はじめまして、たねと申します。2015年よりNotebookersライターに登録していただきました。
ノートブックも文房具も好きですが、あまりたくさんは持っていません。古の魔法使いや科学者のジャーナルや覚え書きの紙束やノートに強い憧れがありますが、同じようなものを作りたく何度も挑戦しては失敗し、結局それらしいことも出来ないんだと自覚して今に至ります。なので、自分のノートブックをテーマに語ることはほとんど出来ないんじゃないかと思います。
「人が立ち去った跡にもしばらく思念の香りが残ることは、だれもが知るとおりであるが、これをくわしく検討したり記録したりするためには、目に見える形に変える必要が生じてくる。
(中略)花タバコを一服ふかすと、その香りが我々に働いて、煙が次々といろんな形をとるように見えてくる。そのとき、その場に残された思念を静かに受け入れれば、いろんな形をとっていた煙が徐々にその思念を反映しはじめる。……
井上 直久 (1985). イバラード物語 青心社
絵であったり写真であったりMoleskineであったり、チラシの裏や紙コースターのメモや落書き、通りがけにもらった良い匂いの香水の紙片、会話や感触の反芻。
流れていつのまにか消えてゆくものを少しのあいだ傍に留めておくものが、紙と筆記具に限らず、自分にとってのノートブックかなと思います。そんな感じのことを、少しずつ書いてみたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。