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Notebookers読書会@1日目レポート

Posted on 17 3月 2012 by

『書物はすべて、ナツメグのように、異国から招来される香料のにおいがします』
これは、ある物語で、本を読むことを知らない男に対して、老人が本について語るんですが、その語り始めるきっかけとなる言葉です。
文字列としての文章以上のもの、未知のものに対する憧れ、旧知のものに対する愛情や共感などをぎゅっぎゅっと詰め込んだせりふとして書かれています。

これほどドラマチックではないですが。
本好きNotebookersが集まり、3月10日(土)Notebookers読書会@1日目を開催しまして。
参加者:
縫子(@Nuiko_)さん
ロータス(@lotuserise)さん
ワタシ@せら(@Treasure_Table

読書会。
要は好きな本を持って来てもらい、それについて話をしてもらう(時間はたっぷり。1人約1時間くらい)というそれだけの集まりなんですが。コレが。すっっっごく楽しかったっっっ!!

当日、事前にこそっとツイートしたんですが、
『本日のNotebookers読書会のラインナップを一言でゆーと『異種格闘技最強王者決定戦』です。ちなみに明日のラインナップを説明すると『異種格闘技最強王者決定戦(2日目)』です。 #Notebookers』
『異種格闘技最強王者決定戦』まさしく、この通りでした。

1日目ラインナップ
縫子(@Nuiko_)さん『苔とあるく』田中美穂
ロータス(@lotuserise111)さん『すべてがFになる』森博嗣
ワタシ@せら(@Treasure_Table)『新平家物語(三)』吉川英治

『地衣類について』『ミステリ』『歴史小説』と、ジャンルも年代も何もかも共通項がなく。
(テニスVSチェスVSモノマネカラオケ みたいな)
実はワタシ、縫子さんとロータスさんの本を事前に知らせてもらっていたんですが、「どうしよう、ワタシ、せっかく語ってもらって、コレ、わかんなかったらどうしよう」とずっと心配していました。(ほぼカンペキに杞憂でしたが)

■『苔とあるく』田中美穂
苔の入門書です。すっごく面白かったです!!
苔を観察、採取、繁殖、そして食べたり。
苔は空気中から栄養を取るので『カスミを食べる』というのは、まさにこのコト。とか。
観察をする時は、オドロキの速度 1m/1時間だとか。

縫子さんの好きポイントとしては、
1)表紙、装丁の素晴らしさ。
表紙はカワイイピンク色なんですが、表紙を外した本体が苔グリーン。
そして、表紙の内側がまたすばらしー! 写真をドウゾ。
2)作中の「きれいなものを見て、きれいだと思う、それだけでいい」んだけど、
そこをもう一歩踏み込んで「それでも、もっと知ることができたらいいよね」
「知らないことを知ることは楽しい」の言葉。
3)寺田寅彦の言葉から(かなり曖昧ですが)引用があり。
「造花はどんなにきれいでも、顕微鏡で見たらつまらない。
植物はどんなにつまらない形でも、顕微鏡で見るととてもすばらしい、美しい」

『苔とあるく』表紙裏

『苔とあるく』表紙の裏側。著者田中氏の愛猫の足。

ワタシ的いいなあと思ったポイントは、本を開いた最初のページに書かれていた詩。
(『苔』は大地の衣の意味、を踏まえて)

まだここには
水と土と雲しかなかった何億年の昔
見渡してもまだ泳ぐものも這う者も
見当たらなかったおどろの時
濠濠の水蒸気がすこし晴れたばかりのしののめ
お前は陽と湿り気の中からかすかに生まれたのです
なぜと云って
地球がみどりの着物をとても着たがっていたから
(永瀬清子)

■『すべてがFになる』森博嗣
いわゆる理系ミステリの名作。
「ネタバレするとまずいので…」と、ものすごく気を使いつつ話してもらいました。
と、森博嗣氏ご本人の話も。
氏は建築学の教授なのですが、趣味人で、その趣味に使うためのお金を捻出するためにミステリを書いたとか。ご自宅のガレージが研究開発室だとか。
仕事が終わってやれやれ、と休めばいいのに、さあ、イロイロやるぞ!と寝ずに研究室でごそごそしているとか。

ロータスさんの作品好きポイントとしては、
1)全て。
2)数学的視点、考え方、数式そのものの美しさ

2)が『苔とあるく』にも同じようなことが書かれていて、全く違うジャンルにも関わらず、この話題ですごく盛り上がりました。
他にも、数学的、数式の美しさ、ということで小川洋子さんの『博士の愛した数式』『猫を抱いて象と泳ぐ』や福岡伸一氏『生物と無生物の間』の話題も少し。
勉強を文系とか理系に分けなくてもいいんじゃないかなあ、とか、理系も文系も「これは何?」「なぜコレはこうなんだ?」という疑問、好奇心が出発点だと思う、とか、縫子さんの好きポイント2)の「片方だけでもいいけど」「知らないことを知るのは楽しいよね」とか、そういう話になって、両方に優れていた寺田寅彦ってすごいよね、とか。そういう話を。
そして『デザインの骨格』の話も。もう目次だけでごはん三杯はいける。そんな本。
ロータスさんは本当にたくさん本を持って来て下さって、アレもコレも、で話題が広がりました。
ありがとうございますー。

■『新平家物語(三)』吉川英治
以下、説明メモを。

説明メモ#1

なぜかおふたりにすごく受けた

流れとして、別の話も。

説明メモ#2

焚書って何の話だったんだっけ。

これでイイカンジにオチがつきました。良かったー!

■お約束。「あ、積みます?」Notebooktower&booktower

Notebooktower

コーヒーを飲むか、Notebooktowerを作るか、どっちかにしなさい(縫子さん撮影)

別角度から。

Notebooktower別角度から

Notebooktower別角度☆縫子さんの『ヘンゼルとグレーテル 待ち針の道』モレスキン(縫子さん撮影)

もいっちょ。

booktower

Notebooktowerを作るか、booktowerを作るか、どっちかにしなさい(ロータスさん撮影)

booktower内訳#1

どんな本を積んだかとゆーと。(ロータスさん撮影)

■縫子さん作:紀伊國屋書店ブックカバー@手編み

再現率激高

英語で万引きのことを”shop lift”と言うそうですが、”shop drop”という言葉もあって、これは、若手アーティストなどが、お店に自分の作品を(勝手に)置いていくことを言うんだそうです。
「昨日5つ置いて来て、今日は3つしかないから、よしよし2つ売れたな」みたいな。
コレ、紀伊國屋さんでやりましょうよ! 値段つけておいて来ましょうよ!と、そういう話も。

■なぜかウケが良かった図書カードその他

図書カード&シールその他

ちょうどいいタイミングで買っていた図書カード&シール(ロータスさん撮影)

■ロータスさん作:cool!数式コラージュ

数式コラージュ

cool!数式コラージュ(背景がスクエアというのが更に)

数式、数字を切り貼りするとこんなにカッコ良くなるんだというコラージュ。
ワタシはもうコレがものすごく好きで、ツイッターで写真をアップされたのは見ていたんですが、今回、本物を見ることが出来てすっごく嬉しかったです。

☆ ☆ ☆

やー、本当に楽しかったです。
1人1時間くらいなら、すぐ経ってしまいます。
お二人にも喜んで頂けて、本当に読書会開いて良かった。本当に良かった。
(と、個人的に嬉しかったのが、縫子さんと「本を最後まで読み終わるのが勿体ない」話で盛り上がったコト。そしてロータスさんには、不確定性原理の話で「やー、繋がってるんですよ」と言って頂けたコト…。本当にお二人、ありがとうございますー(嬉))

参加して頂いたおふたり、
そして告知ツイートをリツイートをして下さった皆様、
山田文具店に連れて行って下さったちい(@chii_nakanaka)さん、
そして、ワタシの尊敬するNotebookerのお二人に、
心からお礼申し上げます。ありがとうございます。

ちなみに。
この日、ワタシに当てておふたりがたくさんツイートして下さったんですが、わたしがあまり返信しなかったのは、まだ 終 わ っ て な い 『次 の 日 も 読 書 会』 なので、これでお礼を言うと終わった気になり、テンションが下がってしまうので無愛想だったのでした。
おふたりとも、申し訳ありません…
本当に、ご参加ありがとうございました♪

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Profile: あなたと一緒に歩く時は、ぼくはいつもボタンに花をつけているような感じがします。

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