台灣手帳総選挙
世界に類を見ない、あの「手帳試し書き100冊総選挙」がついに海の向こう台灣で2014年12月5〜7日の3日間開催!!
この国際?イベントに、日本手帖の会をはじめ、国内手帳・文具関連のメーカーやゲストが台灣に集い、台灣と日本の手帳文化の交流で大いに盛り上がりました。
今回のノートブックをめぐる冒険は、まさに海を渡った冒険譚です。
会場
会場となったのは、金石堂書店城中店。
場所は国鉄やMRT(地下鉄)の起点となる台北車站(台北駅)の南、MRT(地下鉄)で一駅、2/28平和公園の近く、日本の神保町のように書店があつまった文教エリア。
台北車站の周辺は、近代的な建物も多くあるなか、ひときわレトロモダンな一角に金石堂書店はあります。
初めての土地なのに、なぜ懐かしさを感じるのかな?と思ったら。
「むかし日本が台灣を統治していた時代に、日本人建築家の手で建てられら建物です」と教えてくれたのは、金石堂書店楊宏榮社長でした。
なるほど、言葉こそ通じないけど、なにか親しみを感じたのはそういう訳かとひとりごち。
イベントの日程は下記のとおり
イベント
12月4日星期五(金曜日)17:00
- レセプション発起人鄭秀㜏さんの進行でスタート。
- 台灣の人気の文具女子MUKIさんによる手帳術の講演
- 日本手帖の会事務局長 間辺雄輔氏挨拶
- 日本からのゲスト・メーカー様の紹介
- 交流会
12月5日星期六(土曜日)10:00
手帳総選挙開始!
- 10:30間辺雄輔「日本手帳事情」講演
- 11:30質疑応答
- 14:00手帳女王Adaさんの講演
12月6日星期日(日曜日)10:00
- 手帳総選挙
残念ながら私は日程の都合で最終日は参加できませんでした。
レポ
日本での手帳100冊書き比べ総選挙と異なる点は、主催が台灣の大手ブックチェーン金石堂書店さんということで、手帳総選挙と合わせて様々なイベントが盛り込まれ事、まさに書店をあげての一大イベントだった訳です。
4日金曜日のレセプションでは、台灣でも人気の文具女子MUKIさんがプロジェクターを使い見事な手帳術プレゼンテーションを披露。
後日彼女がアップしたFACEBOOKには、会の詳細が見事な記事として紹介してありました。
5日土曜日は、日本手帖の会事務局長間辺雄輔氏が「日本の手帳事情」をテーマにした講演があり、この講演に用意された約60席はあっという間に満席となり、入り口に立ち見が出るほどの盛況ぶり。
通訳を交えての講演でしたが、通訳が入る度に会場では「おぉ!!」の歓声が何度もあがり、事務局長間辺さんもノリノリでした。
午後は、台灣の手帳女王Adaさんの手帳術講演。すでに何冊もの手帳本の著者でもあるAdaさんは、自らの手帳研究のノウハウを披露されていました。
4日間辺さんの講演のあと、台灣の手帳ユーザーの皆さんに、私の手帳を披露。
それについていろんな質問が飛び出て、台灣の手帳ユーザーの好奇心が素直などに貪欲(良い意味で)なのに驚きました。
とくに話題になったのは、私の旅ログノートMOLESKINE、台灣人たちも手帳は日本のユーザーに引けをとらない素晴らしさのですが、私の「切り抜く」(破壊系)の使い方が新鮮に目に映ったようです。
日本メンバーの紹介
日本手帖會 間邊雄輔先生
<メーカー>
Beahousce
ロンド工房
システムダイアリー
MOON PLANNER
KUTUWA 各代表
<ゲスト>
國際文具顧問 土橋正 先生
講師・MORESKING顧問 出雲義和
メーカー:どや文具ペンケースでおなじみのBeahouscのアベ社長・薄い名刺入れカードリッジが話題のロンド工房荒川さん・日本古参のシステム手帳システムダイアリーからは社長ご夫妻・今年大ブレイク!MoonPlannerからは代表とデザイン担当の素敵な女性がそろって登場・KUTUWAからは家族手帳の開発課長さま。
ゲスト:文具業界でこの人あり!文具コンサルタントの土橋正さん。
講師・MORESKING顧問 出雲義和???
当初、私は「イベントのぞきに行きますね」と言っただけなのに、会場に着いたらゲストになっていました・・・(汗!
日本でも、このメンバーが揃うことはありえないという顔ぶれなのに、台灣で顔を揃えた瞬間「日本にいるみたい」という矛盾をはらみつつ、オフレコの部分が異常なまでにに盛り上がった日本メンバーだったと、最期に付け加えておきましょう。
おまけ:台灣文具事情・和紙膠帶
さらに、台灣でも手帳だけではなく、和紙膠帶(マスキングテープ)も大人気。
日本製の「カモ井紙工業」(台灣での通称MT)や「倉敷意匠」などは台灣でも人気ですが、やはりお値段は少し高め、台灣のブランド「菊水」はお手頃価格で買えるので、若い女性に人気のメーカーだそうです。(菊水のマステは手に入れることができなかったので写真はありません、ごめんなさい)
以前、カモ井紙工業の「mt工場見学」に行ったとき、台灣の女性が何組か来ていた事を思い出しました。
数年前、日本のマステは台灣で約3倍の値段で売られていたと聞きました、今はそれほどではないにしろ、やはりまだまだ高いアイテムのようです。
まとめ
今回台灣の手帳ユーザーの方と直接交流が出来たことは、私にとってもかけがのない財産になったと同時に、台灣の人たちの手帳に対する愛情や情熱は、日本の手帳ユーザーとなにも変わらない、メンタリティーは限りなく近いものと感じました。
これから台灣の手帳ユーザーの方々と、様々な形で文化交流がすすめばさらに素敵なノートブックコミュケーションが築けるのでは思います。後日、金石堂書店様からお礼のメールが届き、このイベントに300人超える手帳ファンが訪れて、会は大成功でしたとの報をいただきました。