モレスキンのことをよく知らなかったときには、「モレスキンは黒!」というイメージしかなくて、黒いものを持つことが最近苦痛な私には、ため息をつくしかありませんでした。
使いたいノートブックなのに、心がうきうきしないわぁ。
そうならば「黒でうきうきするようにすればいいじゃん!」と考え、真っ先に思い浮かんだのは大好きな黒いくま・くまモンでした。
まだモレスキンを買ってもいない2012年の8月、私はこんなことを考えていました。
「天下のモレスキンにこんなふざけたことをしてもいいのか?!」と思いながら、想像図まで描いていましたが、結局、それからすぐにモレスキンに赤があると知り、1冊目の「赤モレ」を買ったのでした。
2冊目のモレスキンは黒にして、想像図のようには仕立てませんでしたが、裏表紙にくまモンのステッカーを貼り、「(くま)モンスキン」と呼ぶことにしました。偶然にも3月、私は熊本に行くことになりモンスキンに下調べした熊本のことを書き、携えていきました。
モレスキンを使い始めた今年の1月はまだまだ緊張して文字ばかりでしたが、次第にモレスキンとも仲良くなってきて、Instagramの写真を印刷して貼ったり、気軽にイラストを描いたりして、カラフルな中身になっていきました。
もうすぐモンスキンも使い終わるのですが、最近、強く感じることは「モレスキンに書きこんでいると旅をしている感覚になる」ということ。
そのコンパクトなつくりのせいか、はたまた硬い表紙のため掃除をしていても思いついたことを立ったまま書きこめるせいか、自分の部屋の机についていてもまるで旅先でなにかを書いている感覚に陥るのです。旅先の街角で思いついたことを立ったまま書いたり、カフェでその日めぐった場所のことを書きこむみたいに。
旅行が好きな私にとって、それはとても嬉しいことで愉快な気持ちになるのでした。
■おまけ
私の3冊目のモレスキンは浮かれた夏を一緒に過ごす「夏モレ」です。小学生の夏休み気分満載なので、日本の白地図を印刷し、これまで行ったことのある都道府県に色を塗ったものを貼りつけました。