私の理想の旅ノートは、訪れた国の一番最初の街で買うのがいい。
それも高級な文房具店や文房具専門店ではなく、
コーヒーやアルコールを軽く立ち飲みでひっかけられたり、
ガムや新聞なんかが置いてあったりする小さい雑貨屋がいいな。
ざらりとした感触の紙なのか、
さらりつるつるの感触の紙なのか。
匂いはどうなのか。
国によって違うんだろうな。
誰でも気軽に書き殴れるような安価なノートブック。
ボールペンはインクの出がするするしていないとイライラするから、
これは日本から持っていこう。
ノートブックとちっちゃなリンゴを一緒に買うのもいいな。
私よりこの街のことをよく知っているノートブックと小さな冒険を始める。
乗り物に乗るのか、
早速オープンカフェに座るのか、
ホテルの部屋のベッドの上か、
初めてノートブックを開いて、きっと日付とどこでノートブックを買った小さな雑貨屋のことを書きつけるに違いない。
というのが理想。
現実はパニックになると頭が真っ白になるので、
日本にいるときから
緊急時の対応や、
国番号も書いた電話番号、
泊まるホテルの情報、
はがきの1枚でも出そうと思っている家族や友達の住所などを書きつけてパンパンになっているノートブックを持っていくのだと思う。
それはそれで心強いバディ。