大変遅くなりました。quiver社モレスキン用ペンホルダーレビューです。
ネット上文具界では既にお馴染みの感のある品ですね。
私も「ああ、あれかぁ!」とすぐにピンと来ましたし、家人は既に所有しておりました(笑)。
これです。
Double-Pen Quiver for Large Notebooksというのが正式名称。
2本差しです。
脱着は簡単。輪になっているので、表紙または裏表紙を通します。
(装着時の表紙裏)
純正革のホルダー部分に幅広ゴムが縫いとめられてあります。
ゴムの幅が広すぎて、相当固いんじゃないかと一瞬ビビりましたが、女性の力でも頑張り不要。普通に開いて普通に通せますが、装着後にはぴったり。
緩みもズレもなく、ゴムがキツすぎて表紙がたわむこともなく、まさにジャストフィット。幅広デザインのおかげで、安定感も抜群。
この絶妙なサイズ加減は脱帽モノ☆
しかし、ゴムを使ったものですし、使ってる間に糸がやられて外れてくるとか、そんなことはないのかしら?
縫合部はこんな風。
薄い革を2枚重ね、間にゴムを挟んであるのですね。
ゴムを挟んだ部分からステッチがずっと続いています。
見た感じでは、強固に作ってある気がします(裁縫とか激弱なので分からないんですが、なんとなく・・・) 。
モレスキンのラージは縦がA5縦のサイズなので、A5ノート(ほぼ日カズンとか)にも装着可能。
ですが、ゴムで留める仕様上、ソフトカバーだと表紙のたわみが起こるかも。
しかし、革のお陰でチープ感は皆無。
男前に、デコなしでモレスキン本来の佇まいを楽しまれる方にはグッとくる外観になると思います☆
ところで、上で一緒に写っているのはジェットストリーム4&1 ピュアモルト。軸径1.37cmのペンです。
これを入れると、こんな感じ。
スリムなペンや鉛筆をもう1本入れることは可能でしょうが、ややきゅうきゅうに詰まるかも。
これ1本ですと、ゆとりをもってすっぽり収まるいい感じ。
特にこれはノックが沢山ついてるので、他のペンと並べて差そうとはあまり思わず、この姿で使っていました。
試しに他にも入れてみました。
加藤製作所680シリーズ(軸径約1.2cm)&モンブランのアンティーク(軸径約0.9cm)。
どちらもポケットサイズ軸の細いペン。
アルスター(軸径約1.5cm)&上と同じモンブラン(軸径約0.9cm)。
サファリは持ってないので試せませんでしたが、この調子だとサファリ2本は結構タイトじゃないかな。
ちなみに、モンブラン149は約1.7cmありますし、傷がつくリスクなどを考慮しなくとも、やっぱり1本かと。
(以上、軸径数値はすべて手元実測です)
と、いろいろ測ってみましたが、私自身は表に出るホルダーに万年筆を入れようと思わないので、実稼働はピュアモルトばかり。
が、ピュアモルトのクリップ内側は尖ってるんですね。
それで、革がこんな風になります。
(画像が白くてすみません。)
見えますでしょうか?クリップと、ノック部分で痛々しい傷が入っています。
この傷が、実物だと結構目立ちます。
高級感ある外見だけに、残念な思い。
上の、加藤やアルスターのようなクリップならここまでにはならないと思いますので、これから購入される方はどうぞご注意を。
私は革に詳しくないので分かりませんが、オイルで手入れなどすれば、この傷も「味」に変わって良いかもしれませんね。(と、トラベラーズノート好きさんを思い出して考えてみました。)
そしてもう一つ。
表紙に装着したまま広げると、こうなります。(後ろの壁が汚くてすみません。職場です・・・)
ペンのホルダー部分はもともと膨らみが出るように作られていますので、どうしてもこうして「浮く」のですね。
ペンを抜いていると、そのマチがふわふわする訳です。
ノートの前半使用期には裏表紙に装着、というのもやってみましたが、右面を書くときには同じことでした。
装着したまま机で書くときには、利き手でない方でしっかり押さえつければ良いのだと思います。
私にはそういう習慣がないので、毎回ホルダーを外して書きます。
或いは、デイリーラージなら紙が多い分しっかり押さえてくれるのかもしれません。デイリーは最初と最後の(背表紙の厚さによる)紙面の傾きの大きさがだいぶ使いにくいので、敢えてこのペンホルダーにペンを1本入れたまま書けば、良い底上げになるかも?
という訳で、 quiver社モレスキン用ペンホルダーレビューでした。
ざっと見たところ、日本での取り扱いはまだ無いようですが、家人も個人輸入で手に入れたと申してますし、上掲リンクquiver本体でも円換算で価格表示されますので、入手はそれほど困難ではないのではないでしょうか。
そうだ、トラベラーズノートも縦がA5長辺に合ったサイズですし、固い板を挟みこめば使えますね。黒カバーならぴったり似合いそう♪