こんにちは暑い日が続いていますね。konamaです。
今日はなんとなくコーヒーのお話。
ノートをもって腰かける時には、いつもコーヒーをまず淹れます。といってもインスタントのこともしばしばな、軟なコーヒー飲みな私。
コーヒーフリークの皆様からすれば、いい加減なコーヒーライフであります。
憧れだけはいっぱしにあって、ネルドリップだサイフォンだコーヒープレスだと色々嗅ぎまわったわけですが、自分が気に入って美味しいと思えて、気軽に続けられるという点で、実家暮らしの学生時代から使っているChemexで落ち着いて大分たちました。20年以上前に買った実家のChemexも未だ現役です。
コーヒーをあまりお飲みにならない方に説明しますと、このコーヒーメーカーは1938年に化学者のピーター・シュラムボーム博士によって考案されたコーヒーメーカーで、主にデザインの面で評価の高いものです(MOMAのコレクションに入ってる)。もちろん味も良い、というかそんなにコツもなく美味しいコーヒーが入れられるので、ファンが多いです。ただ、独特のフィルターがコーヒーの香りを減らしてしまうという意見もあるので、その辺はお好みだと思います。ただ、安くないので(またフィルターが独特で高い)そのあたりも評価の分かれるところでしょう。
昔は、ケメックスのサイトやコーヒー豆屋のインストラクションを見ると、秤の上にのせて、重さでそそぐお湯の量を測ると書いてあった記憶があります。化学実験みたいでちょっと面白い絵だったんだけど、今サイトを見る限りふつうのインストラクションになってしまっていました。もちろん、めんどくさがりやの私はいつも目分量です。
そんなわけで、ケメックスはコーヒー界のベストチョイスでもないし、フィルターは近所では売ってないし、カリタでいいじゃんと思うのですが、なんか自分の好みを刺激するのです、ここの商品は。そういう意味ではモレスキン(万年筆を選ぶし、バンド延びちゃうし、高いし)みたいに、なにか問答無用の魅力を感じるとでもいいましょうか。あの形をみると、よしコーヒーでも淹れようと思うのです。
日本では長らくクラシックスタイル(下の写真:くびれのところに木のアダプタが付いていて、皮ひもで結んである)しか売っていなくて、たまに雑誌でみるハンドルタイプ(上の写真)をみていいなあと思っていました。ちなみに下の写真は、自宅で使っている3カップ用。3カップ用のフィルタは恰好(Halfmoon)がちょと面白い。いずれのフィルタでも重なっている側を溝に合わせるのがポイントです。
仕事でNYに行ったときに、初めてグラスハンドルの本物を見て、持って帰る~!って思ったのですが(安かった)、結局スーツケースで割れ物を持ち帰る勇気もなく、その時は泣く泣くあきらめたのでした。その後イギリスにしばらく住むことになって、インスタントでもいいけどフィルターコーヒー飲みたいなあと思って探してみたら、なんかみんなコーヒープレス派(あんまり私は好きじゃない)ばかりで、デパートに行ってもケメックスは見かけず、えいやっとネットで購入したのが上のグラスハンドルです。その時の顛末はこちら。滞在後日本への引っ越し荷物に緩衝材ばっちりで紛れ込ませ、無事に日本でも使えています。
ケメックスのケトルもすごく形がユニークで大魔王が出てきそうですが、耐熱ガラスで全部透明なヤカンには興味深々。いつか買ってもいいかなあとそっとモレスキンにメモってあります。ケメックスは耐熱ガラスなので、コーヒーフリークの方には怒られちゃいますが、ちょっと飲み切れなかった分をあとで直火で温めなおせるのも魅力のひとつです。
本当のことを言えば、焙煎仕立ての豆でプロの方に淹れてもらえば美味しいものが飲めるのでしょうが、自分でガリガリとひいて、お湯をフィルターに通してにおいを抜いて、粉が膨らんで部屋じゅういい香りがする、この時間がたまらなく好きで、週末の朝は寝ぼけつつもゴリゴリハンドルを回しています。