「ボクは、コンビニで働いています。だから、先生の描いている漫画雑誌は、どこの棚にあって、定価はいくらか、月に何冊出るのか、そんなことは、とても良く知っています。でも、内容は、正直、読んだことはありませんでした。読まなくても判ると思っていたのです。まぁ、大体、表紙を見れば、内容なんて、似たり寄ったりだと思っていたのです。そんなふうに、ボクは世の中の事を、すべてわかっているつもりでいたのです」
「ボクは、実は何もわかってなかったのです。今、ボクのやりたい事は、世の中の事を、ちゃんと知るということです。名前だけじゃなくて、値段だけじゃなくて、その中身を、ちゃんと知るという事」
「ひょっとしたら、そこには、思いもしない喜びがあるかもしれないという事。先生の漫画を読んで、その事を知りました」(『すいか』木皿泉)
8月17日(土)24日(土)と2日、第二回Notebookers読書会を開きまして。
この読書会は、決めた本を読んできて、その感想を話し合うのではなく、自分が好きな一冊を持って来てもらい、それについて1時間語る、という会です。
「やだー、1時間も話せないー」と思われるかもしれませんが、コレが意外と。
(割と)あ っとゆー間に時間が経ってしまう、話せたりします。
変則的な読書会ですが、ワタシが楽しいので、これからもこのスタイルでやっていこう、と。
やー、本当に。二回目と書いていますが、実質は三回目で。手順などは、もうわかっているのですが、三回目でも、持って来られる本は、どれも初めての本で。
何回読書会を開いても、きっと、この『初めて感』はいつもあるだろうな、と。
と、そんなことを考えた第二回目でした。
8月17日(土)参加者さんとラインナップ〜
縫い子 @Nuiko_ さん(『ツノゼミ ありえない虫』丸山宗利)
みなと @minato_nozomu さん(『神戸在住』木村紺)
せら @Treasure_Table (『華氏451度』レイ・ブラッドベリ)
ではまず、積む。
積んでみる。
■一冊目『華氏451度』レイ・ブラッドベリ
読書会という本好きの集まりだというのに、最初の一冊目が、いきなり『焚書』についての本。
ワタシが「火」と聞いて、思い出すのは、まずコレです。作中で主人公の焚書官モンターグが本を焼く炎。灰さえも残さずに焼き尽くす火。
「本を焼いたとして、それで、その本を読んだひとから何を取り上げられるのだろう」
「焚書されても平気なのか!」といわれんばかりの、ミもフタもない疑問なのですが、その本を読んで受けた感動や知識は、読んだひとの中にあるワケで、その本を焼いて、焼く側は何を失くしたつもりなんだろう、と。
(や、その本を読んでいないひとは『読む機会』が失われる、コレが一番大きなことなんですが)
こういう話をしていたのですが、451度つながりから、映画『リベリオン』で感情を制御された世界の話になり、そこからナチスのホロコーストの話、漫画家今日マチ子さんがアンネの日記の続きを創作する話(アンネが収容所に行ってから亡くなるまでの間をフィクションとして書かれるそうで)、収容所の記録の写真で、劣悪な環境の中、囚人の『何の感情もない目』とか、そこからVフランクルの『夜と霧』、ナチスのアイヒマン裁判の記録映画『スペシャリスト』より「自分は、官僚だから、命じられたことを計画した。それが仕事だ」との証言などなど…。
■二冊目『ツノゼミ ありえない虫』丸山宗利
オドロキの一冊でした。
本当に『世界は美しく、ちょっとヘンだ』と教えてもらいました。すごいよ!
縫い子 @Nuiko_ さんのオススメポイント
1)著者である丸山宗利氏がすてき。『くだらないことが好きな人』
2)文章がすてき。昆虫博士だけど、非科学的なことも書ける方であること。
3)お母さんツノゼミがすてき。
ツノゼミという名前なんですが、いわゆる夏を象徴する、みんみん鳴くセミではなく、カメムシ目のツノゼミ科。
このツノゼミなんですが、信じられないようなビジュアルで。
以下、文章より。
『ありえないほど空想的な装いすぎて、果たして何のものまねをしているのか、わからないものもいる。もともとは何かのまねをしていたのかもしれないが、次第にエスカレートして、もはや何に似せているのか見当もつかない。一般的には「過剰進化」と説明されるほどである。』
生存率を上げるために、生物は進化していくワケですが、このツノゼミの『過剰進化』は、本当に『過剰』というか、ネットスラング的に言うと『斜め上』『遺伝子の無駄遣い的』に進化したようで、人間には理解不可能なんだそうです。
一六タルトそっくりのものから、葉っぱに似たもの、松茸っぽい形状のもの、思わず二度見するもの、などなど、本当に『空想的な装い』で、面白いやら驚くやらで。
例えば、糞に似ているツノゼミは、見つけられてつかまえられると、飛んで逃げずに、転がるんだそうです。
糞のフリをする。「ぼ、僕、虫じゃないよ! 糞だよ!!」というカンジで。
他にも、燃えた木片にカビが生えたように見えるモエカスツノゼミという虫がいて、絶句するような(褒め言葉)ヴィジュアルであります。
えー、本の写真も撮らせてもらったのですが、虫が苦手な方もいるかと思いますので、興味のある方は画像検索してみて下さい。『ツノゼミ』でドウゾー。
(え、何コレ、な画像がたくさんヒットします)
この本で、ツノゼミの写真は、とても大きいのですが、実際の大きさとしては1cm前後。
丸山先生としては、ツノゼミは小さいけれど、こんなに多様性があり、こういう生き物がいるんだと知って欲しい。知って愛情、興味を持てば、カンタンに森林伐採など言えなくなる、考えられなくなる、と、そのようなコトが書かれていました。
ワタシがすごくいいなあと思った箇所なんですが、アフリカのツノゼミのページ。
以下、引用〜。
『アフリカの虫には、アフリカの雰囲気がある。うまく言い表せない上に非科学的だが、アフリカの森の精霊が宿っているとでもいうのだろうか。経験を積むとアフリカの虫は初めて出会ってもそれとわかる』
縫い子さんのノートブックにも書かれていたのですが、本当に本丸ごと、先生のツノゼミに対する愛情が素晴らしく。
虫の写真にちょこっと手書きのメモがついているんですが、
『水玉もようが愛らしい』
『もようのさりげなさがお洒落』
などなど、丸山先生、この小さい虫たちがホントにお好きなんだなあ、と。
そして、コラムとして書かれていた『一寸の虫にも母の愛』
昆虫は、卵を産んだら母虫は死んでしまうとか、産んだら産みっぱなしとか、あまりその後は関われない(関わらない)ようなのですが、ツノゼミには、その卵、孵化した幼虫を守る種があるんだそうです。
『どんな巨大な敵にも決して逃げずに立ち向かう。ほんの数ミリの体でも子を思う心は宿っている。一寸の虫にも五分の魂とはツノゼミのためのことばだ』
話していたんですが。
例えば、ツノゼミの採集で。東南アジアやアフリカの森で。
体長数ミリ、過剰進化したヴィジュアルなので、葉っぱとかタネとかにしか見えない虫を、地面に這うようにして探して、ある種には「僕、糞だよ!」といわんばかりに転がられ、ある種には「お、俺、木の燃えかすだから!」と木片のふりをされ、そうして見つけて、きれいに洗浄して、分類して、名前をつけて…と、学問として云々というより、本当に『好き』とか『好奇心』とか、そういうものが土台にないとできないだろうなあ、と。
本当に、世界には(自分の知らない)面白いものがまだまだたくさんある。
■三冊目『神戸在住』木村紺
イイ!好きだ!辰木ちゃんカワイイ!な一冊でした。
みなと @minato_nozomu さんの好きポイント
1)タイトルがイイ(タイトル買いしたそうです)
2)読んでいて落ち着く
3)辰木さんの一日を振り返り「いい一日だった」と思える
神戸に住む美大生の辰木桂(愛称:かつらっち とか ヅラとか)が主人公。
その辰木さんの生活、学生生活、そこで感じること、痛み、ひとの感じることや、切なさ、物悲しさなど、主人公を心配しながら気遣いながら読む、そんな成長の物語だそうです。
神戸のどの辺りで遊んだ〜とか、スケッチしに行ったなどなど、実際にある場所が詳しく書かれているんだそうです。
授業の一環として、王子動物園でスケッチするエピソードもありました。
神戸のひとなら「ここだー!」とわかるところがいっぱいだそうです。
本の黄色っぽい紙から、セピアのイメージがあり、物語は淡々としていて、あまり盛り上がらない重めの話もあったり。
主人公の辰木さんですが、ひじょーに感じやすく繊細な女の子で。
神戸なので、震災の話もあるんですが、辰木さんは震災後に東京から神戸へ引っ越してきたそうで、震災の話は友達視線で描かれていました。
震災を知らない、その場にいた当事者ではないこと。これもポイントのようです。
マンガなんですが、ちょっと雰囲気が独特で、枠線がフリーハンドなのでちょっとよれていたり、スクリーントーンを使わず、線の強弱だけで濃淡が表現されています。そしてNotebookersダイスキ、手書き文字がたくさん!
ふきだしの内側の台詞は活字ですが、枠線の外にある辰木さんのモノローグは、手書き文字です。
この手書き文字だけ読んでもいい、わかるよ!とみなとさんは話してくれました。
神戸コラムもあり、こちらも全部手書きの文字と手描きのイラストです。
(ワタシ的印象としては、マンガというより、小説の中に絵がたくさんある、ような…)
今回、5巻を持って来てくれたのですが、辰木さんが本読み友達と本の貸し借りをするシーンがあるので、それで選んできた、とか。
こんなカンジで。
みなとさんが好きなのは、星占いのエピソードで、ほわんとした染み入るようなエンドがイイとのこと。
これ。
実は。
ツノゼミ本も神戸在住も、ワタシ、おふたりを放っておいて(ひどい)それぞれの本を数分ガン見していたんですが、こちらの『神戸在住』、何だかもう泣きそうになったシーンがありまして。
サークルでお鍋を囲む会をするんですが(そのレシピが妹尾河童氏の本からという、どこまでも手書き文字つながり)、先輩A(同級生?)が高校で野球をしていて、プロを目指していたという話を始めます。その言葉を(その話は初めてじゃないはずなのに)丁寧に拾うように聞いている先輩Bがいて、その二人を見ている辰木さんの視線が本当にたまらなかったです。
『切ない』や『悲しい』とか、そういう単一の視点、感情ではなくて、ほろ酔い加減の眠そうな先輩Aが話す叶わなかった夢、自分より実力があったライバル校の選手のこと、何度も聞いただろうその話を聞き流さずにいる先輩B、それぞれの思いに気づいて、寄り添うような、見守るような、そういう辰木さんの視線がほんっとーにいいな、と。
みなとさんは、この本を本棚の一番手に取りやすいところに並べていて、「泣くとわかっているのに、つい読んでしまう」んだそうです。(『本棚の一番手に取りやすい場所』って特別席だよね)
これを聞いた時、本気で泣きそうでした。
(今回は、焚書関係でも、丸山センセイのツノゼミへの愛も、この話もホントに何度も泣きそうになりました)
本当に世界には美しいものがまだまだたくさんある。
そして。
次の週〜8月24日(土)参加者さんとラインナップ〜
まみ @sasayaki_forest さん(『すいか』木皿泉)
せら @Treasure_Table(『四十七人の刺客』池宮彰一郎)
ふたりなので寂しいかなー?と思っていたのですが、ふたりでも全く問題のない読書会でした。
(たっぷり1時間以上話せましたよ!)
■一冊目『すいか』木皿泉
10年ほど前のドラマのシナリオが文庫化されたそうで、それを持ってきてくれました。
まみ @sasayaki_forest さん好きポイント
1)「ココが面白い」というのではなく、「何だか」気になってしまう
2)読むたびに発見があるスルメのような本
3)舞台であるハピネス三茶がイイ。空き部屋があったら住みたい
まみさんはドラマのDVDボックスも持っていて、ずっと見ているんだそうです。
(この本を読まれる際は、ぜひDVDでドラマの方を先に見て欲しいとのことです)
ずっとドラマを見ているので、本、台詞を見るだけで、誰がどんな所作をしているか、鮮明に浮かぶとか。
まだ小さいお子さんも見ていて、子供もひきつける魅力って何だろう、というところから話が始まり。
ハピネス三茶という下宿屋さんでの4人の女性のなにげない日常と、三億円を横領して逃走中の女性の非日常が軸で、話が進むらしいのですが。
「共感できないことが多く、知らない世界なので、感情移入できないのが面白い」んだそうです。
この記事の最初に書いたのは、この『すいか」から引用。
金子貴俊さん演じるバイト青年響一君から、(主要4人のうちの1人)ともさかりえさん演じる絆ちゃんへのラブレターだそうです。
『お金』と『穴』がキーワードのようで。
例えば、三億円横領して逃げているのが小泉今日子さんなのですが、そのお金でどんな贅沢をしても心が満たされない、そしてこの↑上記の青年も、アダルト漫画家の絆ちゃんに高価なバッグをプレゼントするんですが、絆ちゃんは喜ばない、100円玉貯金をしている主人公小林聡美さん演じる基子さんも『何のために』貯金しているのか、その目的を見失っている。
(まみさんは、このドラマを見た当時、お金に対して、改めてきちんと考えるきっかけとなったそうです。)
そしてもうひとつ『穴』
基子さんがハピネス三茶に引っ越して来た日に、その部屋の天井に『穴』が開く。
絆ちゃんのお姉さんに振られた恋人がヤケになって、植木を引き抜いて地面に『穴』が開く。
絆ちゃんの亡くなったお姉さんが現われた時、現世と死後の世界の境界を区切るように地面に『穴』が開く。
と、何か象徴的にぽっこり穴が現れるんだそうです。
これには「こういう意味だよ」という説明も解説もなく、受け取る側に委ねられている。
まみさんは、その『正解がない』ことがすごく好きなんだそうです。
その流れで、まみさんにとって『良い本、面白い本とは?』という話題になり。
1回読んだだけではわからない、繰り返し読みたくなる本が『良い本』です、と。
で、本も一冊一冊、人と同じようにアイデンティティがあるのではないか、と展開して。
例えば。
本屋さんに行けば、本が山積みになっていて、それは同じ内容で同じ装丁だけど、実は一冊一冊買い手が決まっていて、買われるのを待っているんじゃないか、とか。
知らないものを知りたいというひとは、海外小説読みに向いているよ!とか。
■二冊目『四十七人の刺客』池宮彰一郎
やー、持って来たのはこの本で、お品書きにもこのタイトルを書いたのですが、実際に(主に)話をしたのはブラッドベリの『キリマンジャロ機』とヘミングウェイの『老人と海』の合わせ技となりました…。
『キリマンジャロ機』は、第一回Notebookers読書会で、ワタシが持って来た本(というか、作品)です。
『キリマンジャロ機』
本を読むコトのトキメキとかわくわくとか、そういうものを燃料にしたタイムマシンで、ちょこっとだけ過去に戻り、敬愛するパパヘミングウェイが自殺する前に、彼をしかるべき場所に連れて行く…という物語。
えー。実は。メモを取り忘れまして。
えー。それぞれ、好きな箇所を書いておきます。
『キリマンジャロ機』から
「タイムマシンなんですよ」(中略)
「こういうものにはどんな燃料を使うんだね」
「どんな代物を詰め込んだんだね」これにはこう答えてもよかった。
年々、幾夜も空が白み始めるまで夜どおし雪深い山の中でした読書、まっぴるまのパンプロナでした読書、あるいはまたフロリダ沖のボートの上や渓流のほとりでした読書———それらが全部詰め込んであるのだ、と。このマシンはみんなが手がけたもので、わたしたちはひとりのこらずこのマシンのことを考え、それを買い求めて手を触れ、愛情を注ぎ込み、二十五年か三十年ほど前にあの人の言葉からどんな感銘を受けたかと言うその想い出をもすべて注ぎ込んだのだ、と。この中には生命と想い出と愛情がたっぷり詰め込まれている、まさにそれこそがこのマシンの燃料なのだ(略)
(キリマンジャロ機)
『老人と海』
海のことを考える場合、老人はいつもラ・マルということばを思い浮かべた。それは、愛情を込めて海を呼ぶ時に、この地方の人々が口にするスペイン語だった。海を愛するものも、ときにはそれを悪しざまにののしることもある。が、その時すら、海が女性であるという感じは彼等の語調から失われたためしがない。老人はいつも海を女性と考えていた。それは大きな恵みを、ときには与え、時にはお預けにするなにものかだ。月が海を支配しているんだ、それが人間の女たちを支配するように。老人はそう考えている。
かれは大声あげて叫んだ。「あの子がついていてくれたらなあ」
なにをいうんだ、いま、お前には少年はついていない、とかれは思いなおす。お前にはただお前だけしかついてはいない。
えー。
前回の
Notebookers第1.17回 読書会レポートでは、うすらぼんやりこういうカンジのことが見えたような気づいたような。
>読書会とか言いつつ、…どうだろう、その実、「今、自分はこういうことを考えています」
>「こういうことに興味を持って、こういう方向へ向かおうとしています」という発表会なのかも知れない。
で、今回なんですが。
読書会なので、自分が好きな本、話をしたい本を持ってくるワケですが、それは世界への切り口としては、本当に小さなもので、世界は知らないものの方が多く、知らない世界の方がはるかに大きい、広いんだ、と改めて知る会、のような。
「自分の知っている世界なんて狭いよ!」と、よく言われる言葉としてはわかっているつもりでしたが、具体的に、立体的に「こんな世界があるよ!」と触れることができると、未知の世界の大きさとか豊かさ、美しさが、より実感できる、ような気がするなあ。
好きな作家、好きなジャンルの本を読むのは楽しいです。
ですが、知らないジャンル、作家さんの本に触れてみると、本当にオドロキとか意外な面白さを知ることができますので、皆様のご参加、お待ちしております♪
改めまして。
開催のお知らせツイートをRTして下さった方、不参加表明(今回、過去最高の不参加表明人数!)して下さった方、そして当日、参加して下さった方、本当にありがとうございます♪
もう少し涼しくなったら読書会、また開きますので、本棚の特別席に置いているお気に入りの一冊をお持ちになって下さいませ♪
おまけ:1
映画リベリオンより。
ショーンビーン演じる焚書官パートリッジが押収した詩集を読むトコロ。作中で最も美しいシーンと(一部おねーさんの間で)言われてますー♪誰の詩集かとゆーと、Yから始まる例の名前が画面に大きく出ますのでぜひご確認を♪
(ネタバレになりますので、最初の1分くらいだけ見て頂ければ…)
読んでいる詩はコチラ>>
「私に金と銀の光で織った天の衣があれば、それをあなたの足下に広げるだろう。しかし貧しい私は夢を見るしかなかった。夢をあなたの足下に。そっと踏んで欲しい、私の大切な夢だから」
おまけ:2
『神戸在住』より
辰木さんが読書友達の伏っちゃんと本の貸し借りをする場面から。
(そういうワケで、皆、イエーツを読もう。パートリッジも辰木さんも読んでるイエーツ、読もう。)