旅に出るときは、たとえ、それが京都までの日帰り旅行でも、
地図をプリントアウトして持ち歩いてしまいます。
見知らぬ土地なら路線図や時刻表なども印刷して。
昔ならいざしらず、今は、スマートフォンに
グーグルマップが入っているのですけれどね。
グーグルマップは、スマホで見るより、下調べのためにPCで見ることが多いし、
あまり使い慣れてないということと、予備バッテリーを持ってないので、
旅先では出来れば、バッテリーを消費する画像表示やルート案内は避けたい、
ということもあるかも知れません。
要は、アナログ人間なんですよね。
たいてい、いつも持ち歩く「旅セット」はこんなメンバーです。
ジップケースには、自宅のプリンターで印刷した地図や時刻表など、
情報収集したものを四つ折りにして入れておいて。
道中では、その都度、必要なものだけ取り出します。
乗る予定の電車やバス、その他の細かい旅行スケジュールや、
行きたいお店の情報(住所や開店・閉店の時間)などは、
事前に、小さなリング式手帳に書きとめておきます。
これには、ニーモシネの変形メモを使用しています。
リング式手帳だと、予定が済めば、どんどん紙をめくっていって、
次に向かう場所について書いたページを一番上にしておけば、
移動中も、ジップケース越しに、さっと確認することができますから。
ボールペンはメモ用のノック式ボールペンと、旅先でハガキを書くときに使う
シグノのブラウンブラックを。
シグノは耐水性なので、宛名を書くときも重宝します。
トラベラーズノート・パスポートサイズには、落ち着いて書き込みたいので、
カフェで一服しているときや、ホテルに戻ったときに開くことが多いでしょうか。
移動中に見るのは、ニーモシネのほうだけです。
そして、地図の話。
事前に、グーグルマップであらかじめ調べておいたルートや、
道中の目ぼしい建物(銀行や郵便局、コンビニなど)を
印刷した地図に書き込んだり、マーカーで目立たせておいて。
それほど方向音痴というわけでもないのですが
初めて行く場所だと、進む方向が分からなくなりがちなので
いつも、プリントアウトした地図には、道路の一方通行の表示を
目立つように赤で書き込むようにしてます。
細い道の場合、通りの名前が分からなくても、地図の←とか→とかを見れば
この道で合ってるのか、進む方向は正しいのか、だいたい分かるので。
(私が好きな隠れ家カフェなどは、大通りじゃなく、細い路地に入り込む
ことが多いですから・・・)
スマートフォンのグーグルマップはとても便利で、それこそ
目的地までスムーズに誘導してくれますが、やはり、それでは少し物足りない。
地図を片手に、自分がいる位置を把握して、どちらの方向に進むか判断しながら
歩き続けて、やっと目的地に辿りついたときの小さな達成感。
これが旅の醍醐味にもなっていて。
逆に、道に迷うことも、旅の楽しみのひとつじゃないかと。
そういうときは、ドキドキと焦りながらも、心のどこかで、わくわくもしたりして。
(もちろん、車に乗っているときに迷うと大変なので、
ナビのお世話になったり、友達といるときに迷うと申し訳ないので
あくまで一人旅のときに限りますが・・・)
もしくは、単に、紙の地図を見ながら、知らない街を
うろうろするのが好きなだけなのかも。
もしくは、ただ、見知らぬ土地で迷いながら歩いてみたいのかも。
■
旅先で何度も見返して、くしゃくしゃになった地図もまた、
旅の思い出の一つでもありますよね。
グーグルマップという便利なツールがなかった頃は、
日本にいながら海外の地図を入手するのは難しかったので、
イギリスを旅したときも、列車やバスを乗り継いで、新しい町に着いたら
まずはツーリスト・インフォメーションセンターを探して、
無料の観光者向け地図をもらう。
そこから、旅が始まる、という感じでしたから。
その頃に身体に染み付いてしまった、アナログ派な旅行の作法が、
いまだ抜けきってないのかも知れませんね。