星野源さんの「働く男」に歌詞+コードが収録されている「くせのうた」を歌うのが、最近秘かな楽しみです。
今よりももっと真面目にピアノを訓練していた頃、メジャーコードとマイナーコード程度を押さえる練習をしていたのが、こういうときに役立って、よかったなあ、と思います。未だに難しいコードは押さえられないけれど(も少し即興的な力をつけておいたならば、もっと演奏の幅は広がったであろうが…ごにょごにょ)。
今はすっかり声楽一筋になってしまいましたが、ピアノの音を鳴らすのも、むかーしやってたクラリネットも大好きです。オケ(オーケストラの略)などあまり聴いたことのない方に「クラリネットやってます」って言うと、「ああ、あの壊れちゃうやつ?」って返されるのは、ちょっと悲しくなるとともに、あんな素敵な音色について語り合えないなんて残念だなあ、と思ったものです。例の有名な曲について物申したいわけではないです、念のため。クラリネットはオーケストラの他にも、吹奏楽やジャズなど、多方面で活躍する楽器です。それぞれのシーンで違った表情を見せる、面白い楽器だなあとも思います。私は今のところ、オケの一員としてのクラリネットや協奏曲のクラリネットが好きなので、もう少しそっち方面で書かせていただきます。
まず、クラリネットってどんな音色なのかしら?と気になっている方がいらしたら、ぜひ、モーツァルトのクラリネット協奏曲(K.622)を聴いていただきたいです。とは言ったものの、この曲を聴くならば、ぜひバセットクラリネットで演奏されたものを聴いてもらいたいのです。普通のクラリネットでは出せない低音が出せるので、響きの異なる高音域との対比を味わうことができます。普通のクラリネットでの演奏も素晴らしいのですが、どうしてもこの曲の最低音を代替の音で演奏しないといけないため、低音から一気に駆け上がって行く音形のところで、折り返さないといけないのがちょっと物足りない…と私は思っています。
違う曲で…ということでしたら、ムソルグスキーの禿山の一夜(の、最後の方、静かにおさまったところで演奏されるクラリネットのソロ)とか、チャイコフスキーの交響曲第6番(の1楽章クラリネットのソロ)が好きです。悲しいような甘いような音に、きっとしびれちゃいますよ。(感じ方には個人差があります)
特にとりあげたのは、両方とも学生の頃、演奏した…あるいはソロを演奏する先輩を横で見ていたから…です。クラリネットは実はもっともっと活躍しているので、今回書いたのはほんの一例。私のことばでは、まだまだクラリネットの良さを表しきれなくてもどかしいです。
あ。
気付いたら、クラリネットのことばかり書いてしまった。
もし、これでクラリネットのことが気になりましたら、ぜひ、ノートに書き留めて、いずれ聴いてみてくださいませ。
と、最後だけはノートっぽく締めてみたところで、おやすみなさい…よい夢を。