ち歩く文房具などを筆箱がわりに収納していた。

最近ではちょっと趣向を変えて、外に出かけた時にさらっとゲームができるようにするために駒とダイスやカードを収納して持ち歩いている。ボードゲームを持ち歩くという概念は、わりと文房具界隈でもあまり聞かないのではないだろうか?
ボードはA4サイズで印刷して、そのまま三つ折りしてトラベラーズノートに挟んでしまうのである。

バックギャモンの駒各色15個、ダイス5個、カード一式がZIPケースにきっちり収納できる。
スタバに行くとチェステーブルも置いてあるので、トラベラーズノートに駒を持ち歩いているだけで英国式チェッカーも遊べてしまうのである。

まぁ何にしても「遊び心」なのだ。
仕事先でとつぜん誰かとゲームを楽しむことがあるかもしれない。
出先で急に、ポルトガルに向かって旅立たなければならないことがあるかもしれない。
そんなとき、世界の果てに向かう列車の車中、さりげなくトラベラーズノートを取り出してゲームを始めるのも一興。

同時に、トラベラーズノートはレターセットを収納する道具であって、皆からもらった手紙を持ち歩く道具にもなっている。テーブルに紙の束を積み上げ、ダイスを振りながら手紙を書く男を見かけたらそれはモレカウだ。

Comments (5)

偏った本たちと二面性について

Posted on 19 2月 2009 by

green_curry

超久しぶりにカレーを食ってきた。

books

最近深夜から朝方までかけて読んでる本。この偏った感じはいかがでしょう・・・。
しかし図書館のWEBサービスは便利すぎる。今まで使わなかったのが悔やまれる。

Continue Reading

Comments (0)

Liar Dice

Posted on 05 1月 2009 by

poker dice

知っているかい?スミス&ウエッソンのワンペアはAのフォーカードより強いんだぜ

こんなセリフを聴くとしびれます。知っている方はご存知のとおり、タカヤはアナログなゲームを愛していまして、ダイスなどを見ているだけでハイな気分になります。
自分の本棚にはそういったアナログなゲーム関連の書籍類も多く所持しているのですが、最近就寝前に、世界の伝統的なダイスゲームのルールブックに目を通していたところ面白そうなものがあったので記載しておきます(読む人いるのかな・・・)。興味のある方はどうぞ

ポーカー並みに非常に高度なかけひきが展開されるので、エキサイティングなゲームとなりそうです。ウイスキーでも舐めながら大人なゲームなどいかがですか?

Continue Reading

Comments (0)

スワンプマンと16レンマ

Posted on 17 10月 2008 by

img_0063

出先のホテルにてチェス。勝負はd3へのビショップでチェックメイトにて終了。秋の夜はふけゆくってな感じです。

秋といえばスワンプマンとデペイズマンとルサンチマンです。
例えば、最近愛用のシャツに穴が開いてしまい当て布をしたのですが、そのままどんどん当て布をしていき全てが新しい布に置き換わった場合は別なシャツなのか、それとも最初のシャツなのか?真剣に何日間か考えていました。
こういったパラドックスをテセウスの船といいます。たとえば船の部品を毎日修理して、最終的に全てのパーツが新品に換わったとき、その船は新しい船なのか?それとも最初の船なのか?

Continue Reading

Comments (0)

世界を相手に闘える能力のコト

Posted on 10 9月 2008 by

Backgammon

最近、魚屋と八百屋に行く機会が多いのだが、店員さんはとても親切である。ちょくちょく行くので、やたらとオマケしてくれてとても嬉しい気分になる。
CRM(Customer Relationship Management)を忠実に実行し、釣りをもらうときに彼らのまぶしいまでの笑顔を見ていてCS(Customer Satisfaction)が向上すると同時に、ふと僕の頭の中に別な妄想が走る。
「あ、このお兄さん、実は科学の道に進んでいたら今頃ノーベル賞獲得」
と、脳の片隅に浮かんでしまうのをなぜか止められないでいる。僕は彼の笑顔から「あ、この人仕事を楽しんで、輝いているなぁ」と考えると同時に、なぜか「ノーベル賞を獲得する姿」が見えてしまうのである。
文字に色がついて見えるとか、音に匂いを感じるとか、汗が赤いとか、次に入るCMが何かわかるとか、ほうき(細長い棒状のもの)を指の上に載せて20分以上うまくバランスをとれるというような感覚と似たようなモノかもしれない。

Continue Reading

Comments (0)

I got a ChessSet !

Posted on 16 4月 2007 by

chess今日はとある人物が僕のブログの記事を読んで、フルサイズのチェスセットをプレゼントしてくれた。風邪を引いて家でごろごろしてたんだけど、我が家まで届けてくれた。キングの高さが3.75インチ!まさに求めていたサイズでございます。自分のやつがなくなっちゃうんじゃないの?と聞いてみたところ、NYでもっと良いのを買ってきたとのこと。カッケー!
なんだか布のケースまでついててすげえ高そうです。これでチョコレートのCMの世界に少し近づきました。マジで感謝。チェスを覚えるための書籍をいろいろ読み漁ってみます。

Comments (0)

僕にとってゲームとは・・・

Posted on 07 7月 2006 by

b461caaa.jpg

過去に何度か書いたことがあるんだけど、起源のあるような古いゲームが大好きだったりする。というか大好きというよりは僕にとってゲームの領域を通り越してけっこう狂ってた部類なのかもしれない。例えば僕の左腕に入っているタトゥーは、写真に写ってるバックギャモンというゲームの盤面をデザインしたモノ。
こういったゲームというのは、その時代に会っている人たちと共に良い時間を過ごすための、一種のコミュニケーションツールだったりする。
カードなんかゲームのやりすぎでもう真っ黒だし、ダイスカップもボロボロだし、バックギャモンのポイントマークも所々めくれてるし、手垢で黒ずんでても僕の宝物の一つ。ある意味血も吸ってるかも(笑)。僕にとってこれらの一つ一つは「ゲーム」というワクを通り越して、プライドであったし、誰とでもどこでもプレイした。
こうして写真にとってじっと眺めていると、なんでかわからないんだけど、夏の空気を思い出す。朝まで熱帯のような空気の部屋でドミノやりながらお酒を飲んだり、外のテラスでバックギャモンやりながら朝まで過ごしたり、浜辺で風の音を聞きながら、ビルのてっぺんで、その時代々々を共に過ごした人との時間がたっぷりと・・・いくらでも思い出がこもってます。もちろん一人で左手VS右手で一日プレイしたりもある。ダイスを投げてはゲームの背後にある「何か」を僕は今でも探してるんだと思う。またちょっと話を重くするんだけどさ、僕の生活の目的というのは何かを探したり、モノの見方を変えることに尽きるんだけど、「ゲーム」というのはその目的に限りなく近いのかもしれない。モノの見方を変化させないと、ポイントを失っては落胆することになる(村上春樹の言葉を借りると「歴代大統領の銅像が建てられるくらいの銅貨と取り返すことのできぬ貴重な時間」を失うことになる)。
自分の体をいろんなモノゴトが通過しては消えていってしまうんだけど、これらのゲームだけは僕の左腕に痕跡としてしっかりと残ってるし、今でもその「ゲーム」の背後にある何かのことをずっと考えてる。僕がこれらに多く費やした時間の間に、周りは一変して皆成長したのだろうけど、僕は今でも、ただモノの見方の角度を変えることだけに集中してる。「ゲームの目的は表現にあるのではなく、変革にある。エゴの拡大にあるのではなく縮小にある。分析にではなく、包括にある」とてもリアルでザラっとした良い言葉だ。もしも暇な方いらっしゃいましたら、札幌市豊平区「宮田屋」の広い2F席でのんびりとプレイしましょう。どんなにややこしいことをブログに書いていても、プレイはいたってのんびりで普通です。ちなみに、余談ですが、カードとチップの扱いはある意味プロ並ですフフ。あ、ちなみにドミノはクアンテット中心にプレイします。ゲームを覚えたいという人もどうぞ。僕もあんまり詳しくないですが教えることはできます。
さらに余談ですが、僕とゲームをプレイするにはまったくコミュニケーション能力は問いません。二人して一言も発さず、黙々とバックギャモンを行って、何も喋らずお互い別れるだけでも構いません。どういった人間関係だろうが国籍だろうが変態性欲者だろうがウンコ食べながらだろうと、クラスの隅っこにいつもいようが、肉体が無かろうが、猫だろうが、普段は彫刻だろうがまったくもって僕は意に介しません。ゲームボードを挟むというのはそういうことだと考えてます。

Comments (0)

世界のゲーム

Posted on 09 11月 2004 by

—- BACKGAMMON
バックギャモン
をとある人とちょっとやってから、再熱中。昔からこのゲームが大好きなのだ。札幌市内で誘ってくれれば喜んで会いに行きます。のんびりビールでも飲みながら煙草を吹かしつつゲームしよう。大人な雰囲気をかもし出すゲームを秋の夜長に楽しむのも良し。写真みたいなおしゃれなものもある。
もともと、バックギャモンは日本で古くから遊ばれていて、結婚調度品にもなっている(徳川マーク入りも現存)、もともと双六(すごろく)は二つのダイスを振るという意味がありバックギャモンのこと。これだけ世界共通のルールで遊ばれてるゲームも珍しい。
エルメスのバックギャモンボードもあります・・・おそらくン十万円・・・。世界中の有名なブランドがバックギャモンボードを作成してる、他にもPRADA,GUCCI,Tiffany,Dunhill,ETC…

—- DOMINO
とまぁこのように、世界にはいろんなお洒落なゲームが古くからあって、昔からいろいろ興味を持って調べてた。たとえばドミノなんて日本では一般的には「ドミノ倒し」くらいしか普及してないんだけど、現在ではヨーロッパやラテン・アメリカのカフェなどを中心に広く遊ばれ、社交にかかせないゲームとなっている(バックギャモンもそうなんだけどこういったものは背後に博打が絡んでる☆=社交)。映画”ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ”のなかでドミノを庭のテーブルでプレイするシーンが出てくるのでなんとなく知っている人もいるかも。世界共通で唯一というゲームルールがなく、各地にオリジナルルールが存在している。一般的ルールにはブロックゲームとかドローゲームとかクアンテットが有名。

Comments (0)

Photos from our Flickr stream

See all photos

2023年6月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

アーカイブ