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LAMY2000 タカヤ・モレカウ

Posted on 01 6月 2008 by

LAMY2000 FP & 4C

 LAMY2000

LAMY2000

lamy2000

最近、長期で関わっていたWEBデザインの某仕事(FLASH関連がようやく一段落着き、開放感と充実感に浸っている。
さて、その
記念に、ここ数年ずっと欲しかったこの”LAMY2000″の「万年筆」と「4色ボールペン」の2本をまとめて大人買いした。
ちなみに自分の場合、仕事が一段落した際に、自分にご褒美を与えていくとモチベーション維持につながっていくようだ。最近時間さえあればいろいろ勉強している状況なので、筆記具の購入はかなりモチベーションアップになる。十分な程のご褒美をゲットしてしまい、かなりうれしくてテンションもあがるぜ!うおー!

この”LAMY2000″は、「シンプル」、「無駄がない」、「見ていて飽きない」という目的で考え、最終的に「他に代替となるものを見つけることができない」ことで購入に至る。

さてこの”LAMY2000″について本日は書きたいと思う。興味がある方は以下へ読み進んでください。


“LAMY2000″は、ドイツのLAMY社にて、驚くことに1966年に発表されたプロダクトである。今から42年前。輝かしいミッドセンチュリーデザインの時代をくぐり抜けた筆記具であることに驚かされる。
「西暦が2000年になっても古さを感じないデザインであること」という思いが込められて開発されたそうだ。バウハウスの思想を受け継いだ「機能がデザインを決定する(form follows function)」という理念を強く感じるモデルだと思う。デザインに興味のある方はこちらのPhotoギャラリーをごらんください。


“LAMY2000″を初めて見たときに自分のアンテナが反応した。
例えば、イームズの椅子を見たときと感覚が似ていると思うのだけど、優れた家具は、自分が一緒に生活をしている感覚までイメージできること、にあると思う。同じようにLAMY2000を思い浮かべたときに、自然と自分がこの筆記具を使っている姿や、スーツの裏地のポケットに忍ばせている姿が強烈にイメージができた。
そのあまりにシンプル過ぎて見落としそうなデザインに関わらず、いつまでも自分の心に引っかかり続けていたのである。

LAMY2000を発明したデザイナーはなんと、シェーバーとオーディオ機器で有名なBraunの「SM 31」のデザイナーだったことを後で知り、驚いた。
自分が生まれる前から、父親は一つのBraunのシェーバーをメンテナンスしつついまだに愛用しているのだが、小さな頃から眺め続け憧れていたそのシェーバーと非常に形状が似ていたからだ。まさか、まったく同じシェーバーでは無いかもしれないけれど、小さなころから憧れであった「ブラウンのシェーバー」と、大人になってから得た「LAMY2000」がどこかでカチっとリンクした気がした。村上春樹的に言うと、羊男の住んでいる闇をくぐって、2つの世界がつながったという感じかな。


lamy2000

LAMY2000を手に持ってみる。
まるで木のような手にしたときのざらっとした手触り、中央部分のゆるく絶妙な丸みがかったフォルムがかなりクールに感じた。万年筆というものは一般的にはペン先が豪華な感じなのだが、このLAMY2000は過剰な装飾を完全に無くし、ペン先自体も必要な部分だけがペン軸から露出するのみの徹底的なミニマルデザインとなっている。キャップを閉じたときと外したときのギャップがかなりかっこよいと思った。キャップがギャップ、閉じた姿はまるでサインペン(笑)、開いた姿はポストモダン!
4色ボールペンにいたっては押すボタンが1個しかないことに注目して見ると面白いと思う。色の切り替えのギミックが非常にユニークである。このボールペンが1本あれば大半の仕事には対応できるのではないだろうか。


LAMY社の社長のインタビュー記事に、次のような言葉が掲載されていた。
バウハウスの考え方に、「長い時間軸で考える」つまり、「時間を越えたものを考えなさい、そして流行を追うな」という、”ものさし”があります。われわれラミーではこの考えをもとに製品を作ってきました。そうした考え方をしてきた結果、皆様に今もなお現代的だと感じられると言っていただけるようになったのだと思います。

冷静に考えると、42年経過した今でも古さを感じさせないというのはすごいことだと思う。例えば自分が作ったデザインが42年後にはたして現役で使えるものであるか?と考えるとかなり自信が無い。ましてやそれが筆記具やアクセサリーや小物などのように身に着けるアイテムで、お洒落であり続けることっていうのは本当にすごいと思う。iPodなどがこれに匹敵するかもしれない(ただし42年後には間違いなく壊れていると思うけれど・・・)。


詳しく知りたい方は、Assistonにてかなり熱い情熱的な紹介記事が載っているので参照してみてください。
LAMY2000 万年筆 
http://www.assiston.co.jp/?item=1627
LAMY2000 4色ボールペン http://www.assiston.co.jp/?item=1602

先日とあるブログで着物姿の女性がこの”LAMY2000″を使用している記事を読んだのだが、これがまた和装に合っていてかなりカッコよかった。こんなモダンなペンであるにも関わらず、自分のおじいさんが昔から使っていたという記事も読んだことがある。All aboutの記事では、若い男性に贈るギフトに選ばれていた。42年間の年月の間にまさしく老若男女問わず認められた筆記具なのかもしれない。
冒頭に書いたように、数十年間にわたり継続するデザインに共通しているものは「シンプル」、「無駄がない」、「見ていて飽きない」ことであると単純に思った。
あなたにとって、「42年後も愛せるデザインである」と自信をもって言えるアイテムは何だろうか?グッチやヴィトンの財布ですか?それももちろん、また良し、です。

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Profile: Notebookers.jpの管理人。Twitter: @blanq  狩猟者でヒッピー。通称: 「モレカウ」。240人ちょいのライターによるノートブックユーザーのサイト (link: http://Notebookers.jp) Notebookers.jp 管理人。モレスキンについてたぶん世界一つぶやいた男。著作:ダイヤモンド社『モレスキン 人生を入れる61の使い方』。世界の果てと地平線をこよなく愛してる。「俺も好きにするから君も好きにしなさい」という感じで生きています。愛読書はリチャード・バックの「イリュージョン」と「カモメのジョナサン」、ヴェルヌの「海底二万里」。永遠のヒーローはAndy Warhol

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