たんじょう日,クリスマス,バレンタインデー(!)にホワイトデー,結婚祝いやお世話になった人のお礼などに,私たちはプレゼントを送ります.趣味や嗜好,職業やその人の性格なんかを考えて,私たちはプレゼントを送ります.
おそらく文房具をプレゼントとして送ることのいいところは,実際に「手にとって使う」からでしょう.実際に,プレゼントされたものが使われているのを見るのは素敵な経験です.また,もらった人も,使うたびに贈り主のことを思い出します.
どうやら,モノには思い出のトリガーとしての役割があるようです.だから,私たちはノートに惹かれ,カラフルなテープに惹かれ,ペン立てを埋め尽くす無数のペンに惹かれてしまうのかもしれません.私たちの記憶は非常に曖昧なものであるがゆえに,間接的に,思い出を取り戻すために,モノに惹かれているのかもしれません.
私はここで,プレゼントはこれにしろ,なんて言えません.しかし,文房具という無数の選択の海を,泳ぐにはビート板ぐらいあったほうがいいのではないか.何枚かの架空のビート板を妄想するのもいいんじゃないか.
そして何より,文具好きの私(たち)のアイデンティティーを満足させてくれるプレゼント選びを考えたい.
で,どういうことに気をつけたらいいのか,自分なりに考えてみました.
1枚目.その人へのプレゼントが本当に文具でいいのか考える
事前調査は重要です.一説では,目上の人にペンを贈るのは,「もっと勤勉になれ」という意味合いがあるので嫌われる…と聞いたことがあります.でも一度,Parkerのジョッターを目上の方に名入れで送った時は,名入れに感心されて嬉しそうでした.気にしない人もいます.気にする人もいます…よね.
2枚目.その人の使い方を考える
その人がどのようなものを使っているのか,よく観察するといいかもしれません.例えばいつも100円均一で買ったようなボールペンを持っている方がいれば,少しだけ背伸びしたものを買うのもいい気がする.
いつも使っているノートが少なくなっていたら,チャンス!好みもあるから,そのへんはじっくり観察して.
だけれども,そこで忘れてはいけないのは,ランニングコストです.そもそも100均ボールペンを使っているひとは,あまりそういうところに執着がないのかもしれません.それなら,リフィルが高いものを買って,結局使われなくのは悲しい.だったら,リフィルがすぐに手に入るようなものを買うのもいいかもしれません.
もう一つのおすすめは,リフィル自体を買って入れたり,リフィルの型番をかいた紙をプレゼントの中に入れておくこと.そうすれば,店員さんに見せることで,ずっと使ってもらえるかもしれません.店舗じゃなくて,ネット上で検索して買うことも出来ます.
3枚目.自分が気に入っているものをあげる
自分が気に入っているものがあれば,それをあげてみるのは常に良いチョイスです.相手が文具にさほど興味のない人なら,使い方を添えて.
4枚目.「私が一緒に文具を選んであげる券」
あるいは,なぜ相手に聞いてしまわないのか.懐かしの「肩たたき券」みたいに,「私が一緒に文具を選んであげる券 2000円分」っていうのもおしゃれかもしれない.一緒に文房具を買いに行くデートの口実にも.予算の中で,ちょっといい文具を一緒に選ぶ喜び.

即席で作ってみました.なぜかツンデレ風.
5枚目.手紙やカードを添えるのを忘れずに
普段の感謝のために,手紙を添える.その中でプレゼントに言及する.「私に相談するみたいに,このノートに書いてね」と書かれたノートをもらったら,一瞬で好きになるよね.
6枚目.あらかじめ細工しておく
器用な人なら,名入れみたいに,あらかじめあげるものに細工しておくのもありありあり.ノートの最初のページにメッセージを書いておくとか,使っていたら突然絵が現れるようにしておくとか,そういう一工夫もいいかも!もちろん最後は,開封していないような状態まで戻しておいて,サプライズサプラーイズ.
ふぅ,なんか割といい感じのチェックリストビート板になってきましたね(自己満足).
もし,こういうプレゼントをして喜ばれました,とか,プレゼントの常連文具はこれです,とか,こういうビート板(チェック項目)もあるんじゃね?などがありましたら,コメントにてご教示ください.
私プレゼント選びって,大好きなんですよね!っていう話.