Posted on 31 7月 2012 by

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、中野・『旅屋』さんでの写真展・『旅するNotebookers』が無事終了となりました。

Twitterのモレスキン友達のげんさんから、とむとむさんとともに中野の『旅屋』さんでの写真展参加へのお誘いを頂いて、準備期間3か月弱。
展示期間が約1か月。
本当に長いようで、あっという間の月日でした。

 

この写真展のサブタイトルは『妄想旅行記』

旅をテーマにした雑貨を扱う『旅屋』さんで開催するので、旅をテーマにしようということになったものの、
旅仲間の3人でもなく・・・
これから3人一緒に旅に行くには時間が無さすぎ・・・
写真展の方向性を悩んでいた時に、ふと舞い降りてきたのがこのフレーズでした。

 

リアルな旅行である必要はない。
自分たちの体験を時系列からバラバラに切り離し、再構築することで私たちの「内なる旅」の旅行記を表現できるのではないか。
そして、再構築するにあたって、私たちの唯一の共通点である「ノートブック」を活用しよう、というところから、この写真展が動き始めた気がします。
写真展用の写真を選びながら、写真は1枚でも物語となりうるけれども、写真と写真がつながりあった時に生まれる膨大な可能性が好きだったんだと、私は改めて実感しました。
どの写真を、どうやって選択し、どの順番にどう見せていくのか。
それをただひたすらに考える「意識の流れ」そのものが旅なのだと。

 

どうしてこのフレーズが舞い降りてきたのか、うまく説明できなかったのですが、私の好きな写真家・川内倫子さんのインタビューに触れて、今までもやもやと形にならなかったその気持ちが言葉となってくれました。

 

 写真を撮る、コンタクトシートからプリントする写真を選ぶ、そしてブックを構成するという一連の過程でもそうなのですが、写真は常に選択していく作業の連続ですよね。それは料理に例えると、灰汁を何度も網で掬って透明度を高めるような作業。その過程の先に、抽象的な表現ですが、自分の見たい答えが写真からふっと浮かび上がってくるんです。

 

――川内倫子『照度 あめつち 影を見る』展覧会図録(青幻舎、2012年)、川内倫子インタビュー 時間と記憶のオブセッションより。

 

最後となりましたが、ご来店いただきました皆さま、遠くから励ましてくださった皆さま、「旅するNotebookersミーティング」にご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
またいつか私の「内なる旅」をお見せできる機会があれば幸いです。

 

そして、みなさまもどうか良い旅を!

 

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Profile: 一度Notebookersライターを卒業しましたが、このたび復帰いたしました。

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