晴耕雨読
「晴れた日は畑を耕し、雨の日は本を読む、悠々自適の暮らし」と広辞苑では記してありますが、ワタシ自身は次のように解釈しています
「人の暮らしの営みの真理を説くとともに、身体を鍛え知識を蓄える」
というのがワタシ自身の中での勝手な定義づけです。
ワタシは年間約50冊程度(月に3〜5冊・雑誌コミックは含まず)なので、決して多い冊数ではありませんが、そんな習慣を30年以上続けています。
ジャンルも多岐に渡り(いわゆる無節操)、読んでいてよかったって思えるのは、いろんな人と本を通じて会話ができる事。
1冊の本は物語の中へ、現実社会の外へのパスポートとしてその役割を果たしてくれて、どの本もワタシにはかけがえの無い存在になっています。
そんな訳で、本を処分するのは身を切られるような思いにかられてしまいますが、現実問題部屋のスペースは有限なので、引っ越しや大掃除にたびに涙をのみながら片付けをする始末。
前置きはそのくらいにして、きょうは書棚の中の冒険へと出かけましょう。
山・旅系書棚
奈良に住む前から、奈良が好きで「ゆうほ」編集工房あゆみ、このシリーズを読みながら週末トリップを楽しんでいました。
「白い蜘蛛」山と渓谷社・ハインリッヒ・ハラーはスイス・アイガー北壁の初登攀した人物、この本のおかげで、初めてアイガーの麓に立った時身の震えを覚えた1冊。
映画「セブンイヤーズインチベット」でブラッドピットが演じた役がこのハラーでした。
「凍」沢木耕太郎・新潮社、登山家山野井泰史の実話を描いた作品。ワタシ自身日本一のクライマーは山野井さんだと信じています。
ノート術系
ノートや手帖術系の書棚あるいは文具系?
「情報は1冊のノートにまとめなさい」奥野宣之・Nanaブックはワタシのバイブル的存在、現在は完全版がダイヤモンド社から刊行、この本に出会わなければ・・・。
「ストレスフリーの整理術」田口元・二見書房、ノート術を勉強するうちにGTDをしらべるようになって出会ったシリーズ。
「旅鞄いっぱいの京都奈良」堤信子・枻出版社、京都奈良のすてきな文具雑貨店と出会うきっかけになったパスポートと呼ぶにふさわしい1冊。
「考える鉛筆」小日向京・アスペクト、読み始めると鉛筆を削りたくなる?他にはない鉛筆愛にあふれた物語。
「嫌われる勇気」岸見一郎&古賀史健・ダイヤモンド社、最近話題のアドラー心理学を対話形式でまとめた、じつは哲学書?!。
「サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法」立花岳志・大和書房、”人生はプロセス!”サラリーマンにこそ読んでほしい「覚悟のススメ」。
「話のおもしろい人の法則」野呂エイシロウ・アスペクト、人気放送作家が語るおもしろい人VSおもしろくない人!明日からあなたもおもしろい人の仲間入りできます!
教養新書&単行本
「知の逆転」吉成真由美・NHK出版、インタビュアー吉成さんの切り口が、読み手の先を行っていて、ドキドキがたまらない1冊でした。
「琉球王朝」高良倉吉・岩波書店、沖縄の旅行ガイドとして読んでおくと、刊行ガイドに載っていない沖縄に触れる事ができます。
文具系雑誌他
「RD リアルデザイン」枻出版社、惜しくも休刊になってしまった雑誌。デザインは機能の一部だったって事を思い知らされた雑誌。復刊求む!!
「趣味の文具箱」枻出版社、これほど文具が美しいと感じる雑誌は他に見当たりません。数千円の万年筆がこの雑誌で紹介されると数万円の輝きを放って見えます(笑)。
「仕事の教科書シリーズ」学習研究社、昨年取材を受けてから献本を頂くようになりました。文具をビジネスとして活用するための質(クオリティ)の高い雑誌です。
National Geographic
「National Geograpic」日経BP刊
世界で2番目に翻訳され出版されたのが日本語版。他の雑誌はない毎号5大特集を組み、写真だけを見ても価値があるネイチャーサイエンス雑誌。
1998年から16年ずっーと!毎号買い続けている唯一の雑誌。
小説を加えると、もうきりがなくなるのできょうはここまで!(笑)
まとめ
本というのは、常に旅なんだなって思います。
旅に出ていても、日常の中においても、常に旅を意識させてくれる、本にはそんな存在が詰め込まれている気がします。
きっと、どんな本の中にも「人生の旅」という物語が、読む人の数だけ用意されているのかもしれません。
書棚から本をとりだした瞬間に、次の旅がはじまります。
本と一緒にすてきな旅を・・・