「インク沼はまり隊」活動報告みたいなモノ なかしぃ

Posted on 06 10月 2013 by

秋だというのに蚊に刺されて気が狂いそうですが皆さまいかがお過ごしでしょうか。秋といえばスポーツの秋?芸術の秋?食欲の秋?いいや、違うでしょ!インクの秋でしょ!ということで第5回関西文具・雑貨散歩は秋の京都でセーラー万年筆さん主催のインク工房に行ってきました。

さて、今回参加者を募集にするにあたり、リツイートしてくださった皆さま、また告知をファボっていただいた皆様ありがとうございました。おかげで筆者以外の参加者が1名も集まっていただきました。これもひとえに幹事の不徳のいたすところでございます。多分インク工房行ってみたいけどなかしぃと行くのはやだなぁと思う人がほとんどだと思います。Notebookers界の異端児で非まじめな(あくまでも不真面目とは違います)ぺらい属性を持っているので嫌われるのも当然ですね(^-^;

ところで、インク工房とは何ぞや?と思われる方もいるかもしれないので簡単に説明しようと思ったけど面倒臭いので各自でググってください。また、今回はサブタイトルで「インク沼はまり隊」と名付けましたが、おにゃん子クラブからの派生ユニットではありませんのであしからず。そういえば万年筆のインクにはまっていることを「インク沼にはまる」という言い方をしますが、インクを買うために借金をしたり家計に手をつけて奥さんを泣かしたり犯罪に手を染めるような依存症になった人はあまりいないと思いますが、万年筆本体の方は実用の範囲を超えてコレクターになるとかなりの散財を覚悟しなければやっていけないようになりますのでご注意を。

閑話休題、そろそろ本題に入りますが、なかなか関西にやってこないインク工房がやっと今回京都伊勢丹にやってくるということで今回の企画を行ったのですが、インク工房で自分だけの好きな色を作ってもらうのはテンションがあがります。どんな色にしようかな?とか、こういうイメージで作りたいとか、どんな難しいリクエストにも答えてくれるインクブレンダーの石丸さんと会話をしながら作っていくプロセスは楽しいものです。

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今回筆者が作ってもらった色は、ピンクの似合う漢(おとこ)にふさわしい気品のあるピンク色をということで、ピンク色をベースにして少しグレーをブレンドして作ってもらいました。ベースのピンクは蛍光ペンみたいな色なのに、グレーを混ぜるとシックでエレガントなちょっと藤色寄りのいい感じの色が出ました。名付けて「薄墨桜」!前回作ってもらった「ぺら墨」もよかったんですが、今回も当たりです。どんな色かといえば下記の写真をごらんください。

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インクブレンダーの石丸氏はどんな色でも調合してくれるという凄い方なのでちょっと無茶振りして「白色」のインクは出来ますか?って聞いたところ、懇切丁寧にインクの原理と白はできないということを説明してくれました。氏曰く「白色のインクは一番最後に開発される色であって、出来るのが先か万年筆が廃れるのが先か」みたいな難しい代物だそうです。ただ、黒の台紙に書いてみたいという要望があるそうです。無茶振りしてごめんなさい。

今回はインクを作ってもらうだけだと思ってましたが、思わぬ出費をしてしまいました。だって一目惚れだもん、欲しくなったんだもん、この瞬間脳内ヘビロテは「恋を止めないでby COMPLEX」でした。思わず買ってしまったものとは、

プロフィットふでdeまんねん ホタル と 回すところが白色のコンバーターDSC_0225

そう、ボディがシースルーのインク工房でしか買えない限定版です。本体¥2,100、コンバーター¥500でも惜しくない一品です。伊勢丹の店員と石丸さんのセールストークがこのときは悪魔の囁きに聞こえましたね。とどめは「楽しんで使っていただければ無駄遣いではありませんよ」 ちなみに、スケルトンのことをシースルーって言ったらエロいって言われた思い出があります。スケルトンは透けというより骨だけど、シースルーには浪漫があります!

自分の欲しい色が漠然としていたり色のイメージがなかったとしても大丈夫ですよ。色の組み合わせのカラーチャートがありますし、星座別のお勧めカラー見本もありますのでそれらを参考にして妄想してみるのもいいかもしれません。筆者の「薄墨桜」もジェミニのピンキーグレイから微調整してもらいました。シンボルは「愛嬌」ww

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参加者のみなとさん(Notebookersのゲストライターであり、ぺら部のアートディレクター)も満足のいく色を作ってもらったみたいですよ。ということで無事ファーストミッションは終了して、一応「文具・雑貨散歩」を謳っているので1件だけお店に行きました。行ったのは四条にあるオリジナル手製本、美しいノートが売りの”lleno”です。

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同社ホームページより

当社の製品は「手」ということにコンセプトをおいています。
制作もそのほとんどや重要な部分は手仕事です。
そしてお使い頂く時に手で書く、手で触れる、そして繰り返し使うということを念頭に制作しております。デジタルデータのように簡単に修正、抹消ができない不便さはございますが、それによって刻まれる記憶や思いの深さ、そういった使い手の心を包んでくれる美しい製品を企画開発していきたいと願って取り組んでまいります。

というなかなか素敵なノート屋さんです。表紙の手触りとセンスの良さがノート欲をそそられますが、もったいなくて書き込めないかも。

この後は面倒臭いので散歩はあきらめて前田珈琲に駆け込んで早速インク試し書き大会を行いました。そういえば、llenoに行く途中に見つけた最近日本で有名になってきたお洒落なカフェを提案したんですが、却下されました。スターバックスっていうんですけど知ってます?

それはさておき、前田珈琲ではケーキセットを注文して試し書きのターゲットとしてケーキを描きました。筆者が描いたのはティラミスを食べ終えた後のカップとスプーンですが、描いてる最中に店員さんに下げられました。みなとさんのスケッチブックに描いたので残念ながら名画はお見せ出来ませんが、みなと画伯の描いたアップルパイは掲載許可を取ったのでアップします。無断でコピーしたり商業目的で使うのは止めてくださいね。ちなみに、食べ物スケッチの鉄則は「食べる前に描く」当たり前ですね(^-^;

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みなと画伯が作った色は黒をベースに2種類の青とピンクをブレンドした「宙(そら)」という色で、パッと見は黒ですがよくみると青味と赤味が垣間見える素敵な色です。絵はガラスペン+インクで輪郭を描いた後、水彩色鉛筆で着色し、水筆で仕上げてましたが、インクで描いた線を水筆でなぞると黒の中からブルーブラックが溶け出したような偶然の産物である素敵な味が出てきました。さすがみなと画伯!!

というわけで全行程が終わり、たった二人だけでしたが充実した企画になりました。

次回の文具・雑貨散歩は11/9に神戸のナガサワにインク工房がやってくるのでそれにあわせて企画します。合言葉は「インク工房がやってくる、やぁ!やぁ!やぁ!」 直前に告知しますので参加希望という方がいらっしゃいましたら(いないかもしれませんが)どうしたらいいんでしょうかね?

 

 

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Profile: ボールペン画家にしてぺら部の創設者、しかしてその実態は? Notebookersのwriterの中で一番内容が薄っぺらいですが何か?

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