人生は落丁の多い書物に似ている。
一部を成すとは称し難い。
しかし兎に角一部を成している。
芥川龍之介「侏儒の言葉」
だけど
Notebookerならこう言うね
人生は自身が記したノウトである。
つながっているとは称し難い。
しかし兎に角つながっている。
初めも終わりも定かでないし
前後の脈絡もついてやしない
芥川龍之介には明らかだった
人生にスジなんてものはない
常に見えてて決して近づかず
どんな場合にも消え去らない
そこを指し示す羅針盤を一つ
ノートは軌跡の記録と検証に
だから
Notebookerならこう言うね
人生とはその軌跡に似ている。
何処に向かっているとは称し難い。
しかし兎に角何処かへ向かっている。
ノートとは空白の多い地図に似ている。
完全を成しているとは称し難い。
しかし兎に角完全を成している。
(観光)