第二稿 歩いてると泥にまみれるので 旅に出るなら泥を落としていきたい せっかくの旅日頃の泥なんて持ち込みたくないじゃん ってか 泥ついてると歩きにくいし足跡つくし 汚したくないし汚されたくもないし せっかく新しいリフィルはさんでくってのに 表紙は使い古しでいいのかな? ……それが俺なんじゃね? なんつってみたりできるのも 旅に吹かれてるからだしねでも面倒だ日々の生ぬるめのシャワーじゃ ねちょねちょすばっかでちっとも落ちね ちょと褒められちゃてうれしからって磨きあげちゃたら ピカピカのコチコチってえらそにふんぞりかえっていやがるし ってか こっちが正解かもね。なぁんて思ってる自分に柔道チョップ こだわらないことにこだわってたフクちゃんはこだわりたいことにこだわれなくなって自問自答 かわいそうやなあなたはいつも考えすぎるばか感じろ!そしてけして目を逸らしてはいけません 泥塗れはゴメンだけど磨き上げたこの泥団子はいつもきれいとてもきれいだから棄てられなくて重い ったって旅先にまでコロコロ転がらからしていく気にはならないナリねさしがねにさすがにさ とかこまかく決めとかなくともいんじゃねの 場面場面でいちばんヤバそなとこに滑り込めフットワークさえありゃ軽みが尊みのやばみの宇宙 つ・ま:り|泥団子崩しなんて簡単ダンカンバカヤロコノヤr なぜならば ♪そこに~私は~いません って(略)探してませんからぁぁぁっ!! ザンネ割愛 ってか よるべなき世のせちがらさ責任もたねばならぬこと露に一つもありはせぬ 私は私として私が私でありかつ私でありつづけることを宣誓したうえに作らず福沢諭吉じゃねーかんな 旅ゆけばまた泥まみれしもつかれ
しもつかれとは北関東地方(主に栃木県方面。群馬県・茨城県方面なども)に分布する伝統の郷土料理で、初午の日に作り赤飯とともに稲荷神社に供える行事食。鮭の頭と野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた料理である。地域によりしもつかり、しみつかり、しみつかれ、すみつかれ、すみつかりとも呼ぶ。 (wikipedia 「しもつかれ」より抜粋)
削ぎ落としナイアガラ 青い鳥小鳥何見て跳ねる 縹渺と生々流転転々と
戻るなら戻らぬための落とし文(ヌケガラ)(ドロのカタマリ)(排泄物)(世間的私)(ゴーレム)
再び出会ってしまったら杯を交わして近況報告「じゃ、また」ってもう金輪際交わらないってのに
棄ててきたんだから私が私を私になった私はすでにもう泥団子なんだから壊しto the next stage
ってか
重荷を下ろして赤んぼにむかって走れなんて黄飛鴻シリーズじゃないから殻空っぽだから泥の中
Q:泥団子のなかにあるものナァーンだ? A:泥
〈私といふ現象は〉二十二箇月の(あたくしという泥団子は よる年波の)
過去とかんずる方角から(置き去りにした抜殻の方角から)
紙と鑛質インクをつらね(紙とお気に入りのインクをつらね)
(すべてわたくしと明滅し((すべて泥のネチョネチョし
みんなが同時に感ずるもの)みんなが私だと信ずるもの))
ここまでたもちつゞけられた(かつてたもちつゞけられた)
かげとひかりのひとくさりづつ(かげとひかりのひとかたまりづつ)
そのとほりの心象スケッチです(そのとほりのぬかるみの記録です)
宮澤賢治 春と修羅・序より ※後段のカッコ内を除く
長くなったがみな泥だ
泥なんざ長くいじってちゃいけないよ あんまり長くすると しまいにゃお前
泥棒になるよ
おあしがよろめくようで(退場=旅立)
(真景)