「情報は1冊のノートにまとめなさい」奥野宣之著・ダイヤモンド社発行
11月末「情報は1冊のノートにまとめなさい」が完全版として、新たに発売となりました。
旧版の出版から5年の歳月が経ち、私たちのとりまく環境は大きく変化しました。
その最大の変革は、iPhoneを代表とする携帯端末・PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)の普及だった思います。
今や情報は、携帯端末からいくらでも調べたり記録ができるようになった昨今。
その現代における「情報は1冊のノートにまとめなさい」術とは?
と、その前に旧版と完全版の増補点をチェック!
1 メモや書き方の進化!
2 新聞記事・書評の活用法がグレードアップ!
3 アナログ検索が強化!
4 情報整理だけなく「知的生産」のノウハウをプラス!
ほか、写真やおすすめ文具のなどの情報も大幅に加えられています。
さらにボリューム(ページ数)もアップ!(上・旧版229ページ:下・完全版263ページ)
ここで、気になったのが「3 アナログ検索」
旧版では、パソコンを使った検索システムの解説に留まっていたのですが、今回は「アナログ検索」の手法に重点を置いて解説されています。
この点は、デジタル時代においても、アナログ=紙の普遍的優位性を、見事に掘り下げているといえます。
他にも、読書術や旅ノートにまつわるお話もあり、今回同時に発売された「読書は1冊のノートにまとめなさい」(完全版)と、今年春に刊行された「旅ノート散歩ノートのつくりかた」も合わせて読み直してみたくなります。
もちろん、この他にも「目からウロコ」のノート術が盛りだくさん。
詳しくは、あなたの目で、書店店頭でご確認してください。
個人的見解ですが、著者のノート術とは、仕事や生活の中で生まれた副産物であり、ノートをつける為のノート術ではなく、なんの為にノートをつけるのか、その本来の目的を見直す事で、この本の価値が変わってくるのかな?と感じました。
いまだ、1冊のノートにまとめきれない私ですが、今日からのノート術に活かしていきたい・・・そんな1冊です。
旧版を読んだことのある人も、読んだことのない人も、たのしめるこの2冊!